玉川徹氏が持論を展開
「ウクライナが 引く以外にない」
早期に降伏すべきと発言
テレビ朝日の玉川徹氏が3月4日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」にリモート出演し、ロシアによるウクライナ侵攻について、「どこかでウクライナが引く以外にない」と早期に降伏すべきとの持論を語った。
他国と地続きでの国境を持たない島国日本
日本は四方を海に囲まれた島国だ。
自ずと他国との国境は海上に存在する。
故に「すぐそこは外国」という状況が、何を意味するのかをあまりよく知らない。
日本が長く鎖国を保っていられた要因のひとつとして、島国の強みがあったことは紛れもない事実なのだ。
おかげで危機はあっても実際に侵略された経験がない。
侵略されるということが、どういうことなのかを知らない。
敗戦後、日本はGHQの統治下にはなったが侵略されたわけではない。
そういう意味では日本はツイている。
ラッキーだった。
だが逆に日本人は、侵略するということがどんなことなのかを知っているはずだ。
過去の過ちで、いまだに痛い目にあっているはずだ。
ちゃんと知っているはずなのに…
日本は平和ボケした上に、いまだに帝国主義者が根強く存在する国なのだろうか。
犠牲を減らすために降伏?
では降伏後の保証についてまで責任がもてるのか?
例えば日本で、隣りの家の人にいきなり殴られたとしよう。
もちろん日本には法律があるから、仮に殴り返したとしても正当防衛が適用される。
また殴り返さなかったとしても、殴った隣人を傷害で訴えることもできる。
示談のために金銭を要求することだってできる。
だがその争いが国同士ともなると話は変わってくる。
現状をみれば一目瞭然ではないか。
どの国も制裁や停戦を訴えてはいるが、積極的に介入しようとはしない。
こんな状況ではウクライナ側からしたら、誰も助けてくれないと感じていてもおかしくない。
これでは仮にウクライナが降伏の道を選んだとしても、ロシアの思うがままにされてしまうのではないのか。
武力に対して武力で対抗することが、たとえ愚かなことだとわかっていたとしても。
たとえそれが被害拡大を招くとしても、隣国の身勝手に、母国のために必死で抗うのは致し方ないことのように思う。
それを侵略される屈辱も知らない無知な日本人が、今この瞬間にも侵略の危機に陥っている国に愚かにも降伏勧告してしまった。
恥ずかしい限りだ。
少なくとも、平和を享受している他国民の降伏勧告などウクライナが受け入れるはずもない。
何より身勝手な隣国のこの侵攻に降伏してしまったら、テロに屈するようなものではないのか。
だとするなら、平和ボケした日本人がテロに屈することを勧めたということになる。
表現の自由はあるだろうが、あまり無責任な発言は慎むべきではないだろうか。
ルポ プーチンの戦争 ──「皇帝」はなぜウクライナを狙ったのか (筑摩選書)
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