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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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【アニメ『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』】平均点以上ではあるが最高点もそれほど高くない作品。気楽にアニメを楽しみたい人にはおすすめ!

 

アニメ

骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中

 

 

『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』とは

 

 

『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』は秤猿鬼先生によるライトノベル

イラストはKeGが担当している。

小説家になろう」にて2014年10月から2018年7月まで連載された。

書籍版がオーバーラップノベルス(オーバーラップ)より2015年6月から刊行されている。

漫画版がWEBコミックサイト「コミックガルド」(オーバーラップ)にて、2017年2月から連載されている。

2022年5月時点でシリーズ累計発行部数は200万部を突破している。

 

 

骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 I (オーバーラップノベルス)

骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 I (オーバーラップノベルス)

 

 

 

アニメ『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』とは

 

 

秤猿鬼先生による同名ライトノベルを原作としてアニメ化。

2022年4月から6月までAT-Xほかにて放送された。

原作3巻の魔獣呪術師フンバが操るヒュドラとの戦いまでがアニメ化されている。

各話の放送後には、コミカライズ版を担当するサワノアキラ氏描き下ろしのアニメ連動番外編コミックがアプリ「コミックガルド+」にて2週間無料公開されている(ウェブサイト「コミックガルド」でも1週遅れで1週間公開)。

 

 

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あらすじ

 

 

主人公はオンラインゲームを遊んでいる途中に寝落ちしてしまったのだが、次に起きるとどういうわけかそのオンラインゲームの世界に、自身のゲームキャラクターであるアークの姿と能力で転移した。

ゲームで装備していた最強クラスの武器防具があり、天騎士になるまでに覚えていた魔法も使え、ゲーム中最大レベルである255までキャラクターを鍛えていたため、アークは異世界での生活に何も不自由を感じなかった。

ただし鎧の中の姿形もキャラクターをそのまま再現した骸骨状態であったため、人前ではモンスターと間違われてしまうため不用意に兜すら脱ぐ事は出来ない。

しかしアークは深く思い悩まず、ダークエルフのアリアンや精霊獣のポンタ、獣人のチヨメと共に、気ままに異世界を旅することになった。

自分の状況を把握したアークは、まず資金を得るために傭兵登録を行う。

試験としてイノシシやオークを討伐している最中、盗賊に襲われている貴族を見かけ救助する。

その後、薬草採取の護衛、盗賊の壊滅などいくつかの依頼をこなし、精霊獣のポンタに懐かれた後、エルフの男と遭遇。

綿毛狐とエルフ狩りについて把握する。ダークエルフのアリアンに雇われたアークは、ローデン王国の街ディエントでエルフ奪還作戦を成功させる。

その後自分をララトイアの里に誘うアリアンに自身の骸骨姿を明かし、アリアンの故郷であるララトイアの里に身を寄せることとなる。

アークは獣人の忍者チヨメの依頼で、王都オーラヴに囚われた獣人を解放する。

拐われたエルフを追って訪れた神聖レブラン帝国の街ライプニッツァで、アークはイフリートを召喚して魔獣使いの使役するヒュドラを倒す。

 

 


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主題歌

 

 

  • 「嗚呼、我が浪漫の道よ」

 

 

嗚呼、我が浪漫の道よ

嗚呼、我が浪漫の道よ

 


PelleK(ノルウェー語版:ペルケイ)によるオープニングテーマ。

作詞はhotaru、作曲・編曲はeba。

昔のザ・アニソンのような楽曲。

懐かしく暑苦しい。

作風とまったく合っていない感があるが、そのギャップが逆に魅力的で面白い。

PelleKは日本のアニメソング・特撮ソングの「歌ってみた」動画を9年以上投稿して388万人を超えるチャンネル登録者がいるノルウェー人シンガーで、「日本のアニメのOPテーマの歌唱をオファーされた時は本当に驚きました。大のアニメファンなので、夢が叶った瞬間でした」とコメントしている。

 

 

嗚呼、我が浪漫の道よ

嗚呼、我が浪漫の道よ

  • PelleK
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 


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  • 「僕らが愚かだなんて誰が言った」

 

DIALOGUE+によるエンディングテーマ。

作詞・作曲は田淵智也氏、編曲はkz。

 

 


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安定の異世界転生作品

最強チートキャラも実装

 

 

すべての要素が標準値以上で装備されていて、安定の異世界転生作品である。

だが何かに特化しているわけではない。

あくまでも平均であり、良すぎずも悪すぎずもないという印象。

最初こそ夢中になって観進めたが、その熱量は最後まで継続しなかった。

考えられる理由としては、あまりに劇的展開を期待しすぎたためか?

だが気楽には観れるから、そういった作品をお探しの人にはおすすめ。

 

 

 

激アツ主題歌

 

 

主題歌の項でも記したが本作の主題歌は激アツだ。

普通、異世界転生作品といえばファンタジー世界の話だと思うだろう。

本作の舞台も、もちろんファンタジー世界で間違いない。

だが主題歌の作風がファンタジーとは程遠いすぎて笑える。

良い意味で昔のアニメの暑苦しさを再現しているような、どこか懐かしい楽曲だ。

このギャップには萌える。

何故こうなった(笑)?

 

 

 

今後の展開には期待大

 

 

あくまでも続編があるという前提の話だが、今後の展開には期待が持てる。

第1クール(仮)は、いわばプロローグ。

プロローグと考えるなら、今後の展開にはおおいに期待できる。

それほどのポテンシャルは感じることができたし、クオリティも高かった。

本作の本当の評価は今後の展開に掛かっている。

 

 

 

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もう一度聴きたい!【ラジオ番組『赤坂泰彦のMillion Nights』(1993〜1997年)】ラジオの素晴らしさを教えてくれたはじまりの番組。

 

 

 

 

 

TOKYO FM

赤坂泰彦のMillion Nights

 

 

赤坂泰彦のMillion Nights』とは

 

 

赤坂泰彦のMillion Nights』(以下、ミリオンナイツ)は、TOKYO FM及びJFN系列で放送されていたラジオ番組である。

放送期間は1993年4月1日 - 1997年9月30日。FMナイトストリートで実績を積んだ赤坂泰彦が全国ネットのメインDJとして登板。

23時以降は赤坂以外が担当することもあった。

ちなみに一時期はB'zも担当している。

コンテンポラリー・ヒッツ(ヒット曲、とりわけジャパニーズポップスと呼ばれたJ-POP)へのリクエストが多い一方でビートルズなどのオールディーズコミックソングや異色の楽曲を積極的に流すなどといった試みが取られ、まりちゃんズ尾崎家の祖母リバイバルなどは特筆事項のひとつであろう。

関連して、うさんくさいポップスCHAGE(CHAGE&ASKA)との間で互いに放送されたくない自身の楽曲を巡る争いなど、ドキュメントバラエティさながらの展開で番組を盛り上げた。

いわゆる「深夜ラジオ」のノリをFMに持ち込んだものともいえ、FM放送のメディアとしての幅を広げ10代を中心に人気を博した。

通史的に見れば、既にJ-POP中心選曲に移行していたJFNTOKYO FMトークラジオ」への脱皮を模索する時期に放送された番組の一つでもある。

1997年9月30日に4年半の放送に幕を下ろしている。

 

 

 

 

 

 

 

うさんくさいポップス

 

毎週火曜日の23時台に、「誰が、いつ、どこで、何のために歌ったのかわからない、とにかく胡散臭い曲」うさんくさいポップスとして紹介していた。

コーナーテーマ曲は松本浩とブルー・ナイツいとしのマックス』

かかった曲はJRN系コサキンDEワァオ!コサキンソング」と相通ずるものがあるが、曲や歌手作詞曲家の詳細に触れることは一切なかった。

実際コサキンソング・うさんくさいポップス両方に認定された曲もあった。

このコーナーの底本としては幻の名盤解放同盟編纂の『幻の名盤解放歌集』コモエスタ八重樫編纂の『東京ビートニクス』などのCDがあげられる。

曲がかかっている最中に赤坂氏がひたすら突っ込むのもコーナーの売りであり、特に子供が関与している曲に対しては極度の嫌悪を示しており、「生意気」「ませてんじゃねえよ!」「早く家に帰って寝ろよ!」「ざまあみろ!」などと一貫して罵倒していた。

うさんくさいポップスの特徴としてはリスナー投稿も受け付けていた点にあっただろう。

ただしコーナー内では、はがきによる投稿しか採り上げず、ランキングに対する投稿も、すべてはがきでしか受け付けないという徹底ぶりだった(その代わり、オンエア直後の曲に対する感想はFAXで募集し、エンディングまでのわずかな時間で採り上げていた)。

また、1997年2月からはリスナーによる投票をもとにランキングを作成し曲紹介の前に発表。

当初はわずか2曲のランキングだったが週を追うごとに増加。

一時中断を挟んで、ベスト5を発表する形で4月から最終回の9月まで継続した。

ちなみに、赤坂は現在もこのコーナーに思い入れがあるのか、公式ホームページ内のインターネットラジオ『da Radio Magic』のエンディング(ラジオのチューニング音)に、このコーナーでオンエアした曲を数曲ミックスしていた(2015年の時点ではエンディングが変更され、このミックス曲は使われなくなっている)。

 

 

CHAGEのラジ王との「対決」

 

当番組の放送当時、日本における商業FM放送発足以前からの長寿番組である0時からのジェットストリームを挟んで、25時から『ラジ王』というFM深夜番組があり、その火曜日担当であり、トップミュージシャンであるCHAGEからの「抗争」も、当番組を盛り上げる一因となった。

 

ioritorei.com

 

そもそもの原因は、当番組の火曜のコーナー内で、リスナーからのリクエストにより、以前に石川優子さんCHAGEがデュエットした『ふたりの愛ランド』を放送したことにある。

この曲をあまりかけて欲しくないCHAGEは、『ラジ王』内で、やはり以前に赤坂氏が所属していた東京JAP『摩天楼ブルース』『熱風ラプソディ』をかけ「対抗」した。

さらに「対抗」として赤坂氏が、TOKYO FM局のレコード室に収蔵の東京JAPのレコードを全て隠すなどといった「実力行使」に及び、それに対しCHAGEが「リスナーである中高生の教育上よくない。借りたものは使い終わったら返しなさい」と放送中に述べたり、さらには、TOKYO FMの「社長」や「編成部長」を名乗り(実際は赤坂氏による)、CHAGE宛に怪電話や怪文書が届くなど、様々な、ある種の「アングル」っぽいやりとりが行われた。

こういった「'90年代のFM深夜番組文化」の流れの中で『ふたりの愛ランド・CHAGEさんバージョン』という曲まで生まれている。

曲中のCHAGEのパートだけを抜き出し、さらに「夏」という単語をしつこく繰り返させる編集を加えたものであり、この対決を象徴する歌となりリクエストも殺到した。

こういった「抗争」の結果、火曜日根本要のRumor Show』の最終回の日には、全編根本氏赤坂氏の二人で進行していたが、CHAGEがオンエア中に「乱入」し、激しいトークバトルが展開されている。

赤坂氏は当番組を交代後、約20年後に担当することになったエフエム愛知(@FM)の番組で、@FMの別の番組にゲスト出演するCHAGEに対し悪戯じみたメールを送るようリスナーに指示を出すなど、両者の「対立関係」は今も続いているようである。

 

 

 

ミリオンナイツ発の異色ヒット曲

 

 

ふざけた曲を流行らせることにかけて、ミリオンナイツは超一流だった。

一番のヒット曲といえば、おそらくまりちゃんズ尾崎家の祖母だろう。

今どきのコンプライアンスならバリバリ抵触しそうな気がする、相当ふざけた曲である。

 

 

尾崎家の祖母 PARTII

尾崎家の祖母 PARTII

 

 


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まりちゃんズ尾崎家の祖母に負けず劣らずだったのが、MEN'S 5 『“ヘーコキ”ましたね』

コンプライアンス的には平気なような気がするが、こちらも相当ふざけた楽曲である。

 

MEN'S5 ベスト・コレクション

MEN'S5 ベスト・コレクション

 

 


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こんな曲が流れるたびに喜んでいた、青い時代の思い出。

ちなみに、赤坂泰彦はこの曲の合間合間にいちいちCHAGEさん」と囁いていた。

 

 

 

 

 

 

 

ミリオンナイツで一番の思い出

 

 

今でも鮮明に覚えている。

ミリオンナイツで一番の思い出といえば、1994年4月21日に「プロジェクト終了」宣言し同年5月18日・19日のライブTMN 4001 DAYS GROOVE』をもって10年に渡る活動を終了したTMNが、ライブ終了直後に番組へ駆けつけてくれた時のことだ。

正真正銘、TMN3人での最後のメディア出演。(※再始動後はカウントしない。)

TMNの音楽が本当に好きだった。

B'zを好きになったのも、もしかしたら自分の中の根底にTMNの音楽があったからなのかもしれない。

何故ならB'z松本孝弘TMNのバックバンドだったから。

TMNの代表曲Get Wildの、ギターを担当していたのも実はB'z松本孝弘

自分で選んだ音楽を聴くようになってから、常にTMNの音楽が傍らにあった。

TMNがテーマ曲を手がけたアニメシティーハンターも大好きだったし、小室哲哉単独で楽曲を提供した映画天と地とも大好きだった。

著者の音楽遍歴はTMNから始まったといっても過言ではない。

そんなTMNが活動を終了する、まさにその日の最後の時に、これまた大好きなラジオ赤坂泰彦のMillion Nights』に出演してくれたのだった。

ライブ終了直後の出演だから長時間の出演は叶わなかったが、ライブに行けなかったファンにとっては、とても貴重な時間を過ごすことができてとても嬉しかった。

番組の好き嫌いだけでなく、ラジオまるごと大好きなるにはこれだけで十分だ。

番組を去る前に、最後にTMNの3人で曲フリをしてくれた。

これだけでも涙ものだ。

しかも曲は名曲『Nights of The Knife』

デビュー10周年と同時にTMN終了」を各種メディアにて一斉発表した日にリリースされたシングルである。(なお、この時点ではラストシングルであった。)

 

 

Nights of The Knife

Nights of The Knife

 

 


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情報化が進んだ今の社会では、こういう時に使うツールが、別にラジオじゃなくても構わないのだろう。

ピンポイントでファンに直接伝えることができるツールの方が、こういう時は好まれるのかもしれない。

だが何度もいう通り、ラジオにはあたたかさがある。

ファンではない人が聴いて、メッセージをくれる。

ファンもファンじゃない人も関係なく、TMNの活動終了を惜しんでくれたラジオ。

これからもずっと聴いていこうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【心に沁みる名言】今日を精一杯生きるために…。#92

 

 

 

 

#92

心に沁みる名言

 

 

今日を精一杯生きるために…

 

 

明日ではなく今日。

今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。

 

 

 

マリーダ・クルス(機動戦士ガンダムUCより)

 

 

袖付きに捕縛され資源小惑星パラオへと連れてこられたバナージ。

そこで袖付きの首魁であるフル・フロンタルと初めて顔を合わせる。

フロンタルは仮面を外して素顔を見せ、ユニコーンガンダムを動かせるバナージに協力を求めた。

しかしミネバの意に反する協力には応じられない。

その時、部下を殺された怒りが収まらないアンジェロはバナージを責め立てる。

アンジェロに責められたことで、はじめて人を殺したことを自覚するバナージ。

結局話はまとまらずバナージは軟禁のような状況に置かれることになるが、意図せず人を殺した罪悪感に苛まれるバナージ。

それに気づいたマリーダは、罪の意識に苦しむバナージをパラオ内の祈りの場所に連れ出した…。

 

 

 

お前の言うことは間違ってない

 

正しい戦争なんてない

 

でも…

 

正しさが人を救うとは限らない

 

 

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著者が綺麗事を嫌う理由は、まさにこの名言の通りである。

「正しさが人を救うとは限らない」

日本にもこの言葉を体現した有名な人物がいる。

瀬戸内寂聴さんである。

天台宗の尼僧で僧位は権大僧正。

これは最上級の「大僧正」に次ぐ階である。

1997年文化功労者、2006年文化勲章

位階は従三位

これはあの大久保利通と同じ官位だ。

天台寺住職、同名誉住職。

比叡山延暦寺禅光坊住職。

敦賀短期大学(当時は敦賀女子短期大学)学長。

徳島市名誉市民、京都市名誉市民、二戸市名誉市民。

なんとも輝かしい経歴であり、まさに聖人君子といえる。

だが彼女の人生は、はじめから順風満帆なものではなかった。

有名な話だから詳細は割愛するが、出家の理由が男との関係を絶つためだったというから、その波瀾万丈ぶりは計り知れない。

それほど波瀾万丈の人生を送ってきた瀬戸内寂聴さんが、どうして晩年には聖人君子と呼ばれるほどの人物までになれたのか。

それは "清濁を併せ呑めた" からだと思われる。

人は "正しさ" に一点の曇りも許さない。

"正しさ" を示す者に完全な潔癖を求めるが、そんな人間は存在しない。

光を示せばその傍には必ず影が落ちる。

光ばかり見ている人間に人の闇は救えない。

人の心の闇を救える者は、実際に闇を知る者でしかないのだ。

だからこそ瀬戸内寂聴さんの言葉には説得力があった。

上辺だけの綺麗事ではなく、実際にご自身も体験してきたような本物の言葉だった。

"正しさ" とは、所詮は何も知らないマジョリティが定めた都合の良い理論でしかないのである。

そんな "正しさ" がすべての人を救えるわけがない。

 

 

 

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昔のTVは面白かった!【もう一度みたい伝説のバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげです。』】青春時代の記憶は無茶苦茶ばかりするとんねるずと共にあった…。

 

 

 

 

バラエティ番組

とんねるずのみなさんのおかげです

 

 

とんねるずのみなさんのおかげです。』とは

 

 

とんねるずのみなさんのおかげです。』は、フジテレビ系列で1988年10月13日から1997年3月27日まで毎週木曜日 21:00 - 21:54 (JST)に放送されたバラエティ番組である。

お笑いコンビのとんねるず(石橋貴明氏・木梨憲武氏)と多彩なゲスト陣によるコントを中心に構成されている。

コントに登場する名物キャラクターは他のバラエティ番組の追随を許さなかった。

小泉今日子さん工藤静香さんチェッカーズ宮沢りえさん観月ありささんなど、当時一世を風靡した豪華なゲストも毎週出演している。

1989年から1994年までの6年間、バラエティ番組で年間平均視聴率1位を記録。

ねるとん紅鯨団とんねるずの生でダラダラいかせて!!と並ぶとんねるずの代表番組のひとつである。

 

 

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とんねるずのみなさんのおかげです。』事件史

 

 

爆薬演出でのトラブル

 

『おかげです。』時代のコントでは爆薬を大量に使用する演出がよく行われ、トラブルもたびたび起きていた。

これらは港浩一が演出したものであるといい、爆薬を大量に使う撮影では、通常は何度もリハーサルを重ねて撮影するが、港氏の場合は適当に爆薬を設置して、すぐに本番へと移るといった手法をとっていた。

こういったこともあって、仮面ノリダーの後半ロケで撮影許可が取れなくなり、当時のフジテレビ本社(当時は新宿区にあった)の屋上で撮影をし、あまりの爆発音に驚かれて近隣病院の入院患者全員にフジテレビ社屋を窓越しから覗かれるといった出来事があった。

また、フジテレビ社屋移転前のお台場で警察とトラブルを起こしたり、「宜保タカ子」ロケでのトラブルなどが発生していた。

また、石橋氏がセットの下敷きにされた挙句ムチ打ちになったり、木梨氏の至近距離で爆薬が爆発して木梨氏が死の恐怖を覚えるなど、出演者に対しても危険が及んでいた。

 

 

保毛尾田保毛男ネタに対する賛否

 

『おかげでした。』時代の2017年9月28日、とんねるずのみなさんのおかげでした30周年記念スペシャル』でのワンコーナーで保毛尾田保毛男を登場させた。

しかし『おかげです。』がレギュラー放映されていたバブル期から平成中期の時代とは異なり、LGBTの認知と理解が日本のみならず世界的にも深まりつつあった平成最末期の当時においては、物議を巻き起こし、LGBT支援団体から「性的少数者への差別・偏見を助長するもの」との抗議申し入れがあり、それを受け翌日の定例会見で宮内正喜社長が謝罪する事態となった。

視聴者からは「このご時世にどうなんだ」という批判や、「懐かしいキャラクターで大変うれしい」といった好意的な意見が出るなど、賛否両論となった。

そのうちタレントで同性愛者のミッツ・マングローブさんはこの件に関する批判的な意見に対して反論のコメントを出している。

 

 

トラウマ級の記憶

木梨憲武氏の盲腸緊急追悼特番・騒動事件

 

事件は1991年10月31日、木梨氏が盲腸による休養から復帰することになっていた放送回で起きた。

冒頭から「緊急放送!盲腸で倒れる 木梨憲武さんを偲んで…」と題し、生放送で木梨氏の死亡を想起させる設定の追悼特番を模したドッキリを放送した。

石橋氏と当時フジテレビアナウンサーだった野崎昌一氏が、深刻な気配で会話し始める。

ふたりとも喪服のような出立ちだ。

子供心に本当に木梨憲武が亡くなったと思った。

なぜならすべてが本格的であまりにリアルだったからだ。

多数の菊の花と大きな遺影に似せた造りの木梨氏の写真を配した大きな祭壇を組んだ追悼セット。

暗いBGM(川井憲次作曲・人魚伝説から「T鬼母の哀歌」)。

現役局アナの出演など、あまりにも信憑性がありすぎた。

(※使用された写真は番組スタッフの「憲武の寂しそうな写真ないか」という依頼を受けてマネージャーが提供したもの。

木梨の運転免許証の写真をモノクロで引き延ばして使用したらしい。

引き延ばした時には周囲が「(遺影の)感じ出てるね。」とこぼしていたという。)

視聴者が混乱からようやく事態を理解し始めた番組開始2分半程経過したころ、青のジャージを着た木梨氏がひょっこり画面に現れる。

結果的にとんねるず特有のあまりにシュールなコントであった。

木梨氏が登場した後も石橋氏野崎氏は2分程無視して喋り続けるものの、石橋氏が「出口3箇所ふさがれてましたから…」と言った直後笑い出して木梨氏に気づき、セットチェンジしてこのドッキリは終了。

この放送を見ていた当時同局アナウンサーで番組レギュラーだった中村江里子さんは、途中まで本当に信じていたという。

それくらい真に迫ったドッキリだった。

制作スタッフは、もしこれが本当だった場合これだけのタレントなら新聞やニュースで大きく取り上げられるので、すぐにネタであることが誰にでも分かると踏んでいたようだ。

しかし、

  • 冒頭に野崎氏が木梨氏の死亡時刻を「今日、午後5時30分過ぎ」としており直近であることを示唆したこと。
  • この前日に日本テレビのレギュラー番組である『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』に、木梨氏が一時退院して生出演したこと。
  • この日の『タイム3』で木梨氏退院のニュースが大々的に報じられていたこと。

などもあり、緊急性を含んだドッキリとして視聴者を信じさせる要素が多分にあった。

放送中からフジテレビには「本当ですか⁉︎」との質問や、「ふざけるな!」等の抗議の電話が約800件と殺到したらしい。

あまりにも悪ふざけが過ぎるとの声が多かったようだ。

盲腸により木梨氏が入院して、放送するネタがなかったことからこのドッキリが企画されたがようだが、すでに最初のCM明けで苦情が多数来ていることが説明されている。

石橋氏は「アタマのアレでフジテレビに随分抗議の電話が来ている。」と発言している。

ドッキリに使用された写真はその後終了までスタジオの天井から吊るしたままでCM前に映り込むこともあった。

放送内において野崎氏は「死亡した。」とは一言も発していないが、代わりに冒頭で「信じられないことになってしまいました。」と表現していた。

ただし、本編前の木梨氏の生涯を辿る前編(BGMとしてダイアナ・ロスの「イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー」)では、ナレーションで「あまりにも短い生涯であった」という一節が放送されている。

このコントについて木梨氏『おかげでした。』時代にこの回の映像を流した際「親戚のおばあちゃんに凄い怒られた」と語っている。

そりゃあそうだ。

木梨氏登場後のやりとりでは元々は野崎氏ではなく、当時役員待遇だった露木茂の出演を予定していたらしいが逃げてしまったようだ。

そりゃあそうだ。

アナウンス部長の野間脩平にも逃げられたため、『プロ野球ニュース』の生放送で本番前待機中だった野崎氏が急遽呼ばれたらしい。

とんだとばっちりだった野崎氏には同情を禁じ得ない。

よりリアリティを持たせるため森光子さんにもオファーを出したらしいが当然断られたという。

そこまでやるか(笑)

この回の視聴率は23%で、多くの視聴者を驚かす結果となった。

プロデューサーの石田弘は後年「ふざけると言っても超えてはならない一線があり、悪ふざけにはならないようにしなければならない。」という発言をしている。

しかし一方で、この放送について「普通に復帰するのは面白くないから。」という理由でこの企画をした事と、当時の反響を「あれくらい怒られたことはないよ。」と振り返る発言をしていたらしい。

 

 


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朝刊の一面に《とんねるず・悪ふざけ》

 

 

今のように手軽に情報が手に入る時代とは違い、一日中ワイドショーを見ている人間でもない限り前述したような詳細な情報は手に入らない。

いきなり神妙な面持ちの石橋・野崎両氏が喪服姿で出てくれば、信じない方がどうかしている。

自分が年を重ねて今よくよく考えてみれば、盲腸での死亡率やその他もろもろ、いろいろおかしな箇所には気づく。

しかし子供がそれに気がつけというのは無理な注文というものだろう。

事実、著者は本当だと思った。

いきなりの展開にパニクったのを今でも覚えている。

かなり早い段階でネタばらししてくれたからすぐに安堵し笑うことができたのだが、次の日の朝刊の話題でもうひと笑いすることになる。

とんねるず悪ふざけ‼︎》

新聞一面にバン。

そりゃあそうなるわww

さすがに悪ふざけが過ぎたようだが、あの程度のお叱りで済ませられたのは、間違いなくおおらかな時代のおかげだったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

『おかげです。』出演は黒歴史

 

 

今や大女優の松嶋菜々子さん

初めてそのお名前を耳にし、お姿を拝見したのがとんねるずのみなさんのおかげです。』だった。

あれ?

『した。』の頃だったかな?

とある新企画に突然現れた美女。

それが松嶋菜々子さんだった。

企画タイトルは「未来警察072」というものだったが、下ネタの香りがプンプンするタイトルである。

石橋貴明はまだ無名の大女優に、いつものようにセクハラしまくっている。

それに照れながらもしっかり応える松嶋菜々子さんの姿は、今の彼女しか知らない人には想像もつかない衝撃映像だろうと思う。

ファンがみたらきっと怒り心頭だ。

それせいか松嶋菜々子さんのオフィシャル・プロフィールでは、過去の出演番組の中にとんねるずのみなさんのおかげです。』は含まれていない。

松嶋菜々子陣営にとって『おかげです。』出演は、黒歴史認定されちゃったようだ。

 

 

 

とんねるずのみなさんのおかげでした』へリニューアル

 

 

その後、フジテレビお台場社屋移転後の1997年6月26日から、とんねるずのみなさんのおかげでしたにリニューアルして放送を再開。

それに伴い、『おかげです。』の最終回は、新聞のラテ欄では終マークはなかった。

『おかげでした』では、コントなしでゲストの嫌いな食べ物を見抜く「新・食わず嫌い王決定戦モジモジくんのコーナーが人気になっている。

コントに登場する名物キャラクターは他のバラエティ番組の追随を許さなかった。

チェッカーズ宮沢りえさんなど、当時一世を風靡した豪華なゲストも毎週出演している。

 

 

 

長い歴史に幕

 

 

とんねるず冠番組とんねるずのみなさんのおかげでした(フジテレビ系/毎週木曜21時)は、 2018年3月22日をもって最終回を迎えた。

特番からレギュラー番組となり、1988年10月にとんねるずのみなさんのおかげです。』として放送がスタート。

番組名を変更して30年、計1340回放送した長寿番組の歴史に幕を下ろした。

エンディングでは、とんねるずのヒット曲『情けねぇ』を熱唱。

「この国を滅ぼすなよ」という歌詞を「バラエティを滅ぼすなよ」へと変え、さらに「この国をおちょくるなよ」「フジテレビをおちょくるなよ」にアレンジしたことでも話題となった。

 

 

情けねえ

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情けねえ

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最後に「バーイ、センキュー」と締めて、80年代から30年にわたって、日本のお笑い界をリードをしてきた二人が “バラエティ” そして “フジテレビ” への愛を滲ませた。

さらに、テロップで最後のメッセージを視聴者に贈った。

 

30年間支えてくれたすべての仲間とテレビの前で同じ時代を過ごしてくれたあなたに愛と感謝を込めて…みなさんのおかげで“した”。

 

番組終了後SNSには、

  • とんねるず、ありがとう!お疲れ様です」
  • 「青春と沢山の思い出をありがとうございます!」
  • 「『情けねぇ』で泣いた。かっこいい終わり方」

など視聴者から反響が多く寄せられている。

思えば人生初のカラオケで歌ったのがとんねるず『情けねえ』だった。

我が青春時代の記憶はとんねるずと共にあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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【アニメ『虚構推理 (In/Spectre)』】さすがは小説原作!知的好奇心をくすぐる理知的な物言いと理論構築が魅力の名作アニメ。

 

アニメ

虚構推理 (In/Spectre)

 

 

『虚構推理』とは

 

 

『虚構推理』城平京先生による小説シリーズ。

怪異たちの知恵を司る神となった少女と不死身の男性の2人を中心に繰り広げられるミステリである。

2011年より講談社から刊行されている。

2012年に第12回本格ミステリ大賞で小説部門を受賞。

2012年版本格ミステリ・ベスト10で4位に選出された。

2021年10月時点で、シリーズ累計発行部数は400万部を突破している。

また2015年以降からは、講談社の漫画雑誌「少年マガジンR」でのコミカライズやブレインズ・ベース制作によるアニメ化などのメディアミックスが行われている。

本シリーズの第1作は『虚構推理 鋼人七瀬』である。

この小説は2011年に講談社ノベルスから刊行された。

その後、2015年に講談社が「少年マガジンR」を創刊するにあたり、同誌でコミカライズが掲載されることが発表され、創刊号から連載がスタートした。

コミカライズは片瀬茶柴先生が担当しており、片瀬先生は本作で漫画家デビューを果たした。

本シリーズは「虚構」をテーマとしており、事件の真実よりも「どうやって人々を納得させるか」に重きが置かれている。

城平先生は、雨月物語「蛇性の婬」を読んで「価値観や理屈がねじれて歪んでいても、なぜか全てがおさまるべき所におさまって世界がうまく成立していると見える、けれど何かおかしい」と感じたといい、そこから本シリーズの着想を得たと述べている。

しかしシリーズ第1作の『虚構推理 鋼人七瀬』は、「妖怪や幽霊が当たり前に実在し、まごうことなき事件の真相をすっかり明らかにした後で、四種類の《嘘の解決》をあらかじめ嘘とことわった上で並べる」という内容から、果たしてミステリと呼べるのかという議論を巻き起こすことになった。

2017年、『虚構推理 鋼人七瀬』のコミカライズが完結する。

しかしその後も「城平が続編小説を執筆し、それを片瀬がコミカライズする」という形で連載が続けられており、加えて城平先生が執筆した続編小説も講談社タイガから書籍化されている。

なお『虚構推理 鋼人七瀬』では清原紘氏がカバーイラストを手掛けているが、講談社タイガから刊行された書籍では片瀬先生がイラストを担当している。

 

 

虚構推理 (講談社タイガ)

虚構推理 (講談社タイガ)

 

 

虚構推理(1) (月刊少年マガジンR)

虚構推理(1) (月刊少年マガジンR)

 

 


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アニメ『虚構推理 (In/Spectre)』とは

 

 

2019年1月に漫画版のテレビアニメ化が発表された。

第1期『虚構推理 (In/Spectre)』は、2020年1月から3月までテレビ朝日BS日テレほかにて放送された。

原作の長編『虚構推理 鋼人七瀬』をメインに、プロローグ(琴子と九郎の出会い)と本編の間に短編集より『ヌシの大蛇は聞いていた』を挿入した構成となっている。

第2期『虚構推理 Season2』は2020年11月に製作が発表され、2023年1月よりTOKYO MXBS日テレにて放送予定。

当初は2022年10月より放送予定であったが、同年5月2日に放送を延期することが発表された。

 

 

虚構推理 第1巻(Blu-ray)

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虚構推理 Blu-ray アニメイト全巻購入特典 描き下ろしブロマイド(305㎜×203㎜)

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あらすじ

 

 

1st Season

虚構推理「鋼人七瀬編」


主人公・岩永琴子は、怪異絡みのトラブルを解決する日々を送っていた。

ある日、琴子のもとに、怪異から相談が持ち込まれる。

それは真倉坂市という地方都市で、「鋼人七瀬」と呼ばれる怪異が暴れているので対処してほしいというものだった。

琴子は真倉坂市に赴き、現地で出会った弓原紗季という警官に協力を要請する。

同じころ、琴子の恋人・桜川九郎は突如消息を絶った従姉の六花を探す途中、真倉坂市に立ち寄りそこで「鋼人七瀬」と遭遇する。

九郎は「鋼人七瀬」と戦うが、「鋼人七瀬」を退治することはできなかった。

その現場を目撃した琴子と紗季は九郎と合流し、3人で「鋼人七瀬」を退治する策を練り始める。

一方「鋼人七瀬」は力を増していき、紗季の同僚を殺害するに至る。

インターネット上には「鋼人七瀬」のまとめサイトがあり、殺人事件を受けて書き込みが多数寄せられていた。

琴子は六花がこのサイトを管理しており、サイトの閲覧者の想像力を膨らませることで「鋼人七瀬」を実体化させたのだと気づく。

そして4つの「虚構の推理」をまとめサイトで披露し、「鋼人七瀬は実在しない」と閲覧者に思わせることで「鋼人七瀬」を消滅に導く。

 

 


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登場人物

 

 

岩永琴子

声 - 鬼頭明里

 

本シリーズの主人公。

作中世界の名家・岩永家の令嬢で大学生。

一人称は「私」。

人間だが11歳のときに怪異たちの知恵の神になるという契約を交わしており、それ以来社会の秩序を守るため怪異に関するトラブルの解決に尽力している。

怪異が関係している事件・事故を、人間社会において受け入れられる表向きの答えの必要性や、また人智を超えた価値観である怪異に真相を詳らかにすることが必ずしも適格ではないことから、詭弁や架空のストーリーの構築に長けている。

可愛らしい容姿の美少女だが、小柄で作中ではしばしば中学生に間違われる。

また怪異たちの知恵の神になることと引き換えに片目と片足を失っており、右目には義眼、左足には義足をはめている。

外出時には赤色のステッキをついて歩く。

風貌はお嬢様然としているが、しばしばその風貌にそぐわない言動を見せる。

特に下ネタを言うことが多く、この点については複数の作中人物から「品がない」「たちが悪い」と指摘されている。

 

 

桜川九郎

声 - 宮野真守、本山かおり(少年)

 

琴子と同じ大学に通う大学院生。

琴子の彼氏。

一人称は「僕」。

人間だが、幼いころに祖母(声 - 大南悠)から人魚とくだんの肉を食べさせられた影響で、不死身の身体と「未来を自分の望むものに決定できる能力」を有している。

ただし、未来を決定する能力を使う際はその都度死ぬ必要がある。

好きな女性のタイプは従姉の六花であり、六花と似ている紗季と長期にわたって交際していたが、婚前旅行先で発生したトラブルが遠因となり別れる。

その後琴子から告白され、琴子が高校3年のときに恋人として正式に付き合うようになり、現在に至る。

琴子のことをぞんざいに扱うが、彼なりに琴子の身を案じており、特に六花の魔の手が琴子に及ばないよう苦心している。

 

 

弓原紗季

声 - 福圓美里

 

真倉坂市の警察署の交通課に勤める女性警官。

琴子が通う大学のOGであり、九郎の元彼女。

九郎とは結婚も視野に入れていたが、婚前旅行先で発生したトラブルが原因で九郎の体質を知り、恐怖から彼との別れを選ぶ。

真倉坂市で「鋼人七瀬」と遭遇したところを琴子に救われ、琴子や九郎と協力して鋼人七瀬への対処に当たる。

九郎と別れた後も彼のことを引きずっており、琴子とはいがみ合うこともあったが、「鋼人七瀬」消滅後、九郎のことを吹っ切る。

 

 

桜川六花

声 - 佐古真弓、前田玲奈(少女)

 

九郎の従姉。

人間だが、従弟の九郎と同じく不死身の身体と「未来を自分の望むものに決定できる能力」を有している。

琴子も通院していた病院に裏取引による長期の検査入院をしていたが院長の退任により退院させられ、一時岩永家に居候していたが現在は失踪中。

人間の想像力が怪異を生み出す力を持つことに注目しており、そのことを利用して、自身の身体を普通に戻せる怪異を生み出そうと企んでいる。

自身の能力で状況を絶えず操作しており、生活費もそれを利用してギャンブル等で稼いでいる模様。

 

 

 

主題歌

 

 

  • 「モノノケ・イン・ザ・フィクション」

 

 


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嘘とカメレオンによる第1期オープニングテーマ。

作詞はチャム(.△)、作曲・編曲は渡辺壮亮氏。

 

 

  • 「LAST DANCE」

 

 


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宮野真守氏による第1期エンディングテーマ。

作詞は由潮、作曲・編曲はJin Nakamura。

 

 

 

 


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七瀬かりん(CV.上坂すみれ)による第1期第4話劇中歌。

作詞は桑原永江さんと漫画版作者の片瀬茶紫先生、作曲・編曲は渡部チェル氏。

生前の七瀬かりんがレギュラー出演した深夜連続ドラマ『青春!火吹き娘!』の主題歌という設定であり、漫画版『虚構推理』に分散して出てくる歌詞を基に制作された。

 

 

 

作品紹介の宣材にすっかり騙されたわ!

 

 

本作はずっとおすすめされてきた作品だった。

タイトルはなんだか知的っぽくてかなり好み。

だが作品紹介の宣材が、本作が好みではないことを匂わせていた。

それがこれ↓。

 

 

『虚構推理』なんて興味深いタイトルをつけておいて、実は不思議魔法少女の物語?

釣りなのか?

個人的に不思議魔法少女系は、おそらく最も観ないアニメのジャンルである。

そう思ってずっと敬遠してきたが、あまりに推してくるからこのたび意を決して第1話を視聴してみた。

結論は、久しぶりに一気見するほど相当面白い作品だった。

いやはや、やはり食わず嫌いはよくないな。

同じように宣材を見て本作を敬遠している人がもしいるなら、安心してほしい。

この宣材のシーンは魔法シーンでもなんでもない。

むしろかなり笑えるシーンだったから、物語の内容を示唆するものでは一切ない。

 

 

 

小説原作だからこそ?

1stをキッチリ完結させた構成の妙

 

 

1st Seasonの大半は「鋼人七瀬」にまつわる物語である。

そして「鋼人七瀬」は1st Seasonでキッチリ完結してくれている。

中途半端に2ndを期待せず、見事に1クール12話で収められているのは視聴者としては非常に有り難い。

ちなみにここでいう完結とは、あくまで「鋼人七瀬」というひとつのエピソードのみに限る。

これが出来たのは原作が各章ごとに分けられているからだろう。

1クール内で長編を1話、残りを短編に充てる構成は小説原作ならでは。

おかげでたとえ2nd Seasonがなくとも、十分に楽しめる作品となっている。

 

 

 

さすがは小説原作

知的好奇心をくすぐる理知的な物言いと理論構築

 

 

理知的な物言い

 

本作はさすが小説が原作だけあって、非常に丁寧な日本語を遣う。

だからといって堅苦しくはない。

おまけに文学的ギャグ要素ともいえる言い回しも散見する秀逸な作品となっている。

例えば「破瓜」というセリフがあった。

恥ずかしながら知らない単語が故に思わず調べてしまった…。

これ、みんな知ってる言葉なの?

意味は割愛するがこんな言葉がギャグとして遣われ、それに対し正確にツッコミを入れられる登場人物たちの存在は、知的好奇心をくすぐり続ける。

ついでに言えば、「破瓜」と発言したのは件の作品紹介の宣材写真の少女。

このギャップも本作の魅力であることを付け加えておく。

ちなみに再度確認するが、「破瓜」ってみんなが知ってる言葉なの??

 

 

巧妙な虚構の理論構築

 

1st Seasonは大半が「鋼人七瀬」にまつわる物語である。

「鋼人七瀬」の物語の根幹は、推理というより議論と呼んだ方が適切な表現だといえる。

どちらがその他大勢を納得させられるだけの嘘(虚構)をつけるか。

その一点に争点は絞られる。

その虚構理論を構築するために群衆心理を推理するといった具合だ。

結果的に4つの「虚構の推理」をまとめるのだが、巧妙な理論と巧みな人心掌握術で少女が群衆心理を操作していく様は見応え十分。

存分に知的好奇心をくすぐってくれる。

 

 

 

※注意

暴力的シーンあり

 

 

ヒロインの風貌からはおよそ想像がつかないが、本作には暴力的なシーンが割と多く存在する。

ちなみにヒロインも顔こそ幼いが、一眼一足というかなりエグい境遇にある。

気にする人は注意が必要だ。

ただし個人的にはさほど気にはならなかった。

それはおそらくヒロインの魅力的なキャラに起因しているかと思う。

まず一眼一足という境遇にも関わらず、ネガティブな感情が一切ない。

おまけに下ネタまで言えちゃう。

そして何より、どんなに暴力的なシーンでもヒロインが致命傷を負うことはなかった。

この安心感が本作をほんわかした印象に落ち着かせてくれたように感じる。

子供に見せられるかというと悩ましいところだが、大人は十分楽しめる作品となっていることは間違いない。

すでに2nd Seasonの放送が決定しているる本作。

追いつくなら今だ。

 

 

 

第2期『虚構推理 Season2』

2023年1月より放送予定

 

 

2023年1月よりTOKYO MXBS日テレにて第2期『虚構推理 Season2』が放送予定。

1st Seasonの面白さを考えたら、2ndへの期待は大だ。

今後が楽しみなアニメがまたひとつできた。

 

 


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【劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』】初めてのミュージカル鑑賞の思い出。

 

 

 

 

劇団四季ミュージカル

オペラ座の怪人

 

 

オペラ座の怪人』とは

 

 

オペラ座の怪人』(英題:The Phantom of the Opera , 仏題:Le Fantôme de l'Opéraは、フランスの作家ガストン・ルルーによって1909年に発表された小説。

1909年9月23日から1910年1月8日まで日刊紙「ル・ゴロワ」に連載されていた。

1910年4月、ピエール・ラフィットにより出版。

19世紀のパリ国立オペラで起こった史実を引用し、またカール・マリア・フォン・ウェーバー『魔弾の射手』の1841年の公演のあらすじを基にしていると考えられている。

これを原作として多数の映画、テレビ映画、ミュージカルなどが作られている。

最も有名なものは1925年のロン・チェイニー主演映画『オペラの怪人』と1986年のアンドルー・ロイド・ウェバーによるミュージカル『オペラ座の怪人である。

新聞記者でもあったルルーの取材談のような疑似ノンフィクションテイストで書かれている。

ルルーは執筆にあたり、実際のオペラ座(ガルニエ宮)の構造や地下の広大な奈落、建築経過などを詳しく取材しており、尚且つオペラ座が建設された当時の実際の幽霊話や陰惨な事件などを用いて、虚構と現実が入り交じったミステリアスな怪奇ロマンとして執筆した。

物語前半は、謎の「天使の声」に導かれ歌手として頭角を現す女優クリスティーヌ・ダーエと、彼女が謎の声に魅了されている様子を見て悩み苦しむ恋人ラウル・シャニュイ子爵の葛藤を中心とし、後半は《ファントム=怪人》ことエリックの暴走と悲劇的な素性、そして彼の秘密を知るペルシャ人・ダロガの手記という形で描かれている(この手記を手に入れたルルーが本作を執筆したという仮想現実構造になっている)。

特に終盤はダロガが事実上の主役級になっているのが、後のミュージカル版等との大きな相違である。

 

 

オペラ座の怪人 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

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ミュージカル『オペラ座の怪人

 

 

フランスの作家ガストン・ルルーの小説オペラ座の怪人を基にしたミュージカル。

アンドリュー・ロイド・ウェバーが音楽を、チャールズ・ハートが作詞を、リチャード・スティルゴーが補作を担当し、ロイド・ウェバーとスティルゴーが共に脚本を著した。

醜い音楽の天才による不思議な力にとりつかれる美しいソプラノ歌手のクリスティーヌ・ダーエを中心に描かれている。

1986年、ロンドンのウエスト・エンドで。

1988年、ブロードウェイで開幕。

1986年、ローレンス・オリヴィエ賞。

1988年、トニー賞ミュージカル作品賞を受賞し、タイトル・ロールを演じたマイケル・クロフォードがオリヴィエ賞およびトニー賞のミュージカル男優賞を受賞した。

オペラ座の怪人は、豪華な衣装や舞台装置に大金をつぎ込むメガミュージカルの先駆けとして、2位以下を大きく引き離してブロードウェイ史上最長のロングラン公演作品となっており、2012年2月11日、史上初のブロードウェイ公演1万回を達成した。

エスト・エンドではミュージカルではレ・ミゼラブルに続き2番目のロングラン作品であり、全作品中では『ねずみとり』に続き3番目のロングラン作品である。

東京でも1988年の4月に劇団四季が上演を開始。

日本でも上演劇場を変えながら断続的に長期公演を行っている。

ブロードウェイでの興行収入は8億4500万ドルでライオン・キングに次いで2番目に高く、世界中での総合興行収入は史上最高の56億ドルであり、オペラ座の怪人が最も経済的に成功したエンタテイメント・イベントとなっている。

2017年現在、ウエスト・エンド、ブロードウェイ双方で公演中であり、27カ国145都市1億3000万人以上が観賞している。

2019年時点で、全世界での観客動員数は1億4500万人を上回る。

 

 

オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン (字幕版)

オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン (字幕版)

 

 

 

あらすじ

 

 

1870年代のパリ。

オペラ座では、仮面をかぶった謎の怪人の仕業とみられる奇怪な事件が多発していた。

若きコーラスガールは、怪人を「音楽の天使」と信じ、彼の指導で歌の才能を伸ばす。

そしてある時、オペラで主役を務める女性歌手の代役として抜擢された彼女は、喝采を浴びる。

幼馴染みの青年も祝福に訪れ、再会を喜び合う2人。

しかしその直後、怪人が現われ、彼女をオペラ座の地下へと誘い出す…

 

 

 

嘘だろ…

チケット1枚が12,000円(当時)だと⁉︎

これは高いのか?安いのか?

 

 

これは今から20年以上も前のお話。

劇団四季ファンの友人からミュージカル鑑賞に誘われた。

演目はオペラ座の怪人

その名は聞いたことがある。

ミュージカルというものがどんなものか知らなかったから、一度は観てみたいと思っていたところだ。

興味津々、ふたつ返事でOKする。

ちなみにチケット料金はOKを出した後に告げられた。

その額なんと12,000円⁉︎

た…高い(泣)

大好きなB'zLIVEチケット料金が、当時で5,000円ほどだったはずだから、驚くのも無理はないだろう。

だが今さら断れない。

これも経験だと割り切るしかなかった。

その後、チケットの手配はすべて四季ファンの友人がやってくれた。

おかげでミュージカル初心者は呑気に当日会場へ向かうだけだ。

四季ファンの友人の言われるがまま会場入りし、チケットに記載されている番号の席につく。

ステージ正面で近すぎず遠すぎない、なかなかの良席だ。

 

本音を話すと、自ら進んでミュージカルを観に来たものの、この時までミュージカルというものに対して実は懐疑的だった。

でもミュージカルに興味があったのは本当。

そういう意味で、自分でチケットを手配してまでは観に行くつもりがなかったミュージカルへのお誘いは、まさに渡りに舟だったといえる。

実際にこの目で観ていないものは、好きも嫌いも決められない。

決めてはいけないと思う。

特にエンターテイメントというものは、実際に生で観ないことには、本当の魅力は伝わってこないものである。

 

ミュージカルというものには幕間というものがある。

幕間とは、場面転換の小休止みたいなものだ。

知識としては知っていたが体験したのはこの日が初めて。

その幕間で四季ファンの友人が、ミュージカル初心者の著者に感想を尋ねてきた。

いつもなら、すべてを観た上でないと決められない評価だが、まだ第一幕が終わったばかりで、すでに答えは決まっていた。

素晴らしい!

いや、マジ誘ってくれてありがとう!

チケット料金が12,000円だっけ?

これなら全然安いでしょ!

これくらいは出す価値があるよ!

むしろ安い値段だと失礼だよね!!

はじめは高いと感じていたチケット料金が、いつの間にか適正価格だと感じるようになっていた。

それほど感動したのを、今でもはっきり覚えている。

やはりエンターテイメントは生で観るに限る。

 

ちなみにミュージカルというのは、同じ演目でも演者をかえて公演していくものらしい。

別の演者さんのオペラ座の怪人も、いつか観てみたいと思う。

 

 


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オペラ座の怪人

オペラ座の怪人

  • アンドルー ロイド ウェバー, 劇団四季ロングラン10周年記念キャスト, 今井清隆 & 井料瑠美
  • ミュージカル
  • ¥255
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【SLAM DUNK】原作者・井上雄彦が監督・脚本をつとめる映画『THE FIRST SLAM DUNK』がいよいよ公開!映画を観に行く前に伝説について徹底復習。

 

 

 

 

伝説のバスケットボール漫画

SLAM DUNK

 


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SLAM DUNK』とは

 

 

SLAM DUNK』(スラムダンク)は、バスケットボールを題材にした井上雄彦先生による漫画作品。

週刊少年ジャンプ」にて、1990年(42号)から1996年(27号)にかけて全276話にわたり連載され、アニメやゲームも制作された。

主人公の不良少年桜木花道の挑戦と成長を軸にしたバスケットボール漫画。

単行本第21 - 23巻の初版発行部数250万部は、当時としての最高記録である。

2013年2月時点でシリーズ累計発行部数は1億2029万部を突破している。

本作品の舞台は神奈川県の主に湘南地区であるが、登場する高校などは基本的に架空の名称が使われている。

作中の年代は翔陽戦翌日の新聞記事から原作では1992年、アニメでは1994年の3月 - 8月ごろとなっているが、現実の暦と日付と曜日が一致していない。

連載終了後の2001年、バスケットボールは大幅に公式ルールの改正が行われたため、作中のゲームは現在とは異なるルールに基づく。

また、連載中の1995年にも小幅な改正が行われたが、作中では最後まで1994年以前のルールが使用されている。

第40回平成6年度(1994年)小学館漫画賞少年部門受賞。

2006年に文化庁が実施した文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」にてマンガ部門で1位を獲得。

ダ・ヴィンチ」調べによる漫画家、評論家、書店員、読者の総勢808人が選んだ漫画史50年の中のコミックランキングで第1位に選出された。

ジャンプ歴代最高部数653万部を達成した1995年3 - 4号で巻頭オールカラーを飾り、最終回となる1996年27号では表紙と巻頭カラーの両方を飾った。

なお、ジャンプ史上において最終回の掲載された号での表紙を単独で飾った史上初の作品であり、本作品以外では2016年9月に完結したこちら葛飾区亀有公園前派出所の2作のみである。

2001年に発売された完全版コミックスは、集英社における一連の名作の完全版コミックス化の先駆けとなった。

2006年に井上氏が創設したスラムダンク奨学金は、本作品の印税の一部が原資として充てられている。

 

 

SLAM DUNK 完全版 24 (ジャンプ・コミックスデラックス)

SLAM DUNK 完全版 24 (ジャンプ・コミックスデラックス)

 

 

SLAM DUNK(スラムダンク) コミック 全31巻完結セット (ジャンプ・コミックス)

SLAM DUNK(スラムダンク) コミック 全31巻完結セット (ジャンプ・コミックス)

 

 

SLAM DUNK 完全版 全24巻セット

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SLAM DUNK 新装再編版 全20巻 新品セット

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連載終了とその後

 

本作品は連載が唐突に終了した。

物語がインターハイのトーナメント戦の途中にあり、後の対戦相手かのように登場した名朋工業高校、愛和学院高校、大栄学園高校らとの試合は描かれないままの終了であった。

連載について井上氏は本誌のあとがきで「続きはやりたい」とコメントを残している。

本誌上では最終ページに「第一部完」と書かれており、ジャンプ・コミックスの紹介でも既刊扱いとされている。

なお、単行本の最終回最終ページでは、本誌とは異なり「第一部完」の言葉がなく、最後に作者のあとがきが載せられている。

また、「ジャンプ」連載版とコミックスでは最終話の台詞が若干異なっている。

井上氏は連載終了について、

  • 「インターハイの組み合わせを作った時点で山王戦が最後と決めていた」
  • 「トーナメント表を出したからには決勝まで行くっていう決まった道はもう進みたくない」
  • 「前の試合よりもつまんない試合は絶対描きたくない」
  • 「山王戦より面白い試合は描けないと思っていた」
  • 「テンション高いところで終わらないと、作品にとって不幸になっていく」

と、語ったらしい。

続編については「あるかもしれない」という含みのある発言をし、自身の公式サイトでは「描きたくなった時に描く」と言っている。

資生堂「Aleph」のCMにおいて、本作品の登場人物が使用されて話題を呼んだ。

このCMの中には宮城の背番号が4になっていたり、流川のバッシュがジョーダン5からジョーダン12になっていたり、花道の髪が若干長くなってプレイしているなど、最終回以降の描写がなされている。

2004年7月にジャンプ・コミックス版単行本日本国内発行部数が1億部を突破。

それを記念して、同年8月11日には全国紙6紙朝刊紙上にて、作者の井上氏が一面広告で湘北メンバー6人それぞれの描き下ろしイラストを掲載。

2004年12月には統合により現在は使われていない当時の神奈川県立三崎高等学校校舎において「1億冊ありがとうファイナル」を開催。

各教室の黒板に漫画『スラムダンク-あれから十日後』を描いた。

井上氏の公式サイトのみでしか告知されなかったにもかかわらず、3日間で5000人を超えるファンが訪れた。

現段階で唯一の正統な続編作品となっている。

2006年9月に発売された超こち亀の中で、作者が1Pの作品を寄稿しており、その中で主人公の桜木花道を含めた桜木軍団たちが、両津勘吉と一緒に歩いている絵が描かれている。

2007年7月に「週刊少年チャンピオン」で「水島新司先生画業五十周年記念号」に1Pの作品を寄稿しており、桜木花道がピッチャー・殿馬一人がバッターの絵が描かれている。

2009年4月に、スラムダンク-あれから10日後』完全版が発売。

2018年に、単行本の別バージョンとなる「新装再編版」が6月1日から4か月連続で刊行された。

 

 

 

アニメ『SLAM DUNK

 

 

テレビ朝日系列にて1993年10月16日 - 1996年3月23日に放映。

全101話+SP版2話。

製作は東映動画

ナレーションは木暮公延役の田中秀幸氏が兼任で担当した。

基本的には原作に沿った流れになっており、インターハイに出場決定して試合会場に出発するところまでがアニメ化された。

前述のとおり、原作におおむね準じてはいるが、桜木軍団の活躍をクローズアップした回、花道と晴子が夏休みに縁日に行くという回、インターハイ出場を控えた湘北メンバーが、陵南と翔陽の混成チームと対戦する回など、アニメオリジナルストーリーも少数挟まれた。

第21話と第22話の間に放送されたSP1は、第21話までの内容をダイジェストで約45分にまとめ、木暮、晴子、彦一らが回想するという内容であったが、本放送以降はほとんど再放送されておらず、DVDにも収録されていない。

また、第61話と第62話の間に放送されたSP2は、本放送以降は1度も再放送されておらず、こちらもDVDに収録されていない。

2003年に、スポーツウェアメーカー・デサント製による登場人物の桜木花道流川楓赤木剛憲三井寿宮城リョータと同じコスチュームが付属する限定版DVD-BOXが発売され、後に単巻発売された。

また、2008年にも登場人物の花道、牧紳一仙道彰と同じコスチュームが付属する限定版DVD-BOXが発売され、湘北高校、海南大付属高校、陵南高校の選手のコスチュームも期間限定で特注販売された。

2013年にはテレビアニメ化20周年記念プロジェクトにより、様々な企画が大々的に行われた。

その第1弾として、キッズステーションでテレビシリーズのHDマスター版の放送が行われた。

2014年には、GYAO!でテレビシリーズの無料配信が行われ、ニコニコ動画でも、同年8月9日から16日まで「ニコニコ生放送」でテレビシリーズの無料配信を行ったほか、テレビシリーズや劇場版のBlu-rayソフトも発売された。

8月13日には20周年記念プロジェクトのファイナル企画としてBlu-ray Collection発売記念SLAM DUNKファンミーティング」が行われ、花道役の草尾毅、流川役の緑川光、三井役の置鮎龍太郎が生出演。

ニコニコ動画がその模様を生中継した。

また、オープニングアニメーションに登場する鎌倉高校前駅付近の踏切が台湾からの観光客の人気スポットとなっていることが報じられた。

 

 

 

あらすじ

 

 

神奈川県立湘北高校に入学した赤い髪の不良少年である桜木花道は中学時代に50人の女性から振られ続けた上、最後に振られた女性が「バスケ部の小田君」に好意を持っていたため、バスケットボールが大嫌いになっていた。

しかし、廊下で自身に声をかけてきた赤木晴子に自身の長身と筋肉、身体能力の高さを見出された花道は彼女にバスケット部への入部を薦められる。

花道は晴子に一目惚れし、バスケットボールは全くの初心者であるにもかかわらず、晴子目当てに入部。

その後、地道な練習や試合を通じて、徐々にバスケットの面白さに目覚め、その才能の芽を急速に開花させる。

湘北バスケ部には監督である安西光義の許、晴子の兄でもある主将の赤木剛憲と副主将の木暮公延らに加え、スーパールーキーと称される流川楓も加入。

前年度のインターハイ県予選ベスト4である陵南高校との練習試合後には入院していた宮城リョータと元バスケ部の三井寿も復帰した。

夏のインターハイ制覇を目指す湘北は初戦で前年度のインターハイ県予選ベスト8である三浦台高校を破り、その後も予選を順調に勝ち進み、インターハイ常連校の翔陽高校に勝利したことで決勝リーグに進出。

決勝リーグの初戦で前年度までに過去16年連続インターハイ出場を果たしている王者・海南大附属高校と激戦を繰り広げるも敗北。

2戦目で前年度のインターハイ県予選ベスト4である武里高校に勝利。

3戦目では宿敵の陵南を破り準優勝。

海南と共にインターハイ出場を果たす。

広島県で行われるインターハイのトーナメント1回戦で湘北は大阪府代表校の豊玉高校と対戦して勝利。

2回戦では前年度までのインターハイで3連覇を果たした秋田県代表校の山王工業高校と対戦する。

一時は20点以上の差をつけられるが驚異的な粘りで反撃。

花道は負傷した背中の痛みに耐えながらプレーを続け、試合終了間際のジャンプシュートによる決勝点で湘北を逆転勝利に導く。

しかし、全てを出し切った湘北は続く3回戦で愛知県代表校の愛和学院高校との対戦でウソのようにボロ負けした。

インターハイ後、3年生は赤木と木暮が引退し、三井のみ残留。

新キャプテンにリョータが就任し、晴子を新たにマネージャーとして迎えるなど、チームは冬の選抜に向けて、新体制となる。

流川は全日本ジュニアの代表に選ばれ、花道はリハビリを続けながら再びコートに立てる時を待つ。

 

 

 

 

 

 

 

SLAM DUNK』が後世に与えた多大な影響

 

 

本作が少年誌におけるスポーツ漫画界に与えた影響はとてつもなく大きい。

連載が終了して20年以上経過している現在でもなお(続編や外伝などがほぼ一切だされていないにも関わらず)衰えることが全くない人気を誇り、国内の累計発行部数はジャンプ漫画史上でもトップ5に入る記録である。

それゆえに少年誌で(特にバスケットボールを題材とした)スポーツ漫画を描こうものなら、ほぼ確実に本作と比較対象にされてしまう宿命を背負うことになる。

もちろんそれぞれ作者によって違った個性があり、違った良さがあるのだが、本作の存在があまりにも大きすぎるため、大衆から評価される作品にするのは大変難しくなっているとされる。

実は本作以前はそもそもバスケットボールの認知度そのものが低く、それもあってか漫画業界では「バスケットボール漫画は成功しない」とみなされていたのだが、それを見事に覆したのがこのスラムダンクであった。

作者の井上氏はバスケ漫画を描きたいという思いはずっと温めており、自分が描くまでは誰も描かないで欲しいと神に祈っていたらしい。

なお、バスケが漫画として最初に取り上げられたのは六田登先生のダッシュ勝平』でアニメ化も果たしたものの、これは少年漫画的なコメディ作品であり、しかも後半にはバスケをやめて別のスポーツをやっている。

一番古いバスケ漫画八神ひろき先生のDEAR BOYSであるが、こちらも初期はバスケを題材とした純愛ストーリーで、バスケ漫画化していったのは同作の影響もあった。

そんなわけで、本格的なバスケ漫画は同作が初といわれている。

ただ、井上氏は100%売れるという確信は持っていなかったため、もしバスケ路線で失敗したらヤンキー路線で行くつもりだったと発言している(桜木軍団のキャラが立っているのはそのため)。

しかし、蓋を開けてみれば少年漫画どころか青年漫画にまで多大なる影響を与えたスポーツ漫画のマイルストーン的作品となり、本作以降、本格スポーツ漫画が増え続けることになった。

また、同作連載中は他紙連載中のスポーツ漫画(特に競合他社)にまで影響を与えていくことになり、青春路線重視だった週刊少年「サンデー」では桜木花道のアンサーキャラみたいな人物が多数登場している(『健太やります!』緒方明帯をギュッとね!の仲安昌邦など)。

「少年ジャンプ」を例にとってもアイシールド21』『火ノ丸相撲、「ジャンプ」以外でははねバド!などが、それぞれの作者がスラムダンクに大きく影響を受けたと発言している。

また宇宙兄弟小山宙哉先生、ゴールデンカムイ野田サトル先生なども同作のファンと公言しているなど、そのジャンルはスポーツ漫画の枠を超えている(二人ともデビュー作はスポーツ漫画)。

では、この作品の何が凄かったのかというと、ポイントゲッター(流川・仙道・沢北など)やゲームメイカー(宮城・牧・藤真など)が目立つスポーツ漫画において、漫画映え・読者ウケさせるのが難しいリバウンダー(桜木)を主人公とし、地味なリバウンド描写を奇跡的に格好よく描き上げ、リバウンダーの重要性を物語に上手に組み込んで、他のスポーツ漫画の華やかなポジションの主人公達に全く見劣りしない、少年誌を代表するにふさわしい主人公に築き上げたところである。

また同じジャンプ系スポーツ漫画でも、リングにかけろキャプテン翼、後年のテニスの王子様等における、所謂「必殺技」といった派手で少年誌映えする超人的な技が存在せず、あくまで実際にプレイ出来る技の範疇に収まっている事も(当時のジャンプ作品としては)異色さに拍車をかけている(ただし、高校生ではかなり難しい、本場NBA選手でしか出来ないような技を使ったり、一流のプロ選手にも匹敵する体格や身体能力を持つ者は何人かいる。井上氏もそれは自覚しており、同氏原作の『リアル』では子供が野宮に「ダンクして?」という問い掛けに対して「できねえよ!」と即答している)。

このスラムダンクでの登場人物達の活躍に憧れてバスケットボールの道に入った当時の小中学生達は多かった。

日本のみならず、中国、台湾、韓国でも圧倒的な人気を誇る。

ただ、バスケの本場アメリカではそこまでの人気にはならず、むしろアメフトをテーマに扱ったアイシールド21などの方が人気は高かった。

 

 

 

SLAM DUNK』が巻き起こした空前のバスケブーム

 

 

神様マイケル・ジョーダンの登場と時を同じくして連載開始

 

どんなにバスケットボールに興味がなくても、マイケル・ジョーダンの名前くらいは聞いたことがあるだろう。

 

マイケル・ジョーダン

 

MJの愛称で知られるジョーダンはNBA公式サイトでは「史上最高のバスケットボール選手」と述べられるとともに、人間離れした動きや実績からバスケットボールの神様とも評される。

1980年代と1990年代にNBAを世界的ブームを牽引した最重要人物であり、バスケットボールのみならず、スポーツというカテゴリにおいて世界的な文化の象徴となった。

スラムダンクコンテストでフリースローラインからのダンクを披露するなど、その跳躍力からAir Jordan「His Airness」という愛称で呼ばれるようになった。

 

この神様・ジョーダンの登場と時をほぼ同じくして、SLAM DUNKの連載は始まっている。

そしてジョーダンの活躍と共にSLAM DUNK人気も高まっていった。

主人公・桜木花道が初めてダンクするシーンでは、ジョーダンと同じくフリースローラインから跳んでいたし、花道が属する湘北高校バスケットボール部のイメージカラーはジョーダンの黄金期の象徴であるブルズカラーである。

このように書くとジョーダン人気にSLAM DUNKがあやかったと思われるだろうが、まったくの逆だ。

SLAM DUNKがジョーダンの人気を爆発的に押し上げたのだ。

ただしこれは日本限定でのこと。

古今東西、バスケ好きにジョーダンを知らない者はいない。

それが日本ではSLAM DUNKの登場まで、ほとんどメディアで取り上げられたことがない。

それほど当時の日本のバスケ人気は乏しかった。

SLAM DUNKで多くの人がバスケに興味を持ち、それがそのまま当時のNBAのスター選手だったジョーダンの人気へと繋がっていった。

だから本場アメリカでこんなバカなこと(SLAM DUNK→ジョーダン人気)を言おうものなら、鼻で笑われるか本気で怒られるだろう。

 

 

桜木花道のモデルはデニス・ロッドマン

 

神様・ジョーダン率いたシカゴ・ブルズには、リバウンドに特化したリバウンダーと呼ばれる特殊な選手が存在していた。

その名はデニス・ロッドマン

 

デニス・ロッドマン

 

1980年代から90年代にかけて、NBAに於いて当時を代表する優れたディフェンダーであり、歴代でも屈指のリバウンダーであった (1992-1998で7年連続NBAリバウンド王)。

ロッドマンのディフェンスに対する考え方は、NBAに多大な影響を与えた。

髪を染める、全身にタトゥーを入れる、女装癖を隠さないなど、奔放なライフスタイルも話題を集め、コート内外で起こす様々な騒動も注目された。

 

髪を染めている点や、コート内外の問題児ぶりは花道そのもの。

オフェンスが苦手なところもそっくりだ。

おまけにロッドマン同様花道も、自称・リバウンド王を名乗っている。

これだけ共通項があれば、どう見ても花道のモデルはロッドマンで間違いないのだが、井上雄彦先生は「花道にモデルはいない」と語っているらしい。

さらには「モデルがいるとすればチャールズ・バークレーとも語ったとか…。

モデルの真偽はどうであれ、SLAM DUNKNBAを意識していたことだけは間違いない。

 

 

バスケットボールはマイナースポーツ

 

前述した通り、本作の登場以前はバスケットボールの認知度そのものが非常に低かった。

当時の日本では、サッカーやラグビーなどの世界的スポーツの人気が何故か低かった。

日本人は猫も杓子も野球一択。

当然だが、バスケットボールもマイナースポーツのひとつだった。

これには理由があって、当時プロ化されていたスポーツが野球しかなかったことに起因していると思われる。

言い換えれば、プロスポーツ選手を目指すなら野球選手しかなかった。

だから野球に人気が集中した。

それをサッカーが追いかける。

肝心のバスケ人気はといったら、正直無いに等しい状態だった。

ジョーダン人気も日本のバスケ人気にはたいした影響を与えていなかった。

それをSLAM DUNKの登場で一変させた。

いいや、一変どころの騒ぎじゃない。

バスケ=NBAという印象を読者に植え付け、バスケのイメージを激変させた。

おかげで、それまではマイナースポーツだったバスケットボールが、一躍超人気メジャースポーツへと激変することになる。

 

 

ストリートバスケ "3 on 3" の流行

 

SLAM DUNKがキッカケで爆発的に人気を博したバスケットボール。

それまでバスケをプレイすることがなかった人たちまで、スポーツといえばバスケ・バスケ・バスケ。

学校では昼休みにリングの奪り合いが勃発。

爆発的なバスケ人気に市町村も街ぐるみで便乗する。

街の至る所にリングが設置され、ストリートバスケが流行する。

祭りの一環で大会まで開催されるほどの過熱ぶりだった。

ストリートバスケが流行ったキッカケはたしかにSLAM DUNKであったが、あれほどの人気を博した最大の理由として、オシャレなイメージがあったことが挙げられる。

公式バスケの暗いイメージとは対照的に、華やかなイメージのあるストリートバスケ。

ダサい(当時)ユニフォームではなく、Tシャツにジーンズのようなオシャレでカジュアルな服装でバスケする姿は、たしかに格好良くみえた。

ストリートバスケは、当時流行りのモテ要素でもあったのだ。

SLAM DUNKで公式バスケを始めた人も、もちろん数多くいたがそれはガチ勢の話。

世間的なバスケ人気は公式ではなく、最終的にストリートへ流れていったように思う。

その理由はストリートバスケこそ、SLAM DUNKが仕掛けたバスケ=NBAのイメージに、一番近かったのかもしれない。

 

 

バスケ=NBAという間違った認識

 

SLAM DUNKが仕掛けたバスケ=NBAという認識は、正しくもあるが間違えでもあった。

たしかにNBAはバスケットボールの最高峰。

バスケ=NBAという認識は正しい。

アメリカ・ドリームチームのブッチギリの強さがそれを証明している。

試合も華やかで煌びやか。

NBAを観ているとバスケットボールとは、なるほどこんなに格好良いスポーツなのだと感じるだろう。

しかし日本のバスケ事情では、それこそが間違った認識。

今でこそ日本のバスケの試合もNBAに倣って煌びやかに演出しているようだが、昔のバスケはとにかく暗い。

日本ではNBAのように試合中に格好良い音楽が流れることなんてもちろんないから、ドリブルの音がダムダムと鳴り響いているだけのような状態。

声を出すのはチームメイトばかり。

得点するまでは観衆も大人しくしている。

攻守が目まぐるしく入れかわるバスケにとっては、その得点シーンだって一瞬だ。

アリウープでもキメれば別だろうが、日本でそんなスーパープレイになんて滅多にお目にかかれない。

故に得点シーンに余韻なんてない。

体育館の照明は暗いし、そもそも試合会場がそこら辺の普通の体育館って…。

SLAM DUNKを読んで初めてバスケの魅力を知った人は、日本バスケの現実を知ってさぞや愕然としたことだろう。

 

 

 

 

 

 

 

不朽の名作

SLAM DUNK』伝説

画期的かつ圧倒的な井上雄彦ワールド

 

 

音のない世界

 

不朽の名作SLAM DUNKでは、ある画期的な表現法が話題となった。

その手法は作中でも限られた重要なシーンでしか用いられていない。

井上雄彦先生はなんと、視覚でしか情報を得られない漫画というジャンルから、音を表現する文字を一切消してしまったのだ。

それもほとんど1話まるごとである。

これは驚愕の演出であった。

音のない漫画にとって、文字の存在は生命線である。

文字は作画だけでは表現しきれない情報やディテールを捕捉してくれる重要なツールだ。

それを一切消してしまおうというのだ。

並の漫画家さんなら一度は考えたことがあるアイデアでも、恐ろしくて実行に移すことはできないだろう。

作画だけですべてを表現するのは、それほど難しいことなのだ。

だが井上雄彦先生はそれを見事にやってのけた。

セリフがないのに声が聴こえてくるような不思議な感覚。

音がないのに、音が聴こえたような不思議な感覚。

無音の中で大歓声が聴こえてきた。

自分だけの脚色。

音がないというだけで、人の想像力とはこれほどまでに逞しくなれるのか。

それはとても驚くべき素晴らしい体験だった。

作画だけで泣かされた漫画は後にも先にもSLAM DUNKしかない。

 

 

名言の数々

 

SLAM DUNKには今でも語り継がれる名言が多いことでも有名だ。

安西先生「あきらめたらそこで試合終了ですよ」は、ことあるごとにいまだに引用されている。

他にも、

など、数多くの名言を輩出している。

ただ名言といっても人生訓な安西先生の言葉くらい。

他の言葉は各キャラクターの口癖のようなものなのがSLAM DUNKの名言の特徴だ。

またその名言が言い放たれるタイミングが、実に絶妙なことも特徴だろう。

名言を聴いた瞬間に鮮明に蘇るそこに至るまでの経緯。

目標1万本という、途方もない数のシュート練習をこなしてきた花道。

その花道が最終盤でシュートをうつ瞬間に「左手はそえるだけ」と呟くシーンは、そのセリフまでもが名言になってしまうほど、今でも頭から離れないSLAM DUNK屈指の名シーンだ。

 

 

 

アニメ『SLAM DUNK

テーマ曲は時代を彩る名曲ぞろい

 

 

アニメ化されたSLAM DUNKで使用された楽曲は、どれも時代を彩る名曲ぞろいだった。

 

 

主題歌

 

オープニングテーマ

 

  • 「君が好きだと叫びたい」(1 - 61話)

歌 - BAAD


最終回ラストでも挿入歌として使用された。

 

君が好きだと叫びたい

君が好きだと叫びたい

  • BAAD
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

  • 「ぜったいに 誰も」(62 - 101話)

歌 - ZYYG

 

ぜったいに 誰も

ぜったいに 誰も

  • provided courtesy of iTunes

 

 

エンディングテーマ

 

歌 - 大黒摩季

 

あなただけ見つめてる

あなただけ見つめてる

  • provided courtesy of iTunes

 

 

歌 - WANDS

 

世界が終るまでは…

世界が終るまでは…

  • provided courtesy of iTunes

 

 

  • 「煌めく瞬間に捕われて」(50 - 81話)

歌 - MANISH

 

煌めく瞬間に捕われて

煌めく瞬間に捕われて

  • provided courtesy of iTunes

 

 

歌 - ZARD

 

マイフレンド

マイフレンド

  • provided courtesy of iTunes

 

 

世間的な人気というならやはりWANDS世界が終るまでは…なのだろうか。

アニメ『SLAM DUNKといえば、個人的には大黒摩季さんのあなただけ見つめてるなのだが…

なお、「煌めく瞬間に捕われて」以外のエンディングテーマは全てミリオンセラーを達成している。

 

 

 

聖地

江ノ電鎌倉高校前駅

 

 

SLAM DUNKに登場する湘北高校は架空の学校である。

だが物語の舞台となったのは実際の湘南であるから、作中では実在する景色が多く描かれていたのだ。

例えばアニメ『SLAM DUNKのオープニングに登場する「踏切」。

鎌倉の江ノ電に実在し、訪れるファンが後を絶たない聖地となっている。

場所は江ノ電鎌倉高校前駅」の改札を出てすぐのところ。

山側から見るのがベストだが、134号からでも簡単にその存在は確認できる。

ここはロケーションが本当に最高だ。

夏は海がキラキラと輝き、冬は優しい光が包んでくれる。

何より、春夏秋冬いつ行っても気持ちのいい浜風が吹いてくる、実に素晴らしいところである。

134号はドライブスポットとしても優秀で、お気に入りの音楽を聴きながら流せば嫌なことも忘れられる。

近くには江ノ島もあれば鎌倉もある。

映画『THE FIRST SLAM DUNK公開前に一度行っておくのもいいだろうが、ファンでなくてもおすすめのドライブスポットだ。

個人的にはアニメ『SLAM DUNKのテーマソングではなく、サザンを流したい気分になってしまうが…。

そういえば昔134号をドライブしていた時に見かけた、オープンカー+ラジカセ+矢沢永吉+ショートボード+グラサン+タンクトップのイカしたロマンスグレー。

なかでもラジカセに永ちゃんってスタイルには最高にシビれたっけ。

そんなイカしたロマンスグレーとも会えたりするSLAM DUNKの聖地。

都内からでも手軽に聖地巡礼できるのも魅力のひとつだろう。

 

 

 

 

 

 


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幻の続編

スラムダンク-あれから10日後』

 

 

神奈川県立三崎高等学校校舎

 

皆さんはスラムダンク-あれから10日後』という続編の存在をご存知だろうか。

前述にもある通り、2004年12月に統合により現在は使われていない当時の神奈川県立三崎高等学校校舎において「1億冊ありがとうファイナル」が開催される。

そこで井上雄彦先生は各教室の黒板に漫画『スラムダンク-あれから十日後』を描いた。

各キャラクターの文字通り「あれから十日後」を描いた短編漫画だ。

この企画。

井上氏の公式サイトのみでしか告知されなかった。

にもかかわらず3日間で5000人を超えるファンが訪れたというが、逆に言えばこんな素晴らしい企画にたったの5000人しか訪れていない。

それはまだインターネットが完全に普及しきっていない頃の話。

おまけにSLAM DUNK』本編が終了してから何年も経った頃の企画。

HPを逐一チェックするようなよほどのマニアでもない限り、この企画の存在自体を知ることもなかった。

残念ながら著者もそのひとりだった。

後に黒板に描かれた漫画『スラムダンク-あれから十日後』は特別仕様で数量限定発売に至るが、それまでこの企画の存在そのものを知ることはなかった。

なーんで公式サイトのみの告知とかするかなぁ…。

神奈川だったら実物を見に行けたのに…。

 

 


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Switch Vol.23 No.2(スイッチ2005年2月号)

 

漫画『スラムダンク-あれから十日後』の存在が広く世に知られるようになったのが「Switch Vol.23 No.2(スイッチ2005年2月号)」に掲載されたことでだった。

特集は井上雄彦スラムダンク、あれから10日後」》

幻の漫画『スラムダンク-あれから十日後』を目の当たりにして、企画の存在すら知らなかった多くのファンが悔しがったことは言うまでもない。

 

 

Switch Vol.23 No.2(スイッチ2005年2月号)特集:井上雄彦「スラムダンク、あれから10日後」

Switch Vol.23 No.2(スイッチ2005年2月号)特集:井上雄彦「スラムダンク、あれから10日後」

 

 

今となってはプレミア品?

 

後に数量限定で製品化された漫画『スラムダンク-あれから十日後』

黒板に描かれた漫画を製品化しただけあって、黒板の比率通りの横長の特殊な仕様だ。

また一冊に綴られている製品というわけではなく、一枚につきひとつのエピソードという具合に描かれている短冊方式である。

完全版とやらがどういう仕様かは不明だが、初期ロットはこんな感じで箱に収められていた。

実は我が家にある。

価格はたしか5000円ほど。

今ではいったいいくらで取引されているのか……。

 

 

 

 

スラムダンク『あれから10日後-』完全版

スラムダンク『あれから10日後-』完全版

 

 

伝説のエピソード

 

漫画『スラムダンク-あれから十日後』が発売された頃に、まことしやかに囁かれた伝説のエピソード。

真偽は不明だということを先にお断りしておく。

1996年に連載が終了したSLAM DUNK

そして「1億冊ありがとうファイナル」が開催されたのが2004年。

実に8年間ものあいだ、井上雄彦先生は公式の場でSLAM DUNKを描いていない。

漫画『スラムダンク-あれから十日後』井上雄彦先生が久しぶりに描いた桜木花道をみたご内儀が、先生に向かって感想をこう伝えたという。

「これは花道じゃない」

漫画『スラムダンク-あれから十日後』を実際に読んでみれば、ご内儀がこう言った理由もわからなくはない。

気になる人は是非チェックしてみてほしい。

ほーんの少しだけ、昔の花道じゃないんだよなぁ…。

 

 

 

映画『THE FIRST SLAM DUNK

描かれるのはやはり山王戦か?

 

 


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間もなく公開が予定される映画『THE FIRST SLAM DUNK

井上雄彦先生自身が監督と脚本を務めるとあって、注目と期待が高まっている。

なかでもどのエピソードが映像化されるのかに注目が集まる。

大本命はやはりアニメで描かれなかった「山王戦」だろう。

先にも述べた音のない演出は、まさにこの「山王戦」でのことだ。

試合も大詰めのクライマックス。

原作では無音のまま進行しているが、最後の最後にたったひと言だけ「左手は添えるだけ」と花道が呟きついに流川からパスを受ける。

伝説のSLAM DUNKの中でも、さらに伝説の名シーンがついに映像化されるのか⁉︎

最高にアツいあの名シーンを、今度は映像で体験できるのか?

期待は高まるばかりだ。

 

 


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