短編アニメーション映画
寫眞館
『寫眞館』とは
『寫眞館』(しゃしんかん)スタジオコロリド制作によるノイタミナ作品のアニメーション映画。
監督はあの『AKIRA』や『風の谷のナウシカ』『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』で原画や作画、絵コンテで参加する日本のトップアニメーターのなかむらたかし氏。
あらすじ
時は戦前。
丘の上で写真館を営む主人の元には、色々な人々が訪れる。
ある日訪れたのは一組の夫婦。
婦人は恥ずかしそうに下を向くばかりだったが、写真館の主人はあの手この手で婦人の笑顔を写真におさめた。
だが翌年、その夫婦と共にやってきたのは、ムスッとした彼等の愛娘だった。
主人は必死に笑顔を引き出そうとするが…。
主人と少女の交流を、時代変遷と共に描く、ノスタルジックアニメーション。
たった16分のノスタルジックファンタジー
本作にセリフは一切ない。
劇中挿入曲のシューベルト「ピアノソナタ」第3番 "アダージョ"と "第1番 "アンダンテ" がBGMとして流れるだけ。
舞台は、今ではすっかり見かけることがなくなった町の写真館。
自ら経験こそないが、町の写真館の外に家族写真が飾られているのは見たことがある。
そういう家庭では、同じ写真館で代々家族写真を撮るそうだ。
そんなひとつの家族の物語。
ひとつの家族を通して、時代の移り変わりをたった16分で見事に凝縮されている。
表情豊かな写真館と主人と、無表情な少女の対比も実に素晴らしい。
無声アニメなのに、脳内にはセリフが聴こえてくるようでどんどん惹き込まれていく。
果たして少女は笑ってくれたのか?
ラストシーンは是非ご自分の目で確かめていただきたい。
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