音楽を聴く時、あまり歌詞を重視しない人が多くいるようだ。
しかし何の気無しに聴いている音楽の中に、とんでもない名言や格別、果ては生きる指針にもなりうる人生訓が隠されていたりするものだ。
作詞家・稲葉浩志の考え方にはいつも非常に感銘を覚える。
B'zファンのひとりとして、その中のひとつをご紹介したいと思う。
聞くところによると、近頃は過去に一度も異性とお付き合いしたことがない若者が相当数いるらしい。
異性と一緒にいることが面倒なのか何なのか知らないが、生涯で一度も異性とお付き合いしないなんてことは、いくらなんでもないだろう。
数少ないチャンスを、経験値の低さで台無しにしないためにも、是非本記事で恋愛の極意を学んで欲しい。
(※便宜上、お付き合いの対象を異性に限る。)
『LOVE & CHAIN / B'z』とは
B'zの3rdシングル『LADY-GO-ROUND』のカップリング曲で、3rdアルバム「BREAK THROUGH」にも収録されている。
LADY-GO-ROUND / B'z
BREAK THROUGH / B'z
…そんなこと言われてもまったくわからないだろう。
ましてや初出がカップリングだ。
ファンじなきゃ知る由もない。
アルバムの発売が1990年2月21日だから、30年以上前の楽曲になる。
B'zがデビューして間もない頃の作品だ。
当時のB'zの音楽性は、今のようにハードロックではなく打ち込みが主体だった。
今のB'zのイメージが強い人にとっては、少し違和感を感じるかもしれない。
楽曲のテーマはタイトルの『LOVE & CHAIN』通り、愛と束縛である。
バブル時代を象徴したような作風で、歌詞の言い回しはいちいちキザだがその内容は一聴の価値アリだ。
若者よ、これが恋愛の極意だ
ここからが本題だ。
まず作詞者の稲葉浩志氏も著者も男なので、どうしても男性目線が前提となってしまうのはご理解いただきたい。
もうひとつお断りしておきたいのが、稲葉浩志氏も著者もフェミニストだ。
女性蔑視なんて考え方は持ち合わせていない。
その辺りを踏まえて読んで欲しい。
さて、本作品の冒頭にこんなフレーズがある。
不満がないのがとても不満で
自由こそが退屈と
気づいていれば嫉妬(ジェラシー)のかけらも
見せられたのに
女心を如実に表現している。
不満がないのがとても不安。
自由こそが退屈。
それに気づいてさえいれば、嫉妬したフリくらいはしたのに…と、いっている。
これが俗に言う、恋愛の駆け引きというものだ。
このような恋愛の駆け引きを突き詰めていくと真理に辿り着く。
決まってた
出逢った夜にキャスティングは
愛する女 愛されるのが男と
つのる想いに演技(やく)を取り違えた男のキスは多すぎて
あきた女にケリをつけられる
不意をつかれて
なんともキザな詞だ。
さすがバブル時代の申し子。
このフレーズは限りなく真理に近いのだが、歌詞だけにかなり叙情的に表現されている。
これは本当の真理に辿り着くための導入だと思ってくれればいい。
本当の真理はここから。
以下は、正確には歌詞ではなく語り部になる。
女と男が出会った時
愛する役と愛される役は決まっている
それを忘れて過剰に愛を注いだり欲しがったりすると
その関係は早く終わることもある
愛するということは信じるということであっても
相手の全てに寛容であるということではない束縛された時に感じる愛もある
前記した導入のフレーズが具体的なシチュエーションを描いたのに対して、語り部ではこの事象を客観的かつ、懇切丁寧に説明してくれている。
簡単にいうと、愛情が逆転してしまうと非常に危険だということだ。
自分が告白した側なら愛する役、された側なら愛される役に徹しなければいけない。
これが真理だ。
この真理は検証済みでもある。
恥ずかしながら、著者が過去に失敗した恋愛のすべてがこのパターンだ。
過去に失敗した恋愛のすべてが、告白され、付き合い、愛情が逆転し、女性が冷めてしまった…と、自己診断している。
他の人にもリサーチしてみたが、気持ちが冷めて別れたカップルからは同様の結果が得られた。
もちろんこれがすべての原因ではないだろうが。
しかし馬鹿でロマンチストの男は、自分のすべてを相手に見せることこそ愛情だと勘違いしがちだ。
それだと感情的でリアリストな女性は飽きてしまう。
女性は常に平穏を求めつつも、なんだかんだで適度な刺激を望んでいるということだ。
経験乏しい男性諸君よ。
ふたりが出会って最初に決まった役柄は、どこまでも貫き通さなければいけない。
気持ちが冷めてしまった女性は、恐ろしいほどドライになるんだ…
それを察した瞬間、こちらの気持ちがバッキバキに折られてしまうから本気で気をつけろ。
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