【死語】
古く使用されていたが、現在ではどの民族にも使用されなくなってしまった言語。
また、言語の中で古く用いられていた単語で、今は全く使用されなくなってしまったもの。
「死語」という言葉自体が死語らしいが、そうなるとどうカテゴライズしたらいいかわからなくなる。
イタチごっこになりそうなので、この際目を瞑って「死語」を使用することにする。
はじめに
大好きなラジオ番組である『NISSAN あ、安部礼司 ~ beyond the average ~』や『リリー・フランキー「スナック ラジオ」』を聴いていると、時々…いや、かなり多い頻度で昔流行った言葉を耳にする。
つい先日も『NISSAN あ、安部礼司 ~ beyond the average ~』で、「ファジー」という言葉について触れていた。
言葉の流行り廃りというのは、改めて見直してみると殊の外面白い。
皆さんも思い出の流行語に触れて、ギラギラしていた頃に戻ってみよう。
「フケる」と「サボる」
「フケる」の意味と語源
「ふける」とは逃げる、行方をくらます、駆け落ちするといった意味で江戸時代から使われた言葉である。
逃げる、行方をくらますという意味では主に盗人の間で使われたが、1970年代末から1980年代のツッパリブーム時になると、その派生として授業を途中抜けしてサボるという意味で不良を中心に若者の間で普及。
この場合、「フケる」という表記が好んで用いられた。
「サボる」の意味と語源
「サボる」は、フランス語の「サボタージュ(sabotage)」に由来する。
サボタージュとは、故意に仕事を停滞させたり、過失に見せかけ機械を破損するなど、経営者に損害を与えて解決を促す労働争議の戦術のひとつのことである。
日本では、サボタージュを「怠業」や「怠けること」の意味でも使い、「サボ」と略しても用いた。
当時のトレンドを作ったのはヤンキー?
「フケる」と「サボる」、それぞれの言葉の意味については、ふたつにさほど差はない。
強いて言えば、「サボる」は現在進行形だが「フケる」は完了を表す言葉であることくらいだ。
だが「サボる」にも「フケる」と同様の意味も含むから、使いどころがなかなか難しい。
当時は同義語のように遣われていたのだろうか?
世代じゃない人間からしてみれば、「フケる」は学生言葉で「サボる」が社会人言葉だと感じるのだが、どうだろう?
「フケる」には硬派なツッパリ感があるし、フランス語が語源の「サボる」には、オシャレ感漂うバブル時代のチャラリーマンのようである。
果たしてこの感覚が正しいのか否か。
うーむ、やはり世代ではないと流行り言葉というのはなかなか難しいな。
ところで、似たような意味だったから「フケる」と「サボる」を一緒くたにしたが、「サボる」は死語認定しても良かったのだろうか?
今でも「サボる」は普通に遣ってしまうのだが…
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