#209
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
つよ(大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」より)
大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第41回「歌麿筆美人大首絵」でのヒトコマ。
ある日、商いの交渉のため尾張に向かうことになった蔦重の髪を結うつよ。
その口から語られたのは、幼き蔦重が駿河屋に預けられた本当の理由。
蔦重の父が博打で借金を作り、江戸から逃げることにしたのはいいものの、逃げた先での生活の保証はないと考えたつよは、幼き蔦重を吉原に残すことに。
さらにつよは、借金の害が蔦重に及ぶことを心配し、口が裂けても「あれが親だ」なんて言わないよう「両親そろって色に狂って吉原に捨てた」ってことにしたという。
蔦重は「いい話だ」と受け止めると、つよは子供に話しかけるような優しい声色で蔦重のことを幼名の「柯理(からまる)」と呼んだ。
さらにつよは、蔦重が強い人間に育ったのは「私が捨てたせい」だといい、「ごめんね」とそのことを謝ると、強くなくては生きて来られなかった蔦重を「立派」と認めた上で "親らしく" 語ってみせた。
大抵の人は
そんなに強くもなれなくて
強がるんだ
口では平気だって言っても
平気じゃなくてね
そこんとこ
もうちょっと気づけて
ありがたく思えるようになったら
もう一段
男っぷりも上がるってもんさ
大河ドラマ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 完全版 第壱集 ブルーレイ BOX 全4枚
大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第41回「歌麿筆美人大首絵」は、高岡早紀さんの名演技が終始光る回だった。
特にこの言葉を発したシーン。
言葉が素晴らしいのはもちろん、それ以上に印象深く心に響いたのはつよ役を務める高岡早紀さんの名演だった。
歴史好きを自負する著者ではあるが、歴史上のすべての人物に興味があるわけではない。
蔦屋重三郎もそのひとりで、『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』も、だからそれほど熱心に観ているわけではなかった。
しかし、である。
このシーンの高岡早紀さんの声、表情、所作、その一挙手一投足には目を奪われた。
思わず見惚れてしまった。
高岡早紀さんってこんなにいい役者だったのか…。
この言葉は高岡早紀さんの名演があってこそ、初めて心に沁みる名言にまで昇華する。
本来なら明文化のみで済ませるところだが、そう確信させるほど高岡早紀さんのお芝居は素晴らしかった。
だからぜひ映像で、高岡早紀さんの声で、この言葉の内に込められた包み込むような愛情を感じてもらいたい
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