アニソンの "じゃないほう"
『シティーハンター』編
アニソンの "じゃないほう"
今でこそその傾向も弱くなったが、昔のアニメにはその作品を代表するテーマ曲が、必ずといっていいくらい存在した。
その曲はアニメと同義に語られるほど人気を博す。
まさに王道のアニメソング(アニソン)。
しかし天邪鬼の著者はどうやら邪道を好むらしい。
一般的なアニソンランキングにランクインしない王道 "じゃないほう" の曲が、なぜか心に強く響いたりする。
本稿(シリーズ)では、そんな "じゃないほう" の曲に熱くフィーチャーしていきたい。
シティーハンターといえば間違いなくこれ
「Get Wild」
「Get Wild」は、TM NETWORKの10枚目のシングル。
1987年4月8日にEPIC・ソニーからリリースされた。
作詞は小室みつ子さん、作曲およびプロデュースは小室哲哉氏が担当している。
読売テレビ制作の日本テレビ系テレビアニメ『シティーハンター』(1987年 - 1988年)のエンディングテーマとして使用されることを前提に、都会的で疾走感のある曲として制作された。
オリコンチャートでは同グループで初のベストテン入りを果たし、累計22万枚を売り上げ年間22位を獲得、TM NETWORKの代表曲となった。
後に様々なアレンジやミックス違いがリリースされた他、様々なミュージシャンによってカバーされている。
アニメ本編のラストシーンに被せて流れ始めるイントロ。
ビシッと最後に主人公・冴羽獠がキメれば、疾走感溢れるED映像に切り替わる。
『シティーハンター』×「Get Wild」が生み出したエンディングは、当時としては斬新かつ非常にお洒落な演出だった。
これはもはや一般常識だろう。
わかるよ、わかる。
だが『シティーハンター』は、アニメ界でも屈指の名曲の宝庫だということをお忘れではないだろうか。
シティーハンターの "じゃないほう"
「ANGEL NIGHT~天使のいる場所~」
「Angel Night〜天使のいる場所〜」は、1988年4月21日に発売されたPSY・Sの7枚目シングル。
読売テレビ・サンライズ製作のアニメ『シティーハンター2』第1話~第26話のオープニングテーマとして起用され、カップリング曲「EARTH〜木の上の方舟〜」も同作挿入歌として使用された。
なぜ「Get Wild」じゃなく「Angel Night〜天使のいる場所〜」かって?
答えは単純で、「Angel Night〜天使のいる場所〜」の方がより『シティーハンター』っぽいから、ただそれだけである。
繰り返しになるが、『シティーハンター』は当時大変お洒落な作品だった。
ファッション・グルメ・車など、劇中に登場するアイテムには子供心ながらにことごとく憧れた。
もちろん主人公・冴羽獠にも憧れた。
とにかく格好良いのだ、『シティーハンター』の世界観は。
その世界観をより忠実に表現しているのが、"じゃないほう" の「Angel Night〜天使のいる場所〜」なのである。
しかし、こと『シティーハンター』に関してはあまりに名曲が多すぎて本当に悩む。
しかもどれも大好きな楽曲ばかりだ。
岡村靖幸氏の「SUPER GIRL」は、子供には衝撃的に格好良い楽曲だったし、小室哲哉氏の「RUNNING TO HORIZON」は "じゃないほう" の最終選抜まで残したほどの名曲だ。
一般的な認知度は低いであろうが、TM NETWORKの「STILL LOVE HER(失われた風景)」は、『シティーハンター』の名曲の中でも屈指の隠れた名曲である。
長い『シティーハンター』の歴史の中で使用されてきた歴代テーマ曲の数々。
実は『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』で、ほとんどの曲を聴くことができる。
使用されているシーンもその楽曲に合わせてあって実に秀逸。
ファンなら絶対観るべし。
やはり北条司ワールドはサイコーだ。
神谷明大先生、バンザイ。
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