アニメ
STEINS;GATE
- STEINS;GATE
アニメ『STEINS;GATE』とは
『STEINS;GATE』(シュタインズ・ゲート)は、5pb.の同名ゲームソフトを原作としたアニメ作品。
2011年4月から9月までテレビアニメが放送され、2013年4月20日に劇場版が公開された。
2011年4月から同年9月までテレビアニメ『STEINS;GATE』が、独立UHF局ほかAT-Xにて放送された。
全24話。
原作ゲームのストーリーにほぼ忠実に沿った内容で映像化され、トゥルーエンディングに至るまでの物語が描かれた。
セル版のBD/DVD第9巻には、特典映像のスペシャルとして後日談の第25話が収録された。
2013年4月20日に『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』が劇場公開されている。
MAGES.が完全監修した「完全新作」ストーリーのもと、「トゥルーエンド」(テレビアニメ版最終回)の後、ラボメンたちに振りかかった事件を描いた映画である。
2015年12月に『STEINS;GATE』第23話の一部シーンを『シュタインズ・ゲート ゼロ』の世界線につながる新作パートに差し替えた「第23話(β)」が放送。
2018年4月から9月までテレビアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』が放送された。
同名の続編ゲームのアニメ化となるが、前作とは異なりゲーム版が複数回プレイを前提としたマルチエンディングだったのを一本のストーリーに再構成したため、ゲーム版から削られたシーンがある一方で、逆にアニメ版で追加されたシーンも存在する。
ひとつの大きなメインシナリオを基本として描いた第一作と異なり、原作である『ゼロ』は複数のルートに分岐するマルチシナリオ方式であるため、アニメ版は全ルートの展開を再構成して一本のストーリーに繋げている。
当作品に出てくる「アマデウス」も2018年9月1日付で人工知能学会で学会誌に紹介されている。
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あらすじ
秋葉原を拠点とする小さな発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダーを務める大学生の岡部倫太郎は、研究所のメンバー(ラボメン)の橋田至や幼馴染でもある椎名まゆりと共に、日々ヘンテコな発明を繰り返していた。
2010年7月28日、岡部はまゆりと共に向かった講義会場で天才少女の牧瀬紅莉栖と出会うが、ラジ館の8階奥では血溜まりに倒れている紅莉栖を目撃し、そのことを橋田へ携帯メールで報告する。
その直後、めまいに襲われた岡部が我に返ると、ラジ館屋上には人工衛星らしきものが墜落しており、周辺は警察によって封鎖されていた。
先ほど送信したはずのメールはなぜか1週間前の日付で受信されており、周囲が話すここ最近の出来事と岡部の記憶の間には、齟齬が起こっていた。
タイムマシンの発明橋田や紅莉栖の検証の結果、発明品である「電話レンジ(仮)」が、携帯メールを過去へ送るタイムマシンとしての機能を備えていたことが判明する。
「Dメール」と名付けたそれを過去に送信するたびに、「世界線の移動」と呼ばれる現象が発生してメールのメッセージ内容に影響を受けた人々の過去が改変されるが、なぜか岡部の記憶だけはそのままであった。
岡部たちは電話レンジの改良を進めながら、ラボメンたちを実験台にして試行錯誤を繰り返す。
Dメール実験の対象者は変えたい過去をそれぞれ隠し持っており、事実上の過去改変が次々に行われる。
しかし、これらの改変は一見ささいなものでも、バタフライ効果の影響で予想外に大規模な影響を周囲にもたらしていた。
さらに、橋田と紅莉栖は電話レンジの機能を拡張してSERNのLHCへ接続することにより、人の記憶を過去の自分に届けるタイムリープマシンを完成させる。
これが原因で、岡部らはタイムマシンの秘密を狙う本物の秘密組織に、命を狙われることになる。
過去改変による惨劇の回避仲間たちの願いが反映された現在の世界線(α世界線)の先には絶望的な未来が待ち構えており、それがラボメンの1人の命運にも関わっているため、何度やり直してもその残酷な結末を変える試みは「世界線の収束」に阻まれてしまう。
この結末を変えるためには、世界線を大きく変えて「世界線変動率1%台のβ世界線」を目指さねばならないが、そのためにはすべての過去改変をキャンセルしなければならなかった。
やがて岡部は、β世界線へ移動すればまた別の惨劇が起こることを知る。
つまり、αでもβでも大切な仲間の1人に悲劇の手が伸びるが、そのどちらかを選択しなければならないのだ。
そんな岡部を、紅莉栖は進むべき道へと後押しし、自らが犠牲になることを決断する。
紅莉栖のいない世界で絶望する岡部は、思わぬ形で与えられた「本当の未来技術」を用いて、仲間や世界の命運のためにもう一度立ち上がることを決意する。
「過去の岡部が観測し、確定した事実は変えられない」という制約条件のもとで、時空間的に絡み合った謎を解きほぐしてβ世界線の未来に待ち受ける第三次世界大戦を回避し、すべての仲間たちを救う方法はあるのだろうか。
原作となったゲーム
『STEINS;GATE』とは
『STEINS;GATE』(シュタインズ・ゲート、他表記:Steins;Gate)は、5pb.(現・MAGES.)より発売されているテレビゲームソフト。
略称は「シュタゲ」。
ファーストバージョン(原典)はXbox 360にて2009年10月15日に発売された。
タイトルロゴは「Steins;Gate」だが、タイトルのテキスト表記では大文字の「STEINS;GATE」であり、ロゴ・テキストはいずれも一貫してシリーズで統一されている。
「シュタインズ・ゲート」という言葉は、作中の設定では主人公の造語とされているが、「シュタイン(運命石)」は物理学者であるアルベルト・アインシュタインに由来しており、それゆえアインシュタインの相対性理論など、物理学の要素が物語中に組み込まれている。
ジャンルはサウンドノベル形式のアドベンチャーゲームである。
6つのマルチエンドを採用しており、仲間の命と作中における人類の未来が、主人公の選択によって左右される。
本編では、物語の中盤以降の各章でヒロイン一人一人に焦点が当たっていく構成となっており、各ヒロインのルートへの分岐が設けられている。
分岐が発生すると、その章でのヒロインと結ばれて物語が終了する。
誰とも結ばれることなく物語を進め、規定のフラグを立てることで最終章へと進むことができ、トゥルーエンディングへの道が開かれる。
本作品では通常のアドベンチャーゲームのような選択肢はなく、代わりにフォーントリガーという携帯電話を使ったシステムが重要となる。
場面ごとに送受信するメールや登場人物との通話のタイミングによって物語が分岐し、たった一通のメール、一本の電話が大きくルートを変える場合もある。
ゲーム中には詳細な用語辞典が用意されており、作中に登場する実在の事物やネットスラング、架空の設定の解説を閲覧することができるようになっている。
2010年の現代日本を舞台としており、『CHAOS;HEAD』と世界観を共有するが、渋谷から秋葉原に舞台を変えており、登場人物・ストーリーに直接の繋がりはない。
作中には架空の事物と共に実在する企業や大学、商品が実名で登場するほか、現実に流布している都市伝説や陰謀論への言及、インターネットスラングなども話題として登場する。
物語の核心には、かつてインターネット上に現れ未来人を名乗った実在の人物であるジョン・タイターが語った内容が組み込まれており、また主人公の言動や携帯電話を使ったゲームシステムも、インターネット上に流布する「食堂の男」あるいは「ラ・ヨダソウ・スティアーナ」と呼ばれる小噺がモチーフとなっているなど、虚実の入り混じった物語が展開される。
物語の序盤はやや難解な内容となっており、また中盤では重い展開になるものの、ストーリー中には非常に多くの伏線が張り巡らされており、終盤では物語の結末に向けて一気に収束していくという構成を取っている。
その内容を評して「エンディングまで到達した後で、記憶を消してもう一回プレイしたい」作品であると形容されることもある。
何を描きたいのかがまったく不明な序盤
目的不明の中二病(厨二病)コメディ?
本作はいろいろな意味で難解だ。
視聴し始めてまず感じることは、「いったい何を描きたいんだろう?」ということ。
どんなテーマをもって描かれているのかがまったくの不明なのである。
ヲタク言語やネットスラングや科学用語がわんさと出てくるが、どこに重点が置かれているのかがわからない。
ジャンルも不明である。
代表的なアキバ文化を描いてはいるが、科学的な要素も描かれている。
これが謎を一層深める。
主人公は科学者を自称しているのだが、ヲタクなのか本物なのかがわからないからだ。
おかげでジャンルもわからない。
最終目的地もまったく予測できない。
あらゆる意味で、これほど未知すぎる作品は非常に稀である。
主人公・鳳凰院凶真?
鳳凰院凶真と聞いて、明らかに偽名であることはお分かりいただけると思う。
本名は岡部倫太郎。
『Steins;Gate』の主人公。
普段は東京電機大学の1回生だが、しかしてその実体は……
ケータイから受信する運命石の扉(シュタインズゲート)の導きに従い、世界の支配構造を変革し混沌を巻き起こす、秋葉原の大檜山ビル2Fにある未来ガジェット研究所の創設者であり、狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真、その人であるフゥーハハハハハハハ!!!!
…という設定。
つまるところ中二病。
しかも重度。
基本的に中二病特有の傲岸な態度・自己完結的な思考で相手に接するため、慣れない人からは反感を買うか呆れられる。
慣れている人からも発言が飛んでいるために要領を得ないことがしばしばである。
中二病が板についた残念な大学生であるが、根は仲間思いでお人好しの善人であり、ラボメンたちがトラブルに巻き込まれた時はその身を呈してでも助けようとするという男気を見せる。
特に幼馴染の椎名まゆりには保護者のように接している。
幼い頃は気の弱い子供であったが、そんな彼が何故ここまで徹底した中二病になったのかは劇中で明かされるのだが、序盤はこの重度中二病患者の生態を、ひたすら観させられるような展開だ。
本気で痛々しさを感じるほど、ひたすら観させられる。
主人公のあまりの中二病ぶりに、物語の本質が見えづらくなってしまっている事実は否めない。
コメディ路線からのシリアス展開
タイムリープで過去改変された絶望感しかない世界(中盤〜終盤)
序盤はふんだんにコメディ要素が盛り込まれているが、物語の中盤以降は一気にシリアス展開へと傾く。
物語も中盤になると、本作がタイムマシンに関する話だということが判明する。
実をいうと序盤にもそれを匂わせる展開はあるのだが、何せ中二病臭が強すぎるからどうしても物語の本題がボヤけてしまっていた。
中盤以降で中二病臭は解消され、いよいよ本題に突入しているような感じだ。
しかし内容はハード。
タイムリープで過去改変された世界線(※)は、絶望に満ちたものだった。
世界線
『Steins;Gate』内の未来で提唱されている理論に登場する用語。
元ネタは劇中でのジョン・タイターの言葉。
過去から未来まで続いており、様々な可能性を重ね合わせの状態で内包して無限に分岐して存在するが、平行世界とは異なり別の世界が同時に存在することはない。
簡単に言えば「1本の糸」。
「パラレルワールド」との違いは、世界は可能性の数だけ無限個に枝分かれして存在するが、観測する存在は1つしかない。
故に、無限に存在する世界の中で観測される世界は1つだけであり、それが世界の数だけ観測者が存在する「パラレルワールド」との違いである。
例えるなら無数に存在する電飾の内、光っているのは一本だけであり、その電飾を光らせてるのが観測者。
観測者が観測する世界線が唯一のアクティブな世界線であり、それ以外は観測されなかった可能性となる。
そして世界線は過去改変等によって歴史に因果の矛盾が発生すると解消の為に移動する。
世界線を移動した場合、前の世界線は可能性に戻り、観測者が観測する世界が再構成されることで移動先の世界線がアクティブとなり、観測される世界は常に1つだけとなる。
しかし近傍の世界線において、ある程度の揺らぎはすべて同じ未来に収束してしまう現象が起こる。
そのため死ぬことが決まっている人間はどんなことをしてもほぼ同じ時期に死ぬし、死なないことが決まっている人間はどんな状況でも死なない現象が起こる。
つまり、どんな行動を起こしても定められた結果、そこから逃れることはできない。
劇中では銃で撃たれて死ぬ状況を回避したら、駅に行ったとき誤って突き飛ばされて電車に轢かれて死に、それを回避してもまた別の条件で死に至り、最終的には全く理由もなく突然死する…と言う因果の逆転に近い現象が発生している。
究極の選択
ふたりのヒロインとふたつの世界線
劇中では大まかに2つの世界線が示されている。
ひとつは本作のヒロイン・牧瀬紅莉栖が死んでしまう世界線。
そしてもうひとつがもう1人のヒロイン・椎名まゆりが死んでしまう世界線である。
これが非常に悩ましい。
何故ならこのふたりのヒロインが、あまりにも魅力的だから。
1人目のヒロイン
牧瀬紅莉栖
牧瀬紅莉栖はツンデレタイプ。
周囲からはツンツンしているように見られがちだが、お茶目な一面も持っており、ダルのブービートラップにたびたびハマりそうになっている。
そしてデレが入ると最高に可愛い。
2人目のヒロイン
椎名まゆり
椎名まゆりは牧瀬紅莉栖とは真逆の王道ヒロインキャラ。
通称「まゆしぃ」。
挨拶は「トゥットゥルー」。
呼び名だけでもう可愛い。
挨拶するとさらに可愛い。
何故ならまゆしぃのCVを務めるのは花澤香菜さん。
まゆしぃに花澤香菜さんの声はドンピシャだ。
キャスティングした人は天才か⁉︎
断じて二番手に甘んじるキャラクターではない。
最初の世界線
第1話では牧瀬紅莉栖が死んでしまう世界線にいる。
だが最初のDメール以降は、ずっと椎名まゆりが死んでしまう世界線に移動していたことが中盤で判明する。
椎名まゆりを助けようとするなら、牧瀬紅莉栖が死んだ世界線へ戻るしか手はない。
どちらかを選べば、どちらかは必ず死ぬ。
究極の選択を迫られる主人公は苦悩するが、それは視聴者も同様だ。
ふたりのヒロインは非常に魅力的な人物で、どちらかしか選べないというのはあまりに酷というものだ。
唯一希望の世界線
リーディング・シュタイナー世界線
岡部倫太郎がめざしたのは、牧瀬紅莉栖も椎名まゆりも死なない世界線。
「リーディング・シュタイナー世界線」。
岡部はリーディング・シュタイナー世界線へ辿り着くまで何度も椎名まゆりの死を目の当たりにすることになる。
椎名まゆりの不可避の死
どんなに手を尽くして過去改変しても、必ず椎名まゆりの死に収束してしまう。
中盤のひたすら絶望感しかない展開のはじまりであり、この展開は終盤まで続いていく。
そこで牧瀬紅莉栖は、すべての過去改変を無かったことにすることを思いつく。
はじめての過去改変が牧瀬紅莉栖自身の死の回避だということもわかった上で、紅莉栖は岡部に元に戻ることを提案するのであった。
牧瀬紅莉栖を一層魅力的にした終盤
椎名まゆりを救う闘い
椎名まゆりの死を何度も目の当たりにした岡部倫太郎は絶望していた。
どんなことをしても椎名まゆりの死という結果からは逃れられない。
そんな絶望の淵にいた岡部を救ったのが牧瀬紅莉栖だった。
自分が死んだ過去こそ、真実の過去。
その選択を選んだ紅莉栖が健気すぎて…。
ここまでの紅莉栖も十分魅力的ではあったのだが、ここからの紅莉栖はさらに魅力的だ。
岡部の気持ちが痛いほど伝わってきて、終盤の切なさといったら…。
牧瀬紅莉栖を犠牲にした世界線の中で
主人公・岡部倫太郎は幼馴染である椎名まゆりを救うためにタイムリープを繰り返し、過去に行った改変を改めていく岡部。
ひと言に過去改変を改めるといっても、それは様々な人の願いを踏みにじることだった。
それはそれで見所でもあるのだが、なんといっても一番は、その時々で岡部への協力を惜しまない紅莉栖だ。
そして最後であり、最初の過去改変の時まで戻ってきた岡部。
しかし岡部はこの時になってようやく気づく。
最初の過去改変は牧瀬紅莉栖の死であったことに…。
過去改変の是正で一番辛い思いをするのが、死が確定している紅莉栖自身である。
だがそれでも岡部の背中を押し続ける紅莉栖の姿に、感動以外の感情はない。
感動の終盤は本作で最大の見所といっても過言ではない。
最終盤に訪れるさらなる絶望と希望の光
牧瀬紅莉栖も椎名まゆりも死なない世界線の存在
岡部は過去改変する前の、元の世界線に戻ってきた。
これで椎名まゆりの死は回避された。
だが紅莉栖は戻ってこない。
岡部は苦悩していたが、これで良かったのだと自分に言い聞かせる。
そこへ牧瀬紅莉栖も椎名まゆりも死なない世界線の存在の可能性を、タイムマシンで未来よりやってきた鈴羽から示される。
その世界線こそ真のリーディング・シュタイナー世界線であった。
岡部はまゆりに背中を押され、牧瀬紅莉栖を救うために鈴羽と共にタイムマシンへ乗り込む。
牧瀬紅莉栖の死の真相
紅莉栖を救うために過去へとやってきた岡部だが、紅莉栖の死の真相は残酷なものだった。
あまりの衝撃にショックを隠せない岡部。
そこへ未来の岡部から「Dメール」が届き、正しい過去改変の仕方を教えてもらう。
絶望に打ちひしがれていた岡部は、紅莉栖を救うためにもう一度過去へと向かう。
「終わりと始まりのプロローグ」
すべての意味が込められた秀逸なタイトル
最終話はタイトルからしてあまり秀逸だった。
冷静に考えてみると、最終話はある意味で第1話に戻っている。
岡部の時間旅の終わりして、すべての始まり。
すべての発端(プロローグ)は第1話の紅莉栖の死であり、それから起こったすべての問題を解決するのも第1話の紅莉栖の死であった。
不思議に感じ第1話のタイトルまで遡ってみると、さらなる驚きが待っていた。
第1話のタイトルは最終話と同名なのだ。
ネーミング自体はありがちなタイトルであるが、第1話と最終話に同名タイトルをつける作品は稀有である。
数ある同タイトルの中でも、これほど意味のある本作タイトルは他に類を見ないだろう。
最後は最初へと帰っていく
本作は全24話構成。
そのうちの22話を使い元に戻った形だ。
同様の演出もありがちではあるが、本作には他の作品には感じられない深謀遠慮の凄味があった。
なかでも感銘を受けたのが、「その確定した過去を変えずに結果を変えろ。 "最初のお前" を騙せ。世界を、騙せ。」というセリフ。
過去を変えずに結果だけを変える。
リーディング・シュタイナー世界線へと辿り着くための唯一の手段のようだが、意味がわかると 「なるほど」としか言葉が出なかった。
ある意味でウルトラCのような裏技。
この言葉の真意に興味がある人は、実際に本作を観てご自分の目で確認してほしい。
最初こそ観続けることに苦戦もしたが、最後は止まらなくなってしまった。
是非、根気よく観てほしい。
おまけに、観ていて頭を使うアニメと久しぶりに出会えた気がする。
結果だけみれば何も起こっていない物語だが、そのプロセスは名作に値する。
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