#75
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
すずと吉谷さん(竜とそばかすの姫より)
主人公・すずを見守る母親代わりの合唱隊5人。
すずの母親が所属していた合唱隊員で、その母の死後、すずを母親代わりのように見守ってきた人物たちである。
廃校になった小学校の体育館で合唱隊員のおばさん5人は練習しているが、すずは鉄琴の下に隠れ小さな声で歌っている。
すずにはセンターで歌ってほしいと願うおばさん5人は、各々すずに話しかける。
合唱隊①:困ったものね、今どきの子は欲がなくて。
合唱隊②:幸せに背を向けてんの。
合唱隊③:お母さんだってあんたの幸せを願ってるよ、きっと。
すず:幸せ? どうやって?
合唱隊全員:えっ?
すず:どうしたら幸せになるの?
合唱隊①:ど…ど…どうしたらって…
合唱隊②:幸せ…
合唱隊③:しあわせ?
合唱隊④:し…幸せぇ〜?
吉谷さん:実は私 こんなおばあちゃんになっても 幸せって何かわからない
この名言が聞けるシーンで印象的だったのが、吉谷さんが「実は私、こんなおばあちゃんになっても幸せって何かわからない」と、笑顔で言っていることだ。
だから幸せとは何かがわかっていないとしても、決してネガティブなイメージの言葉として発せられたものではない。
吉谷さんの人となりを見る限り、むしろポジティブな言葉であったと推察される。
そして吉谷さんの笑顔は、最期に「幸せだった」と感じられればそれでいいと、そう物語っているようだった。
故に、すずが「どうしたら幸せになるの?」と言うのも、もっとものことである。
幸せの定義は人それぞれ。
その定義だって、みんなが明確に持ち合わせているわけではない。
ましてや人の欲は飽くなきもので、一度は幸せと感じたことも、すぐにまた飢えてさらに高みの幸せを望み出す。
もしかしたら最期の瞬間まで満たされることはないのかもしれない。
だからこそ、吉谷さんの言葉に胸を打たれたのかもしれない。
そして、すずの真っ直ぐな疑問にも…。
合唱隊のメンバーだって、本当のところはわかっているのだ。
幸せに正解なんてものがあったら 私らこんなにジタバタしてないっつーの!
幸せの正解を探すのが人生であり、その答えがわかるのが人生の終わり…なのかもしれない。
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