ドラマ
やれたかも委員会
「やれたかもしれない」エピソードがあるあるすぎて共感の嵐
『やれたかも委員会』とは
『やれたかも委員会』は、吉田貴司先生による恋愛コメディ漫画。
吉田貴司が2016年4月からウェブサイト・noteにて掲載を開始。
のちにcakesでも掲載。
毎回主人公の違うオムニバス形式の漫画作品である。
2016年6月に電子書籍で自主出版(短編集「スイートメモリー(1)」収録)。
オチとなる判定結果はもちろん、心理描写や情景描写が「男子あるある」としてSNSを中心に話題となる。
2017年に単行本化。
2017年末に実写ドラマ化が決定し、2018年から配信された。
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あらすじ
毎回、女性との「やれたかもしれない」(セックスできたかもしれない)思い出を持つ男性が、面接会場のような場所を訪れ、女性との甘酸っぱさやほろ苦さ残る思い出を独白形式で語る。
女性が独白する回もある。
聞き手である男性2名、女性1名で構成される「やれたかも委員会」メンバーが、最後に「やれた」か「やれたとは言えない」かを判定する。
『やれたかも委員会』とは
2018年4月23日(22日深夜)から毎日放送の制作により、毎日放送およびTBSテレビをはじめとする同系列局の一部で放送の『ドラマイズム』枠で放送開始(TBSでは同月25日(24日深夜)開始)。
dTVとNetflixでも配信。
インターネット配信版とは異なり、制作の毎日放送の判断からキャラクター設定を原作から変更している。
原作の吉田先生は「漫画とは一味違う一つのパラレルワールドとしてお楽しみください」と話している。
キャスト(地上波テレビ放送版)
今をトキメク福田組の名コンビ・佐藤二郎×山田孝之に加え、当時はまだ乃木坂46でトップアイドルだった白石麻衣さんを迎えている。
なかでも、女性との「やれたかもしれない」(セックスできたかもしれない)思い出を語るという趣旨のドラマに、アイドルの白石麻衣さんが起用されたことは驚くべきことであった。
恋愛禁止のアイドルにはタブーとされる領域に、勇気を持って踏み込んだ白石麻衣さんの演技にも注目だ。
最後は必ず「やれた」2票と「やれたとは言えない」1票
「やれたとは言えない」の理由が秀逸すぎる
※一部不適切な表現が含まれるかもしれないが、ご容赦下さい。
そもそも本作品の「やれたかも」とは、お付き合いしている前提での話ではない。
何故ならお付き合いをしていれば、「やれたかもしれない」なんてシチュエーションは考えられないからだ。
よほどの貞操観念をお持ちの方が相手でなければ、婚前交渉はもはや当たり前のことだといえる。
だから『やれたかも委員会』での議題は、自然と付き合っていない相手との思い出となる。
なかなか斬新な切り口だ。
そして面白いことに、予期せずそういう状況になった時に人は、それ以上踏み込めなかったりするものなのである。
皆さんには、あの時もしかしたら「やれたかもしれない」(セックスできたかもしれない)と考えたことがあるだろうか。
著者にはある。
そういう経験がない人でも、お付き合いした人と一番最初にそうなる時に、どうやってそういう状況に持っていこうかと考えたことくらいはあるだろう。
その時の気持ちを想像してもらえれば、本作品で語られる思い出話が、いかに甘酸っぱさやほろ苦さの残るものなのかがご理解いただけると思う。
「やれたかもしれない」(セックスできたかもしれない)という思い出話を聞いたやれたかも委員会のメンバーが、その思い出話に対して最後に「やれた」か「やれたとは言えない」かを判定する。
例外もあった記憶はあるが、ほとんどが「やれた」2票×「やれたとは言えない」1票で結審する。
「やれたとも言えない」を上げるのは、決まって白石麻衣さん演じる月綾子である。
男ふたりが「やれた」と確信するなか、女性がひとり難色を示すのだが、その理由が絶妙に的を得ていて秀逸だ。
単純な男なら「やれた」と確信した状況でも、女性の見方はそうではないらしい。
つくづく男とは単純な生き物なんだと思い知らせるのだが、それが何とも面白い。
ご家族揃って観るような作品ではないと思うが、ひとりでこっそり観るならおすすめのドラマである。
何せ30分ドラマだから、気軽に観れる。
原作漫画を読んでみるのも良いだろう。
規制規制と締め付けるばかりの堅苦しい世の中なんてつまらない。
やれコンプライアンスがどうのこうのとうるさい昨今だが、こういった作品がもっと世に出てきてほしいと心から思う。
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