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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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【アナザーガンダム『機動戦士ガンダム00』シリーズ】モビルスーツがスタイリッシュで格好良いが、そのせいで『交響詩篇エウレカセブン』感が強すぎたアナザーガンダム。

 

 

 

 

アナザーガンダム

機動戦士ガンダム00シリーズ

 

 

アナザーガンダムとは

 

 

機動武闘伝Gガンダムから始まる、作中年号に「宇宙世紀」を用いないガンダム作品の総称 (パラレルワールドとするかどうかは見解が分かれる)。

作品によって歴史はもちろん、モビルスーツの運用思想や技術、地球の環境状態、ガンダムの定義や価値観、存在する人種等、世界観が大きく異なるのが最大の特徴。

同様に、用いられる年号が作品によって違うのも特徴の1つとして挙げられ、『00』のように現実世界と同じ西暦を用いる例もある。

かつては富野由悠季監督が関わっていないのがアナザー、という分け方もあったが、∀ガンダムによって消滅。

またタイトルに「機動戦士」と付くのが宇宙世紀、付かないのがアナザーと分けられていたが、機動戦士ガンダムSEED以降はこの慣例は無くなっている。

アナザーの中でも分類する場合があり、『G』『W』『X』を「ガンダム平成三部作」と呼称し、『SEED』以降は「ニュージェネレーションガンダム」として区別する動きが、例えばSDガンダム Gジェネレーションシリーズ等で見られる。

 

 

 

アナザーガンダム作品一覧

 

 

平成三部作

 

作中年号:未来世紀

 

作中年号:アフターコロニー

 

作中年号:アフターコロニー

 

作中年号:アフターウォー

 

 

ニュージェネレーション

 

作中年号:コズミック・イラ

 

作中年号:コズミック・イラ

 

作中年号:コズミック・イラ

 

作中年号:西暦

 

 

機動戦士ガンダム00 (1) ソレスタルビーイング (角川スニーカー文庫)

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作中年号:西暦

 

作中年号:アドバンスド・ジェネレーション

 

作中年号:ポスト・ディザスター

 

作中年号:アド・ステラ

 

作中年号:アド・ステラ

 

 

 

 

 

 

 

機動戦士ガンダム00』とは

 

 

機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』はテレビアニメ、およびそれを原作としたメディアミックス作品群。

ハイビジョン制作。

作品タイトルの「ダブルオー」の正式表記は「00(数字のゼロ2つ)」で「OO(アルファベットのオー2つ)」は誤りである。

キャッチコピーはガンダムによる全戦争行為への武力介入を開始する」(ファーストシーズン)、「その再生を破壊する-」(セカンドシーズン)。

人型の戦闘用ロボット「モビルスーツ」が活躍する戦争を舞台にしたガンダムシリーズ作品の1つで、SDガンダム関連作品を除けば、地上アナログ放送対応作品としてはシリーズ最後である。

なお、当時の地上波は既にデジタル放送が主流となっており、この作品も当然地上デジタル放送対応であるため、双方の環境で視聴可能であった。

本作は西暦の延長線上とした架空の紀年法が使われていた過去の作品と異なり、西暦2307年(ファーストシーズン開始時点。放映当初から丁度300年後)の地球を舞台に、武力での戦争根絶を目的とした私設武装組織「ソレスタルビーイング」を主軸に据えた物語となっている。

ガンダムシリーズ通算12作目に当たり、テレビ放映では初めて前期(ファーストシーズン、25話分)と後期(セカンドシーズン、25話分)からなる分割放送を行った。

これによって、シリーズとしては同一作品の中で複数の時代にわたる物語が初めて描かれたこととなり、物語にも明確な区切りを設けての放送となった。

ファーストシーズンは2007年10月6日から2008年3月29日までMBS・TBS系列「土6」(一部地域遅れネット)にて、セカンドシーズンは2008年10月5日から2009年3月29日まで「土6」枠の後継枠であるMBS・TBS系列「日5」(全国地域同時ネット)にて、それぞれ放送された。

ファーストシーズンは前々番組『天保異聞 妖奇士の後番組として放送する予定だったが、諸事情により2クールで終了したため繋ぎ番組として地球へ…を放送した上でスタートした。

なお、ガンダムシリーズのテレビ作品では初のハイビジョン制作である。

さらに2010年9月には、シリーズ完結編として映画『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-が公開された。

2017年3月には、放送開始10周年を記念して公式サイトがリニューアル。

ガンプラ「PG 1/60 トランザムライザー」の予約解禁、監督・キャストのコメントなどが公開された。

2018年4月14日に幕張イベントホールにて行われたガンダム00 Festival 10 “Re:vision”」にて新作制作が発表された。

舞台化も決定し、2019年2月上演。

 

 

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あらすじ

 

 

西暦2307年、人類は枯渇した化石燃料に代わるエネルギー源として宇宙太陽光発電システムと軌道エレベーターを実用化していたが、莫大な建造費が必要なこれらのシステムを所有しその恩恵が得られるのは「ユニオン」、「AEU」、「人類革新連盟」の世界三大国家群のみだった。

それらの超大国間には全面的な対決こそないものの熾烈な軍備開発競争による冷戦状態が継続し、また、いずれの国家群にも属さなかった小国は貧困にあえぎ、紛争や内戦を繰り返していた。

 

 

ファーストシーズン

 

西暦2307年、新型モビルスーツ(以下 “MS” )の公開軍事演習を行っていたAEUは、突如所属不明のMS2機の襲撃を受ける。

額に “GUNDAM” と刻印されたそれらの機体は、圧倒的な機動性と攻撃力でAEUのMSを破壊していった。

同じころ、人類革新連盟の宇宙ステーションを襲撃したテロリストを、同様の刻印が施された別の2機が迎撃し、多数の市民の命が救われた。

この騒動にメディアが沸き立つ中、世界に向けて1つの声明が発表される。

4機のMS「ガンダム」を所有する私設武装組織「ソレスタルビーイング(以下 “CB” )」は、戦争・内乱など世界中のあらゆる武力紛争に同じ武力をもって介入し、戦争根絶を目指す集団であるという。

それは「平和のための武力行使」という矛盾を抱える行為であった。

莫大なエネルギーを生み出す「太陽炉」こと「GNドライヴ」を搭載した4機のガンダムを操るのは、刹那、ロックオン、アレルヤティエリアら4人のガンダムマイスター達。

武力介入を行ないながらも、その最中に人命救助を行なうなど、矛盾した行動をとる彼らの存在に世界は混乱。

存在を否定するかのごとくテロが起きる一方、彼らを正義だと称える声もあり、賛否両論が巻き起こる。

また、日本に暮らすごく普通の学生、沙慈も世界の変革へと徐々に巻き込まれていく。

各国家群は己の威信をかけ、ガンダムを手に入れようと様々な作戦を実行。

各国家群のエースパイロット達も出撃するが、ガンダムとの性能差の前にことごとく敗北、CBは着実に武力介入を達成していった。

そうした中で、世界三大国家群は史上初の合同軍事演習の名目で、大規模なガンダム鹵獲作戦を決行。

圧倒的な物量を前についにガンダムも敗北するかと思われたその時、「トリニティ」を名乗る新たなガンダムマイスター達が出現する。

彼らによって窮地を救われた刹那達だったが、彼らはこれまでの武力介入を手緩いものとし、より過激な武力介入を始めた。

民間人をも巻き込むトリニティの武力介入に疑問を感じた刹那達は彼らと決別するも、彼らの介入による市民達の憎悪がCBに向けられていた。

そんな中、CBの監視者の1人であるアレハンドロの裏切りにより、「擬似太陽炉」こと「GNドライヴ」が各国家群へと渡る。

トリニティによる過激な武力介入は、CBの計画を掌握しようとする彼の計略であり、CB討伐を行う国連軍結成を促すための布石だった。

用済みとなったトリニティのうち、ヨハンとミハイルは始末され、さらには謎の少年リボンズの協力によって、CB計画の要である量子コンピュータ(量子型演算処理システム)「ヴェーダ」も掌握されてしまう。

擬似太陽炉搭載機を手に入れた各国家群は、国連軍を組織し、ガンダム殲滅作戦を決行する。

CBの初期計画は破綻し、仲間を次々と失いながらも、戦いの果てに平和があると信じ、刹那たちは最終決戦へと挑む。

死闘の末にアレハンドロは倒されるが、CBも壊滅的な打撃を受けメンバーも離散することとなる。

 

 

セカンドシーズン

 

西暦2312年。

各国家群は地球連邦として統一を果たし、世界は1つになりつつあった。

しかしその裏では独立治安維持部隊「アロウズ」によって、反連邦主義や思想への弾圧や虐殺が行われており、世界の歪みはおさまっていなかった。

夢を叶えて宇宙技術者となった沙慈はアロウズによる弾圧に巻き込まれ、国連軍との決戦を生き延びるも孤独となった刹那は再び戦いへと身を投じていた。

アロウズによって捕えられていた沙慈と偶然再会した刹那は、彼を救出し満身創痍のガンダムエクシアで戦うが、すでにアロウズの機体は従来のガンダムの性能を超えており、苦戦を強いられる。

しかし、そこに水面下で活動していたティエリアを始めとする新生CBが救援に現れ窮地を脱し、刹那は新たな機体・ダブルオーガンダムを手にする。

先の戦いで死亡したロックオンことニールに代わり弟のライルを加え、アロウズに捕えられていたアレルヤを救出し、CBは再び歪みゆく世界に戦いを挑む。

一行は戦いの中で反連邦組織「カタロン」と合流するが、CBの介入がガールフレンドのルイスとの別れと、姉の絹江を失う間接的な要因を作ったと思う沙慈は、いまだに戦いをやめようとしない彼らに反発し逃亡、そこを連邦正規軍に拿捕されてしまう。

事情を説明し潔白を証明しようとしたが、その行動が原因でカタロンの基地がアロウズに襲撃され、多数の人命が失われてしまう。

その自己中心的で軽率な行動を「無自覚な悪意」だと沙慈はティエリアに責められ、戦いから目を逸らし続けてきた彼はその償いのためにCBに同行する決意をする。

そして刹那たちは調査の末、アロウズを影で操っていたのは、「イノベイター」を自称するイオリアの真の計画を進めるために生み出された人工生命体「イノベイド」たちであることを突き止める。

倒すべき敵を見つけたものの、アロウズは日増しにその力を強め、ついには衛星兵器「メメントモリ」によって、中東の一国を滅ぼすほどとなっていた。

情報統制によって真実は世界に伝えられぬままではあったが、歪みは連邦内でも確実に広まっていた。

沙慈は戦いの中での偶発的な要因から、ダブルオーガンダムの支援機であるオーライザーパイロットとなり、ダブルオーとの合体を成功させCBの危機を救うが、直後の未知なる現象により、ルイスが家族の復讐を目的としてアロウズに所属していることを知る。

激しく苦悩する沙慈だったが、彼女を救うことと無意味な戦いを止めるための「守るための戦い」をすることを誓った。

CBがメメントモリの破壊に成功してから数日。連邦内でクーデターが起こり、市民6万人が人質にとられアフリカの軌道エレベーターが占拠される。

彼らの目的は人質たちにアロウズの蛮行を伝え、真実を世に知らしめることだった。

しかしアロウズは真実が露見する前に、密かに建造していたもう1基のメメントモリで、人質ごと軌道エレベーターを破壊し隠滅を図る。

刹那たちは再びメメントモリの破壊へと向かうが、メメントモリの攻撃によって軌道エレベーターは崩壊し、地表には無数の破片が降り注ぐ大惨事へと発展した。

この時には、CB・連邦正規軍・アロウズ・カタロン・反乱軍が協力して破片落下阻止に当たった。

後に「ブレイク・ピラー」と呼ばれるこの事件は反連邦勢力の仕業として公表され、アロウズは強硬な姿勢を強めていくが、その一方で皮肉にも人々の意思は1つとなっていた。

「ブレイク・ピラー」事件から4か月。

CBは2基目のメメントモリの破壊を成功させ、アロウズイノベイター勢力の打倒と「ヴェーダ」奪還のために動き出す。

CBの下にはカタロン、更に様々な事件を機に決起した連邦正規軍も加わり、アロウズイノベイター勢力との最終決戦が行われる。

ダブルオーのトランザムバーストの発動によりヴェーダは奪還され、ルイスも憎しみの感情から解き放たれた。

戦いは、自分こそが人類を導く存在だと自負するイノベイター勢力の首魁リボンズと、未来のために戦う刹那の一騎討ちによって締め括られる。

イノベイター勢力は敗北し、数々の所業を暴かれたアロウズは解体され、CBは今後も紛争の抑止力となって世界と対峙し戦い続ける道を選択する。

 

 


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作中年号は西暦

歴代シリーズの中で最も近未来を描いたガンダム

 

 

物語は宇宙太陽光発電システムと軌道エレベーターの利権争いに端を発する。

歴代ガンダムシリーズでは、近い将来実現可能な技術による軋轢が争いの種として描かれる。

それはコロニーであったり遺伝子組み替えであったりするのだが、それらはまだ少し遠い未来の出来事のように感じた。

しかし本作で描かれる軌道エレベーターは、歴代シリーズの中でも最も近未来の現実的な技術である。

本作で使用されている作中年号が西暦なのも、そのためだと思われる。

 

 

軌道エレベーターとは

 

軌道エレベーター宇宙エレベーターとも呼ばれ、建設構想が現実に存在している。

半世紀にわたる宇宙開発の進展により、人類が宇宙へ進出する目的は多様化した。

しかしその可能性をさらに広げていくためには、人や物資の経済的かつ大量の搬送が不可欠だ。

地球と宇宙の間をケーブルでつなぎ、電車で行くように気軽に宇宙への行き来が可能な宇宙エレベーターは、ロケットに比べ、運搬効率が良く、経済的で、環境への影響が少ない輸送手段として期待されている。

地球上に構築する限り、建設物は自重によって壊れる限界点があるが、宇宙へと伸びるタワー・宇宙エレベーターは、理論的には実現可能とされていたものの、地球と宇宙を結ぶケーブルに必要な「軽さ」と「強度」のある素材が存在せず、夢物語にすぎなかった。

しかし1991年に、軽くて強い素材カーボンナノチューブが発見され、宇宙エレベーター実現の可能性が高くなった。

人類が宇宙に新天地を求めた場合、一度に大量の物資を運べる手段がまずは必要になる。

ロケットで物資をちまちまと運搬するのは、時間的にも経済的にも現実的ではない。

そこで宇宙エレベーターが構想された。

この構想の先に大型宇宙ステーションの建設があり、果てはファーストガンダムで描かれたコロニー建設へと繋がっていく。

宇宙に人が生活するための下準備としての技術が、宇宙エレベーターなのである。

このことからは、本作が歴代シリーズの中でも最も近未来を描いたガンダムだということが窺える。

 

 

 

果たしてガンダムと呼んでいいものか…

 

 

前述した通り、本作はガンダムシリーズの伝統をたしかに継承している。

物語の根幹で戦争や紛争が起こる原因としては、歴代シリーズの中でも最もリアルだったかもしれない。

だが物語とは別のところで違和感が非常に多かった作品でもあった。

 

 

ニルヴァーシュ

 

交響詩篇エウレカセブン ニルヴァーシュ sPec2

交響詩篇エウレカセブン ニルヴァーシュ sPec2

 

本作のモビルスーツデザインを手掛けたのは交響詩篇エウレカセブンメカニックデザインを担当した柳瀬敬之氏等である。

アニメ『交響詩篇エウレカセブンも名作と名高い作品で、ご存知の方も多いであろう。

主人公が駆る機体をニルヴァーシュ type ZEROといって、スタイリッシュなデザインで人気を博す。

またエウレカセブン』シリーズにおける看板機体でもある。

LFO(アニメ『交響詩篇エウレカセブンに登場する人搭乗式巨大人型ロボットの総称)としては最古の存在であり、全てのLFOの起源というべき存在。

このスタンスは、劇場版を除く全シリーズを通して貫かれている。

ニルヴァーシュ」はサンスクリット語で涅槃を意味する「ニルヴァーナ」が語源であり、またアメリカのロックバンド「ニルヴァーナ」とのダブルネーミングでもある。

個人的にはアネモネが搭乗する type THE END

(通称「ジ・エンド」)の方が好き。

それはさておき、交響詩篇エウレカセブンを担当した人のメカニックデザインだけあって、本作のガンダムのデザインはニルヴァーシュに近いものとなっている。

それが悪いわけではない。

悪いわけではないのだが、ガンダムとして、果たしてどうなのかという疑問は残る。

 

ROBOT魂[SIDE LFO] ニルヴァーシュ type the END

ROBOT魂[SIDE LFO] ニルヴァーシュ type the END

 

 

 

ガンダムは兵器でしかない

 

 

ニルヴァーシュのようなデザインはたしかにスタイリッシュで格好の良いものだった。

だがガンダムがイチ兵器でしかないことを忘れてしまったデザインにも見えた。

それはまるでSFヒーロー作品のように。

故にどんなに本作の設定がガンダムらしかろうと、著者にとってはガンダムとして観ることが出来なかった。

だってニルヴァーシュなんだもの。

付け加えていえば、パイロットスーツがカラフルすぎたのも苦手だ。

エースパイロットがパーソナルカラーを許されるというガンダムの設定ならいざ知らず…。

唯一ガンダムらしさを感じさせてくれるのは、アムロ役を演じた古谷徹氏が本作に声優として参加していることくらいだった。

しかし本作は作風もスタイリッシュで格好良かったのは事実。

逆に言えばガンダムシリーズとして観なければ良作かと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

映画『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

 

 

『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-(ア ウェイクニング オブ ザ トレイルブレイザー)』は、2010年(平成22年)9月18日公開のアニメーション映画。

テレビシリーズ『2nd』の最終話のその後を描く劇場用アニメ作品である。

副題「A wakening of the Trailblazer」は、和訳すると「先駆者の目覚め」となる。

ガンダムシリーズの劇場作品としては機動戦士ガンダムF91以来19年ぶりとなる完全新作である。

キャッチコピーは「最終決戦(来るべき対話)が始まる」「最終決戦(来るべき対話)の始まり。それは、人類の目覚め-」

機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン』終了と同時に2010年の劇場版公開が予告された後、機動戦士ガンダム00 スペシャルエディション』の特典映像として予告編が順次公開され、公式サイトで同年9月公開予定と発表された。

物語の時代は、『00 セカンドシーズン』から2年後の西暦2314年。

また、『00』シリーズの完結編でもある。

ガンダムシリーズの完全新作映画の企画としては、2006年に一度機動戦士ガンダムSEEDシリーズ』の劇場版の制作が発表されていたが、『00 セカンドシーズン』終了時点でもまだ事実上制作が見送られている状態であったため、約3年後に発表された本作が先に制作・公開されることとなった。

ガンダムシリーズの公式作品で初の宇宙起源生物を取り扱う本作は、新聞でもその点が取り上げられるなど、発表時から反響は大きかった。

また、その新聞インタビューで監督の水島精二氏は、批判されることは承知の上である旨を答えている。

なお地球外生命体の存在を示唆した公式作品としては機動戦士ガンダムSEEDが、そして半公式の漫画作品ではあるが地球外生命体との接触と交戦から対話と和解までを描いた作品としては『Gの影忍』が、本作より先行して存在している。

ゲスト声優として俳優の勝地涼氏が起用されているが、これは本作の音響監督である三間雅文氏と親交を持つ俳優の小栗旬氏の指名による。

ガンダム映画作品の配給を多く担当してきた松竹が本作でも配給を担当しており、松竹系の中心的劇場である丸の内ピカデリー2を核とした公開となっているが、東北・北陸・中国・四国・九州地方の一部劇場では少し遅れて2010年10月30日から公開と、全国一斉ではなく大きく2つの時期に分けての公開となった。

これまでのガンダム映画と違い、中学生までを対象とした小人向け前売券は販売されず、一般向けのみが発売された。

水島精二氏はテレビシリーズ企画時に「外宇宙の生物と戦うガンダム」という案を提示していたが、それは却下されてもう1つの案の「戦争根絶のために戦うガンダム」に決まったという経緯がある。

テレビシリーズを経て戦争根絶への道が開かれたことを受け、劇場版では新たな敵がまた現れて人類同士の戦いが繰り返されるのではなく、没案となっていた「外宇宙からの来訪者」の要素を取り入れ、言葉も感情も通じない人類とは全く異なる種族との「対話」がテーマとなった。

公開時期が地方で異なる関係上、全国88スクリーンという比較的小規模公開ながら、2010年9月18日から同年9月20日までの3日間で興収2億4962万8400円、動員18万1633人(2010年9月18日と同年9月19日の2日間で興収1億9089万2600円、動員13万4759人)となり、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第3位となった。

また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)でも第4位と好評価されている。最終興行収入は8.66億円を記録した。

機動戦士ガンダム40周年プロジェクト『ガンダム映像新体験TOUR』として2019年11月8日-11月21日の期間限定でイオンシネマ独自規格巨大スクリーン・ULTIRA劇場上映。

 

 

劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

 

 

 

あらすじ

 

 

イノベイドの力による支配で地球人類を導こうとしたリボンズ・アルマークソレスタルビーイング(CB)の死闘は、真のイノベイターへの覚醒を遂げて人類同士の相互理解への道を示した、刹那・F・セイエイの勝利によって幕を閉じた。

情報操作によって悪行を隠蔽し続けていた独立治安維持部隊アロウズは解体され、世界は再編成された地球連邦平和維持軍(連邦軍)による保護下で、ようやく真の平和へ向けて歩み始めたのだった。

それから2年後の西暦2314年。

表舞台から姿を消したCBの刹那やロックオン・ストラトスたちは戦争の抑止力となるべく秘密裏に活動を続けていたが、新たな戦争の火種が迫りつつあった。

その発端は、130年前に廃船となったはずの木星探査船「エウロパ」の地球圏への漂着であり、生体反応が無かった同船は地球への突入を防ぐため、連邦軍イノベイターであるデカルト・シャーマン大尉の手で破壊される。

しかし、この一件以降、無人の乗り物の暴走、イノベイターへ覚醒しつつある人々への脳量子波の干渉、人体へ寄生する謎の金属生命体の発見などの怪事件が頻発し始めた。

新たな戦いを予期したCBは、巡礼の旅に出ていたアレルヤ・ハプティズムやソーマ・ピーリス(マリー・パーファシー)と合流し、謎の金属生命体の調査に宇宙へ上がるが、そこに破壊されたはずのエウロパが無数の金属生命体と共に現れ、CBに襲いかかってきた。

それらの放つ強烈な脳量子波に刹那は翻弄されるが、救助に現れたティエリア・アーデによって窮地を脱する。

地球連邦政府に「ELS」と名付けられた金属生命体は、脳量子波に惹きつけられる特性を持っていた。

政府は木星から新たに現れたELSの大群との接触を図り、デカルトを含めた先遣艦隊を火星圏へ送るが、艦隊は救援に駆けつけた刹那の目の前で浸食され、壊滅する。

刹那はトランザムバーストでELSとの対話を試みるものの、その膨大な情報を受け止めきれず、脳にダメージを受けて昏睡状態に陥ってしまう。

ELSを敵性生物と判断した政府は、地球への侵攻を阻止すべく決戦の準備を進め、絶対防衛線へ全戦力を集結させる。

CBも参戦するが、1万対1という戦力差に加え、MSや巡洋艦の能力、GN粒子すらもコピーし、さらには連邦軍の攻撃を迅速に分析して立て続けに無効化するといった、ELSの驚異的な学習能力に圧倒されてしまう。

敗北が決定的となったその時、夢の中でかつての仲間たちに支えられて昏睡状態から回復した刹那が、新たなガンダムダブルオークアンタ」を駆ってELSの中枢へ飛び込み、ティエリアによるサポートのもと、対話のためのシステム「クアンタムバースト」を発動させる。

その瞬間、刹那はELSが滅亡しかけた母星から脱出して人類に助けを求めていたことを理解し、ELSも人類が自分たちのような「群」ではなく「個」を基準としていることを理解した。

刹那はELSとのさらなる相互理解のために彼らの母星を訪れることを決意し、量子テレポートで外宇宙へ旅立つ。

それと同時にすべてのELSは1か所へ集結し、友好の証として地上からも目視できる大輪の花に変化した。

それから50年後の西暦2364年。

ELSの花は宇宙ステーションとして利用され、人類の4割がイノベイターへ進化した。

人類がELSとの共存しながら外宇宙へ進出していく中、ELSとの対話を終えて50年ぶりに地球へ帰還した刹那は、老いたマリナ・イスマイールのもとを訪れる。

歩んできた道が間違っていなかったことを確認し合う刹那とマリナの彼方では、刹那と同様にELSとの融合を果たしていたダブルオークアンタ(ELSクアンタ)が、花々に包まれるのだった。

 

 

 

交響詩篇エウレカセブン』感もここに極まる

 

 

戦う相手は「ELS」と名付けられた数多の金属生命体。

こうなってしまったなら、もはや前時代的ロボットアニメの侵略宇宙人と何ら変わらない。

ガンダムとは、人間同士の戦争がテーマであるべきと考える著者にとって、ここまでくるともはやガンダムとは呼びたくない作品である。

 

 


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