デジタル庁がマイナンバーカード普及を推進
流行りに安易に便乗したCMから感じる「官」の無知ぶりとアニメ文化への蔑視
デジタル庁がマイナンバーカードの普及推進を目的としたCMがYouTubeで公開されている。
あの大人気アニメ『SPY×FAMILY』とのコラボCMだ。
安易に流行りに便乗する「官」の浅慮
これだから役人のすることは…。
思わず口から出てしまう。
「官」は『SPY×FAMILY』を知っているのか?
観たことがあるのか?
タイトルからでも少しは察しがつかなかったのか?
『SPY×FAMILY』はスパイと仮想家族がテーマのアニメ作品。
主人公はスパイで、しかも凄腕。
これでは個人情報漏洩の確率が100%だと言っているようなもの。
仮想家族を構成する主要登場人物、何から何まで偽りだらけ。
全員が裏の顔を持っている。
これではマイナンバーカードには裏がある、偽りだらけの制度だと公言しているようなものではないのか?
いくら『SPY×FAMILY』が流行りの大人気アニメだからといって、これでは逆効果のような気がしてならない。
安易なコラボにはアニメ文化への蔑視すら感じる
デジタル庁のCMを観ると、「官」がアニメ文化にどれほど無関心なのかを改めて認識させられる。
これではクールジャパンが聞いて呆れるのも致し方ない。
とはいえ「官」の思惑だけは十分に伝わった。
要するに、若者たちに人気のアニメをCMに起用すれば、マイナンバーカードの普及率が進むと考えたのだろう。
しかし安直なその思惑からは、アニメ文化への蔑視を感じざるを得ない。
いや、これはもう冒涜といっていい。
『SPY×FAMILY』はたしかに大人気作品だが、国民的アニメとはさすがに言い難い。
マイナンバーカードは国の政策なのだろう?
ならば誰もが馴染みのある作品を選ぶべきではないのか?
『サザエさん』とか『ちびまる子ちゃん』とか『クレヨンしんちゃん』とか。
なかでも『サザエさん』なら、家族構成的にもあらゆる世代にアピールできる。
最適ではないか。
それを、よりにもよって『SPY×FAMILY』とは…。
作品の内容すらよく知らず、ただ大人気という理由だけで採用してしまった「官」の無能体質が、ただただ浮き彫りとなっただけのCM。
アニメに映像を繋ぎ合わせただけのものだが、困ったことに非常にクオリティが高い。
だからこそ、残念でならない。
このために、いったいどれほどの税金が投入されたのか。
死に銭ばかり遣っていないで、生き銭の遣い方をイチから学び直すべきである。
マイナンバーカードはいったい何の役に立つのか?
日本経済の長期的な停滞の原因がデジタル化の遅れにあるという認識が、2020年に広がった。
デジタル化を進めることが日本再生のために不可欠という国民的コンセンサスが形成された。
それに基づいて、2021年9月にデジタル庁が発足した。
それから1年半たったが、デジタル化は何も進まなかった。
これから進む気配もない。
デジタル化は日本ではもう無理だろうと諦めたほうがよいのかもしれない。
日本政府にとってデジタル化とは、マイナンバーカードの普及率引き上げのことでしかないようだ。
そのための手段として、健康保険証を廃止して、マイナンバーカードに切り替えることとした。
そうなったら「高齢者が窓口に出向いて申請するのが大変だ」という声が上がる。
すると今度は、郵便局で申請事務を扱うのだという。
余計な事務を押しつけられる郵便局もさぞや迷惑なことだろう。
それによって郵便遅配がさらに進んでしまうのではないかと、今から心配だ。
また、郵便局まで行くこともままならない寝たきりの老人は、どうしたらいいのか?
しかもマイナンバーカードの手続きは、最初の申請だけで終わるのではない。
秘密鍵の更新のために、5年ごとに必要だ。
こうした多大の労力を費やして取得したマイナンバーカードは、一体何の役に立つのか?
もちろん健康保険証になるのだが、それ以外に使い道があるだろうか?
そして、健康保険証がマイナンバーカードに切り替わって、寝たきり老人に何のいいことがあるのか?
国会では、マイナンバーカードの普及に向けて総務省が実施した事業の予算額が2兆円を超えることが問題とされた。
取得を事実上義務化するなら、これまでの投じた予算は何のためだったのかとの批判だ。
誰しも同じような疑問を抱くだろう。
1位は “ちいかわ構文”「〇〇ってコト!?」
イー・ガーディアンは、ツイッター上で2022年頻繁に使用されたフレーズを調査し、「SNS流行語大賞2022」(2022年1月1日~2022年11月7日)のトップ10が28日、発表された。
今年の大賞は、ちいかわ構文として流行し累計270万回以上つぶやかれた「〇〇ってコト!?」に決定。
カテゴリごとに、ゲーム部門は「スプラトゥーン3」。
漫画・アニメ部門は『SPY×FAMILY』。
テレビ・映画部門は「鎌倉殿の13人」。
食べ物・モノ部門には「ヤクルト1000」が1位に輝いた。
アーニャ語
「アーニャ語」は今年大ブレイクした漫画(アニメ)『SPY×FAMILY』に登場するキャラクター・アーニャのセリフが発祥で、舌足らずさや言い間違えが “かわいい” と人気になりSNS上でも広く使われた。
特にアーニャの言い間違えが最高に可愛い。
かのスタジオジブリ作品『となりのトトロ』で話題となった、メイの "おじゃまたくし" の言い間違えを凌駕するアーニャ語が連発している。
なかでも、虫メガネのことを "むしめがめ" と言い間違えたアーニャはメチャクチャ可愛いかったから、気になった人は是非ご覧になっていただきたい。
※残念ながら添付動画にそのシーンはありません。
劇場版の公開も決まった『SPY×FAMILY』。
場合によっては、『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』等に並ぶ、国民的なアニメになるかもしれない…。
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