アニソンの "じゃないほう"
『北斗の拳』編
アニソンの "じゃないほう"
今でこそその傾向も弱くなったが、昔のアニメにはその作品を代表するテーマ曲が、必ずといっていいくらい存在した。
その曲はアニメと同義に語られるほど人気を博す。
まさに王道のアニメソング(アニソン)。
しかし天邪鬼の著者はどうやら邪道を好むらしい。
一般的なアニソンランキングにランクインしない王道 "じゃないほう" の曲が、なぜか心に強く響いたりする。
本稿(シリーズ)では、そんな "じゃないほう" の曲に熱くフィーチャーしていきたい。
北斗の拳といえばこれ
「愛をとりもどせ!!」
「愛をとりもどせ!!」は、クリスタルキングのシングル曲である。
また他のアーティストにもカバーされている。
オリジナル版は1984年(昭和59年)10月5日に発売。
テレビアニメ『北斗の拳』(第1話~第82話《第1部~第3部》まで)のオープニングテーマとして作られた曲で、同作を代表する曲となった。
『北斗の拳』テレビサイズでは、歌い出し部分「YouはShock」のエコーの掛かり方が異なっていて、レコード用フルサイズでは全てのフレーズで「YouはSho(Sho)(Sho)(Shock)」であるが、テレビサイズでは1回目は「YouはShock(Shock)(Shock)」で2回目は「YouはShock」(エコー無し)となっている。
オリコンの最高順位こそ低いが、楽曲の知名度が高く、現在では「大都会」と並ぶ、クリスタルキングの代表曲となっている。
『北斗の拳』の衝撃的な作風と相まって、一気に人気を博した「愛をとりもどせ!!」。
もはや定番中の定番アニソンだが、本作よりさらにテンションが爆上がるテーマ曲がある。
北斗の拳の "じゃないほう"
「TOUGH BOY」
「TOUGH BOY」(タフ・ボーイ)は、日本のバンドであるTOM★CATが1987年に発表した楽曲。
1987年3月21日発売のシングルに収録された「1st ver.」をはじめ、アニメ『北斗の拳2』の主題歌用に短縮されたもの、歌詞の一部を変更したもの、2006年および2009年に作成されたリメイク版など、複数のバージョンがある。
フジテレビ系アニメ『北斗の拳2』主題歌。
サウンド・プロデュースにうじきつよし氏(KODOMO BAND)を起用し、ロック色を強めたサウンドとなった。
また、メジャーレーベルでの名義「TOM★CAT」(キャニオン・レコード[現:ポニーキャニオン]のAARD-VARKレーベル)でリリースした最後のシングルでもある。
『北斗の拳2』テレビサイズでは、1番と2番のパートが入り交じるなど歌詞の改変が多く、レコード用フルサイズで「eighties」「いかれた」と歌われている個所が、テレビサイズでは「nineties」「ふざけた」に変わっている。
なぜ「愛をとりもどせ!!」じゃなく「TOUGH BOY」かって?
それは単純に格好良さと新鮮さにある。
他作品と同様、『北斗の拳』でも「愛をとりもどせ!!」があまりにヘビロテされすぎている。
これではどんな名曲でも、聴き飽きてしまうのは致し方ない。
『北斗の拳』=「愛をとりもどせ!!」というイメージの固着が "じゃないほう" を生み出すという皮肉は、アニソンの宿命なのかもしれない。
前述した通り「TOUGH BOY」のサウンド・プロデュースはうじきつよし氏。
後にその存在を知り大変驚いたことも、本作をより印象深くしている。
ちなみにわかる人にしかわからないだろうが、「TOUGH BOY」が流れたら次回継続が確定することも選曲した理由のひとつである。
思わず口ずさんでしまうよね、流れたら嬉しくて。
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