春はお別れの季節です
春は出会いと別れの季節です。
出会いと別れ。
皆さんはどちらを先に連想しますか?
私は真っ先に別れを想像します。
きっと根がネガティブなんでしょうね。
私にとって春は別れの季節なんです。
今回はそんな別れについてのたわいもない話。
春はラジオ好きな私にとって、番組改編期の大切な季節でもあります。
ラジオを聴く習慣がある方は身に覚えがあるのではないでしょうか。
大好きなあの番組は存続できるだろうか?
あの長寿番組なら安泰だろう。
この番組、終わっちゃうのか…。
そんな悲喜交々が繰り広げられる春。
この春も改編の結果が、各番組内で続々と発表されていきました。
ただこれはラジオの特性なのか、たとえ番組は終了しても、ほとんどの場合パーソナリティさんまでがいなくなるわけではないんです。
春からはまた別の番組を担当したりして、いつでもお耳にかかれるわけです。
ある番組が終了するという情報を3月半ばくらいにキャッチ。
最終回ぐらいしっかり聴いてみようと、ラジオに電源を入れました。
それは特別贔屓にしていた番組ではありません。
特にお気に入りのパーソナリティさんというわけでもありません。
ただ雰囲気が良かったので、そこそこの頻度で聴いていた番組。
担当するパーソナリティさんは番組こそ変わっていますが、長年傍にあった声です。
もう耳馴染みも耳馴染み。
でもね、次の番組予定を話さないんですよ。
番宣って必要でしょう?
それをしない。
まぁリアルタイムで放送されるラジオの場合、情報解禁のタイミングっていうのがありますからね。
その時を呑気に待っているわけです。
しかし番組も最終盤。
一向に番宣する気配がない。
ここで初めて、おや?と思いました。
何やらいつもと雰囲気が違うぞ?
番組最後の挨拶でパーソナリティさんは語り出します。
今までの思い出。
感謝の気持ち。
そしてここから旅立つことを…。
ラジオを流せばいつも当たり前のようにそこにあった声。
いつまでも無くならないと思っていた声。
特別好きだとは思っていなかったけど、いつの間にか日常に欠かせない声になっていたことに、最後の最後に気づくなんて…。
人は慣れていく生き物です。
そこにある、そこにいることが当たり前のように感じると、失うことなんて考えもしない。
もしかしたら、これが最後のチャンスかもしれないなんてこれっぽっちも考えやしない。
私は今回の件で、改めて当たり前は当たり前じゃないことを思い知りました。
今そこにある、そこにいる人は、とんでもない奇跡と、偶然のイタズラで巡り合っているんです。
そのパーソナリティさんの去り際は、それは見事という他ありませんでした。
絶対に涙なんて流さないという印象の人でしたが、最後の最後、ラスト3秒で涙がこみ上げてメッセージに詰まる声は、聴いている私の心にグッとくるものがありました。
パーソナリティ、辞めちゃうのかな?
また、別の局で聴けるかな?
またいつかどこかでお耳にかかれますように…。
春はお別れの季節です。
みんな旅立っていくんです。
皆さんも当たり前を当たり前だと思わず、その瞬間を大切にして下さい。
もう会えないかもしれないよ?
もうやれないかもしれないよ?
突然のお別れで、なんだかもの憂げな気分になったから初めての雑記です。
この想いを無性に言葉にしたくていざ書いてみたはいいものの、なんだか照れ臭いから深夜にこっそりとアップします。
タイトルに意味はありません。
強いて言うなら気分と語感?
釣られた人はごめんなさい。
朝になれば、またいつも通りの私です。
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