明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
マスター(深夜食堂より)
職場で偶然中学校の同級生、橘に出会った樺山。
橘は樺山にとって憧れの存在だった。
その日から樺山と橘は、またつるんで遊ぶようになる。
だが今の橘は樺山が憧れるような人物ではなかった。
自堕落な生活を送っている橘。
そのことを隠したまま自分に憧れる樺山を利用し続けている橘に対して、マスターが言ったひと言。
自信がないのに プライドだけは高いってやつだ
橘:「あんたに俺の何がわかんだよ」
たやすくないよな
弱さを認めるって
でも…気取って待ってるだけじゃ何も変わらない
つまづいてもいいから 自分に素直になって動けば
そのうち本当の自分に気がつく…とかさ
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最後の「とかさ」にマスターの人柄が感じられる。
「めしや」のマスターは本来、他人に説教をするような柄ではない。
普段は余計なことを言わない慎重な人物なのだが、根が善人でお節介なのだろう。
時々、誰かのためにどうしても口出ししてしまう。
この言葉は要するに、口ばかり動かしていても何も変わらないということだろう。
変化は動いた先にしか待っていない…という、なんてことはない、ごくごくありがちな言葉だ。
だが、マスターが言うと重みが違って聞こえた。
それは言い方の違いといってもいいだろう。
それは冒頭の「たやすくないよな」という言い回しが、おおいに影響していたと思う。
大変だよな。
苦しいよな。
難しいよな。
どれもありきたりで軽く聞こえる。
それが「たやすくないよな」になると、なんだか重く受け止められるではないか。
こういう言葉をちゃんと言える大人になりたいものだ。
生きるって「たやすくないよな」…
…残念ながら、まだまだ勉強不足のようだ。
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