短編アニメーション映画
陽なたのアオシグレ
『陽なたのアオシグレ』とは
『陽なたのアオシグレ』は、スタジオコロリド制作による短編アニメーション映画。
第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品。
『フミコの告白』を自主制作した石田祐康監督の初監督劇場作品。
2013年10月13日、なかむらたかし監督の短編『寫眞館』との同時上映でシネ・リーブル池袋にて1日限定で公開された。
また、2015年6月5日公開の『台風のノルダ』とも同時公開されている。
作品の舞台は日野市で、日野駅や中央快速線塗装のE233系電車が登場する。
あらすじ
小学4年生の陽向は、同級生の女子・時雨に好意を抱いていた。
学校で小鳥の飼育当番をしている時雨を思う陽向は、鳥の絵を何枚も描き、二人きりになる妄想も思い浮かべるが、思いを伝えることができなかった。
そんな折、時雨の転校が決まる。
時雨が学校を去る日も遠巻きに見ていた陽向だったが、雨の中、時雨が乗ったタクシーを校門から追いかける。
「僕は時雨ちゃんに想いを伝えるんだ!」
決心した陽向は走り出す。
陽向は駅のホームで時雨に追いつき、「元気でね」と声をかける。
石田祐康氏が贈る渾身のアクションシーンが満載の、疾走感あふれる胸キュンストーリー。
暖かみのある作画と表情豊かな主人公が秀逸の短編アニメ
近年のアニメとは一線を画す、暖かみのある作画は必見だ。
スタジオコロリド制作作品はパステルカラーの使い方が非常に巧いが、本作はそれが顕著に表れている。
また主人公の表情が驚くほど非常に豊かで素晴らしい。
序盤の緩い表情から終盤の少し大人になった表情まで、主人公の少年のあらゆる表情を柔らかいタッチの作画で表現している。
大好きな少女の元へ走る少年の疾走感も、一見の価値あり。
別れ際に少年が選んだ言葉は、見事に期待を良い方向へと裏切ってくれた。
スピッツの主題歌「不思議」が流れるエンディングで、もう一度ひとしきり物語を振り返る。
たった20分弱でここまで表現できるものか…。
設定に既視感があったとしても、作画の美しさと演出の秀逸さから、傑作と呼んでも何ら差し支えないだろう。
興味がある方は是非。
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