知識の泉
今すぐ誰かに話したくなる知的雑学
もしもGoogleのAIが「猫」を見分けられなかったら、今のスマホはもっと不便だった!?
知識は力なり
かの有名なイギリスの哲学者、フランシス・ベーコンは言った。
「知識は力なり」と。
この言葉には、読んで字の如く「知識は自身の力になる」という意味とは別に、「経験によって得た知識を、いかにして実践的に使用することができるのか」という意味も込められている。
雑学も同様だと思う。
実際には、生きていく上で何の役にも立たないと思われている、どうでもいい情報群。
それが雑学という分野といえるだろう。
しかし雑学で得た知識を、どのように使うのかは人それぞれ。
普段の話のネタに困っている人。
トーク力を上げたい人。
飲み会やデートなどで知識を披露したい人。
知識を吸収したいけどあれこれ調べるのが面倒な人。
そして、物事の本質や奥深さを知りたい人。
純粋に「なるほど!」と思いたい人まで。
当たり前に感じていたことも、角度を変えた視野からみることで、別の面があることに初めて気付かされる。
その知識を他人にひけらかすだけでなく、その知識をもとに、固定観念から解放され、世の中の見え方を変えようではないか。
さすれば、「知識は力なり」の言葉の意味を実感できるはずである。
AIもやっぱり「猫」が好き?
スマホの写真フォルダで「猫」と検索すれば、無数の写真の中から愛猫の写真だけが出てくる。
今では当たり前のことだが、実はこの便利な機能の裏側には、AIの歴史を根底から変えたバタフライエフェクトが隠れていた。
始まりは2012年。
Googleの研究チームがある実験を行った。
1,000万枚ものYouTube動画の静止画を、巨大なAI(人工知能)に読み込ませたのだ。
ポイントは、AIに「これは猫だよ」と一切教えなかったこと。
それまでのAIは、「尖った耳がある」「ひげがある」といった特徴を人間が手動でプログラミングしないと、生物や物体を正確に認識できなかった。
しかし、このAIは自ら膨大なデータを学習し、突然「猫という概念」を自発的に発見してしまったのだ。
これが有名な「グーグルの猫事件」である。
この小さな(といっても巨大な計算機を使った)成功の羽ばたきが、その後の世界を激変させてしまった。
自発的に「猫」を見つけたことで、AIが自ら学習する「ディープラーニング(深層学習)」の有効性が証明されたのだ。
結果AIの学習が加速し、画像認識だけでなく、翻訳、音声認識、そして今のChatGPTのような生成AIの爆発的進化に繋がることになる。
このシンギュラリティによって、人間が教える限界をAIが自ら突破し、今や人間以上の精度で癌を発見したり、未知の新素材を設計したりするまでになった。
もし、あの時AIがYouTubeの中で猫を見つけられず、「やっぱりAIに自力学習は無理だ」と研究が打ち切られていたら……。
今、我々が手にしているスマホの利便性も、自動運転の夢も、もっとずっと先の未来の話だったかもしれない。
「ネットに溢れる無数の猫動画」が、実は「人類の知能を超えるAI」を育てる最大の栄養源だったというわけだ。
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