明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
阿良々木 暦-あららぎ こよみ-(猫物語より)
2012年12月31日にTOKYO MX、BS11、ニコニコ生放送にて『猫物語(黒)』のテレビアニメが放送され、『猫物語(白)』のアニメに関しては、2013年7月より『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』の一編として放送『黒』された。
春休みに吸血鬼に襲われて以来その特性を体に残している少年。
直江津高校の三年生男子だが、友達は少なく「不動の寡黙」と呼ばれている。
ゴールデンウィークの初日、阿良々木暦は頬が大きなガーゼで覆われた羽川翼に出会った。
暦が問い詰めると翼は父親に殴られたと言う。
血の繋がらない愛情の無い家庭で育った翼の境遇を知り暦は愕然とする。
その後、車に轢かれた尾の千切れた猫の亡骸を見つけた翼は躊躇わず埋葬した。
そしてその夜、暦は髪の色が真っ白なネコ耳の怪異へと変わり果てた翼に出会ったのであった。
怪異となった翼は街中で暴れ、人々を襲い始める。
障り猫に「邪魔をするな」と忠告を受けた暦だが、翼を助けるためある行動に出る。
そして、妖刀「心渡」と秘策を携え、障り猫との直接対決に向かった。
『猫物語』第肆話「つばさファミリー其ノ肆」でのヒトコマでの言葉。
不幸だからって
つらい思いをしなきゃいけねえわけじゃねえし
恵まれないからって
すねなきゃいけねえわけじゃねえ
やなことあっても
元気でいいだろ!
不幸をバネに成長するな
そんなことをしても
自分で自分をひっかいてるようなもんじゃねえか
猫物語(黒) 第一巻/つばさファミリー(上)(完全生産限定版) [DVD]
自分の中で勝手に作り上げていた、馬鹿げた固定観念をぶち壊してくれるような、まさに目から鱗の言葉だった。
いつから「これはこう」だと決めつけるようになってしまったのか…
ずいぶんとつまらない人間になってしまっていた…
特に堪えたのは「不幸をバネに成長するな」のひと言。
この馬鹿げた社会を作り出した前時代の教育を、全否定してくれたような気持ちになった。
実に爽快な気分だ。
「不幸をバネに成長しろ」なんて偉そうに言う奴に限って、実はたいした不幸を経験していないものだ。
苦労話を自慢げにしゃべる奴なんて、だいたいが底の浅いつまらない奴ばかりだった。
しかし残念ながらひと昔前までは、こういう奴で溢れていたのも事実。
偉そうな奴は、ほとんどが見栄ばかりの薄っぺらい人間だった。
だからこんな世の中になったのだ。
本物の不幸を経験した者は、苦労話を安易に口に出したりはしない。
やはり人間が出来ているのだろう。
大抵が、それと気づかないような振る舞いをする。
苦労話なんてものは、わざわざ語り継ぐものではないのだ。
それがわからず、ただ欲求を満たすためだけに自ら誇張した武勇伝に酔いしれる、つくづく馬鹿な大人たち。
いい加減、負の連鎖は断ち切らなくてはいけない。
未来を担う若者に、これ以上負の遺産を背負わせてはいけない。
自分で自分をひっかくような痛みなんか、これからの若者に必要ない。
みんな、もうごりごりだろう?
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