明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
ポコちゃんこと鉾田(深夜食堂より)
朝倉あきさん※1、吹越満氏※2、徳井優氏と大好きないぶし銀の俳優さんばかり出演している回でもある、『深夜食堂』第二部第16話「クリームシチュー」でのヒトコマ。
※1.朝倉あきさんはTBSドラマ日曜劇場で人気シリーズに多数出演。
「あのメガネ美女は誰？」とSNSで話題となった。
※2.吹越満氏は言わずもがな、今では中間管理職役を演じさせたら日本一の名パイプレーヤー。
だが以前はアウトローの役が多かった。
※3.徳井優氏は、名前だけ聞いてもピンとこないかもしれないが、「引越しのサカイ」のCMキャラクターを長年つとめた、非常に印象深い名優。
キャバクラで働く花(朝倉あき)は客のポコちゃんこと鉾田(徳井優)に「手のひらのつかめるところにホクロがあると幸せになれる」という話を聞いた。
手のひらのにホクロがある花は、大人になってつかめなくなったホクロを寂しそうに見つめる。
花は小さい頃父親(吹越満)が家出して以来、ずっと母子家庭で過ごしてきた。
最近は母親とも喧嘩ばかりで、自分で学費を稼ぎ大学に通っている。
あらゆることがうまくいかない花に、鉾田は言い忘れていたことがあると語り始める。
鉾田：自分の手にもう片方の手を重ねてごらん
(手のひらを合わせる花)
鉾田：ほら
そうすればホクロをつかめるでしょう？
大丈夫だから焦っちゃダメだよ
花：でもこれじゃあズル…
いいんだよ
幸せにも抜け道はあるんだよ
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この名言が聞けるシーンは、ポコちゃんこと鉾田役を演じる徳井優氏の優しい演技が非常に目を引く好シーンだ。
可能ならば、是非映像で演技まで確認してほしい。
大人は若者を正しく導く責任がある。
導くといっても、何も仰々しいことをするわけではない。
道に迷った若者が軌道修正するきっかけだけ、さり気なく与えてやればよいのだ。
結論なら若者自身が出すだろう。
それだけで良いと思うのだ。
だが、残念ながらそんな大人が限りなく減っている。
それができるのも大人の経験値があればこそなのに、近頃の大人は貴重な経験を次の世代に伝えるわけでもなく、自分のことしか考えていない。
結果、日本は30年ほど前から時が止まったままだ。
後の世界のことなんてお構いなしなのは実に今の大人らしいが、それでは無責任にもほどがあるというもの。
次世代の幸せへの抜け道を、旧世代のお荷物が塞いではならない。
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