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ioritorei’s blog

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機動戦士ガンダムシリーズ【コミック『機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0』】これは「宇宙世紀」の正史でいいのでは?『UC』本編でも触れられた「シナンジュ強奪事件」の真相が描かれるガンダム・スピンオフ・エピソード。

 

コミック

機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0

 

 

機動戦士ガンダムUC』とは

 

 

機動戦士ガンダムUC』(英題: MOBILE SUIT GUNDAM UNICORN)は、矢立肇氏・富野由悠季氏原案、福井晴敏氏著による小説。

角川書店ガンダムエース誌上にて2007年2月号から2009年8月号まで連載された。

また、この小説を原作とするアニメ作品(原作・矢立肇氏、富野由悠季氏、監督・古橋一浩氏、ストーリー・福井晴敏氏)と漫画(作画・大森倖三氏)が制作されている。

 

 

機動戦士ガンダムUC episode1「ユニコーンの日」(セル版)

機動戦士ガンダムUC episode1「ユニコーンの日」(セル版)

 

 

コミック『機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0』

 

 

機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0』とは原作小説11巻に収められている短編「戦後の戦争」の中で描かれた「シナンジュ強奪作戦」を題材とした、「UC前日譚」をコミック化。

PlayStation 3用ゲームソフト機動戦士ガンダムUCの特装版に付属した書き下ろしの短編小説機動戦士ガンダムUC 戦後の戦争』、および同ゲームのダウンロードコンテンツ『episode 0:戦後の戦争』が元ネタとなっている。

小説版では地球連邦情報士官ロッシオ・メッチの視点から、ゲームではフロンタルとアンジェロの視点から描かれた。

のちに大森倖三氏によって、機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0』としてコミカライズされた。

『UC』本編においても言及があった「シナンジュ強奪事件」の真相が描かれる。

 

 

機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0 全3巻セット (角川コミックス・エース)

機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0 全3巻セット (角川コミックス・エース)

 

 

 

あらすじ

 

 

フル・フロンタルが「赤い彗星の再来」と渾名される所以のひとつとなる「袖付き」のフラッグシップ機シナンジュ

この機体は「袖付き」に強奪・改修される以前は、連邦軍が推し進める「UC計画」により開発された機体であった。

“強奪に見せかけた譲渡” という裏取引のいわゆる出来レースであるが、これまで世界の均衡を維持するための “歯車” として生きてきたひとりの男が、その取引を阻止しようと予期せぬ事態を引き起こす。

 

 

 

戦争の起こり方のひとつのリアルな形

 

 

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シナンジュ強奪事件

 

“強奪に見せかけた譲渡” という裏取引を描いた本作は、戦争の起こり方のひとつの形をリアルに描いた作品ともいえるだろう。

敵対しているはずの連邦とネオ・ジオンが実は裏で繋がっていて、そこには巨大軍需産業アナハイムまで結託しているという物語だ。

「戦争は金になる」という現実を政治的に描いた本作は、世界各地で起こっている本物の戦争もこういうものではないのかと疑ってしまうほどリアルである。

本物の戦争も、本当は裏で制御されているのではないだろうか。

 

 

「ウンカイ」と「ラー・デルス」のリアルなやり取り

 

「袖付き」に襲撃された際の「ウンカイ」と「ラー・デルス」のやり取りも見所のひとつだ。

「ウンカイ」と「ラー・デルス」は、どちらも同じ連邦軍の艦である。

だが “強奪に見せかけた譲渡” という裏取りは、「ウンカイ」の艦長と副艦長しか知らない事実だったのだ。

彼らは買収されていた。

だが、本来なら無血で譲渡が完了するように仕組まれていた。

しかし、それを阻止せんとする者たちの存在がシナリオを変えてしまった。

「ラー・デルス」の艦長は必死で防戦しながらも、「ウンカイ」艦長に事情を尋ねる。

大きな組織の中での、それぞれの立場での立ち回り方は、現実とさほど変わらないように感じる。

 

 

 

サザビーよりもむしろνガンダムに近い機体構造のシナンジュ

 

 

ネオ・ジオンのフラッグシップ機

シナンジュ・スタイン

 

 

MG 1/100 MSN-06S シナンジュ・スタイン Ver.Ka (機動戦士ガンダムUC

MG 1/100 MSN-06S シナンジュ・スタイン Ver.Ka (機動戦士ガンダムUC

 

 

型式番号MSN-06S。
アナハイム・エレクトロニクス社が地球連邦軍に委託された「UC計画」にのっとり開発した、フラッグシップ機開発データ取得用の試作モビルスーツ

複数機が生産されている。
開発におけるコードネームは「スタイン01」。 ムーバブルフレームの一部にサイコフレームを使用している他、パイロットの思考をそのまま機体にフィードバックするマンマシンインターフェース「インテンション・オートマチック・システム」を採用している。

同じく「UC計画」の一環で、後発に開発されたユニコーンガンダムの試験機であることから機体のデザインはガンダムタイプに近いものとなっており、機体色も白をベースとしている。

宇宙世紀0094年6月15日に、ジオン軍残党『袖付き』に2ユニットが強奪され、内1ユニットはフル・フロンタル専用モビルスーツとして大幅に改装、シナンジュとして運用されている。
「スタイン」の意味はドイツ語で「石」という意味があり、「シナンジュの原石」であることを表している。

機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0』では、クラップ級「ウンカイ」と「ラー・デルス」によって輸送されていたが「袖付き」の襲撃にあい、フロンタルによって強奪されてしまった。

本機を強奪したフロンタルは、輸送していたウンカイとラー・デルスを沈め、機体の性能を遺憾なく発揮している。

 

 

「シャアの再来」フル・フロンタル専用機

シナンジュ

 

 

MG 1/100 MSN-06S シナンジュVer.Ka (機動戦士ガンダムUC)

MG 1/100 MSN-06S シナンジュVer.Ka (機動戦士ガンダムUC)

 

 

ネオ・ジオン軍残党「袖付き」の実質的指導者、フル・フロンタル大佐の専用機。
型式番号のMSN-06Sはアナハイム・エレクトロニクスグラナダ工場で製造されたサザビー(MSN-04)から。

更に遡ればジオン軍ニュータイプ専用機ジオング(MSN-02)から連なる系列機である事を示している。

(余談だがかつてのシャアの乗機である百式も由来は違うがMSNナンバーである。)

第二次ネオ・ジオン抗争が終結した後、地球連邦軍の宇宙軍再編計画「UC計画」の一環としてアナハイム・エレクトロニクス社が開発した試作MSであるシナンジュ・スタインを、ネオ・ジオン残党「袖付き」が「フロンタル専用機」に相応しいカスタムアップを施した機体である。

 

 

 

 

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