#110
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
植木課長(NISSAN あ、安部礼司 〜 BEYOND THE AVERAGE 〜より)
第639回「夏はやっぱりカレー。カレーといえば神保町です!」でのヒトコマ。
ある電気メーカーの上司と、入社4ヶ月目の新人部下。
仕事について悩んでいた部下は、上司であり課長でもある植木に相談を持ち掛ける。
仕事のノウハウを聞きたいと執拗に植木に迫る部下を連れ、嫌々ながらも昭和のスナックへやって来た。
しかし植木はプレゼンについての悩みを相談されても、先達に習って「スティーブ・ジョブズの格好でプレゼンへ向かえ」と、適当なことばかり教えている。
それを見かねたママが、酔った部下がトイレに立った隙に植木に言った。
ママ:いくらなんでも適当すぎない?
あぁ
25年かけて見つけた答えを
1日で聞こうってのが 虫が良すぎるんだよ
ママ:植木さんって そんな意地悪言う人でしたっけ?
ママぁ…
真面目な話するから
次来る時までには 忘れてよ
上司が 部下に教えてあげられることなんて
実は ひとつもないのよ
ママ:じゃあ 上司の意味なんてないじゃない
上司ができることなんて
部下に
失敗をさせることと
ケツを持ってやることと
許してやること
それぐらいしかないのよ
ママ:あれ…少し口説いてる?
仕事の信念は
部下よりも 女に語るもんでしょ?
トイレから帰ってきた部下:課長!
リスクの少ない企画の作り方なんですけど‼︎
おっ!
全部教えてやるから
失敗しまくれよぉ
何て含蓄のある言葉だろう。
特に最後の言葉。
「全部教えてやるから失敗しまくれよぉ」は、ともすればただの意地悪にしか聞こえない。
しかし、この上司には部下の「ケツを持ってやることと許してやること」という信念があるからこそ、初めて深い意味を持つ言葉になる。
だが植木課長はそれを部下に話さない。
きっと誤解されやすい人なのだろう。
だからこそ、格好良さを感じてしまう。
誰にでも良い顔をしていてはダメだ。
やはり男の生き様とは、ツッパってなんぼである。
照れ隠しに出た「仕事の信念は部下よりも女に語るもんでしょ?」という言葉なんか、最高に格好良いではないか。
こういう見倣うべき格好良い大人の姿が、近頃メッキリ減ってしまった。
かといって、格好つければつけたで損をしてしまう世の中。
ひとつの失敗も許さない社会構造にも問題がある。
こんなところからも、日本がつまらない社会になったことを痛感する。
だが、やはり目指すべきはこういう格好良い大人の姿。
長老たちが去り、いよいよ我々の時代がやってきた時、若者たちに見せたい背中はこういうのでありたい。
若者たちには格好良いと思われないかもしれないが、日本人の本質は「武士は食わねど高楊枝」。
ツッパってなんぼ、である。
そういえばハードボイルドと呼ばれる人も、似たような概念の持ち主だったな。
日本人の魂よ、崇高であれ。
改めて日本人の格好良い生き様を世界に見せつけてやるのだ。
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