それは新しい神曲の誕生だった。
機動戦士ガンダムUC episode.6(OVA) のエンディング曲。
『Re:I am / Aimer』
初めてAimerと出会った曲だ。
(※本文中は便宜上アーティストさんの敬称略。)
久しぶりに魂を揺さぶられたアーティスト。
たしか episode.6〜7 のEDをAimerが担当していたと思うのだが、当時は誰が歌っているのかを知らない。
最初は "Aimer" を"エメ" って読めなかったしね。
ガンダムシリーズの歴代主題歌は 『水の星へ愛を込めて/森口博子』に代表されるように非常に名曲が多い。
名曲ひしめくガンダムの長い歴史の中で、2013年発表とわりと新しい曲にもかかわらず、各方面からすでに神曲の呼び声高いのがこの曲だ。
映画のED曲は、その作品の印象を左右する最終的なとても大事な要素だと思う。
名作 「アルマゲドン」のエアロのED曲の何と素晴らしかったことか…
「アルマゲドン」のEDの一番良いところで、ED見ない派が目の前に立ち塞がったことは今でも鮮明に覚えている。
ED中に流れる物語のその後。
まさにその瞬間、目の前に知らない奴が立ち塞がった。
この上ない怒りがこみ上げてきたことは言うまでもない。
えっ?
古すぎるって?
映画EDとして 「アルマゲドン」 は傑作だと今でも思っている。
ちなみに、ロックバンドが歌うバラードがこの上なく好きな著者。
それはさておき、映画の内容はとても良いのにEDが悪かったおかげでその映画の印象ごと微妙なものになったりすることがある。
その点でも「Re:I am / Aimer」は非常に優秀だった。
本曲は episode.6 の感動と余韻と、そして最終章 episode.7 へ向けての大いなる期待感を抱かせてくれた。
何よりテンションは爆上がりだ。
ED曲としてその役割を完璧に果たした。
神曲と呼ばれる所以のひとつだ。
Aimerの最大の魅力はなんといっても独創的な歌唱法。
日本語詞でもまるで英語詞のように歌い上げる。
最近はこういう歌い方をするアーティストも増えたが、著者的なエポックはAimerだった。
余談だが、先の東京五輪閉会式で歌唱を披露したmiletも日本語詞を英語詞のように歌うアーティストで、もちろん著者は好き。
Aimerの話へ戻そう。
著者的にはAimerからわずかに感じる陰の部分がとても魅力的に感じる。
本曲は映画主題歌ということもあって多少映画の内容に則した詞になっているが、マーケティングとかスポンサーとかつまらない大人の事情なんかまったく気にならないほど圧倒的に美しいリリックも非常に良い。
なんだろう…祈りのような…
聴いていると自然と涙が出てくるような…
とても神聖なもののような…
詞はご本人が書いてるわけじゃないし、そこまで深く読み込んだわけでもないが、Aimerの独創的な歌唱法とあいまってとても荘厳なものに感じられる。
これは祈りではなかろうか。
いつかこの詞についてもっと触れれたらとも思う。
特徴的なネーミングのタイトル「Re:I am」は "Aimer" のアナグラムだそう。
こういうセンスも抜群だが、名曲がゆえに込められた意味がそれだけとはとても思えない。
コロンを外して「Reiam」と読む…なんて噂も聞いたが、調べてみたらこのような単語は存在しないらしい。
そんな噂が飛び交うくらいだから、やはり何かしら深い意味があるように感じる。
Aimerの他の楽曲のタイトルも独創的で読めないものが多々あるが、そういう曲ほど例外なくめちゃくちゃ格好いい。
今やAimerが歌えば思わず聴き入ってしまうほどハマった。
とにかくセンスが抜群ですべての楽曲が素敵だ。
この曲に惹かれたことがAimerという素晴らしいアーティストと出会うキッカケになった。
Aimerがガンダムファン以外に世間的にどれほど認知されていて、この曲がどれほど有名なのかは知らないが、まだ聴いたことのない人にはまずこの曲から是非オススメしたい。
神曲と呼ぶのは伊達じゃないから。
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