#11
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
前田慶次郎利益(花の慶次 -雲のかなたに-)
前田慶次郎利益とは、かの有名な戦国武将・前田慶次の本名である。
自由をひたすら愛する当代きっての傾奇者であり、死と隣合わせの戦場をも楽しんだ凄まじいいくさ人。
権力に屈することなく、天下人・豊臣秀吉の前にあっても、自分の信念に従い傾き通したという。
そんな前田慶次を主人公とした隆慶一郎先生作の歴史小説「一夢庵風流記」。
そしてそれを原作とした原哲夫による漫画「花の慶次 -雲のかなたに-」での一節をご紹介しよう。
自由に生きる武将・前田慶次に対して、松田慎之助という人物が発した一言から。
慶次殿はいいなぁ。
好きなときに寝、好きなときに起き、好きなことだけをして死ぬんだ。
それを受けての前田慶次の言葉が考えさせられるほどの名言だった。
そんなに自由に生きたかったら乞食にでもなるさ。
だがその自由も野たれ死にの自由と背中合わせだがな。
自由の意味を明文化するのは、実はなかなか難しい。
人間が本当に自由ならば、空も飛べるはず。
しかしそれはあまりに非現実的すぎる。
言葉の意味だけを現実的に追求するならば、自由とは「物事が自分の思い通りになること」なのだろう。
しかし、これではあまりに一方的な理屈になってはいないだろうか?
人間が皆自由ならば、皆が好き勝手思い通りに生きているということになる。
果たしてその通りかといえば、あるのは限られた自由だけだ。
では、自由の真実の意味とはなんだろう?
『自由とは?』。
あらゆる著名人…学者だったりアーティストだったりが、いろいろな言葉で自由を表現してきたが、それらはどこか詩的要素が強くわかりづらい。
綺麗に表現しようとするから、抽象的な印象が残るだけだ。
結果、「そういうもんかな?」みたいな感想に落ち着く。
『自由とは?』。
どう表現したら万人に伝わるものか…
そんなジレンマを解消してくれたのが、慶次のこの一言だった。
誰かに干渉する自由は、お互いが持っていることを知らなければいけない。
「殴るなら、自分が殴られても文句はない」ということなのだ。
「誹謗・中傷する自由は、誹謗・中傷される自由」と隣り合わせなのだ。
相手の見えないところから匿名で誹謗・中傷するのは、表現の自由でもなんでもない。
一方的なただの暴力だ。
そんなこともわからないで、自由ばかりを主張するのは恥ずべき行為と知るがいい。
そんなものは子供のわがままでしかない。
本物の子供のわがままなら可愛いものだが、大人なりきれない人間のわがままは、見ているこちらが辛くなる。
見ていて痛ましい気持ちになってくる。
身に覚えがあるのなら改めよう。
自由をはき違えた大人はみっともない。
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