知識の泉
今すぐ誰かに話したくなる知的雑学
「カララン」と響く、あの夏の記憶…ラムネのガラス玉が紡ぐ、時を超えた遊び心
知識は力なり
かの有名なイギリスの哲学者、フランシス・ベーコンは言った。
「知識は力なり」と。
この言葉には、読んで字の如く「知識は自身の力になる」という意味とは別に、「経験によって得た知識を、いかにして実践的に使用することができるのか」という意味も込められている。
雑学も同様だと思う。
実際には、生きていく上で何の役にも立たないと思われている、どうでもいい情報群。
それが雑学という分野といえるだろう。
しかし雑学で得た知識を、どのように使うのかは人それぞれ。
普段の話のネタに困っている人。
トーク力を上げたい人。
飲み会やデートなどで知識を披露したい人。
知識を吸収したいけどあれこれ調べるのが面倒な人。
そして、物事の本質や奥深さを知りたい人。
純粋に「なるほど!」と思いたい人まで。
当たり前に感じていたことも、角度を変えた視野からみることで、別の面があることに初めて気付かされる。
その知識を他人にひけらかすだけでなく、その知識をもとに、固定観念から解放され、世の中の見え方を変えようではないか。
さすれば、「知識は力なり」の言葉の意味を実感できるはずである。
瓶の中に閉じ込めた、涼を呼ぶハイテクな仕掛け
日本の夏に欠かせない、あの涼しげな音。
シュワっと弾ける炭酸の刺激とともに、カラランと瓶の中で響くガラス玉の音は、聞くだけで涼を運んできてくれる。
そう、夏の風物詩「ラムネ」である。
ところで、あの瓶の中に入っているガラス玉。
なぜ、わざわざあんな場所に閉じ込められているのか、その本当の理由をご存知だろうか。
「飲むときに邪魔なエンタメ要素」と思われがちなあのガラス玉だが、実はオモチャでも飾りでもない。
炭酸ガスが抜けないように内側から密閉する、当時の最先端技術が生んだハイテクな蓋(栓)なのである。
仕組みは驚くほどシンプル。
ジュースと炭酸ガスを瓶に詰め、瓶を逆さまにすると、炭酸ガスの圧力でガラス玉が口元へと押し上げられる。
そして、口部分にあるゴムのリングにピタッと密着。
内側からの強い圧力によって、自動的に栓がかかる構造になっている。
ペットボトル容器しか知らない若い世代にこの話をすると、「えっ、ただの飾りじゃなかったの!?」と目から鱗を落とす。
しかし、40代以上ともなれば「そんなの常識だよ」と鼻で笑う人もおそらくいるだろう。
ではそんな人に問題。
「なぜ、あのガラス玉をビー玉と呼ぶの?」
この問題にも、「そんなの常識だよ」と思ったそこのあなた。
もしかしたらそれはクイズ番組やネットの雑学記事で見た、こんな説ではないだろうか。
ラムネの栓にするガラス玉は、隙間なく密閉するために完璧な球体でなければならなかった。
検査に合格した一級品を「A玉」、歪みがあってラムネに使えない規格外品を、子供のおもちゃ用として「B玉(ビー玉)」と呼ぶようになった。
ストーリーとしてはあまりに完璧で、思わず誰かに話したくなるようなこの雑学。
信じて疑わない気持ちも、分からなくはない。
……だが実はこれ、後から作られた "もっともらしい物語(俗説)" のようなのだ。
日本で唯一ビー玉を製造しているメーカーの記録や、過去の文献をどれだけ漁っても、「ラムネ用にA玉・B玉とランク分けして出荷していた」という証拠は一切ない。
この説が世に出回ったのは1990年代以降のこと。
誰かが創作した都市伝説がテレビやネットで拡散され、いつの間にか常識にすり替わってしまったらしい。
では、ビー玉の語源とは?
本物の語源は、はるか江戸時代にまで遡る。
当時、ポルトガルから伝わったガラス製品を日本語で「ビードロ(vidro)」と呼んでいた。
そこから、ガラス製の球体のことを「ビードロ玉」と呼ぶようになり、それが縮まって「ビー玉」になったというのが、言語学的な正しい歴史のようである。
王冠やプラスチックキャップが普及した現代、利便性だけでいえば、ラムネのあの特殊な瓶はとっくに絶滅していてもおかしくない。
それでも今なお残り続けているのは、我々日本人が「あの音と風情」を愛しているから。
そして、もっともらしい物語(俗説)、つまりは偽物の説まで生み出されてしまうほど、あの小さなガラス玉には、大人も子供も惹きつけられてしまう不思議な魅力がある。
仮面ライダーやウルトラマンなどなど、古来より偽物の出現は人気者の証なのだから。
ラムネの栓を開ける時のあの音。
あの音を聞けば、心はたちまち少年時代へと立ち戻る。
今年の夏はそんなノスタルジックに包まれながら、冷たいラムネを一口すすってみてはいかがだろう。
Style4U(スタイルフォーユー) 【Amazon.co.jp限定】 森永製菓 ラムネ 20本 Style4U
☆今すぐApp Storeでダウンロード⤵︎



