最強テンション爆上げソング決定戦
気分が堕ちた時はとことん堕ちていたいとは思っていても、気分を上げなければどうしても乗り切れない時がある。
沈んだ気持ちを無理やりでも上げていかなければいけない時がある。
そんな時に聴きたい曲を集めてみた。
聴けばテンション爆上がり間違いなし!
「今日は頑張んなきゃ!」という日に是非聴いてみてはいかがだろう。
斉藤和義『歩いて帰ろう』
『歩いて帰ろう』は斉藤和義氏の4作目のシングル。
1994年6月1日にファンハウスから発売された。
斉藤氏の初期の代表曲であり、ライヴで必ず披露される人気曲である。
1994年4月よりフジテレビ系子供番組『ポンキッキーズ』のオープニングテーマに起用され人気を博す。
2015年、同じくフジテレビ系の恒例長時間特番『FNS27時間テレビ』のメインテーマに採用、CM前ジングルなど番組内の随所で使用された。
2016年度の日本音楽著作権協会(JASRAC)の著作権使用料分配額(国内作品)ランキングで年間10位を獲得した。
『ポンキッキーズ』のオープニングテーマ
30年近く経った今もその人気は衰えず
斉藤和義氏はよく知らないという人でも、この曲は知っているという人も多いのではないだろうか。
『ポンキッキーズ』を知っている世代なら尚更だ。
ん?
『ポンキッキーズ』ってまだやってる?
発表から30年近く経ったが、改めて歌詞をみてみると、意外なほど愚痴っぽいのに、なんだかとてもハッピーになってくる不思議な歌である。
その理由は、どうやらデビュー当時の斉藤和義氏のプロモーションに影響されていたようだ。
現在の楽曲を聴けばわかる通り、斉藤和義氏の曲は本来ロック色が強い。
今でこそ斉藤氏の望むようなロックのイメージが定着しているが、当時はレコード会社からなかなか思う形で活動させてもらえずに不満を抱えていたという。
ハードロックやヘビーメタルをルーツに持っている斉藤氏だが、デビュー当時のキャッチコピーはそれとは真逆の印象を与えるものだった。
名曲『歌うたいのバラッド』のように弾き語りすることもあるので、フォークシンガー的なイメージがまったくないというわけではないが、斉藤氏としてこれは不本意だった。
そういう鬱屈気持ちが少なからず歌詞にも反映されているはずなのだが、受ける印象がまったく違うのが実に興味深い。
嘘でごまかして 過ごしてしまえば
たのみもしないのに 同じ様な風が吹く
急ぐ人にあやつられ 言いたい事は胸の中
寄り道なんかしてたら 置いてかれるよ いつも
走る街を見下ろして のんびり雲が泳いでく
僕は歩いて帰ろう 今日は歩いて帰ろう
ほらね?
歌詞は十分愚痴っぽいのだ。
愚痴っぽいのに、妙に前向きになれるのは何故だろう?
タイトルには『歩いて帰ろう』と銘を打っているが、帰る気になんかサラサラなれない。
聴いていると、どこか知らない遠い場所へ冒険に出たくなってくる。
タイトルに従って帰りに聴くより、むしろ出発で聴きたくなってくるから面白い。
この不思議な感覚は著者だけではないようで、『歩いて帰ろう』は旅番組、特にドライブするような企画で頻繁に使用されている。
みんなでワイワイと適当な楽器を持ち寄って、せーのでこの曲を演奏してみるだけで、きっとみんなハッピーになれる名曲だ。