アニメ制作について思うこと
『魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』と『失格紋の最強賢者』を視聴して
同時期に観た2作品
奇しくも同時期に設定が酷似した2作品を観ることになった。
個人的な趣味趣向で視聴作品を選んでいるから、同じような作品にぶち当たることはよくあることだ。
だがここまで酷似していることは、過去にはなかった。
だからなのだろうか、この2作品に関しては非常に比較しやすかった。
作品に優劣を付けるのは本意ではないが、どうしてこのような差が生まれるのかを考えるのは必要なことだろうと思い、本稿を書くに至った。
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アニメ作品のクオリティの差は原作のクオリティの差ではない
アニメ作品のクオリティに差がつくと、それはそのまま原作の評価にも影響してしまう。
アニメが面白くなければ、原作の内容も推して知るべしだからだ。
だが実際はそうではない。
そもそも原作が面白いからアニメ化されている。
アニメがイマイチだからといって、それをそのまま原作の評価と結び付けてしまうのはやめた方が賢明だ。
重要なのは第2期放送の有無
アニメ作品のクオリティに差が出てしまうは、放送スパンで優劣が決まってしまっている現状を鑑みれば、理由は実に単純明快だ。
例えば第1期30分12話で描き切る物語と、第1期〜第2期30分計24話で描き切る物語に差が生まれるの当たり前のこと。
物語をしっかりと描ける時間的余裕があれば、どの作品も一定の面白さは保証されるはずである。
だが現実はシビアで、人気が出なければ第2期の放送はない。
第2期の制作が無ければどうするのか?
制作陣は決断を迫られることになる。
限られた時間の中で…
途中で終わろうが原作に忠実?それとも無理矢理完結?
途中失速の正体
仮に第2期放送が不透明な状態で始まったアニメ作品があるとする。
もちろん制作陣はヒットを目指し、一生懸命アニメ制作に励むだろう。
だが第1期の途中で第2期の放送が絶望的な状態になってしまったなら、制作陣はどうやって物語を締めるのだろう?
経験上、大半の作品は無理矢理完結させてしまう。
第2期へ繋がる余地は多少残してあっても、「これで終わり」と言われたなら、なんとなくでも納得できるような終わらせ方だ。
物語に整合性を持たせたい気持ちはわかる。
だがそのせいで生まれる歪みが、作品のクオリティにまで影響してしまう。
これが途中失速の正体ではないだろうか。
たとえ不完全燃焼でも原作に対してリスペクトを…
他のアニメ好きの方がこの事態をどのように考えているのかは不明だが、著者としてはたとえ不完全燃焼で終わろうと、第2期放送を見据えて原作に忠実であるべきだと考える。
仮に第1期で終わってしまったなら、きっと多くのモヤモヤが残ってしまうだろう。
それでも、だ。
それでも続きが気になるようなら、原作を読むという手が残っている。
何より、途中失速してしまったクオリティの低い作品を観るのは、アニメファンとして心が痛い。
原作の評価が下がってしまうのも嫌だ。
だからアニメ制作会社各位には、心からお願いしたい。
たとえ第2期の放送がなくても、出来るだけハイクオリティの作品を世に送り出す工夫をして欲しい。
ではければ、せっかく一生懸命制作してくれた作品が可哀想である。
イチアニメファンの切なる願いである…。
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