知識の泉
今すぐ誰かに話したくなる知的雑学
その嘘、もしかしたらバレているかも…なぜ人は騙すときに「3」と「8」を選ぶのか?
知識は力なり
かの有名なイギリスの哲学者、フランシス・ベーコンは言った。
「知識は力なり」と。
この言葉には、読んで字の如く「知識は自身の力になる」という意味とは別に、「経験によって得た知識を、いかにして実践的に使用することができるのか」という意味も込められている。
雑学も同様だと思う。
実際には、生きていく上で何の役にも立たないと思われている、どうでもいい情報群。
それが雑学という分野といえるだろう。
しかし雑学で得た知識を、どのように使うのかは人それぞれ。
普段の話のネタに困っている人。
トーク力を上げたい人。
飲み会やデートなどで知識を披露したい人。
知識を吸収したいけどあれこれ調べるのが面倒な人。
そして、物事の本質や奥深さを知りたい人。
純粋に「なるほど!」と思いたい人まで。
当たり前に感じていたことも、角度を変えた視野からみることで、別の面があることに初めて気付かされる。
その知識を他人にひけらかすだけでなく、その知識をもとに、固定観念から解放され、世の中の見え方を変えようではないか。
さすれば、「知識は力なり」の言葉の意味を実感できるはずである。
消去法で選ばれる「一番バレにくそうな数字」の罠
「ちょっと3分だけ遅れる!」
「そこには8人くらいのグループがいてさ……」
日常生活の中で我々は、とっさに苦し紛れな言い訳をしたり、もっともらしい作り話をしたりするときがある。
それは人間関係を円滑にする上での、必要悪ではあると思う。
だが、その嘘。
もしかしたらバレているかもしれない。
なぜか。
実は人間は、無意識のうちに「3」と「8」という数字を、驚くほどの高確率で選んでいることをご存じだろうか。
この人間の不思議な心理的盲点を、昔の人は鋭く見抜いて「まったくのでたらめ」のことを「嘘の三八(うそのさんぱち)」と呼んだ。
なぜ人間は架空の数字をでっち上げる際、綺麗に揃った「10」や「5」ではなく、わざわざ「3」や「8」という中途半端な数字を引っ張り出してきてしまうのか?
そこには人間の脳が持つ「一番バレにくそうな数字」を自動計算する面白い罠が隠されている。
そもそも人間は嘘をつくとき、本能的に「それっぽく聞こえる具体的な数字」を探す習性がある。
このとき、脳内では一瞬にして消去法が行われ、こう考える。
「10日」や「5万円」といったキリの良い数字はあまりに綺麗すぎて、「適当に言っているのではないか」と相手に疑われるのではないか?
このようなリスクを脳が直感的に察知して避けるのである。
また、「1」や「2」といった少なすぎる数字は、あとから事実確認が簡単にできてしまうため、嘘が露見しやすい。
逆に「7」はラッキーセブンの印象が強すぎて作為的に見えてしまう。
その結果、脳が消去法で行き着くのが、地味でキリが悪く、それなりにボリューム感があって、かつそれなりの現実味を感じさせる「3」と「8」というわけだ。
実際に心理学の実験でも、人間に「1から10の中でランダムな数字を思い浮かべてください」と頼むと、多くの人が「3」や「7」、「8」を選ぶことが分かっている。
人間にとってこれらの数字は、不規則(ランダム)っぽく聞こえる最も都合の良い数字の代表格なのだ。
そのため、架空の数字をでっち上げる時に真っ先に脳の引き出しから飛び出してきてしまうのである。
ちなみに江戸時代の記録を紐解くと、嘘の数字には「5」も混ざりやすいことから「嘘の五三八(うすごさんぱち)」という言葉で遣われていた形跡もある。
いつの時代も人間の言い訳のパターンは変わっていないらしく、どこか愛らしくもある。
この話の最も面白い着地点は、我々が今でもよく遣う「嘘っぱち」という言葉が、この「嘘の三八」が長い年月をかけて、発音しやすい「っぱち」へと変化した日常の残骸だという説だ。
もし明日、あなたの目の前で誰かが怪しい言い訳を始めたら、その話の中に「3」や「8」が不自然に登場しないか注目してみてほしい。
それはきっと相手の脳が必死にひねり出した「三八」のサインかもしれない。
逆に、あなたがどうしてもバレたくない嘘(例えばサプライズの仕込みなど)をつくときは、「3」と「8」をあえて避けるのが、現代の心理戦における鉄則。
覚えておくといい。
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