【死語】
古く使用されていたが、現在ではどの民族にも使用されなくなってしまった言語。
また、言語の中で古く用いられていた単語で、今は全く使用されなくなってしまったもの。
「死語」という言葉自体が死語らしいが、そうなるとどうカテゴライズしたらいいかわからなくなる。
イタチごっこになりそうなので、この際目を瞑って「死語」を使用することにする。
はじめに
大好きなラジオ番組である『NISSAN あ、安部礼司 ~ beyond the average ~』や『リリー・フランキー「スナック ラジオ」』を聴いていると、時々…いや、かなり多い頻度で昔流行った言葉を耳にする。
つい先日も『NISSAN あ、安部礼司 ~ beyond the average ~』で、「ファジー」という言葉について触れていた。
言葉の流行り廃りというのは、改めて見直してみると殊の外面白い。
皆さんも思い出の流行語に触れて、ギラギラしていた頃に戻ってみよう。
マブい
意味と語源
『まぶ(本物の・本当の)』の形容詞形で、「美しい」に属した意味をもつ。
「まぶい」は昭和時代に生まれた言葉と思っている人も多いが、江戸時代には既に盗賊の間で隠語として使われている。
明治以降、盗賊から的屋、そして不良少年へと広まっていき、一般的に知られるようになるのは1970年代以降。
一般的に認知された後も、実際に使用するのは不良少年が中心であった。
なお、この場合「マブい」という表記が好んで用いられた。
また、昭和に入ると「まぶい」は可愛い女の子に対して使われることが多くなる。
しかし平成以降、不良の形が変わる中でまぶいという言葉も影を潜めていく。
一説には、「まぶい」は北海道弁という説もあるが定かではない。
トレンドを作っていたのはヤンキーだった?
女性を形容する言葉が憚られるようになって久しい。
「マブい」もそんな言葉のひとつだろう。
そしてそんな言葉の多くが、ヤンキー文化で花開いたような気がしてならない。
ただし何度もお断りするが、著者はその世代ではない。
あれこれ調べていて面白かったのは、「マブい」と最初に遣い出したのが江戸時代の盗賊だったということ。
盗賊からヤンキーへ。
なんだろう、この違和感の無さは。
ただし、ヤンキーの遣う「マブい」は「美しい」とは少し意味が違っていたような気がする。
ヤンキーの遣う「マブい」とは「イケてる」のような、解釈の幅が広いザックリした意味だった。
もちろん、その中には「美しい」も含まれるのだが、大人しい娘にはあまり遣わない言葉であったといえる。
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