#69
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
マーハ・バロール(世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生するより)
アニメ『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』第8話「選択の儀式」でのヒトコマ。
イルグ・バロールとは暗殺者・ルーグ・トウアハーデの仮の名前である。
化粧品ブランド「オルナ」を成功させたイルグは、その資金力と、バロール商会の情報網を手に入れる事で、より大きな暗殺者としての力を身につけていた。
イルグの立ち上げた「オルナ」の経営は軌道に乗り、マーハが引き継ぐことになる。
イルグが暗殺者・ルーグ・トウアハーデに戻る日のこと。
見送りに出たマーハは、自分に信頼を寄せ引き立ててくれたイルグにこう告げるのであった。
私ね お父様に言われたことがあるの
人を信じるためには まず疑わないといけないって
世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する (1) (角川コミックス・エース)
人を信じるためにはまず疑う。
深く考えさせられる言葉である。
人間とは斯くも信用できない生き物なのか、と。
だが同時に真理でもあると感じた。
信じたいが故に一度すべてを疑ってみる。
すべてを疑ってみて、それでも信用すると決めたのなら、仮に期待通りではなかったとしても自分自身納得もしやすい。
事実、この名言の主であるマーハもこう言っている。
だから私、ルーグ兄さんを疑ったの。
今まで何回も…何回も何回も。
そしてルーグ兄さんが欲しかったのは魔力持ちとしての私。
暗殺の助手として、利用したいだけだと分かったわ。
それでもルーグ兄さんの力になれることが
私の幸せなの。
なるほど、本物の信頼関係とはこういうことか。
マーハは自分を信頼し、親切にしてくれるイルグを疑った。
疑った結果、自分に求められていることが何なのかわかった。
したがってマーハが求められた役割を果たしている限りは、イルグはマーハを大切に扱い続けるだろう。
この理解こそ本物の信頼関係には重要なのだ。
与えられるだけの信頼なんて存在しない。
世の中そんなに甘くない。
ギブ・アンド・テイクでなければ信頼関係は成り立たないのだ。
だが何でもかんでも提供すればいいというわけでもない。
提供するもの・されるものが的外れのものなら、それもまた信頼関係を損なう因子である。
相手の欲しいものを的確に提供し、自分が欲しいものを相手に提供してもらう。
正確な需要と供給のマッチングこそが信頼関係のカギであり、それを知るためにはまずとことん疑い抜かなくてはいけないというわけだ。
なるほど、短い言葉だが実に深い名言であった。
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