#65
停滞する思考に一石を投じる苦言
声にできない本音を言葉に…
何かと生きづらい世の中で、思ってはいても言葉にできない声がある。
感じていても声にするのが憚られる言葉がある。
それは耳障りが悪く、心地良い言葉ではないのかもしれない。
だが言葉にされて、はじめて気づくこともある。
本稿で取り上げる言葉は、ひとつ間違えれば暴言とも受け取られかねないものだ。
しかし何かを変えるためには、声に、言葉にしてより多くの人に考えてもらうべきだろう。
本稿が停滞する思考覚醒へのキッカケとなることを切に願う。
斎藤隆夫
太平洋戦争が始まる約2年前、議会で軍部を批判した政治家がいたーー
1940年2月2日。
斎藤氏は言葉で軍部に立ち向かった。
「聖戦の美名に隠れて、国民的犠牲を…」
太平洋戦争を前に帝国議会にとどろいたこの演説は、のちに「反軍演説」と呼ばれることになる。
斎藤氏の言葉は、政治は戦争とどう向き合うべきなのかを今も問いかけている。
国民に向かって犠牲を要求するばかりが
政府の能事(なすべきこと)ではない
ただいたずらに聖戦の美名に隠れて
国民的犠牲を閑却(なおざりに)し
国家百年の大計を誤るようなことがありましたならば
現在の政治家は死してもその罪を滅ぼすことは出来ない
斎藤氏はこの演説で、国民に犠牲を強いる「戦争」をやみくもに「聖戦」と呼ぶことを批判した。
斎藤氏が残した言葉は、政治がなすべきことは何かを今なお示し続けている。
では、今の政治がなすべきこととはなんだろう。
過去最高を更新しているにもかかわらず、さらにまだ国民に犠牲を強いる「増税」を是とし続ける現代の政治家に、この演説はどう聞こえるのだろう。
日本の税収は6年連続「過去最高更新」見通しも…《国民生活は最低》とSNSには怨嗟の声
国民的犠牲は閑却(なおざりに)されてばかりだ。
税収は過去最高。
であるにもかかわらず、ますます苦しくなる国民生活。
なぜだ?
過去最高税収は、いったいどこに消えているのか?
衰退著しい日本。
現在の政治家はこの罪を、死ぬまでに滅ぼすことができるのだろうか。
斎藤氏のこの演説は、国民の声を代弁したものである。
だが、この演説に軍部は「聖戦への冒とく」だと反発し、政治家の多くもこれに同調。
斎藤氏は議会を除名されることになる。
それでも国が国家百年の大計を誤れば、政治家が道を正さなくてはならない。
たとえ除名されるとわかっていても、国民がどれだけ犠牲になっているか訴え、軍部を叱りつけた政治家としての心意気。
それほど気概のある政治家こそ、我々国民が今切望しているもの。
この国が今後二度と戦争に向かわぬよう、我々国民はちゃんと選ばなければいけない。
選択権は、まだ我々の側にある。
今はまだ…。
☆今すぐApp Storeでダウンロード⤵︎

