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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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【心に沁みる名言】今日を精一杯生きるために…。#96

 

 

 

 

#96

心に沁みる名言

 

 

今日を精一杯生きるために…

 

 

明日ではなく今日。

今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。

 

 

 

管理官〈ハンドラー〉/ シルヴィア・シャーウッド(SPY×FAMILYより)

 

 

アニメ『SPY×FAMILY』15話「新しい家族」でのヒトコマ。

敵の爆弾犬と対峙するロイド、人知れずロイドを救ったアーニャ、そして逃走するテロ首謀者を発見したヨル。

家族それぞれが関わることとなった爆弾テロ事件、果たしてその結末は!?

そして当初の目的であった〈星ステラ〉獲得のご褒美として、アーニャは事件で出会った "未来予知をする大型犬" をペットとして飼いたいと言う。

犬たちの裏事情を知るロイドは渋るが、アーニャは飼わなければ学校を辞めるとまで言い出して駄々をこねる。

そんなアーニャの姿をみてハンドラーがふと呟いたひと言。

この言葉が名言だと感じる理由には、それまでの経緯が関係している。

管理官〈ハンドラー〉/ シルヴィア・シャーウッドは本作の主人公・黄昏(ロイド)が所属する西国情報部対東課(通称:WISE)の管理官であり、黄昏の上官。

表向きは西国の外交官として活動しており、明言はされていないが「シルヴィア・シャーウッド」という名前も偽名である可能性が高い。

外見は艶やかな亜麻色の髪を背中まで伸ばした垂れ目の美女で、黒帽子と眼鏡がトレードマーク。

ハンドラーは部下の局員たちから<鋼鉄の淑女(フルメタル・レディ)>と呼ばれ畏怖される存在だ。

普段は外交官として表の仕事をこなしながら、裏では秘密警察の目を掻い潜って多数の諜報員を統率しているのだから、その有能さは疑いようがない。

一分の隙も見せない完璧な上官というイメージが先行してはいるが、一方では変装用に購入した新品のコートにタグがついたままになっていたりと、実際には意外と抜けているところもあるようだ。

私生活はズボラで部屋は散らかっており、密かに腰痛に悩んでいるのだとか。

幼い子供が絡むと甘い判断を下すこともあり、厳しいだけでなく情に厚い女性として黄昏たちからも信頼されている。

ハンドラーの詳しい過去や経歴は、今のところ明かされていない。

しかし、戦争を望む西国の排外主義学生グループを相手に見せた激情を鑑みるに、彼女が戦争で多くの物を失い、戦争を憎悪していることは間違いない。

 

お前ら人を殺したことはあるか?

誰かに殺されたことは?

砲撃で手足がちぎれたことは?

骨が砕かれる音を聞いたことは?

爛れる肉の臭いを嗅いだことは?

目の前で親兄弟が 崩れた家に潰されていくのを見たことは?

恋人の肉片が 壁にへばりついているのを見たことは?

飢えに飢えて 木の皮にまでかじりついたことは?

人間の肉を鍋で煮たことは?

敵の人間性を否定し 殺し続け それでもしかし復員後に心を病み 後悔と恥辱に涙し ゲロを吐き 自ら命を絶った者が 身近にいたことは?

 

大学では「戦争」を習わなかったようだな ボウヤたち?

 

ハンドラーは現在独身である。

しかし、アーニャの姿を見て「私にもあれくらいの娘がいた」と発言している。

「いた」と過去形で語っていることから、娘さんは既に亡くなっており、その原因が戦争にあることは想像に難くない。

だからこそハンドラーは戦争を憎み、現在の仮初の平和を命がけで守ろうとしているのだろう。

アーニャに娘の姿を重ねていたのか、ハンドラーが笑顔で呟いた。

 

 

今日が平和で何よりだ

 

 

【MISSION:15】 新しい家族

【MISSION:15】 新しい家族

 

 

 

 

 

 

 

本来ならなんてことはない言葉だ。

それがなんとも心に沁みた。

もちろん物語に影響されたことは否めない。

しかしハンドラーの「大学では『戦争』を習わなかったようだな、ボウヤたち?」という言葉に、核心を突かれたようでドキッとさせられた。

知識だけの人間と、実際に経験した人間との決定的な差を突きつけられたような気がした。

そこへきて「今日が平和で何よりだ」と呟くハンドラー。

なかでも最も心惹かれたのは、 "が" という接続詞を遣っていたこと。

「今日も」ではなく「今日が」。

我々は平和についてとんでもない勘違いをしているのかもしれない。

この平和が当たり前だと思い込んでしまっている。

だが争いの火種は、我々の傍らで常に胎動しているのではないか。

世界では今この瞬間も、戦争や紛争が絶え間なく続いている。

我々だっていつ巻き込まれるかわかったものじゃない。

平和とは薄氷を履むが如く。

それを忘れてしまった今の日本人に、「今日が」とは言えないだろう。

明日が平和とは限らない。

無事、明日を迎えられるのかどうかすらわからないのだ。

我々は偉大な先人たちが築いてくれた今の平和に、もっと感謝しなくてはいけない。

 

 

 

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