ラジオドラマ
NISSAN あ、安部礼司 ~BEYOND THE AVERAGE~
エンディングで流れる「CHA-LA HEAD-CHA-LA / 影山ヒロノブ 」が鳥山明先生へ捧げる哀悼の意
ラジオドラマ『NISSAN あ、安部礼司 ~BEYOND THE AVERAGE~』とは
毎週日曜日 夕方5時~
TOKYO FMをはじめ、JFN38局ネットで絶賛放送中!
この物語は
極々普通な昭和生まれのナイスサラリーマン安部礼司がトレンドの荒波に揉まれる姿と
それでも前向きに生きる姿を描いた勇気と成長のコメディである
日曜の黄昏時
若さと渋さの間で揺れるアナタに贈る「鼻歌みたいな応援歌」を
ツボな選曲とともにお楽しみ下さい!
「あ、安部礼司~beyond the average~」脚本集SEASON1
エンディングで流れる「CHA-LA HEAD-CHA-LA / 影山ヒロノブ 」が鳥山明先生へ捧げる哀悼の意
追悼2024
メメント・モリな1年
思えば2024年は、始まりから激動を予感させる年だった。
2024年(令和6年)1月1日16時10分、石川県の能登半島地下16 km、鳳珠郡穴水町の北東42 kmの珠洲市内で発生した内陸地殻内地震。
地震の規模はМ7.6。
消防庁によると、2024年11月26日14時現在、死者462人(うち災害関連死235人)が確認される大災害となった。
翌1月2日には、東京国際空港(羽田空港)に着陸した日本航空(JAL)516便と、離陸のため誤って滑走路上に進入していた海上保安庁(海保)の航空機が滑走路上で衝突してその両機が炎上。
JAL機には乗客367人と乗員12人の合わせて379人が搭乗していたが、乗務員の誘導により搭乗者全員が脱出。
しかし6人が搭乗した海保機は、機長以外の5人が死亡し機長も重傷を負った。
どちらも死を身近に感じるにはあまりに十分で、ショッキングに始まった2024年がメメント・モリな1年になると誰もが感じる出来事になった。
メメント・モリ(羅: memento mori)
ラテン語の成句で「死を想え」「死を忘るるなかれ」、つまり「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」といった意味の警句。
芸術作品のモチーフとして広く使われる。
エンディングで流れる「CHA-LA HEAD-CHA-LA / 影山ヒロノブ 」
ラジオドラマ『NISSAN あ、安部礼司 ~BEYOND THE AVERAGE~』のエンディング曲は、その時の世相をよく表している。
特に著名人の訃報に触れた際には、その人ゆかりの曲が選曲されることが非常に多い。
たとえば鳥山明先生の訃報に触れた際は、エンディングに「CHA-LA HEAD-CHA-LA / 影山ヒロノブ 」が選曲されている。
西田敏行氏の時は「もしもピアノが弾けたなら」。
中山美穂さんの時は「You're My Only Shinin' Star」。
情報がリアルタイムで更新されて、その情報に即時対応できるラジオという媒体では、こういうことがしばしば起こる。
ただ『安部礼司』のそれは、あきらかに他番組と一線を画す。
『安部礼司』はラジオドラマであり、だから物語の進行の妨げになるような余計なナレーションやセリフは、基本的に省かれる。
だからいくら故人ゆかりの曲が選曲されても、その人の功績や思い出といった説明は一切なく、せっかくの追悼曲もいつもと同じように扱われているのである。
このことについての是非については人によるだろうが、言葉に頼らない追悼は個人的に評価に値する。
表現の仕方が一様である必要はない。
故人の人柄や思い出を懐かしみ思いを馳せることが「故人を偲ぶ」ことであり、言葉だけがその表現法ではない。
その死を哀しみ惜しむための言葉は、テレビのニュースやワイドショーに任せておけば良い。
だがラジオには、ラジオなりの表現法がある。
エンディングで「CHA-LA HEAD-CHA-LA / 影山ヒロノブ 」を流すだけで、鳥山明氏への哀悼の意だとわかる。
『安部礼司』恒例のエンディング追悼は、ひとつのその完成形なのである。
そして衰退著しいラジオ業界にあって、それができる『安部礼司』は唯一無二の番組といえるのである。
あ、安部礼司 シーズン2: BEYOND THE AVERAGE: ビヨンド・ザ・アベレイジ 2 (TOKYO FM出版)
あ、安部礼司シーズン3:Beyond the Average: Beyond the Average (TOKYO FM 出版)
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