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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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【心に沁みる名言】今日を精一杯生きるために…。#73

 

#73

心に沁みる名言

 

 

今日を精一杯生きるために…

 

 

明日ではなく今日。

今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。

 

 

 

伊東せりか(宇宙兄弟より)

 

 

ISSで父の命を奪った筋萎縮性側索硬化症(ALS)の特効薬を作るため、国際宇宙ステーション(ISS)で実験を繰り返す伊東せりか飛行士だが、思うような成果が出ない。

そんな彼女を激しいバッシングが襲う。

せりかに個人的な恨みを持つ人間が、ネット上に「毒薬」をばらまいたのだ。

悪意は一瞬で拡散し、地球でせりかへの激しいバッシングが巻き起こる。

追い詰められたせりかの周りに、水滴が舞ったーー。

 

 

私ね 思ったんだ

 

"発する言葉" は

"自分自身" なんだって


皆がネットに打ち込む文字も

結局 "その人" でしかない

 

鏡を見てるってことに

気付いていない人が多いだけ

 

 

宇宙兄弟(27)限定版 (講談社キャラクターズA)

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自分自身を映し出す行動はいろいろあるが、もしかしたら言葉がその最たるものなのかもしれない。

そしてそれはネットに打ち込まれる文字でも変わらない。

しかし本来ならばネットへの打ち込みには、その人の人間性は出ないものである。

何故ならネットへの打ち込みには、文字起こしが必要であるからだ。

直接言葉を発するわけではないから、文章にした後で一度見直すことが出来るはずなのだ。

言葉(文章)を一度飲み込んでから発するように心掛ければ、自ずと人間性は隠される。

文章にするなら多少なりとも人格は装えるはずなのに、剥き出しの人格をネット上に晒している人ばかりだ。

直接喋るように、感情のままに文章を吐き出している人ばかりである。

おかげで、なかなか乱暴な言葉ですら平気で飛び交ってしまっているのが現状だ。

まさにこの名言通り、「鏡を見てるってことに気付いていない人が多い」

たとえそれが文字であろうが、その人が発した言葉には違いない。

そして言葉とは、自分自身を映し出す分身みたいなものである。

ならば言葉が刃物になるのか優しさになるのかは、扱う人間次第ということになる。

誹謗中傷がこれほど問題にされるということは、残念ながら言葉を扱う人間の方に問題があるのだろう。

何より、言葉が自分自身を映し出していることに気づいていない人間が一番の問題だ。

他人へ向けた言葉の刃は、いつか自分の身に降りかかる。

なんだかんだ言っても、結局人生は因果応報だったする。

いつかそうなる前に、是非多くの人に知って欲しい名言である。

 

 

 

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この曲のこの歌詞がスゴい!【一心不乱 / B'z】才能だとか運だとかを言い訳にしていいのは、すべてを出し尽くした人間だけだ。

 

一心不乱 / B'z

 

 

 

 

はじめに

 

 

音楽を聴く時、あまり歌詞を重視しない人が多くいるようだ。

しかし何の気無しに聴いている音楽の中に、とんでもない名言や格別、果ては生きる指針にもなりうる人生訓が隠されていたりするものだ。

作詞家・稲葉浩志の考え方にはいつも非常に感銘を覚える。

B'zファンのひとりとして、その中のひとつをご紹介したいと思う。

いかんな、なんだか語りたいモードに入ってしまった…

 

 

 

『一心不乱 / B'z』とは

 

 

B'z・16作目のオリジナル・アルバムである「ACTION」に収録されている。

 

 

ACTION / B'z

 

 

本作はシングルカットもされていないし、メジャー曲でもない。

本当にファンしか知らない曲だと思うが、とりあえず概要を記しておく。

『一心不乱』は松本孝弘氏のお気に入りの楽曲である。

しかし『絶対よくなるはずなんだけど、何がいけないんだろう?』と作曲に苦労したようだ。

後になってキーを変えたり、細かい部分を沢山加えたり、テンポを変えたりしたと松本孝弘氏は語っている。

歌詞は、松本孝弘氏の学生時代がモチーフとなっており、『がむしゃらにひきこもれ』というフレーズについて稲葉浩志氏は『その昔、松本孝弘さんが雨戸を閉めて、家でギターを練習していたっていう話をイメージして』と語っている。

これについて松本孝弘氏は『まさに自分の青春時代ですね。』と答えている。

一応説明してみたものの、まったくわからない話だろう。

だが問題無い。

概要はスルーしてもらって全然構わない。

しかしいろいろ考えさせられる素晴らしい詞だ。

何かを変えられるきっかけになるかもしれないから、最後までお付き合い頂けたら嬉しい。

 

 

一心不乱

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本物の語彙力を知る

 

 

こんなフレーズがある。

 

 

想像してる

暗い未来のヴィジョンは

思い出の 寄せ集めなのに

 

 

何故、未来のことを想像すると暗い気持ちになるのだろう?

その答えがここにあった。

『思い出』とは、すなわち過去の経験だろう。

過去の体験が悪いイメージとなって、『暗い未来のヴィジョン』を自分の中で勝手に作り出している。

未来は真っ白だ。

どんなことが起こるのかなんて、誰にもわからない。

わからない未来にこれほどビビるのは、こういう理屈からだったのかと目から鱗だった。

 

同時に、こんな表現が出来る作詞者のとんでもない語彙力に脱帽だった。

『暗い未来のヴィジョン』『思い出の 寄せ集め』と言い換えられる人間が、いったいどれほどいるのか。

しかもここでも難しい単語は一切使われていない。

誰にでもわかる言葉で、誰にでもわかるように言い換える。

それが出来てこそ、本物の語彙力なんだと思い知らされた。

 

 

 

才能だとか運のせいにする奴はまずこの曲を聴け

 

 

単純にただ大好きなフレーズなのだが、克己にはもってこいだ。

 

 

最善つくせ 限界はそこじゃない

才能だとか 運だとかは二の次

ケチな弁明なら 捨てちまえ

 

 

己の限界なんて、自分ではなかなかわからないものだ。

なのに何かあるとすぐに自分には才能がないと言い訳する奴がいる。

違うだろ。

たまたま上手くいっていただけなことに気づかず、ちょっとつまずくとすぐに運が悪かったとほざく奴がいる。

違うだろ。

たいした努力もしていない奴に限って、こんな言い訳で誤魔化そうとする。

違うだろ。

著者はこういう奴が大嫌いだ。

何故、自らをそこまで美化できるのか不思議でならない。

矮小な自分を自ら認められもせず、ただ虚栄心のみで無駄に大きく見せようとするなんて恥ずかしくないのか?

そんなに自分の無能ぶりが、周りにバレるのが嫌なのか?

そんな奴には言い訳に格好つけんな!と怒鳴ってやりたくなる。

まずは自らの弱さを認めよ。

自分の弱さを認めてからが本当の始まりだ。

始まったらあとはがむしゃらにやるだけだ。

一生懸命は格好悪いことじゃない。

一生懸命な姿は美しい。

この世に完璧な人間などいない。

 

 

B'z LIVE-GYM 2008 -ACTION-

 

 

 

 

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はじめて聴いた時より今の方がずっと魅力的な名曲シリーズ vol.8【翼をください / 赤い鳥】(1971年)

 

1971年

翼をください / 赤い鳥

 

 

はじめて聴いた時より今の方がずっと魅力的な名曲シリーズ

 

 

ふと懐かしい音楽を耳にすることがある。

TVやラジオで流れてくる懐かしい曲の数々。

時に「あれ?こんな良い曲だったかな?」なんて感じる曲も中にはあったりするから音楽は面白い。

本稿ではそんな「はじめて聴いた時より今の方がずっと魅力的な名曲」ばかりを取り上げていこうと思う。

 

 

 

『翼71をください』とは

 

 

翼をくださいは作詞:山上路夫氏、作曲・編曲:村井邦彦氏による楽曲。

フォークグループの赤い鳥が、1971年2月5日にシングル『竹田の子守唄』のB面曲として発表した。

1970年に三重県志摩郡浜島町(現:志摩市)の「合歓の郷」(現・NEMU RESORT)で開かれたヤマハ主催のコンテスト『合歓ねむポピュラーフェスティバル'70』に出場する楽曲として作られ、メンバーがこの曲を提供されたのはレコーディングの2時間前であった。

1973年9月25日にはやまがたすみこさんが『あの日のことは やまがたすみこフォークアルバム第二集』の1曲としてカバーし、澄んだのびやかな歌声でこの曲のファンを増やした。

1976年以後、音楽教科書にもたびたび掲載されている。

教科書出版社の教育芸術社の橋本祥路が教科書に収録して以来、合唱曲として有名となり、1970年代後半から学校教育の場でもよく採り上げられるようになっていた。

そのため、日本国内では老若男女誰もが歌える愛唱歌である。

FIFAワールドカップフランス大会予選のUAE戦(1997年10月26日開催)からサッカー日本代表チームの応援歌として歌われるようになった。

1998年にはこれに便乗する形で小宮悦子さん、川平慈英氏、山本シュウ氏らによって結成された企画ユニット「ザ・つばさーず」が「翼をください」をレコーディングし、同年3月発売のミニアルバム『サッカー天国』に収録した。

1998年の長野オリンピックでは山本潤子版が、2021年の2020年東京オリンピック開会式ではスーザン・ボイルの英語詞版が流れた。

2007年には「日本の歌百選」に選出されている。

 

 

翼をください

翼をください

 

 


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林原めぐみ ver.

 

アニメヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』挿入歌。

アルバムヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 オリジナルサウンドトラック』に収録されている。

 

 

翼をください

翼をください

 

 

 

エヴァが払拭した合唱曲のイメージ

 

 

翼をくださいといえば合唱曲。

これが今までのイメージであった。

事実、子供の頃に学校で何度も歌ってきた曲である。

そのせいで、ある意味では聞き飽きた感のある楽曲でもある。

特に心は踊らないし、無に近い感想しか持ち合わせていない。

何ら魅力を感じない曲でしかなかった。

しかしエヴァンゲリオンに採用されたことで、そのイメージが激変する。

エヴァンゲリオンの挿入歌として流れてきた時には本当に驚いたものだ。

やられた感が半端なかった。

と同時に、心のどこかで「庵野監督ならやりそう」と納得もしていた。

だから正直「悔しかった」というのが本音だ。

ここ(重要なシーン)で翼をくださいを流した時の効果を、庵野監督に完全に見透かされているような気分になったからだ。

そしてその効果は監督の狙い通り、絶大なものだった。

こうなると悔しいかな、さすがは庵野秀明監督というしかないではないか…。

 

 


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まるで賛美歌のような合唱曲

 

 

エヴァンゲリオンをご覧になっていない方にはわからないだろうが、翼をくださいが流れてくるのは、物語上非常に重要なシーンでだった。

それこそすべての謎の核心に迫るような超重要なシーンで、映像の激しさとは真逆ののほほんとした音楽が流れてくる。

このギャップの演出については後述するが、とにかく選曲が抜群だった。

すると不思議な現象が起こる。

日本人なら誰もが知っているであろうこの有名な合唱曲が、エヴァンゲリオンと混ざり合うことで何故か神聖な賛美歌のように聴こえてきたのだ。

この瞬間をもって、学校で歌う程度の素朴なイメージの翼をくださいが、大聖堂で合唱団が歌っているような荘厳で神聖なイメージに塗り替えられた。

 

 

 

天才・庵野秀明監督

 

 

前述したギャップの演出は、実はあまり珍しいものではない。

出来の良い作品なら、しばしば見られる演出だ。

しかし庵野監督が飛び抜けていたのが選曲の妙だ。

凡人なら格好良い曲を選びたがる。

合唱曲はまず選ばないだろう。

しかし庵野監督は、日本人ならおそらく誰もが知っているであろう合唱曲を選んだ。

もちろんエヴァンゲリオンの作風には、およそ似つかわしくない選曲だ。

あまりに振り切った選曲だったといえる。

しかしこれほどまでに思い切り振り切れる才能こそ、天才と凡人の差なのだろう。

"シン" シリーズを一手に手掛ける庵野秀明監督の、今後の活躍に大注目だ。

 

 

翼をください

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この曲のこの歌詞がスゴい!広島東洋カープ・黒田投手に贈った誰もが熱くなる名曲【RED / B'z】アメリカから帰って来たサムライ。

 

RED / B'z 

 

 

 

はじめに

 

 

音楽を聴く時、あまり歌詞を重視しない人が多くいるようだ。

しかし何の気無しに聴いている音楽の中に、とんでもない名言や格別、果ては生きる指針にもなりうる人生訓が隠されていたりするものだ。

作詞家・稲葉浩志の考え方にはいつも非常に感銘を覚える。

B'zファンのひとりとして、その中のひとつをご紹介したいと思う。

 

 

 

『RED / B'z』とは

 

 

RED / B'z【赤盤】

 

 

広島ファンの方はよーくご存知の曲だろう。

『RED』はB'zの52作目のシングルとして発売された。

2015年に広島東洋カープに復帰した黒田博樹投手の、マツダスタジアムでの登場曲のために書き下ろされた楽曲である。

B'zとしては『ultra soul』(世界水泳)などスポーツの大会に楽曲を提供しているが、特定のアスリートのために曲を制作したのはこれが初めて。

楽曲制作の経緯は、2015年2月にロサンゼルスで黒田と松本が食事をともにする機会があり、そこで意気投合したことによるものらしい。

その食事の翌々日には黒田からB'zに直々に登場曲制作の依頼があり、これを快諾。

依頼を受けた日から初登板予定の日までは1か月程度という厳しいスケジュールだったが、B'zは全国ツアーの合間を縫って『RED』を完成させている。

松本孝弘氏は「開幕まであまり時間がなかったのですが、このオファーはミュージシャンとして興味深く、良い楽曲ができそうな予感はありました。」とコメントし、稲葉浩志氏は「特定のアスリートのための作品作りは初めてだったので、非常に新鮮な気持ちでやらせてもらいました。」とコメントしている。

楽曲は松本孝弘氏曰く、「黒田投手御自身、延いてはファンの皆様の士気の上がる楽曲を提供しなければという想いがありました」というイメージで制作された。

カントリーミュージックの代名詞的な楽器・バンジョーのリフから始まるアレンジになっており、「アメリカから帰って来たサムライ」をイメージしている。

歌詞について稲葉浩志氏は、「どんな試合でも粘り強く寡黙に投げる」という黒田投手のイメージのもと、その裏での他人には見せない葛藤なども想像しながら言葉を選んだという。

また、単なる黒田投手のテーマソングとしてではなく、それを歌う自分や聞き手も自分を投影できるような楽曲になったと語っている。

 

 

RED

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広島東洋カープ・黒田投手

 

 

黒田博樹氏は、大阪府大阪市出身の元プロ野球選手だ。

元メジャーリーガーで、現役時代にはNPB広島東洋カープおよび、MLBロサンゼルス・ドジャースニューヨーク・ヤンキースで活躍した。

日本人投手として初めて、NPB/MLB通算先発勝利(先発投手勝利)数のみで公式戦200勝を達成。

2018年シーズン終了時点で、NPB/MLBの40球団から勝利を挙げた唯一の日本人投手でもある。

また、広島時代に着用した背番号15は現役を引退した2017年から同球団の永久欠番として扱われている。

アテネオリンピック野球の銅メダリストでもある。

 

黒田投手が在籍していた名門・ヤンキースから古巣の広島東洋カープへの電撃復帰を発表したのは2014年の出来事だった。

広島東洋カープは特定の親会社を持たない市民球団を源流としている。

基本的に市民球団だから他球団と比べたら資金力に乏しい。

ジャブジャブと金を注ぎ込んで他球団から主力選手をぶっこ抜くなんて芸当は、とてもじゃないができやしない。

2014年12月、黒田投手はこれまでになく悩んでいた。

40歳になるシーズンをどこで過ごすのか。

オファーを出してくれたのは、報道で出ていた通りその年まで在籍していたヤンキースとメジャー複数球団。

そして…古巣、広島東洋カープ

ヤンキースといえばMLBの名門球団だ。

球団の黒田投手への評価も高い。

資金力もあるヤンキースと契約するのがベストだと、誰もが考えていた。

誰だってそうする。

しかし黒田投手だけは違った。

メジャーの超高額オファーを断り、推定年俸で5分の1程度の広島への復帰を選んだのだ。

 

 

gendai.ismedia.jp

 

 

ひとりの有能な男が義理と人情で動いた。

この男気に感動しない人などいなかった。

世の中、金・金・金。

その考え方も正義だと思うし、お金が悪いわけではない。

しかし、金のせいで品性まで失いかけてはいないだろうか。

お金のせいで人がどんどん醜くなりつつある昨今で、黒田投手は世の中は金がすべてではないと身をもって示してくれた。

これを綺麗事だと思うのは勝手だが、もし仮に自分だったら同じことができるのかを考えてみて欲しい。

前年までの高額年俸のために、広島の年俸より収める税金の方が高かったという話だ。

そんなことができるのか?

正直、著者には自信がない。

恥ずかしながらやはり高額オファーの方になびくと思う。

誰にでもできる決断ではないのだ。

これほど男にB'zが敬意を表し贈った曲が『RED』だった。

 

 

黒田博樹 「人を導く言葉 」

 

 

 

黒田投手の人柄が滲みでる名フレーズ

 

 

『RED』の特徴といえば何といってもサビのフレーズでの言葉遊びに尽きる。

 

楽(R)はしない
偉(E)ぶらない
誰(D)のせいにもしない
涙も忘れI'm going my way
礼(R)を尽くし
栄華(E)を捨て
泥(D)まみれにもなろう
千切れないこの絆の色
RED

※カッコは著者注

 

 

いずれも(R)(E)(D)を用いた折句になっている。

これは二番のサビでも変わらない。

 

 

労(R)を惜しまない
遠慮(E)もしない
同情(D)されたらおしまい
笑わば笑えI'm going my way
凛(R)としてfight
永遠(E)にtry
どんな(D)闇にも差すlight
体中暴れる血の色
RED

※カッコは著者注

 

 

この言葉遊びを初めて知った人にとっては、凄いことだと感じるかもしれないが、稲葉浩志氏の作詞力を知り尽くしている我々B'zファンにとって、これくらいの仕掛けは当たり前のことだった。

仕掛けには感心したが、本当に凄いのはそこではない。

仕掛けを含みつつ、かつ黒田投手の生き様を端的に描ききった表現力にこそ驚愕するのである。

このフレーズを読んだだけで、黒田投手がサムライと呼ぶに相応しい人物だということがわかる。

自分に与えられた仕事を黙々と完璧にこなしていくプロフェッショナルの姿が思い浮かぶだろう。

当然だが、ここにも難しい単語は一切使われていない。

誰にでもわかる言葉で、上手くまとめ上げられている。

これが著者が語彙力の天才と崇めるB'z・稲葉浩志氏の実力だ。

しかも、この曲がまた格好いいんだ。

テンションがブチ上がるハードロックチューン。

広島ファンじゃなくても、テンションを上げたい時に聴いてみたらいかがだろう。

 

 


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【アニメ『転生したらスライムだった件』】ビッグタイトルは伊達じゃない!異世界転生系作品の最高傑作級!!

 

 

 

 

アニメ

転生したらスライムだった件

 

 

転生したらスライムだった件』とは

 

 

転生したらスライムだった件は、伏瀬先生によるなろう系小説。

略称は「転スラ」。

小説投稿サイト「小説家になろう」にて2013年2月20日から連載されていたWEB小説を大筋プロットとして大幅に改訂。

2014年5月よりGCノベルズ(マイクロマガジン社)から刊行されているほか、本作を原作とする漫画や外伝漫画、漫画版を元にしたアニメなどのメディアミックス展開が行われている。

作者の伏瀬先生が「小説家になろう」で連載していたWEB小説が関連全作品のベースになっている。

その後、外伝執筆・公開の傍らでWEB小説を元として大幅に加筆・修正を加えた商業小説版の執筆が開始。

商業版第6巻発売と同時に川上泰樹氏の執筆による漫画版の月刊少年シリウス連載(メディアミックス)が決定し、連載開始後には単行本も発売されている。

さらには、監修を伏瀬先生、作画を岡霧硝先生がそれぞれ担当したスピンオフ漫画『転生したらスライムだった件 魔物の国の歩き方』が、マイクロマガジン社ウェブコミック配信サイト「コミックライド」で連載開始された。

同じく「小説家になろう」で人気のあった作品オーバーロードから多大な影響を受けていることを、伏瀬先生は明かしている。

また、主人公のスライムはゲームドラゴンクエストではなくテーブルトークRPGに登場する厄介な魔物のイメージから作られているほか、伏瀬先生の学生時代のTRPGプレイ体験に起因してソード・ワールド』『ウィザードリィRPG』『ガープスなどからの影響も受けている。

このほかにもリムルの配下となった一部の悪魔はスーパーカーにちなんでつけられている。

書籍化の話は「なろうコン」に応募中の2013年11月で、評価ポイントは高くとも問題が山積みで練習のつもりで書いていた本作にオファーが来るとは思っていなかったことを、伏瀬先生は明かしている。

また、書籍化にあたっては担当編集者から大幅な指摘を受けつつ改稿しており、巻が進むにつれてWEB連載版と整合性が取れなくなっていったため、WEB連載版はプロットとして考えるようになったことを明かしている。

このライトノベルがすごい!」では、2017年版で単行本・ノベルズ部門8位、2018年版で同6位、2019年版で同5位、2020年版で同7位に入っている。

関連書籍を含めたシリーズ累計発行部数は2017年3月時点で200万部。

テレビアニメ化が決定した2018年3月時点で450万部。

テレビアニメ第1期放送中の同年11月時点で1000万部。

テレビアニメ第2期第1部放送前の2020年9月時点で2000万部。

テレビアニメ第2期第2部放送後の2022年1月時点で3000万部を突破している。

2022年5月、コミカライズの転生したらスライムだった件が第46回講談社漫画賞の少年部門を受賞。

 

 

転生したらスライムだった件(1) (シリウスコミックス)

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アニメ『転生したらスライムだった件

 

 

転生したらスライムだった件は同名小説を原作としたテレビアニメである。

テレビアニメ第1期は、2018年10月から2019年3月までTOKYO MXほかにて放送された。

テレビアニメ第2期は分割2クールで、第1部は2021年1月から3月まで、第2部は同年7月から9月までTOKYO MXほかにて放送された。

スピンオフアニメ『転生したらスライムだった件 転スラ日記』TOKYO MXほかにて2021年4月から6月まで放送された。

劇場アニメ『劇場版 転生したらスライムだった件が2022年秋にバンダイナムコアーツの配給で公開予定となっている。

アニメの出来について伏瀬先生は、「もうこれ以上は望めないぐらいにいい出来になった」「自分では想像していなかったよさが生まれた」と絶賛しており、第1話のアフレコを見学してヴェルドラ役の前野智昭氏や悟役の寺島氏、リムル役の岡咲さんの演技を見て、「これはもういけるな」「これで大丈夫だ」と思ったという。

また、伏瀬先生は全話を監修した脚本についても「かなり良い出来」と評しており、コミカライズの際に描けずあえて外していたシズのシーンもシリーズ構成の筆安一幸氏が上手に取り入れてくれたため、シズ役の花守ゆみりさんの演技で絶対泣いてしまうという。

制作開始当初は第2期が決まっておらず、全体の構成もそのようにしていたため、脚本会議では尺の関係で飛ばさざるを得ないシーンは第2期があったらそこで回収しよう、ということで決まった。

第1期第4話では、リムルの妄想シーンにロードス島戦記(角川スニーカー文庫)風の極端に耳が長いエルフが登場しているが、これは漫画家・ことぶきつかさ氏が制作の「アラフォーが妄想する90年代風のエルフ」という依頼に応じて描いたものである。

同作側の許可を得たことがエンディングでクレジットされており、本放送後にはインターネットで話題になったという。

第1期は第23話までが本編であり、第24話は外伝、第25話は総集編となる。

第24話「外伝:黒と仮面」は伏瀬先生が書き下ろしたもので、ディアブロとシズが邂逅した過去を描くアニメオリジナルストーリーが展開する。

このストーリーは担当が営業をかけた先で必ず「ディアブロは出るんですか?」という質問があり、それを勘案して制作委員会ではディアブロの登場シーンまでを考えていたが、尺を考えると無理があったため、伏瀬先生が苦し紛れにディアブロの話を書き下ろして出演させる方法を担当に伝えたところ、どのような話にするかの問い合わせもないまま採用され、制作が決定した。

第2期が無いことを前提にシナリオを考えていたため、ディアブロの名前が先行して明かされている。

当初、第24話までの予定だったところに急遽制作が決定した第25話「閑話:ヴェルドラ日記」はいわゆる総集編として制作され、リムルに取り込まれたヴェルドラとイフリートの視点から、本編映像を振り返る形で進行する。

 

 

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あらすじ

 

 

通り魔に刺されて死んだ三上悟は、異世界の洞窟でスライムとして転生する。

異世界で「リムル=テンペスト」の名を得た三上悟は暴風竜ヴェルドラを始めとする友達や仲間、配下を増やしつつ、魔物の町を作り始める。

そしてリムルは同郷日本からの先輩女性転移者シズと出会い、騒動の末に死に瀕したシズの願いを汲み、肉体を取り込む。

そしてリムルは生前のシズの姿へ変身する能力を得るのであった。

その後もリムルは町づくりを継続するが、魔王たちの妨害を受ける。

魔王の工作行為を退けた結果、大鬼族(オーガ)、6人と蜥蜴人族(リザードマン)勢力、およびオーク軍残党15万とジュラの大森林管理者たちがリムル配下に収まったことで魔物の町は急激に規模が大きくなり、結果としてリムルはジュラの森大同盟の盟主となった。

魔王クレイマンはリムルに対する新しい謀略を発案。

これに乗った魔王ミリム本人と魔王カリオンの部下らが町に訪れる。

リムルはドワーフ国と友好関係を締結。

魔王ミリムは友達となり、ミリムは魔物の町にそのまま居着くことになる。

またブルムンド王国から来たヨウムは実際には行っていないオーク軍撃退を実行した英雄として祀り上げられる。

その後到着したカリオン配下の部下らは、町で諍いを起こす過程でミリムに憎悪を抱いた結果、魔人の陰謀で魔王級の怪物に変身し町を襲うが、ミリムに一撃で葬られる。

そしてリムルは黒幕クレイマンを敵として認識することになる。

国家として成立したテンペスト国は西方諸国と外交を行うようになる。

リムルはシズの心残りを果たすため、イングラシア王国でシズの教え子、自由組合総帥ユウキに会い、ユウキが保護していた余命のない5人の子どもたちを教師として導くことにする。

そして子供らの短命の運命を変える方策を探っていたリムルは子供らを連れて精霊の棲家へ赴き、そこで子供の寿命問題を解決した。

その後リムルは単身自国へ帰還中、ユウキと同じくシズの教え子だった神聖法皇国ルベリオスの聖騎士ヒナタに襲われ命からがらになりながらも何とか逃げおおせるが、意識が途絶えてしまう。

その頃ファルムス王国が魔物の国テンペストに侵略を開始。

襲撃を生き延びたリムルは急ぎ帰国したが、既に仲間たちはファルムス王国の召喚異世界人3人によって殺害された後だった。

その後リムルは、魔王覚醒によって死んだ仲間たちを蘇生できる可能性があることを知る。

魔王覚醒に必要な生贄を接近中のファルムス王国軍2万人に求め、それを一方的に虐殺し、また侵攻軍に同道していたファルムス王国重鎮3名のみを捕虜とした。

そして魔王進化を完了したリムルにより仲間の死者は全員蘇り、そして種族進化した。

そのとき魔王ミリムに殲滅された獣王国ユーラザニアより避難民がテンペストへ到着し、同時期、リムルは暴風竜ヴェルドラを復活開放した。

「中庸道化連」の一人ラプラスは「神聖法皇国ルベリオス」の奥の院で、そこにいるはずのない魔王ヴァレンタインと遭遇したことを「謎の少年」に報告する。

謎の少年はラプラスらの主君呪術王カザリームを復活させていた。

謎の少年たちは更なる謀略に十大魔王全員が集結し開催される「魔王達の宴(ワルプルギス)」を利用する。

そのころ、リムルたちは国際大会議「人魔会談」で様々な国策を話し合っていたが、そこに魔王ラミリスが現れ、魔王達の宴を主催するクレイマンの思惑が魔王カリオンとリムルの抹殺であることを告げる。

リムルたちは幹部らと戦の準備を開始しつつ、またリムル自身は魔王達の宴でクレイマンと直接対決することを決めた。

レイマン軍との間の戦争は連合軍の一方的な勝利で終わり、また別働隊のテンペスト幹部らはクレイマン本拠地のジスターヴ城を手中に納めた。

リムル対クレイマン戦ではクレイマンが敗北し完全消滅した。

そして魔王フレイと魔王カリオンの2者が魔王の座を退いたことで十大魔王の総数は8人に減じ、新総称はリムルが決定した(八星魔王)。

 

 


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登場人物

 

 

主人公 / リムル=テンペスト

声 - 岡咲美保

種族:妖魔族(スライム)→ 魔粘性精神体(デモンスライム)→ 竜魔粘性星神体(アルティメットスライム)
所属:ジュラ・テンペスト連邦国(魔国連邦)

 

リムルは本作の主人公である。

日本人サラリーマンの三上悟(みかみ・さとる、声 - 寺島拓篤)が通り魔に刺されて死亡し、魔物のスライムに転生した、という初期設定を持つ。

作中でのリムルの「前世」とは、この三上悟の存命時代を指している。

ちなみに大卒で大手のゼネコンの会社員だった。

転生した先の洞窟内で後に初めて出会った意志ある生物、暴風竜ヴェルドラと名前を交換することで「名持ちの魔物(ネームドモンスター)」となり、また転生後の世界で最初に縁を持った同郷人であるシズを吸収したことにより人間の姿に擬態する能力を身につけた。

人間体の外見は女性寄りだが、生物学的には無性であり、精神性は前世のままなので口調などは男性的である。

基本的には剽軽で温厚な平和主義者であり、サラリーマン時代も含めて頼られると嫌と言えない性格をしている。

名付けした配下の魔物たちを家族のように思っており、自分の仲間を傷つける者には容赦しないだけの非情さも身につけている。

天才的な人たらしの才能を持ち、配下の者はどんな無茶な命令でも笑顔で実行するため、直ぐ調子に乗って失敗したり、熱くなると見境がなくなり、後先考えずに許可を出して後悔するという失敗を何度も繰り返すなどの欠点を自覚している。

「種族問わず楽しく快適に過ごせる国を作りたい」を基本的な行動理念としており、その理念のまま突き進んだ結果、リムルが建国した魔国連邦の衣食住は、最終的にほとんどの他国と比べても引けを取らないレベルにまで達する。

一方で多様性を生み文化(娯楽)を発展させるためには思想・言論・表現の自由が保障されるべきだと考えているので、世界征服のような野望は持っていない。

交友関係として、暴風竜ヴェルドラとは初めての友、かつ互いに名を送り合い魂の回廊を繋いだ義兄弟にして最大の盟友、魔王ミリムとは親友、ドワーフ王ガゼルとは兄弟弟子、天帝エルメシアとは悪巧み仲間として親しくしている。

ゲームクリエイター遠藤雅伸氏は本作のスライムについて、「スライム=最弱」のイメージを逆手に取ったというよりも作者独自の世界観だと感じたと述べている。

 

 

大賢者(エイチアルモノ) → 智慧之王(ラファエル)

声 - 豊口めぐみ

 

転生時点で三上悟は童貞であったため「30歳まで童貞だったら魔法使いになれる」という俗説を思い出し、その連想により40歳目前でもうすぐ賢者、大賢者も夢じゃないなどと考えていた結果、ユニークスキルとして大賢者を獲得した。

この大賢者スキルは物語中でも特異・特殊スキルとして設定されており、本来物語世界においてスキルは自意識が必須となる疑問を持つこと、会話応答などは出来ないが、リムルの疑問に答える必要性から、進化時などに全世界に響き惑星全住民が聞くことのできる本作特殊設定 “世界の言葉” の機能の一部を流用することで大賢者スキル自身がスキルとしての自分に対し物語世界内の常識では有り得ない自己改造を行い、応答可能となった。

 

 

 

 

設定

 

 

本作品では、ヴェルダナーヴァが文明レベルや法則の異なる多種多様な別次元世界を生み出したという設定がなされている。

リムルが活躍する世界は ”基軸世界” とも称される物質世界であり、魔素が満ち、魔物、魔法が存在する。

”基軸世界” に加えて精霊、悪魔、天使といった精神生命体が住む ”精神世界” に加えて、精神生命体が顕現出来る ”混沌世界” 、”半精神世界” や侵略種族(アグレッサー)が住む ”冥界” という名の世界が設定されている。

また、同一世界は1つであり、並列世界(パラレルワールド)は存在せず、同一時間軸において同じ存在の重複は不可能という設定がある。

”基軸世界” の文明・技術レベルの設定は、中世ヨーロッパレベルでオーバーテクノロジーとして「精霊工学」等が存在するとされる。

経済社会の設定は、大都会では主に貨幣経済であるが、農村部では物々交換が主流とされ、貨幣経済において格差社会であるとされる。

人間と魔物とは敵対的な関係であり、魔王も同様だが相互不干渉という関係とされる。

金の使い道が制限されており、常に生命の危険があるため、娯楽や文化は発展していない。

謎の存在である “世界の声” がスキルの獲得や種族の進化を告げる設定がなされている。

 

 

 

国家・地名

 

 

ジュラの大森林

 

主人公リムルが転生した地域。

300年前にヴェルドラが封印され、人間、魔王、魔物の緩衝地帯であったため、ヴェルドラの封印が解けないように不可侵条約が結ばれていた。

ジュラの大森林は作品世界の地理的な中心に位置しており、ジュラの大森林を挟んだ東西の諸国は東側諸国、西側諸国と呼称され、ジュラの大森林よりも北の大陸、南西の大陸にも魔王の支配地域がある。

 

 

ジュラ・テンペスト連邦国

 

魔国連邦(テンペスト)とも称される。

リムルを盟主としてジュラの森に住む魔物の集落が連携・同盟した大同盟国家。

物語開始当初、支配領域は森の3割程度であったが、リムルの魔王就任によりジュラの大森林全域が支配下に置かれる。

人間と魔物の友好を志向しており、西方諸国評議会にも加盟し安全保障を結び、武装国家ドワルゴン、ブルムンド王国、ミリム支配領域、ファルメナス王国、魔導王朝サリオンといった国々が手を取り合い、人間と魔物が共存共栄するという人魔共栄圏構想における中心地となる。

統治体制は、連邦国家の名に反して国家大権をリムル個人が有する事実上の独裁国家であるが、将来を見据えて三権分立を進めている。

建国最初期はヒポクテ草による回復薬を主力商品とし、その後酒類など発酵食品の生産を開始し、シオンの「料理人」による結果改竄の力を利用した作物の品種改良を進め、食文化はリムルの前世の世界と同レベルまで発展する。

また、衣服や工芸品等の水準も高く、これらの生産物や文化を国家間交流に活かしている。

常備軍は、約5万2000名の規模であり、統帥権は王であるリムルにあるが、指揮権はベニマルが持つ。

3つの常備軍団と個人に属する小規模な軍団があり、規模は大きくはないが質が高い。

山岳地帯から産出される鉄鉱石をヴェルドラが放出する魔素にさらして自然に “魔鋼” を大量生産できるために武装の質も高い。

書籍14巻では幹部12名が覚醒魔王に相当するまでに進化しており、彼らには聖魔十二守護王の称号が与えられている。

 

 

武装国家ドワルゴン

 

1000年の歴史を持つドワーフの王国。

人口はドワーフだけで5000万人、他種族を含めると1億人。

ジュラの大森林の北部に位置する自然の大洞窟内に築かれた国家。

書籍3巻で魔国連邦をいち早く国家として認め、相互不可侵条約、街道の舗設、相互技術提供を図る。

中立国家であり、自由貿易や異種族間交易が盛ん。

技術水準が高く、「精霊工学」の研究が盛ん。

ドワーフ王国で加工された貨幣が世界共通の貨幣として流通する。

 

 

 

能力・技術

 

 

能力(スキル)

 

何らかの成長を世界が認めた時に獲得することがある能力。

獲得の契機は進化や、強い意志によるものなど様々。

その他に種族特性として先天的に獲得している能力もある。

また、複数のスキルを獲得した場合に統合されて新たなスキルに成長する場合もある。

元々はヴェルダナーヴァが定めた世界の法則に影響を及ぼせるように、ある程度のシステム化が為された代物で、意思ある者の“魂”に宿り、その純粋なエネルギーを糧にして発動する。

スキルの種類としては大まかに、共通能力(コモンスキル)、特別能力(エクストラスキル)、特殊能力(ユニークスキル)、究極能力(アルティメットスキル)の4つに分類される。

エクストラスキルは、コモンスキルより威力も性能も段違い。

ユニークスキルは、これらよりさらに強力で、自らの感情や願望が形となり望むまま固有の権能を与える。

魂に根付く場合が多いので、保有者はスキルによって魂が保護されており、魂に影響を与える権能の効果を緩和できる。

究極能力は真なる魔王、聖人、勇者といった特別な域に至った極僅かな者だけが得る、天使や悪魔、神の名を冠したスキル。

中でも人の根源的な欲求に由来する大罪系のスキルは特に強力とされる。

ユニークスキルの限界を超えた先にあるのが究極能力なので、基本的に似通った究極能力はない。

究極能力には究極能力で対抗するしかなく、下位の能力は通用しないのが絶対的な法則となっている。

世界が安定した後、ヴェルダナーヴァは自身には「正義之王」だけを残し、所有していた天使系究極能力の幾つかを竜種の妹達や始原の七天使の一部に譲渡して、その残りを世に解き放った結果、権能は輪廻の輪に取り込まれ、資格ある魂に宿ってユニークレベルまで制限がかけられた状態で世に現れるようになり、これらが美徳系ユニークスキルである。

それらの純粋な権能に対応するように、それらを模倣して所有者自身が生み出したのが悪魔系究極能力をはじめとしたスキルで、自身の意思、願望が形になって生み出されたものならば本家と同等の権能を有している。

 

 

 

用語

 

 

転生者、召喚者、異世界


 「転生者」は転生前の記憶を引き継いで転生した者全てを指す。

作中ではリムル、マリアベル、アゲーラ、ヴェノム、ガドラなどがこれに当たる。

異種族への転生者の例はあるが、「前世の記憶を持ったまま元の世界から次元を渡り別種族に転生する例(別種族への転生者かつ異世界人)は非常に稀」とされており、リムルはこれに該当するが、世界の年齢とほとんど同年月を生きているヴェルドラですら聞いたことがない珍しい事例であることが説明されている。

ガドラは神秘奥義:輪廻転生で転生を繰り返しているものの失敗のリスクがあり、死霊として復活したアダルマンの実例が存在する。

 「異世界人」については、現実世界と異世界の間に開いた裂け目やゲートなどに落ちたことで次元移動してしまった来訪者と、この世界から故意による召喚儀式で元の生活を強制的に奪い無理やり呼び出された召喚者をまとめて指す。

どちらの場合でも自力で元世界へ帰還することは不可能となっている。

界を渡る際に浴びる魔素の影響でユニークスキルなどの強力な能力を得る場合が多い。

そのスキルの影響は当人の性格、人格などにも後天的に及ぶ。

 「召喚者」は転生者とは別に、元の世界で自身が持っていた肉体を失うことなく召喚術によりこの世界へやって来た者を指す。

主に魔物へ対抗するための兵器として喚ばれる場合が多く、召喚主に逆らえぬよう呪いを刻まれる場合も多い。

世界を渡る際に肉体が一度滅び、大量のエネルギーを取り込んで半物質化する。

必ず個々特有の “ユニークスキル” を持っているが、強い “魂” がなければ召喚に耐えられずエネルギーに飲み込まれて滅んでしまう。

様々な条件を提示する場合は、30人以上の召喚術師で7日かけて儀式を行う上、成功例は1%未満と極端に少なく、33年から66年のインターバルが必要になる。

条件を示さない不完全な召喚ならインターバルは短くなるが、成功率は低いままな上、成功しても子供が呼ばれてしまう事が多く、身の丈に合わない大量の魔素の為に5年ももたずに死亡する。

西側諸国では異世界人の召喚は禁忌とされているが、ファルムス王国やシルトロッゾ王国など秘密裏に召喚を行っている国家も存在する。

 「来訪者」は召喚術によるものではなく、偶発的な要因により元の世界からこちらの世界へ迷い込んで来た者を指す。

召喚者との区別は困難で、非合法な召喚者を保護した来訪者だと主張された場合、真偽を確かめる術はない。

 

 

勇者

 

人類の切り札となる存在。

異世界において人類は圧倒的に強い魔物の勢力の脅威に常に晒されている為、対魔物への戦力として希望となる勇者が求められる。

“勇者” はそう簡単には生まれないが、飛び抜けて強い “異世界人” を召喚する方が効率が良いと考えた各国では禁忌を犯して極秘裏に勇者召喚が行われており、これで呼ばれた者が “召喚者” である。
勇者になりうる可能性を持つ者には “勇者の卵” が宿り、試練を超え卵が孵る事で真なる勇者として覚醒する。

本来の “勇者” の資質とは光か闇の上位精霊を従える事であり、全ての罪や咎を背負う覚悟を持たなければ精霊の試練に打ち克てない。

ミリムによれば、「特別な存在で、勝手に名乗っていいものではない」との事だが、何も考えず、精霊の怒りを買う事を恐れない馬鹿が名乗る事もあるという。

勇者を名乗る者には因果が巡り、対となる魔王との縁が必ず生じる。

例として、勇者グランベルは、魔王ルミナスの配下になった後、再び離反するという複雑な縁をもつこととなった。

また、本人が勇者であり魔王でもあるレオンは因果が自己完結している。

 

 

魔素

 

この世界の魔法の根源となる物質で、主に高い魔力を持つ魔物の個体から放射されるほか、空気中に存在する魔素を用いて魔法として行使出来るような性質を持つ。

魔素濃度の高い場所ではヒポクテ草(回復薬の原料)などが発生・栽培できるほか、「魔素溜まり」と呼ばれるポイントからは魔物が発生することもある。

魔物に限らず人間でも、種族または個人能力により耐えられる分量に限界点があり、限界を超えると死に至ると説明されている。

一方で魔法行使の際のエネルギー源となることから、魔素が染み込んだ食品は魔力回復剤としての性格も持つ。

魔国連邦でガビルとベスターが行った実験により、「意思」に反応するものである事が判明した。

 

 

名付け

 

主に名無し魔物に名前を付ける儀式を指す。

上位の魔物が下位の魔物に “名付け” した場合のみ効力が発揮され、“名付け” られた魔物は名付けた魔物から所有魔素を奪うことにより進化する。

魔素は生命力と同義であることから、子を成す行為によって生命力を子に奪われた親が死亡することもあるのと同様、簡単に行われる行為ではない。

上位存在に “名付け” られると性質が変化してしまうため、自力で獲得した “魂” を使っても “真なる魔王” に覚醒する事はできない。

他者に “魂” を与える場合のエネルギー効率は1割程度に低下するので、“魂” のエネルギーを変化させる能力があっても10万の魂が必要になる。

 

 

影空間スキル

 

「影移動」によって利用できる空間。

主な使用者はランガ、ソウエイで、影の中に潜むことで移動距離を無視して常に側に居られる別空間待機所(ランガ)、影から影へ繋がる異空間を通過することにより移動距離をゼロにしてしまう空間能力(ソウエイ)として活用されている。

ただし空気が存在しないので、人鬼族などは息を止めていられる間しか利用できない。

影空間の内部では熱の移動が起こらないので、遠隔の温泉地より鉱泉を引き常時入浴出来る露天風呂の源泉輸送経路として活用されている。

後にリムルの発案として影空間と魔鋼を利用した世界規模での通信伝達網構築構想が語られた。

 

 

回復薬

 

ヒポクテ草から不純物を取り除いた抽出液を魔素と融合させて作製される薬品。

抽出率99%の完全抽出液を “完全回復薬(フルポーション)” 、これを20倍希釈したのが “上位回復薬(ハイポーション)” で、更に5倍に薄めると “下位回復薬(ローポーション)” になる。

抽出液は非常に反応しやすい性質がある為、不純物が何もない完全な真空状態でなければ抽出率99%は達成できず、98%以下の抽出率では上位回復薬と同等の効果にしかならない。

回復薬は遺伝子情報をもとに効果を発揮するので、完全回復薬なら部位欠損すら治療可能で、所有者が長く愛用して意思が宿った “魔鋼” 製の武具まで回復させるが、魂の蘇生まではできない。

完全回復薬の量産に成功している魔国連邦では、下位回復薬を銀貨4枚、上位回復薬を銀貨35枚で販売している。

 

 

 

リムルの能力

 


以下に、リムルが転生時に獲得した能力を記す。

 

 

種族「スライム」

 

転生時に、リムルが血が足りなくなると人は死ぬ、と考えていたために「血液が不要な身体」であるスライムとなる。

スライムは本作においては粘性生物、あるいは妖魔族とも表記される種族であり、普通は思考もせず吸収・分裂・再生を繰り返すだけで、生息領域から出ることも滅多にない最低位モンスター、と設定されている。

身体は脳細胞、神経、筋肉の機能を兼ね備えた細胞の集合体であり、また本作においてスライム種族には生殖の必要が無いためその肉体がスライムであるリムル自身にも生物的な性別はなく、後に獲得する人間への変身能力実施の際にも、変身後の体は男性でも女性でもなく無性体になる。

真なる魔王覚醒後は ”魔粘性精神体(デモンスライム)” へと進化し全身体能力が大幅に上昇、魔素量は10倍以上となった。

更に、書籍15巻ではルドラに操られるヴェルドラを捕食した後、それをシエルが解析したことで最上位聖魔霊である世界で5番目の “竜種” (亜種)となる ”竜魔粘性星神体(アルティメットスライム)” に進化し、ヴェルドラと同等の魔素量を獲得するに至った。

 

 

各種耐性

 

転生時点で最初から環境耐性として、

「刺突耐性」「物理攻撃耐性」「電流耐性」「麻痺耐性」「耐熱耐性」「耐寒耐性」を、感覚耐性として「痛覚無効」

を獲得している。

物語が進行するにつれこれらはより強力に進化し、

順に:「熱変動耐性」「熱変動無効」
「物理攻撃無効」「自然影響無効」「状態異常無効」「精神攻撃耐性」「聖魔攻撃耐性」
「精神攻撃無効」
になっている。

また、真なる魔王覚醒後は各種耐性を獲得した。

 

 

 

リムルのスキル

 

 

スライムとなったリムルは転生直後から保持しているスキル「捕食者」によって生物を捕食し、その生物が持っていたスキルを獲得していく。

ここでは、リムルが物語中で獲得したスキルのうち、特に物語中で重要度の高いもののみを抜粋し列挙する。

 

 

溶解、吸収、自己再生

 

転生直後の獲得スキルとは別に、三上悟の新しい肉体となったスライム種族が最初から持っている種族固有スキルである。

後に「自己再生」は「捕食者」の機能である「擬態」と統合されエクストラスキル「超速再生」となる。

 

 

魔力感知

 

スライム状態では五感のうち、触覚以外を持ち合わせていなかったため、外界を知覚するために洞窟の中でヴェルドラに教わったエクストラスキルである。

 

 

「大賢者」「捕食者」

 

転生直後にユニークスキルとして「大賢者」「捕食者」を獲得している。

真なる魔王覚醒後は、

「無限再生」
「万能感知」
「魔王覇気」
「万能変化」
の固有スキルを獲得した。

リムルの脳内にのみ存在するスキル「大賢者」は物語の進行に合わせて他スキルと同様進化し名称が変化するが、この節の名前は一貫して大賢者で統一する。

 

 

捕食能力スキル

 

「捕食者(クラウモノ)」

「暴食者(グラトニー) 」

「暴食之王(ベルゼビュート)」

転生時に、リムルが「来世では(女性を性的に)喰いまくる」などと考えていたために獲得したユニークスキル。

リムルにとって最も使いやすいスキルと設定されており、身体のどこからでも発動できるほか、視認するだけで空間に影響を及ぼすことができる。

このスキルは以下のスキルを内包している。

「捕食」 - 対象を体内に取り込む。

「解析」 - 取り込んだ対象を解析、またアイテムを創造する。

「胃袋」 - 捕食対象を収納したり、解析で作成したものを収納する。

「擬態」 - 解析に成功した対象を再現する。

「隔離」 - 解析の及ばない有害な効果を収納し、無害化の後に魔力に還元する。

「捕食者」は後に、豚頭魔王ゲルドを捕食した際に得たユニークスキル「飢餓者(ウエルモノ)」と統合したことで大罪系ユニークスキル「暴食者(グラトニー)」へ進化し、影響下にある魔物との能力の「受容」と「供給」、対象に腐食効果を付与する「腐食」が追加される。

また、覚醒魔王に進化した際、テンペストを襲撃したファルムス王国と西方聖教会の連合軍2万を惨殺する過程で獲得した、心が折れた相手の魂を掌握するユニークスキル「心無者(ムジヒナルモノ)」を「暴食者」に統合した事で、悪魔系究極能力の「暴食之王(ベルゼビュート)」へと進化。

新たな権能として、「心無者」が変化した「魂喰(こんじき)」、「受容」「供給」を統合した「食物連鎖」を獲得する。

 

 

暴風之王(ヴェルドラ)

 

ヴェルドラとの魂の回廊が確立し、残滓を捕食したことで獲得した究極能力。

ヴェルドラのバックアップになる代わりにヴェルドラの権能を扱える能力で、権能はリムルの記憶にある姿でヴェルドラを召喚する「暴風竜召喚」、ヴェルドラが復元される「暴風竜復元」、魔法書にも記されていない超絶魔法「暴風系魔法」の3つ。

またこの究極能力により、リムルが無事である限りヴェルドラは完全に不死身となった。

ヴェルドラの解放中は余剰魔素が自らに流れ込み循環効果で身体が活性化するというメリットもあるが、全魔素量の9割ほどを常時消費するので満タンにはならない。

竜魔粘性星神体に進化した後は3割負担程度で呼び出せるようになった。

ヴェルグリンドを取り込み長期間かけて解析したことで究極能力「灼熱之王(ヴェルグリンド)」も獲得する。

最終的に「虚空之神」を完成させる生贄となって消失する。

 

 

誓約之王(ウリエル)

 

ヴェルドラを封印していたユニークスキル「無限牢獄」を基礎に、リムルがそれまでの活動で獲得してきた能力を統合し生まれた天使系究極能力。

空間管理に特化した権能で、対象を虚数空間に閉じ込める「無限牢獄」、多重構成された複合結界と空間断絶による絶対防御「万能結界」、黒炎雷、魔力操作および熱量操作に加え慣性制御、自在に「胃袋」へと熱の出し入れをする「法則操作」、位置座標を認識した空間を自在に支配・移動する「空間支配」を獲得する。

かつてルドラが編み出した、彼の信念や世界を統一するという誓い、それに応える仲間たちの想いの結晶が発現した「破邪」と「守護」の権能を含んだ究極能力だったが、ヴェルダナーヴァの「正義之王」と交換していたため、ヴェルダナーヴァの消滅後は行方不明となる。

最終的に、シエルによって主要な権能は「豊穣之王」に統合され、残滓はヴェルグリンドへと譲渡され、消失する。

 

 

大賢者介在スキル

 

リムル内部に限定し、大賢者がリムルに対し様々に働きかけることで実現している機能が複数あり、

「思考加速」 - 知覚速度1000倍加速。

「解析鑑定」 - 対象の解析・鑑定。

「並列演算」 - 自分の思考と切り離して対象を演算する。

「詠唱破棄」 - 呪文詠唱魔法などを無詠唱で行使する。

「森羅万象」 - 隠されていないあらゆる事象を網羅する。

を、内包している。

 

 

 

 

 

 

 

異世界転生系作品の最高傑作

 

 

今まで観てきた異世界転生系作品としては、個人的に最高傑作級。

これほど面白かったとは…。

その理由をいくつか挙げてみよう。

 

 

大賢者の存在

 

劇中でナビゲーション役を務めてくれているのが、リムルのユニークスキル「大賢者」だ。

「大賢者」とは、およそ "心の声" のようなものを想像してくれればわかりやすいだろう。

事あるごとにリムルが「大賢者」に質問するのだが、これが非常に優れもの。

あらゆる事象に答えてくれるから、余計な説明のようには一切感じない。

むしろ必要不可欠なものとして認識してしまうのだ。

ごく自然に視聴者へ本作の設定まで説明してくれる「大賢者」というスキルの考案は、本作の物語の進行を非常にスムーズなものにしてくれている。

これは大発明にも近い感動だった。

また、「大賢者」はリムルと漫才のようなやり取りを繰り広げる。

これが存外面白い。

さらに劇中で非常に重要な場面を、「大賢者」だけで進行するシーン(魔王進化)がある。

「大賢者」は "心の声" ではあるが、PCやスマホ画面のように描写されているのだが、この時の「大賢者」の描き方はあまりに秀逸だ。

正直「大賢者」無くして、果たして本作がこれほど面白くなったのかどうか…。

今までありそうで無さそうな「大賢者」の存在こそ、『転スラ』を語る上で必須の条件といえる。

 

 

スキルの概念とネーミングセンス

 

ただでさえスキルの概念の存在だけでもワクワクしてくるのに、『転スラ』で登場するスキルはそのネーミングも格好良い。

表記のセンスも抜群で、例えば「捕食者(クラウモノ)」のような和名で呼ばれるスキルもあれば、「暴食者(グラトニー) 」のように英名で呼ばれるスキルもある。

人によっては統一感がないと嫌うかもしれないが、格好良くてテンションが上がれば何ら問題はないと思っているのが著者である。

そして『転スラ』のスキルは、事実格好良いと思っている。

さらにスキルの統合や進化の概念まであるから、昔から少年マンガに慣れ親しんできた世代にはたまらない。

リムルが様々なスキルを獲得していくのは、ゲームのレベルアップのようで本作の楽しみのひとつだ。

 

 

転生前と後の文化の見事な融合

 

序盤こそ転生後(異世界)の世界観で描かれる本作だが、リムルが進化するにしたがって転生前(現代社会)の文化の描写も多くなってくる。

例えばリムルと同じように現代社会から異世界へとやってきた、転生者・召喚者・異世界人とは話が弾んでいた。

読みかけだったマンガをリムルが再現してくた時は、皆が喜んでいたことが面白かった。

そしてリムルが再現したマンガは、転生後の世界では "知識の書" として大絶賛されていることもまた、非常に面白い。

マンガにハマったキャラたちは、いつの間にか現代社会の知識を身につけている。

このように自然と文化を融合させる手法は、他の作品にはあまり見られない。

主人公がスライムだからこそ、この斬新かつ画期的な手法が生まれたのだろうと考えられる。

 

 

マンガの知識を身につけたヴェルドラ

 

しばらくリムルの中にいたヴェルドラは、暇さえあればリムルの記憶を勝手に辿り、マンガを読み漁っていたようだ。

おまけに将棋にもハマったらしく、腕前は暴風竜だけに竜王級にまで上達したそうだ。

このヴェルドラ。

単純筋肉バカのようなキャラ設定で、リムルたちと合流する。

だからなのか、大人の事情を完全無視して他作品をパクりまくる。

戦いの際には、何故か波動拳を連発。

しかも波動拳からの昇竜拳

昇竜拳からの竜巻旋風脚まで繰り出している。

これにはさすがのリムルも「あいつ、どこで覚えたんだ?」と呟いていた。

これまでストⅡで攻めていたかと思えば、いきなり鉄山靠(バーチャファイター)を繰り出し、その後かめはめ波を放つ暴挙に出ている。

『3×3 EYES』(マンガのチョイスが渋い)の最終回が気になって仕方なくてリムルのところへ押しかけるヴェルドラは、転生前と後の文化の実にスムーズに自然に融合させた立役者だともいえるのである。

 

 

 

ビッグタイトルが故に後回しにしたことを悔やむ

 

 

転生したらスライムだった件は著者にとってはビッグタイトルだった。

スマホゲームではコラボされまくっていたし、事あるごとに耳にしたタイトルだったからだ。

売れ過ぎてしまったものには惹かれない著者としては、敬遠しがちな作品だったといえる。

人気先行のアニメなんかいくらだってある。

本当のところはたいしたこともないだろうと、たかを括っていた。

それが実際観てみたらどうだ。

こんなに面白い作品だったなんて…。

おかげで後回しにしたことを相当悔やんだのは言うまでない。

著者と同じようにビッグタイトルを敬遠している人はもちろん、未視聴の人には是非とも観てほしい傑作だ。

アニメ好きならマストの作品といえるだろう。

 

 


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『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』が2022年11月公開予定

 

 

映画『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』の公開日が2022年11月25日(金)に決定した。

こちらも大注目の作品だ。

 

 

あらすじ

 

仲間を救うため魔王に進化したスライム、リムル=テンペスト

彼が仲間と興した魔物の国「魔国連邦(テンペスト)」の西に位置する「ラージャ小亜国」では、女王の持つ不思議な力を巡って、長きにわたる陰謀が渦巻いていた。

そしてリムルたちの前に突如現れた “大鬼族(オーガ)の生き残り” ヒイロ

リムルの仲間・ベニマルたちの兄貴分だったという男との再会。

絶たれていた “紅蓮の絆” がいま、新たな戦いへの導火線となる――!

 

 

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【あだち充作品】行間を読む訓練をしたいなら最高の教材はコレしかない。

 

あだち充作品は行間を読む訓練のための最高の教本

 

 

過去の記事で記した『行間を読む』について。

 

 

ioritorei.com

 

 

かなり独断と偏見にはなるが、あだち充先生の作品はどれも行間を読む訓練に最適だ。

どの作品も同じような顔の主人公だし、どの作品も同じような脇役ばかりだし、どの作品も設定はたいして変わらない。

それでも行間を読む訓練をしたいなら、あだち充作品を読むことを勧める。

行間の表現例を数え上げるとキリがないので、行間が読めるようになる上に、あだち充作品にハマるきっかけとなりそうな代表的な作品を挙げてみよう。

 

 

 

タッチ

 

あらすじ

 

幼馴染の三角関係上杉達也上杉和也は双生児。

スポーツにも勉強にも真剣に取り組む弟の和也に対して、要領はいいが何事にもいい加減な兄の達也。

そして隣に住む同い年の浅倉南

3人は物心付く前から一緒に行動している、いわば幼馴染だった。

思春期を迎えて互いが互いを異性として意識し始める。

3人は気心の知れた家族のような間柄であったが、微妙な三角関係のまま明青学園高等部へ進むのだが…

 

 

タッチ 完全復刻版(15) (少年サンデーコミックス)

タッチ 完全復刻版(15) (少年サンデーコミックス)

 

 

 

H2

 

あらすじ

 

親友でありそしてライバルでもあるエース国見比呂とスラッガー橘英雄。

比呂の幼なじみであり英雄のガールフレンドでもある雨宮ひかり。

比呂が進学先の千川高校で出逢った古賀春華。名前の頭文字に「H」を持つ「2」人の野球少年であるヒーローと「2」人のヒロインを軸に話が展開する。

 

 

H2〔文庫版〕 1 (小学館文庫 あI 61)

H2〔文庫版〕 1 (小学館文庫 あI 61)

 

 

 

クロスゲーム

 

あらすじ

 

主人公はスポーツ用品店・キタムラスポーツの一人息子である樹多村 光(以下「コウ」と記述)。

近所のバッティングセンターを営む月島家(父親と長女・一葉、次女・若葉、三女・青葉、四女・紅葉)とは家族ぐるみの付き合いであり、同い年の若葉とは特に親しかったが、その反面1歳年下の青葉とは犬猿の仲だった。

初めは野球に興味がなかったコウだが、青葉の投球フォームを見て憧れ、人知れずトレーニングを始める。

そして小5の夏、若葉が突然の事故で亡くなる。

中学生になったコウは、野球部にこそ所属していなかったがトレーニングは続けていた。

そして、小学生の頃から付き合いがあった中西、赤石と共に星秀学園高等部野球部に入部したのだが…

 

 

クロスゲーム(1) (少年サンデーコミックス)

クロスゲーム(1) (少年サンデーコミックス)

 

 

 

あだち充作品の特徴

 

 

SHORT GAME

 

 

スポーツ漫画を多く描いているが、いわゆる熱血スポ根ものではなく、青春ラブコメディを得意としている。

その一方で人間ドラマ志向が強く、劇画的な過剰さを避けつつも、シリアスな展開も多い。

しばしば用いる技法としては、場面転換や時間経過を現すシーンで擬音も何もないサイレント映画のような風景でつなげるというものが挙げられる。

この、まるでサイレン映画のような描写はあだち充作品を語る上で特筆すべき点だろう。

これは何も風景に限ったことではない。

会話のシーンでも『…』や『ん?』など、必要最低限以下のセリフしか用いないことがしばしばだ。

劇中で大切なセリフには無駄がまったくないのだ。

これが行間を読む訓練にもってこいなのだ。

『…』から何を読み取るか。

それは読者に委ねられる。

まるで英文を意訳するかのように、『…』の前後のセリフやシーン、発言者の心情まで推察し読み解いていく。

はっきり言って、馬鹿には理解できないやり取りばかりだろう。

それほど行間に重きを置いた描写が多い。

その理由を作者の怠慢のように劇中で自虐していたりするのだが、果たして本当にそうだろうか。

あのセリフの言い回しの妙は、誰でも簡単に思いつくものでは決してないと思う。

気になった人はあだち充作品のひと作品を一度いっき読みしてみて欲しい。

個人的にオススメするなら「クロスゲーム」。

ほんの少しだけだが、あだち充作品の違った一面を垣間見れる良作だ。

 

  

      

 

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【停滞する思考に一石を投じる苦言】声にできない本音を言葉に…。#7

 

#7

停滞する思考に一石を投じる苦言

※この記事には自殺に関連する描写が出てきます。

閲覧の際はご注意下さい。

 

 

声にできない本音を言葉に…

 

 

何かと生きづらい世の中で、思ってはいても言葉にできない声がある。

感じていても声にするのが憚られる言葉がある。

それは耳障りが悪く、心地良い言葉ではないのかもしれない。

だが言葉にされて、はじめて気づくこともある。

本稿で取り上げる言葉は、ひとつ間違えれば暴言とも受け取られかねないものだ。

しかし何かを変えるためには、声に、言葉にしてより多くの人に考えてもらうべきだろう。 本稿が停滞する思考覚醒へのキッカケとなることを切に願う。

 

 

 

佐伯(空白を満たしなさいより)

 

 

佐伯(阿部サダヲ)から死の真相を知らされた徹生(柄本佑)。

だがその事実を受け止めきれずにいた。

母・恵子(風吹ジュン)のいる実家に寄ってから帰宅するが、妻・千佳(鈴木杏)にも話すことができない。

会社の元上司・安西(渡辺いっけい)に頼み、屋上で自分が死んだ日のことを再検証するも、そこで甦った記憶の断片を持て余す。

何か手がかりを得たいと、すがるような思いで佐伯を訪ねた徹生。

そこで佐伯は、自殺は正しい選択だったと言う。

そして画家・ゴッホの死になぞらえて、徹生の自殺衝動を説明するのだった。

 

 

空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)

空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)

※.表紙は通称「耳を切った自画像」。

自ら耳を削ぎ落とした直後に描かれたゴッホ自画像だ。

 

 

ゴッホは多くの自画像を残しているが、そのどれもが微妙に違っている。

佐伯は多くの自画像の中で、どれが本当のゴッホなのかを徹生に問う。

答えに詰まる徹生に佐伯は、"耳を削ぎ落とした直後に描かれた自画像" こそが本当のゴッホなのだと語り出す…。

 

 

あなたの中にも

いろんなあなたがいるでしょ

 

ゴッホは拳銃自殺するんです

 

どのゴッホ

どのゴッホを殺したと思いますか?

 

 

徹生:どのゴッホが、どのゴッホを?

 

 

この耳を削いだゴッホ

他の全員が殺したんです

 

この病んだゴッホ

寄ってたかってみんなで殺したんです

 

どうしてだかわかりますか?

 

幸せでなくてはならないだとか

前向きでなくてはならないだとか

 

そういった

欺瞞に満ちた正しさが人間を殺すんです

 

自分の耳を削ぎ落とした

危険で

哀れで

病んだゴッホ

 

健康的で

生きる力のあるゴッホたちが殺すんです

 

 

徹生:どうしてそんな…

 

 

生きたいからですよ

 

本当は…

ちゃんと生きたいからです

 

もう…

 

もう 自分の中の狂気に振り回されたくない

 

真っ当に みんなと同じように生きたいんです

 

生きたい

 

わたしは

生きたいんだ…

 

 

空白を満たしなさい(下) (講談社文庫)

空白を満たしなさい(下) (講談社文庫)

 

 

佐伯の言葉を聞いた徹生は、自分が自殺したことを受け入れる。

そして徹生の死に責任を感じていた千佳に、自殺だったことを告げるのであった…。

 

 

やっと思い出した

最期に何を思って死んだか…

 

生きたい

 

そう思ったんだ

 

生きたい…

おかしい?

でも…

本当にそうなんだよ

 

死にたいなんて…

 

死にたいなんて

最期の瞬間まで思ってなかった

 

本当に…

 

生きたかったんだよ

 

死にたかったんじゃない

 

 

(1)

(1)

 

 

ああ、そうか…

そういうことだったんだ。

自殺衝動とは、どうやらこういうことらしい。

自殺は、自分の中の狂気さえ消えてなくなれば、真っ当に、穏やかに生きられると錯覚してしまった結果だったのだ。

だから本当は生きたいと願っている。

生きたいと強く願ってしまったからこそ、自殺してしまった。

矛盾しているようだが、とても筋が通っている理屈のように感じる。

何より納得してしまった自分がいる。

今まで「自殺なんて死ぬほど怖いことを、よく出来るな」と常々思っていたが、実はそうではなかったのだな。

おかしな言い方になるが、そこにしか活路を見出せなかったのだ。

そこにしか救いを見出せなかったのだ。

死にたいから自殺するのではない。

必死で生きようとした結果が、自殺だったのだ。

どうやら考え方が根本的に間違えていたらしい。

この名言を知ったことで、自殺衝動の何たるかがようやくわかった気がする。

そして同時に、これだけは覚えておかなくてはいけないと強く思う。

人を自殺に追い込むのは他ならぬ人であり、歪んだ社会である。

誰だって本当は、死にたいと思いながら生きていたくない。

どうせなら楽しく生きたい。

だが歪んだ社会は幸せの定義を押し付ける。

「幸せでなくてはならないだとか、前向きでなくてはならないだとか、そういった欺瞞に満ちた正しさが人間を殺すんです。」

幸せなんて人それぞれなのに、いつのまにか不幸な人にされてしまう。

正しさとは何だろう。

何が正しくて、正しくないこととは何だろう。

皆が皆、生きることに必ず歓びを感じなくてはいけないのだろうか…。

 

 

 

 

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