明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
南波六太(宇宙兄弟より)
『宇宙兄弟』の2人の主人公の内の1人、南波六太(ムッタ)。
そのムッタを含む最終候補生たちが5人ずつ3班にわかれ、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が実際に所有する閉鎖環境訓練設備を模した「閉鎖ボックスM-8」で2週間を過ごす。
その訓練の最後に、ムッタはジャンケンでの選抜を提案する。
人生を左右するほどの選抜をジャンケンに委ねる提案について、ムッタが仲間に向かって発した言葉が名言だった。
グーみたいな奴がいて
チョキみたいな奴もいて
パーみたいな奴もいる
誰が一番強いか答えを知ってる奴はいるか?
目から鱗のような言葉だ。
なるほど。
たしかにおっしゃる通り、ジャンケンでどれが一番強いかなんて決められない。
人それぞれ。
十人十色。
ひとりひとりがいいところを持っている。
どれも多様性を認め合う時によく耳にする言葉だが、この名言ほど明快な表現を他に知らない。
何も難しく考えることなんかなかった。
我々は子供の頃から、ごく自然に多様性を認め合っていたようだ。
難しく考えるからおかしなことになる。
簡単なことだったんだ。
グー、チョキ、パーをいちいち差別する奴なんて何処にもいない。