ioritorei’s blog

完全趣味の世界

はじめて聴いた時より今の方がずっと魅力的な名曲シリーズ vol.11【風をあつめて / はっぴいえんど】(1971年)

 

1971年

風をあつめて / はっぴいえんど

 

 

はじめて聴いた時より今の方がずっと魅力的な名曲シリーズ

 

 

ふと懐かしい音楽を耳にすることがある。

TVやラジオで流れてくる懐かしい曲の数々。

時に「あれ?こんな良い曲だったかな?」なんて感じる曲も中にはあったりするから音楽は面白い。

本稿ではそんな「はじめて聴いた時より今の方がずっと魅力的な名曲」ばかりを取り上げていこうと思う。

 

 

 

はっぴいえんど」とは

 

 

はっぴいえんど (英語: HAPPY END) は、日本のロックバンド。

細野晴臣氏、大瀧詠一氏、松本隆氏、鈴木茂氏によって結成された。

日本語ロック史の草創期に活動したグループのひとつ。

バンドの作詞担当だった松本隆氏が、ダブルミーニング等の技法を歌詞に取り入れて日本語ロックを構築した。

第2回全日本フォークジャンボリー、第3回全日本フォークジャンボリーにも出演。

松本氏は後年、ジャックスの楽曲「からっぽの世界」の歌詞に影響を受けたことを公言し「この曲がなければ、はっぴいえんどはなかったかもしれない」という趣旨の発言をしている。

細野晴臣氏は、メンバーは宮沢賢治に影響を受けており、その世界観がバンドの音楽性にも影響を与えていると述べている。

サウンド面においては、アメリカのバッファロー・スプリングフィールドなどの影響を受けていた。

もっとも1960年代末から1970年代初頭には、日本でもすでにハードロックやプログレッシブ・ロックが注目されていたが、1970年の洋楽専門雑誌では特集で彼らが回顧されていた。

しかし、ブリティッシュロックが人気だった当時の日本でフォークソングやフォークロックの音楽性を標榜したのは、日本のロックを作るためにはアメリカのロックをやらなければならないという考えがあったためで、細野氏がアメリカ音楽からの影響を強く受けていたこともある。

大瀧詠一氏と細野晴臣氏は音楽性を重視していたため、ロックに日本語の歌詞を付けるという松本氏の提案に反対した。

はっぴいえんどが取った方向性やその音楽性は、後続となる日本のロックバンドに大きな影響を与え、乱魔堂、センチメンタル・シティ・ロマンス等の後継者を生んだ。

また松本氏が長らく作詞を担当した松田聖子さんの曲は大瀧氏・細野氏・鈴木氏が作曲した曲が数多くあり、はっぴいえんどの方向性や音楽性は松田さんにも受け継がれている。

遠藤賢司氏、岡林信康氏、加川良氏、高田渡氏、小坂忠氏らのバックバンドとしても、コンサートやスタジオ録音等を行っている。

代表曲の『風をあつめて』は、2003年のアメリカ映画『ロスト・イン・トランスレーションと2009年の日本映画『おと・な・り』の他、漫画『うみべの女の子』でそれぞれ取り上げられた。

 

 

風をあつめて

風をあつめて

 

 

 

メンバー

 

 

細野晴臣

ボーカル、ベース、ギター、キーボード、作曲。

 

シンセサイザー・コンピュータを用いた音楽やディスコへの興味が高まっていった1978年、元サディスティック・ミカ・バンド高橋幸宏氏、当時スタジオ・ミュージシャンでもあった坂本龍一氏とイエロー・マジック・オーケストラ(Y.M.O.)を結成。

 

 

大瀧詠一

ボーカル、ギター、作曲。

 

シンガーソングライター、作曲家、アレンジャー、音楽プロデューサー、レコードレーベルのオーナー、ラジオDJ、レコーディング・エンジニア、マスタリング・エンジニア、著述家、元Oo Records取締役など、多くの顔を持つ。

65歳で急死。

突然の訃報は音楽関係者に大きな衝撃を与え、佐野元春氏、山下達郎氏、大貫妙子さん、吉田美奈子さん、桑野信義氏らが追悼のコメントを発表した。

また長年の盟友だった松本隆氏は自身のTwitterにて「北へ還る十二月の旅人よ」と大瀧氏の曲『さらばシベリア鉄道にかけた追悼の辞を捧げている。

 

 

松本隆

ドラムス、パーカッション、作詞。

 

言わずと知れた、稀代の大作詞家。

はっぴいえんど在籍中は、つげ義春氏や永島慎二氏など「ガロ」系漫画や渡辺武信氏の現代詩に影響を受けた独特の作風で、都市に暮らす人々の心象風景を「ですます」調で描き、一部に熱狂的支持者を生むとともに、日本語ロック論争の発端となった。

またメンバーにはそれぞれ別名があり、松本氏は「江戸門弾鉄」名義で初期の大瀧氏のソロ曲の作詞も担当した。

五つの赤い風船『えんだん』で初めて、他のミュージシャンに詞を提供した。

 

 

鈴木茂

ギター、ボーカル、作曲。

 

1975年にはアメリカのミュージシャンを起用しロサンゼルスで録音した初めてのソロアルバム『BAND WAGON』を発表。

帰国後、ハックルバックを結成し「ベイ・エリア・コンサート」やライブハウス、学園祭に出演。

『ほうろう』を発表したばかりの小坂忠氏のバックをティン・パン・アレーのメンバーとして務め全国ツアーも行った。

 

 

 

『風をあつめて』とは

 

 

『風をあつめて』は、はっぴいえんどの楽曲。

バンドのフロントマンであった松本隆氏が作詞、細野晴臣氏が作曲を手がけた。

1971年リリースのバンドの2枚目のスタジオ・アルバム『風街ろまん』で初めて音源化された。

楽曲は1970年当時、はっぴいえんどのドラマーの松本隆氏によって作詞されている。

海外志向の強いリーダー格の細野晴臣氏とは裏腹に松本氏は日本語の歌詞にこだわり、全編が日本語で書かれた。

楽曲が収録されたアルバム『風街ろまん』は1964年東京オリンピックを経て近代化し失われてゆく「古きよき日本・東京都の姿」を「風街」と架空の街に見立てるコンセプトが押し出されている。

楽曲もこのコンセプトを組み、古い街が失われる様に対する憂いが歌詞に反映された。

音楽ライターの小貫信昭氏はUta-Netの特集記事で楽曲を取り上げ、歌の主人公が街を散歩するうち目に映った街の様相を幻想的に捉えていると解説した。

作詞を手がけた松本氏は歌詞に登場する「路次」とは東京都港区の大門から浜松町の周辺を指していると語っている。

ボーカルは作曲を手掛けた細野氏が執った。

作曲作業は難航し、完成したのは録音スタジオの廊下であったという。

 

 


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日本語ロック史草創期の奇跡のバント

 

 

これほど豪華なメンバーが揃ったバンドが、よく日本に存在していたものだ。

とはいえはっぴいえんどの活躍自体は生まれる前のことなのでまったく知らない。

だが、細野晴臣氏のY.M.O.での活躍ならもちろん知っている。

大滝詠一氏はドラマ主題歌でもうイチ時代を築いているし、松本隆先生は敬愛する大作詞家だ。

はっぴいえんどに影響を受けたアーティストもまた豪華な顔ぶれだ。

佐野元春氏、山下達郎氏、大貫妙子さん、吉田美奈子さん、桑野信義氏など錚々たるメンバーが名を連ねる。

日本の音楽史に多大な影響を与えたこれほどのアーティストたちが一堂に会し、バントを組んでいたとは奇跡に近い。

例えば氷室京介氏と布袋寅泰氏のBOØWYもたしかに凄いバントだったが、はっぴいえんどのメンバーの顔ぶれは格が違うような気がする。

 

 


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『風をあつめて』の素晴らしさは、なんといっても心地良いメロディとノスタルジーに溢れた歌詞の見事なハイブリッドであろう。

いや…

もしかしたらノスタルジーに溢れた詞という表現には語弊があるのかもしれない。

この時代を生きた人間にとっては、本作こそが最新であったであろうから。

 

 

街のはずれの

背のびした路次を 散歩してたら

汚点だらけの 靄ごしに

起きぬけの露面電車が

海を渡るのが 見えたんです

 

それで ぼくも

風をあつめて 風をあつめて 風をあつめて

蒼空を翔けたいんです

蒼空を

 

 


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はっぴいえんどが解散して、すでに半世紀が経とうとしている。

何より凄いのは、彼らのオリジナル・アルバムがリミックスなどという余計なお化粧をしなくとも、いまだ十分新鮮に聴けるということだ。

それは彼らの音楽の魅力が、歌詞や曲の良さだけではなく、音楽全体が発する総合的な魅力から成り立っていることの証なのかもしれない。

リズムだけでなく、歌詞だけでなく、アンサンブルだけでもない。

かつてビートルズが築き上げたロックのひとつの完成型。

その域に到達したのが、はっぴいえんどだったのかもしれない。

シティポップがにわかにブームになっている影響で、その創始者(※.直接の関係なない。ただ、シティポップというジャンルが生まれたのははっぴいえんどの解散直後といわれている。)たるはっぴいえんどの音楽を耳にする機会も多くなった。

これを機に、日本語ロックの草創期に想いを馳せてみるのもいいかもしれない。

 

 

風をあつめて

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