#98
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
飲み屋のオカマ(リリー・フランキーの代弁より)
リリー・フランキーは俳優、文筆家(脚本、小説、エッセイ)、画家(イラスト、絵本)など、多種多才な顔を持つマルチタレント。
ロックバンド「TOKYO MOOD PUNKS」のボーカルでもある。
作詞や作曲をする際は、Elvis Woodstock(エルヴィス・ウッドストック)というペンネームで活動している。
ペンネーム「リリー」の由来は、大学時代の友人とあまりに仲が良く、周りの友人がこの2人に対し、「薔薇と百合(ローズ&リリー)みたい」と名付けたことから。
また、カルチャー・クラブのボーイ・ジョージが好きだったことから、自身も「男だか女だか判らない、日本人だか外国人だか判らない謎めいた名前にしたい」との理由で「フランキー」を後に付けた。
そんなリリーさんが『飲み屋のオカマが言ってたよ』と代弁した言葉に奥深さを感じた。
人は汚れれば汚れるほど
涙もろくなる
まずは「飲み屋のオカマ」という表現に、他意がないことをお断りしておこう。
余計な気遣いが逆に人を傷つけてしまうこともある。
所詮は話した当人同士にしかわからないことなのだ。
故に原文のまま記すし、本稿では同じように呼称する。
さて、著者にもオカマの知り合いは何人かいるが、彼女たちの人生観は実に奥深く素晴らしい。
それはおそらく経験値の差からくるのであろう。
世間の規範から外れてありのままに生きるというのは、枠の範疇でしか生きたことがない人間の想像を絶する。
凡人が経験したこともないような罵詈雑言を、いったいどれほど浴びせられてきたことだろうか。
そういった経験が、人の世の闇深さを教えてくれる。
それだけ無垢で純粋な真っ白ではいられなくなる。
このように本稿でいう「汚れる」とは、悪に染まるとかいう意味ではなく、闇を知ったという意味なのである。
そして人間のドス黒さを知ってしまうと、無垢で純粋で美しいものが眩しく映るものなのだ。
動物モノがいい例だ。
例えば可愛い犬や猫の姿に涙するのは、犬や猫が無垢で純粋だからである。
飼い主に従順なペットの姿は、ただそれだけでウルっとくる。
嫌いになった人間でも、捨てたものではないと感じられるエピソードならば涙する。
それはきっと心のどこかで、いつかは幸せになりたいと願っているから…。
だから汚れることを恥ずかしいと思ってはいけない。
むしろ喜んで汚れを受け入れよう。
汚れるということは人間性に深みを与え、それだけ魅力的になるということなのだから。
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