#82
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
ハサウェイ・ノア(機動戦士ガンダム閃光のハサウェイより)
宇宙世紀0093年。
後に「第二次ネオ・ジオン抗争」と呼ばれる戦火のなかで、ブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノアは、初恋の少女クェス・パラヤの死や戦場で死んでいく人々の魂の声、そして伝説のニュータイプ戦士アムロ・レイと人類粛清を掲げたシャア・アズナブルの生き様を目の当たりにした。
それから時は流れ、青年へと成長したハサウェイは、地球連邦政府の高官ら特権階級の人々が地球の汚染を加速させており、「人狩り」とも呼ばれる強引な手段で民衆を宇宙に送り出す政策によって地球を私物化していることを知る。
これまでの戦争で死んだ全ての人々の行為を無下にしないため、ハサウェイは反地球連邦組織「マフティー・ナビーユ・エリン」への参加を決意。
やがてハサウェイは組織の表向きのリーダー「マフティー・ナビーユ・エリン」として、アムロからは「ガンダム」を、シャアからは「地球の保全」という遺志をそれぞれ受け継いだ戦士となる。
マフティーによる、腐敗した特権階級の粛清がスペースノイドたちから歓迎されるようになった宇宙世紀0105年4月19日。
マフティーの討伐を命じられたケネス・スレッグ大佐は、特権階級専用往還シャトル「ハウンゼン」で地球に降下する途中、植物監察官候補として降下しようとしていたハサウェイと、このシャトルには似つかわしくない少女ギギ・アンダルシアと出会う。
勘の良いギギは、ハサウェイが本物のマフティーだと見抜いているかのように嬉々として話しだす。
だが…。
ギギ:こんなこと 他の人にはしゃべらないよ
嫌われるの厭だもの
本人ならいいでしょ
とてもスリリングだし楽しいわ
"楽しい" か
だけど
言葉で人を殺すことができるということは
覚えておいてほしいな
これは比喩ではないよ
「これは比喩ではない」という最後の念押しが、この名言に一層の真実味を持たせている。
言葉で人は殺せる。
比喩ではない。
言葉の暴力が人を一番傷つける。
殴られた傷なら時が経てば癒えるだろうが、言葉の暴力によってつけられた傷は心を一生蝕み続ける。
暴力となる言葉は、だいたいが自分本位で放たれる。
自己満足、自己保身、自己顕示欲。
すべてが己、己、己、己。
己を護るためだけに、安易に放たれる言葉たち。
そんな他者を思いやらない言葉こそが暴力となり得るのだ。
言葉で人は殺せる。
覚えておいてほしいな。
とはいえハサウェイの真意は別のところにある。
その真意とは「好奇心は猫を殺す」。
己の好奇心を満たしたいがためだけに、何にでも首を突っ込みすぎるのは、己にとっても他人にとっても非常に危険なことである。
時には見て見ぬふりも必要だ。
そういう奥ゆかしさが現代人には圧倒的に欠如しているように思えてならない…。
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