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【William Royce "Boz" Scaggs『We're All Alone』(1976年)】ロックのバラードこそ最強説。《Ready.5》

 

 

ロックのバラードこそ最強説

 

 

音楽のジャンルは年々多岐に渡り、あらゆるジャンルの垣根もなくなりつつある昨今。

そんな世でも、ひとつの確信だけは自分の中に根強く残っている。

それがロックのバラードこそ最強説だ。

ただのロックのバラード好きなだけのような気もするが、なるべく多くの人に共感してもらうべく、本稿ではロックのバラードの名曲をご紹介していきたいと思う。

 

 

William Royce "Boz" Scaggs / We're All Alone(1976年)

 

 

William Royce "Boz" Scaggs『We're All Alone』とは

 

 

『We're All Alone』(ウィ・アー・オール・アローン)は、ボズ・スキャッグスのスタジオ・アルバム『シルク・ディグリーズ』の収録曲、及びリカット・シングル。

ボズ・スキャッグスは正式には、ウィリアム・ロイス・「ボズ」・スキャッグス(William Royce "Boz" Scaggs)といい、アメリカ合衆国の歌手である。

1970年代後半から1980年代にかけてヒットを放った。

ジャンルとしてはAORに属する。

当初は『リド・シャッフル』のB面曲という扱いであったが、多くのアーティストによってカバーされ、後述のリタ・クーリッジのカバーのヒットによって再評価されることとなり、代表曲のひとつに数えられている。

カバーとしては1976年に、フランキー・ヴァリによってカバーされアダルト・コンテンポラリーで27位にランクされた。

ウォーカー・ブラザーズ 、スリー・ディグリーズ、ブルース・マレイらも同曲をカバーした。

76年、カントリー歌手ラコスタ・タッカー(タニヤ・タッカーの妹)のカバーは、カントリー・チャートで小ヒットを記録した。

この曲のカバーで最もヒットし有名になったものは、リタ・クーリッジによるカバー・バージョン。

クーリッジは、1977年のアルバム『エニー・タイム・エニー・ホエア』でカバーし、後にシングル・カットされた。

この曲はビルボードHOT 100チャートで、1977年11月26日に最高位の第7位を獲得(カントリー・チャートで68位、アダルト・コンテンポラリー・チャートで1位)し、ゴールド・シングルに認定された。

ビルボード誌1977年年間ランキングは第66位。

この曲はクーリッジにとって、ジャッキー・ウィルソンの『ハイアー・アンド・ハイアー』に次いで2番目に成功を収めたカバー曲となり、B面曲であったオリジナルに対する認知度を高めることとなった。

またブラジルでは数年後に、ソープ・オペラ(ドラマ)の主題歌として起用された。

なお、リタ・クーリッジは、2005年のアルバム『アンド・ソー・イズ・ラヴ』で、この曲をジャズのアレンジで再録した。

また日本ではシンガーソングライターのアンジェラ・アキがカバーし、インディーズアルバム『ONE』およびメジャーアルバム『ANSWER』に収録している。

このバージョンには日本語の歌詞が付けられているが、「みんな一人ぼっち」を意味する内容となっている。

 

 

We're All Alone (Live)

We're All Alone (Live)

 

 

 

AORとは

 

 

AORとは「Adult Oriented Rock」の略で、ざっくり言うと "大人向けのロック" という感じ。

いわゆる激しいロックとは一味違う、「アーバン(都会的)」で「メロウ(落ち着いた)」な音楽たち。

ドライブや、きらめく夜のビル街、真夏の海…なんて風景を想起させる、洗練されたサウンドを指す事が多い。

 

 

 

邦題『みんな一人ぼっち』について

 

 

ボズ・スキャッグスの原曲には当初、「二人だけ」という日本語題がつけられていた。

その後、リタ・クーリッジがカバーした際の日本語題は『みんな一人ぼっち』となった。

現在では原曲・カバーともに日本語題をつけず、原題そのままに『ウィ・アー・オール・アローン』と表記されている。

これらの解釈は現在でも割れており、たとえばNHK Eテレの「アンジェラ・アキのSONG BOOK」で取り上げられた際は、『We're All Alone』は「二人きり」と「しょせん一人ぼっち」という意味の両方の解釈が可能とされている。

また、本記事の英語版によればリタ・クーリッジのカバー版はオリジナルが "Close your eyes Amieand you can be with me" となっている行を "Close your eyes and dream and you can be with me" と歌っているため、「会う事を夢見る」に曲の意味を替えたのであれば「みんな一人ぼっち」と訳せるかもしれない。

なお、2007年の『シルク・ディグリーズ』再発盤に寄せたライナーノーツでスキャッグス本人は「この曲のタイトルを個人的な話と普遍的なテーマを両立させるものとしたが、両者の意味が同時に成立するような歌詞にするのに苦労した」と語っており、上記のような複数の解釈が可能なように最初から歌詞が設定されていたことが明らかとなった。

しかしながら同時に歌詞づくりが非常に難航し、レコーディングが始まっても完成せず、書き足しながら録音したことを明かしたうえで、「この曲の意味は自分の中でも完全にはわかっていない」と語っている。

 

 


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みんな一人ぼっち

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「二人だけ」か「一人ぼっち」か解釈が分かれる70年代ヒット曲

 

 

そもそも『We're All Alone』がロックの曲なのかという疑問もあるが、オリジナルであるボズ・スキャッグスのジャンルは前述の通りAORである。

それでもそれなりに悩ましくもあるが、『We're All Alone』はメチャクチャ好きな曲なので、ここはロックで押し通す。

 

さて、『We're All Alone』の解釈についてだが、個人的には「一人ぼっち」だと思いたい。

だがそれは孤独という意味ではない。

物理的には「一人ぼっち」でも精神的には「二人だけ」という解釈こそ、正解ではないだろうか。

要するに、「二人だけ」でもあり「一人ぼっち」でもあるのだ。

だからこそ、『We're All Alone』は絶妙な寂寥感を漂わせて聴こえてくるのだ。

 

 

Close your eyes Amie

(眼をとじてくれ 愛しいきみ)

And you can be with me

(そうしたら僕と一緒にいるだろ?)

'Neath the waves, through the cave of hours

(今はもう忘れられた時の狭間に)

Long forgotten now

(波をくぐって進んでいこう)

We're all alone, we're all alone

(二人だけで 二人だけで)

 

 


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"人はみんな一人ぼっちなんだよ" "それでも君は一人ぼっちなんかじゃないよ" を、同時に語りかけているような秀逸な詞である。

ただ「二人だけ」という単純な解釈では、これほどまでの寂寥感は漂わない。

…と、タラタラと能書きを垂れてみたが、歌詞云々は音楽を聴いた雰囲気でそれぞれが感じたもので良いと思う。

しかし歌詞の解釈などは些末なことである。

それほど『We're All Alone』は不朽の名曲である。

 

 

We're All Alone

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