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完全趣味の世界

ioritorei’s blog

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【日本映画『碁盤斬り』】優等生な時代劇をピリッと引き締める、斎藤工の「悪」とキョンキョンの「裏」。

 

日本映画

碁盤斬り

※本稿はネタバレを含みます。ご注意下さい。

 

 

優等生な時代劇をピリッと引き締める、斎藤工の「悪」とキョンキョンの「裏」

 

 

 

 

 

 

 

日本映画『碁盤斬り』とは

 

 

『ミッドナイトスワン』草彅剛 ×『孤狼の血』白石和彌×豪華キャスト。

武士の誇りを賭けた《復讐》を描く、感動のリベンジ・エンタテイメント!!

 

第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した『ミッドナイトスワン』の草彅剛氏が、今度は、冤罪をかけられ復讐に燃える武士に挑み、時代劇を初めて手掛ける『孤狼の血』の白石和彌監督と強力なタッグを実現、新境地を切り開く!

共演は、清原果耶さん、中川大志氏、奥野瑛太氏、音尾琢真氏、市村正親氏、斎藤工氏、小泉今日子さん、國村隼氏と錚々たる豪華絢爛な顔ぶれが集結。

堅物なヒーローが囲碁を武器に死闘を繰り広げる、疑心と陰謀渦巻く愛と感動のリベンジ・エンタテイメントが誕生した。

 

 

碁盤斬り

碁盤斬り

 

 

碁盤斬り Blu-ray豪華版 [Blu-ray]

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原作:加藤正人『碁盤斬り 柳田格之進異聞』 (文春文庫刊)

 

脚本を手掛けた加藤正人先生による書き下ろし小説『碁盤斬り 柳田格之進異聞』

2024年3月に文春文庫より発売。

 

 

碁盤斬り 柳田格之進異聞 (文春文庫 か 85-1)

碁盤斬り 柳田格之進異聞 (文春文庫 か 85-1)

 

 

 

あらすじ

 

 

ある《冤罪事件》に巻き込まれた男の怒りを目撃せよ!

父娘の絆を斬ってもなお、武士には守らねばならない誇りがあった。

 

浪人・柳田格之進は身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われ、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしている。

しかし、かねてから嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心掛けている。

ある日、旧知の藩士により、悲劇の冤罪事件の真相を知らされた格之進とお絹は、復讐を決意する。

お絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び……。

父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる!

 

 


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登場人物

 

 

  • 柳田格之進:演 - 草彅剛
  • お絹:演 - 清原果耶
  • 弥吉:演 - 中川大志
  • 梶木左門:演 - 奥野瑛太
  • 徳次郎:演 - 音尾琢真
  • さだ:演 - 飯島順子
  • 長兵衛:演 - 市村正親
  • 八兵衛:演 - 立川談慶
  • 志乃:演 - 中村優子
  • 柴田兵庫:演 - 斎藤工
  • お庚:演 - 小泉今日子
  • 萬屋源兵衛:演 - 國村隼
  • ※.エキストラとして、棋士の井山裕太氏、藤沢里菜さんらが出演している。

 

 

 

手堅い王道時代劇の満足度を支えた異色キャストの存在感

 


白石和彌監督と草彅剛氏のタッグ、そして近年『雪の花』『黒牢城』など本格時代劇にかなり力を入れている印象の木下グループ(キノフィルムズ)制作作品。

時代劇、歴史好きとしては否が応でも期待は高まる。

結論から言うと、全体として「面白かった」といえる仕上がりではあった。

映像の重厚感や古典落語ベースの物語の軸もしっかりしており、最後まで飽きずに観ることができた。

ただ、全体を通して「ここが特別に面白かった!」と言えるような、突出した爆発力や新鮮味には欠ける印象も否めない。

手堅くまとまっている反面、最終的には大団円となるあたり、どこか想定の範囲内を出ない優等生な展開が続く点は少し物足りなさが残る。

そんな中で、個人的に一番の収穫だったのは斎藤工氏の存在である。

斎藤工氏が演じる悪役はかなり珍しいと思われるが、これが意外なほどハマっている。

内に秘めた冷徹さや嫌らしさが上手く表現されており、それでいて言っていることは一本筋が通っている。

また、裏の顔という意味では小泉今日子さんの存在も見逃せない。

良きおっかさんの顔の裏に潜む、遊郭の女将としての冷酷な顔。

基本に忠実な演者の中で、斎藤工氏と小泉今日子さんの存在は、劇中の良いアクセントになっている。

また、囲碁が物語の核になっているのも悪くない。

思い出すのは、かつて夢中になった『ヒカルの碁』。

しばらく観ていないが、久々に碁への興味が湧いてきたのも思わぬ嬉しいポイントだった。

主演の草彅剛氏の演技については、定評がある。

まあ、さすがの演技力というべきだろう。

実直な武士としての苦悩や佇まい、鬼気迫る表情の作り方はたしかに素晴らしかったと思う。

また、傷を負った人間の泥臭さを描くのが上手い白石監督との相性も抜群だった。

これはこれで、完成されていたとは思う。

ただ、個人的には相変わらずの滑舌の悪さが気になり、時代劇の重要なセリフ回しにおいて、時折聞き取りにくく感じてしまったのは残念なところ。

それも想定内といえば、想定内であるわけだけど。

良くも悪くも、手堅く作られた王道の時代劇エンタテイメント。

とはいえ、1本の映画としての満足度は十分に味わえる作品ではないだろうか。

興味がある人は是非。

 

 


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