何度か話題にしてきた伝説の月9ドラマ『東京ラブストーリー』。
リメイクも制作されたらしいが、今ならオリジナル作品をTVerで観ることができる。
なかなか地上波では再放送してくれないから、こういう企画は大変有り難い。
東京ラブストーリー(1991)
#5 いつも思い出して
#TVer
もちろん観るに決まっている。
これは前回第4話の話だが、あー、昔大好きだったシーンはこの回だったのか…
カンチがリカに告白するシーンだ。
ー リカのいない日々を過ごし、張り合いがないことに気づく完治。
そして一週間が経つ。
久しぶりに再会するが、リカは完治を完全に無視する。
完治が声をかけても、目も合わせてくれない。
しかし夜遅く外回りから戻ると、完治のデスクに小型のクーラーボックスがあった。
恐る恐る開けると、小さな雪だるまが。
『カンチ』と名札がついたリカからの特別のお土産だった。
完治はリカに電話をした。
リカは電話に出たが声を発しない。
長い沈黙――
「会いたい」と完治は心から言った。
「…うん」と答えるリカ。
待ち合わせ場所へ行くと、リカは明るく「カンチ!」と呼んだ。
リカが完治の腕時計をしている。
泊まった日に忘れた腕時計だ。
完治:「おまえがそれ持ってる限り、忘れるなんて出来ないじゃないかよ。」
リカ:「今ならまだ好きって言った時と同じ気持ちでサヨナラ言えるんだよ。」
完治は首を横に振る。
リカ:「そんなに私のこと、好きなんだ? けどね、私の気持ちってのもあるし、そう簡単には両思いにはなんないよ。」
完治:「頑張る!」
リカ:「夜中に寂しい時飛んできてくれる?」
完治:「飛んでいく!」
リカ:「ヒマラヤのてっぺんから電話したら、迎えに来てくれる?」
完治:「迎えに行く!」
リカ:「あったかいおでん持ってきてくれる?」
完治:「屋台ごと持って行く!」
リカ:「ビートリズのコンサート、家で開きたいって言ったら?」
完治:「連れてくる!」
リカ:「ジョンはどうするの?」
完治:「……俺が代わりに歌う!!」
リカ:「魔法使って、今すぐこの空に虹かけてって言ったら?」
完治:「それは出来ないかもしれないけど……でも、魔法なら使える!」
リカ:「どんな?」
リカが不思議な顔をしていると、完治はリカにキスをした。
それが魔法だ。
「愛してる、リカ」
「愛してるよ、カンチ」 ー
なんだろう、この時代のドラマには今のドラマに足りない心を動かす何かがある。
特にリカと完治、ふたりのやり取りが秀逸すぎる。
まるで禅問答のようだが、このやり取りは無知な馬鹿にはできやしない。
馬鹿でなくとも、今の若者にはビートルズのジョンはどうする?と聞かれても、その意味すらわからないだろう。
何せ、30年前のドラマだ。
よくよく観ていると登場人物は皆公衆電話を使っている。
OP映像でもたしかリカが公衆電話を使っているシーンがあった。
そうか、ポケベルすらない時代だったのか…
どうやらコードレスフォンが流行り出した頃のようだ。
だからといって時代錯誤の印象はない。
登場人物のファッションにはさすがに多少の違和感を感じるが、ストーリーは今でもドキドキしながら観ていられる。
これは最終回まで観ちゃうよ…
カンチとリカが幸せでいられるのもあと1話くらいで、その後はどんどん切なくなっていくんだけど…
リカ派としては嫌なんだけど、きっと最終回まで観ちゃうんだろうな…
ずいぶん久しぶりに観ても相当楽しめる『東京ラブストーリー(オリジナル)』。
カンチとリカが幸せな時間を過ごせるのも、残りわずかしかない。
この先が気になる方は是非ご覧になってみてはいかがだろう。
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