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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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近頃の風潮に危機感を抱く【『察しと思いやり』の消滅】YouTubeやTikTokの見過ぎで行間を読めなくなった日本人。

 

 

はじめに

 

遥か古代に壁画にも『近頃の若者ときら…』という文言が刻まれていたというエピソードは有名だ。

頭の固いオヤジどもにしてみたら古代と変わらず『最近の若者は…』などと思うのだろうが、個人的にはそれがどんなものであろうと若者の文化を否定する気はない。

だって自分たちもそうだったんだから。

だが、しかしだ。

それが知能の低下や礼儀の欠如に繋がるような影響を与えているようなら、問題視する必要があるだろう。

ひとつの問題提起として読んで頂けたら有り難い。

 

 

✔️改めてYouTubeとは

 

 

YouTube

 

 

言わずと知れた、アメリカのオンライン動画共有プラットフォームである。

YouTubeでは、ユーザーが動画をアップロード、閲覧、評価、共有、プレイリストへの追加、レポート、コメント、他のユーザーのチャンネル登録などを行うことができる。

利用可能なコンテンツには、ビデオクリップ、テレビ番組のクリップ、ミュージック・ビデオ、短編映画やドキュメンタリー映画、音声録音、映画予告編、ライブストリーム、ビデオブログ、短編オリジナルビデオ、教育用ビデオなどがある。

ほとんどのコンテンツは個人によって生成され、アップロードされる。

2019年5月現在、YouTubeには毎分500時間以上のコンテンツがアップロードされており、毎日10億時間以上のコンテンツがYouTubeで視聴されているモンスターコンテンツだ。

 

 

✔️改めてTikTokとは

 

 

TikTok

 

 

中華人民共和国のByteDance社が開発運営しているモバイル端末向けショートビデオプラットフォーム。

米英ではYouTubeの利用時間を上回っている最大動画サイトだ。

アプリでは音楽クリップの視聴のみならず、短い動画クリップの撮影および編集、さらに動画クリップへの特殊効果の追加が可能となっている。

BGMをリストから選択し(BGMリストにはヒップホップやテクノなど多種多様なジャンルの楽曲が収録)、撮影した動画にBGMを組み合わせて編集することで、オリジナルの動画が作成できる(撮影時間は最大3分)。

作成した動画はTikTok上に公開することができ、また動画を端末内に保存することも可能である(簡単な動画編集アプリとしても使える仕様になっている)。

TikTokには様々なトレンドが存在する。

代表的なものとして、ユーザーがあるお題を真似したりアレンジして広がるミーム(meme)動画が挙げられる。

アプリ内の検索ページにはハッシュタグ(#)のトレンドが表示されており、「ハッシュタグチャレンジ」と題された企画が定期的に開催される。

 

 

YouTubeTikTokの見過ぎで懸念される弊害

 

成長著しい動画サイト。

これらを一切観ないという若者など、もはやいないのではないだろうか。

手軽に様々な動画を楽しめるこれらのコンテンツは、知識の吸収から暇つぶしに至るまであらゆる状況で活用できる。

YouTubeTikTokを否定する気は元よりないし、むしろ著者も有り難がって見ている口だ。

ただ最近の若者の風潮として、これらで視聴する人気動画は特に意味のないものになるらしい。

語弊があるのかもしれないが、馬鹿馬鹿しい無意味な動画が人気ということだろうと認識している。

馬鹿馬鹿しい動画、それ自体に問題があるわけではない。

問題なのは、そういう無意味な動画を見続けることで思考能力が低下するということだ。

視覚でダイレクトに感じる動画は、それが馬鹿馬鹿しいものなら考えることをしなくなる。

表現されたものの裏側に隠された制作者の意図みたいなものを、察することができなくなってしまうのだ。

 

 

 

 

例えば映画やアニメを観ていて

 

最近の映画やアニメを観ていて昔との違和感を感じるのは、最近の作品はやたら丁寧にいろいろ説明してくれているという点だ。

作品にもよるが、昔の作品は視聴者側に余白を残してくれていた。

方向性は示すが直接的な結果は与えてくれないような、善い意味で曖昧さがあった。

語り過ぎはともすると野暮になる。

最近の作品はとにかく要らぬセリフが多い。

注釈が多い。

少し畑違いにはなるが、バラエティー番組の字幕スーパーは必要なのか。

野暮も野暮、野暮天だ。

それが作品の質を下げる結果になっている気がするのは著者だけだろうか。

 

 

 

 

元々読解力に優れていた日本人が今や行間も読めない

 

【行間を読む】とは、文章には直接表現されていない筆者の真意を汲みとることを意味する。

前述したYouTubeTikTokで最近流行っている人気動画の真逆の行為といえるだろう。

日本人が読解力に優れたのは、日本人が特別勉強熱心だったというわけではない。

漫画文化が発達していたから、という話だ。

子供の頃からあらゆる漫画に触れる機会の多い日本人は、自然と読解力が身につくらしい。

しかし最近の漫画を読んでいると、余計なセリフが多いように感じる。

不自然に説明を入れるから、読んでいて頭の片隅に引っかかるものがある。

それもこれも最近の日本人が行間を読めなくなってきているからだろう。

あえて含みを持たせる表現こそ日本人の美学であり、それがあってこそ察しと思いやりを可能にしてきた。

行間の読めない日本人の増加が、日本人の美学をも失う結果にならないことを切に祈る。

 

あえて言おう。

馬鹿な動画ばかり見ていないで、たまには頭を使え。

自分の頭で考えるんだ。

さもなくば本物の馬鹿になるぞ。

 

 

 

 

 

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