〇〇の声優がこの人で本当によかった
星野アイ：CV.高橋李依(アニメ『【推しの子】』より)
アニメ『【推しの子】』とは
アニメ『【推しの子】』とは、週刊ヤングジャンプ・少年ジャンプ＋で2020年から2024年まで連載していた原作・赤坂アカ先生、作画・横槍メンゴ先生の同名漫画作品を原作としたテレビアニメ。
主人公の医師が死後に前世の記憶を持ったまま、推していたアイドルの子供に生まれ変わるいわば「転生もの」。
「もし芸能人の子供に生まれていたら」「容姿やコネクションを生まれながらに持ち合わせていたら」そんな誰もが羨むような環境に生まれながら、何の因果か前世の記憶を持ち合わせ、それに引きずられた第二の生を歩む二人の視点から芸能界を描く。
ファンタジー設定やアイドルを主軸としている事から、一見明るい作風に思われるが、実際の内容はかなりシリアスで陰惨。
殺人サスペンス要素や現代社会を投影した展開、芸能界の闇などへ切り込むリアルさが本作の特徴である。
一部トラウマになるほどのシーンもあるので、軽い気持ちで見るのはあまりお勧めできない作品である。
連載誌の都合上青年対象の漫画を原作にしたアニメであるが、主題歌「アイドル」のヒットにより特に女子小中学生にも人気を博し、同連載漫画原作アニメのキングダムのように一般向けアニメの展開がされ幼児誌の「ぷっちぐみ」の付録にまでなるという異例の扱いになった。
しかし前述の通り子供が観るのに過激かつドロドロした描写や展開が多い為、横槍先生が注意を喚起するポストを行っている。
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星野アイ
『【推しの子】』の登場人物であり、同作品のキーパーソン。
苺プロダクションに所属する女性アイドルグループ「B小町」のセンター。
天真爛漫なムードを醸した小柄な美少女。
身長151cmという体格、紫がかった黒髪のロングヘアー、両目に入った星状のハイライトが特徴。
アイドル活動をしている際は、髪をサイドテールのようにして左側に束ねている。
アイドルとしては間違いなく天才。
顔が整っているのはもちろんのこと、観客の目を引きつける天性の才能を持つB小町の不動のセンター。
パフォーマンス向上のための努力も欠かさず、日々ミリ単位の調律を行っている。
アイドル活動は「アイ」という芸名で行っており、星野アイという彼女の本名を知っているのはごくわずか。
母子家庭で育ち、母親が窃盗で逮捕されてからは施設に預けられた。
しかし、釈放された母はアイを迎えに来ることはなく、その経験から「人を愛した記憶も愛された記憶もない」と考えるようになった。
そのため、自分がアイドルになって「皆愛してる」と言えば嘘になってしまうと思い、スカウトを最初は断っていた。
しかしスカウトの斉藤社長に「そういう経歴も個性」「嘘でいい」と肯定された上、「やり方がその対象がわからないだけで、本当は君も人を愛したいと思っている」と本心を言い当てられ、そして「愛してると言ってるうちに嘘が本当になるかもしれん」と言われたことで、アイドルの世界に足を踏み入れる。
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星野アイの声優が高橋李依さんで本当によかった
高橋李依さんが演じたキャラのなかでも特に話題を呼んだ『【推しの子】』の絶対的アイドル・星野アイ。
アイの絶妙な腹黒さを、高橋さんは見事に表現していた。
そもそも『【推しの子】』のテレビアニメでアイが登場するのはほぼ第1話のみ。
しかしアイは本作において終始重要なカギを握る人物であり、高橋さんには短い時間のなかで視聴者にアイの存在を印象付ける重要な役割が任されていた。
その重責に見事応え、第1話オンエア後にはTwitterのトレンド世界1位に。
ファンの間で特に話題になったのが、第1話の中心人物で天性の輝きを持つトップアイドル・星野アイの声を担当した高橋李依さんの演技なのである。
「想像していたアイの声だ！」
「さすがりえりーだね！」
そんなファンの喜びの雄たけびが、あちこちで沸き起こったとか。
何より抜群に可愛いではないか。
どこか儚げな高橋李依さんの声は、それまで想像の中でしか存在し得なかったアイ本人のそれであった。
おかげでアニメ『【推しの子】』第1話は、すでに伝説となりつつある。
自分を淡々と嘘つき呼ばわりする普段の声と、死に際で2人の子どもに対して放った「愛してる」の澄んだ声。
高橋さんが示した声の違いは、嘘で自分を固めたアイの "本心の愛" をはっきりと伝える見事すぎる仕掛けだった。
そして迎えたアイ、最期シーン。
リアルな作画のその凄惨さから覚える震え。
それとは真逆のベクトルに向かう震えが、高橋李依さんの声と演技からは感じとれた。
失意のどん底の中で感動すら覚える、魂のこもった名演技。
おかげでこのシーンは作中屈指の、いやさアニメ界でも指折りの名シーンとなった。
第1話にしてこの名シーンが生まれた所以は、アイを演じた高橋李依さんの声がなし得た奇跡といえる。
高橋李依さんの声と演技があるからこそ、このシーンは何度観ても泣くことができる。
いろいろな意味で、何度観ても本当に凄いシーンだ。
だが、高橋李依さん演じるアイの魅力はそれだけにとどまらない。
声もさることながら、高橋李依さんの卓越した歌唱力もアイを魅力を倍増している。
アイが歌う、アニメ『【推しの子】』オープニング曲「アイドル」。
高橋李依さんの卓越した歌唱力には、オリジナルを歌うYOASOBIの信者ですら思わず唸ってしまうほど。
そんじょそこらのアイドルでは太刀打ちできないそのクオリティの高さは、伝説のトップアイドル級に喩えられても何ら不思議はない。
おかげで高橋李依さんの歌唱力は、アイを神格化させる十分すぎる要因のひとつとなっている。
こうなるとアニメ『【推しの子】』の成功は、制作側が高橋李依さんをアイにキャスティングした時点ですでに約束されていたとすら思えてくる。
高橋李依さんの声色を、これほど活かしたキャラクターは他にいないのではないか。
そう思うほどアイはハマり役だった。
星野アイの声優は高橋李依さん以外あり得ない。
星野アイの声優が高橋李依さんで本当によかった。
心の底からそう思う。
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