アナザーガンダム
機動戦士ガンダムSEEDシリーズ
- 機動戦士ガンダムSEEDシリーズ
- アナザーガンダムとは
- アナザーガンダム作品一覧
- 『機動戦士ガンダムSEED』とは
- あらすじ
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』とは
- あらすじ
- 新世代ガンダムは『ファースト』から『Z』への流れを完全トレース
- ガンダムシリーズらしいリアリティ
- ガンダムに恋愛要素を持ち込んだ異端のシリーズ
- あまりに美男美女すぎる登場人物たち
- 続編『SEED DESTINY』も結局はキラの物語
- シリーズを通じてキラが一番苦戦したのはあのキャラだった
- テーマソングはガンダムシリーズ屈指の名曲揃い
- ZGMF-X20A "ストライクフリーダム"
- 『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』とは
- あらすじ
アナザーガンダムとは
『機動武闘伝Gガンダム』から始まる、作中年号に「宇宙世紀」を用いないガンダム作品の総称 (パラレルワールドとするかどうかは見解が分かれる)。
作品によって歴史はもちろん、モビルスーツの運用思想や技術、地球の環境状態、ガンダムの定義や価値観、存在する人種等、世界観が大きく異なるのが最大の特徴。
同様に、用いられる年号が作品によって違うのも特徴の1つとして挙げられ、『00』のように現実世界と同じ西暦を用いる例もある。
かつては富野由悠季監督が関わっていないのがアナザー、という分け方もあったが、『∀ガンダム』によって消滅。
またタイトルに「機動戦士」と付くのが宇宙世紀、付かないのがアナザーと分けられていたが、『機動戦士ガンダムSEED』以降はこの慣例は無くなっている。
アナザーの中でも分類する場合があり、『G』『W』『X』を「ガンダム平成三部作」と呼称し、『SEED』以降は「ニュージェネレーションガンダム」として区別する動きが、例えば『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズ等で見られる。
アナザーガンダム作品一覧
平成三部作
作中年号:未来世紀
作中年号:アフターコロニー
- 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
作中年号:アフターコロニー
作中年号:アフターウォー
ニュージェネレーション
作中年号:コズミック・イラ
機動戦士ガンダムSEED 1 すれ違う翼 (角川スニーカー文庫)
作中年号:コズミック・イラ
機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE Desire(1) (角川コミックス・エース)
作中年号:コズミック・イラ
機動戦士ガンダムSEED C.E. 73 STARGAZER (角川コミックス・エース)
作中年号:西暦
作中年号:西暦
作中年号:アドバンスド・ジェネレーション
作中年号:ポスト・ディザスター
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女 PROLOGUE
作中年号:アド・ステラ
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女
作中年号:アド・ステラ
『機動戦士ガンダムSEED』とは
『機動戦士ガンダムSEED』(英題:MOBILE SUIT GUNDAM SEED)は日本のアニメ作品。毎日放送(MBS)製作により、TBS系列で2002年10月5日から2003年9月27日にかけて全50話が放送された。
ガンダムシリーズの1つに属するロボットアニメで、主な略称は『SEED』(シード)。
2004年には本作の直接的な続編として『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が製作されている。
本作はサンライズ第9スタジオが「新しい世代に向けた、新たなスタンダードとなりうるガンダム」「新世紀(21世紀)のファーストガンダム」「原点回帰」を目指し制作された。
ガンダムシリーズでは初のデジタル制作によるVTR映像のテレビシリーズである。
タイトルには「種子」以外に「遺伝子操作」や「発端」という意味も含まれており、さらに頭文字のSには「ガンダムズ」の意味もある。
なお、ガンダムシリーズの通例になっていた主人公の搭乗機=タイトルの法則にはなっておらず、その代わりに「SEED」と略記される未知の突然変異遺伝子の設定を反映している。
また、サンライズの宮河恭夫氏とバンダイナムコゲームスの鵜之澤伸氏の案によって、サンライズ原作のガンダム作品で初めてタイトルに「機動戦士」の冠語がつけられた。
過去の作品で複数のガンダムが敵軍・自軍に分かれて登場したのと同様、本作でも10機以上のガンダムが登場するが、本作の劇中では「ガンダム」という言葉を主人公のキラ・ヤマト個人が自らの搭乗機に名付けたペットネームとして描いており、彼の搭乗したストライクガンダムとフリーダムガンダムに対して「ガンダム」と呼称された以外では、この言葉を劇中で用いていない。
映像ソフトは2003年3月28日からVHSビデオカセット版とDVD版の2種で全13巻がリリースされ、DVD版は累計140万枚以上の売り上げを記録した。
2010年2月23日にはTV全50話のDVD-BOX、2011年2月25日には続編とスペシャルエディションの全作品を含めたDVD-BOXが発売された。
プラモデルや関連グッズ、同時期にメディアミックスで展開された『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』や『ガンダムSEED MSV』も人気を博した。
2004年に東京アニメアワードでアニメーションオブザイヤーとテレビ部門の優秀作品賞の2冠を受賞している。
また、角川書店の「月刊ニュータイプ」2006年9月号で応募・集計された「最新最強ベストアニメ100」では、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と共に第1位に選ばれた。
従来のガンダム作品の版権管理は創通とサンライズが共同で管理されていたが、本作より製作局である毎日放送もそれに加わり、著作権表示は「©創通・サンライズ・毎日放送」「©2002 SUNRISE INC」だった。
2010年以降は毎日放送が外され、SEEDシリーズの版権管理は従来通り2社での管理に戻る。
デジタル放送に移行してからの2011年10月に「HDリマスタープロジェクト」を発表。
『機動戦士ガンダムSEED HDリマスター』としてリメイクされ、同年12月23日からのウェブサイト上インターネット動画配信を皮切りに、翌2012年1月1日からは衛星放送のBS11系列、1月3日からは地上波放送のTOKYO MX系列の2局でデジタルテレビ放送が、3月23日からはBlu-ray BOXシリーズがリリースされている。
機動戦士ガンダム SEED HDリマスター Blu-ray BOX [MOBILE SUIT GUNDAM SEED HD REMASTER BOX] 4 (初回限定版)(最終巻)
あらすじ
C.E.70年、プラントと「地球連合」において発生した戦争は農業用プラント・ユニウスセブンに核ミサイルが撃ち込またことで激化。
物量で勝る地球連合軍の勝利で終わると予想されていた戦争は、膠着状態によって11か月が経過した。
C.E.71年、工学を専攻するコーディネイターの少年キラ・ヤマトは、中立国オーブのコロニー・ヘリオポリスで平和に暮らしていた。
しかし、このコロニー内では連合軍による5機のMSの開発と新造戦艦の建造が極秘裏に行われており、その情報を得たザフトのクルーゼ隊は独断で奪取作戦を開始する。
日常は一変しコロニーは戦場へと変わり果てた。
キラは逃げ惑ううちにMS工場へと辿り着き、連合兵とザフト兵の激しい銃撃戦に鉢合わせしてしまう。
その中には、幼少の頃の親友のアスラン・ザラがいたのだった。
思わぬ場所でキラと再会したアスランは、戸惑いながらもMS「イージスガンダム」を奪取。
キラは居合わせた連合の技術士官マリュー・ラミアスに促されるまま、残された機体「ストライクガンダム」に搭乗し脱出を図る。
しかし、待ち構えていたクルーゼ隊のMS・ジンとの戦闘に巻き込まれてしまう。
最初はパイロットですらないマリューがアスランとの銃撃により腕を負傷した状態で操縦しており、徐々に窮地に追い込まれていくも、キラは絶体絶命の際に強引に操縦を代わり、未完成だった機体のOSを瞬時に書き換えるという離れ業をこなし、ジンを撃破する。
キラは無事脱出していた友人達と再会するが、戦闘はまだ続いていた。
ストライクガンダムはキラにしか扱えないことから、マリューはコロニーからの脱出を成功させるためにも彼に出撃を要請する。
キラも友人達を守るため、否応なくストライクガンダムに搭乗し、ザフトと戦っていく。
宇宙での戦いを経て地球に降下し、連合軍の本部であるアラスカを目指すアークエンジェル。
だが、降り立った地に待ち構えたアンドリュー・バルドフェルドをはじめとする敵との戦いとそれによって知った絶滅戦争への可能性から、キラは次第に戦争に対する疑念を感じ始める。
また、アスランも戦場にてオーブの姫であるカガリ・ユラ・アスハと出会い、衝突しつつも和解。
プラントへの核攻撃やその報復として地球に投下されたニュートロンジャマーを始めとする負の連鎖を語り、次第に惹かれあって行く。
その一方で、クルーゼ隊の隊長であるラウ・ル・クルーゼはザフト強硬派でありアスランの父でもあるパトリック・ザラと接近していく。
その最中にアスランたちとの戦いでブリッツの搭乗者であるニコル・アマルフィが戦死。
キラとアスランの関係に亀裂が生じ、激戦の末にストライクとイージスは相打ちとなる。
キラやその仲間であるトール・ケーニヒらを失いつつもアークエンジェルは連合軍本部であるアラスカJOSH-Aに到着。
一方、アスランとの激戦で負傷したキラはマルキオ導師の計らいでプラントの有力者の令嬢ラクス・クラインの元にいた。
この時プラントの内政はパトリックが実権を握るに至っており、彼は大作戦「オペレーション・スピットブレイク」を地球連合本部を一網打尽にする掃討作戦へと強行した。
仲間がいるであろうアラスカ攻撃の報せを受けたキラはこれに動じ、それに呼応したラクスはザフトの最新鋭モビルスーツである「フリーダムガンダム」(フリーダム)をキラに託す。
アラスカはザフトの総攻撃によって壊滅の危機にあり、これに違和感を覚えたムゥ・ラ・フラガは、成り行きによって地球連合軍(大西洋連邦)が超兵器「サイクロプス」を用いてザフトの地上軍攻撃と、組織内の不用者の処分を兼ねた自爆作戦を画策していると知る。
ムゥから伝えられたマリューはこれを知り脱出を試みるが、ザフトの追撃が厳しく窮地に追い込まれる。
そこへフリーダムを受け取ったキラが降り立ち、アークエンジェルを救援。
マリューから内情を聞かされ、連合ザフト双方の兵員に撤退勧告を行う。
だが、サイクロプスは起動しアラスカは崩壊。
脱出に失敗した双方の兵員から莫大な死傷者を発生させる。
これに業を煮やしたザフトはオペレーション・スピットブレイク本来の目標であったパナマを攻撃するが、戦争はエスカレートし、投降者までも殺害する絶滅戦争へと突入していく。
プラントではアラスカの作戦失敗の責を問われたパトリックが、ラクス・クラインのフリーダム強奪協力を理由に対地球穏健派議員を拘束。
さらにはアスランに新型モビルスーツ「ジャスティスガンダム」(ジャスティス)を受領させ、奪取されたフリーダムとその目撃者の抹殺を命じる。
こうした一連の流れで指名手配を受けていたラクスの父、前議長シーゲル・クラインは銃殺され、逃げのびたラクスも地下に潜伏しプラント市民へ反戦放送を行う。
また、ラクスはアスランと遭遇し、彼に戦いの正義を問いかけるのだった。
アラスカからの脱出に成功したアークエンジェルは友軍を犠牲にする連合軍の戦いに疑念を感じ、オーブへと落ち延びる。
だが、そのオーブも連合軍の軍需産業複合体のトップであるムルタ・アズラエルの謀略によって侵攻が開始される。
自国戦力やフリーダムや修復されたストライク、味方となったバスターガンダム(バスター)、ラクスの問いかけとカガリの存在からザフトを離反したアスラン、ジャスティスらによって連合軍と激突するオーブであったが、防衛戦は突破されていき、オーブは残存兵力の一部や後継者であるカガリらを戦艦クサナギに載せて脱出させた後、戦場となったオノゴロ島を自爆。
オーブの権力者であったウズミ・ナラ・アスハたちがここで死亡する。
宇宙へと脱出したアークエンジェル、クサナギはプラント国内でレジスタンスと化していた穏健派(クライン派)のエターナルとも合流(三隻同盟)。
廃棄されたコロニー地帯メンデルに潜伏するが、ザフトのクルーゼ隊やアズラエルを擁する連合軍のドミニオンに追撃され、一進一退の攻防を繰り広げる。
キラはそこでメンデルが自身の故郷であること、その出生の秘密やクルーゼとの因縁を知る。
また、クルーゼは自身の出生から世界を憎悪し絶滅戦争へ誘導していた事が判明する。
クルーゼの計らいもあり、一連の戦いで核分裂技術の再利用を可能にするニュートロンジャマーキャンセラーを入手したアズラエルは、これを核ミサイルに転用するよう強行採決。
ザフトの前線防衛基地の一つであるボアズが、核攻撃によって陥落し、ザフトは防衛線を本国コロニー近隣の衛星要塞ヤキン・ドゥーエまで後退させる。
これに激怒したパトリックは最終兵器であるジェネシスの使用を決断。
プラント本国への攻撃のため、核ミサイルを携え攻め入った連合軍、そして戦闘の停止を望む三隻同盟との三つ巴の戦いが開始される。
ザフトはジェネシスの一斉射で地球連合軍を薙ぎ払い、さらに追撃で月面の連合軍基地であるプトレマイオス・クレーターを破壊。
さらに次の照準を地球に定める。
これに激怒したムルタ・アズラエルはプラントへの再核攻撃を命令するが、武力介入した三隻同盟によってこれが阻まれる。
そして激戦の末、アズラエルは乗艦ドミニオンとともに死亡した。
それでも地球への照準を止めないジェネシスを停止させるために戦うキラの前に、ザフトのモビルスーツ「プロヴィデンスガンダム」(プロヴィデンス)とクルーゼが立ちはだかる。
フリーダムとプロヴィデンスは激突し、クルーゼはキラに人類の負の側面を訴えかけるが、キラはこれを退けプロヴィデンスを撃破。
爆発に飲み込まれ、フリーダムが大破する。
時を同じくしてジャスティスの自爆によってジェネシスも破壊された。
また、時を同じくしてザフト内ではパトリックが部下に射殺され、こうした混乱に乗じて拘束されていた穏健派議員が連合側に対し停戦を呼び掛ける。
クルーゼとの戦いで傷ついたキラは宇宙を漂う。
そこへ脱出に成功したカガリとアスランが、ストライクルージュに乗って彼の元へ向かった。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』とは
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(英題:MOBILE SUIT GUNDAM SEED DESTINY)は、「ガンダムシリーズ」のテレビシリーズ。
『機動戦士ガンダムSEED』の続編として製作され、2004年10月9日(一部地域は同年10月16日)から2005年10月1日(一部地域は同年10月8日)まで、MBSを製作局としてTBS系列で全50話が放送された。
前作『機動戦士ガンダムSEED』での終盤の舞台となった戦いである第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦から2年後の世界が舞台であり、物語の舞台が「宇宙世紀」ではないガンダムシリーズ作品の続編作品が、TVシリーズとして制作されたのは本作が初である。
本作ではAパートのみアイキャッチがなく、番組ロゴが表示されるのみ。
本作のザフト軍のモビルスーツには、宇宙世紀シリーズで登場したジオン公国のザクやグフ、ドムをオマージュしたものが登場する。
主人公については媒体によってシン・アスカだけではなく、放送開始後は「ガンダムSEED DESTINYの二人の主人公」「もう一人の主人公キラ・ヤマト」など双方を主人公とする表現も用いられる。
監督の福田己津央氏は放送開始前のインタビューでは「本作で戦争はなぜ起こるのかを描いていく」と発言していたが、放送終了後のインタビューでは、
DESTINYは戦争がテーマの作品ではない。
競争が否定されがちな世情において、生命の進化が生存競争と適応である事を改めて考え直し、子供たちが厳しい現実と向き合いながら戦う事をテーマとした。
といった旨の発言している。
また、福田氏は後年のインタビューにおいて『SEED DESTINY』は準備期間が短かった事と、『SEED』のスペシャルエディションを挟んだために、製作がタイトになっていた事で自分の演出が一部スタッフやキャストに伝わらず、分かりづらくなった旨を明かしている。
また、福田氏は「一つの物語に三軸の主人公を据えて、三つの視点から描くことに挑戦してみたかった」と述べている。
福田氏はシンのキャラクター設計とその顛末、シン、アスラン、キラの順番でシナリオのスポットを当てる事は当初の予定通りだったとしつつも、キャラクターの心情を説明するためにストーリーを割いたことと、初期に想定していたキャラクター像が製作するにつれ変遷していった旨を明かし、「一番ブレなかったのはキラ、ラクス、デュランダル」と評している。
あらすじ
コズミック・イラ(C.E.)71年6月15日、大西洋連邦を主力とする地球連合軍とオーブ連合首長国によるオノゴロ島の攻防戦の中、シン・アスカはたった1発の砲弾で家族を失った。
妹マユが落とした携帯電話を握り締め、シンは自らの非力さに絶望する。
その後、地球連合軍とザフト軍による大戦(第1次連合・プラント大戦)は、第二次ヤキン・ドゥーエ宙域戦、ユニウス条約の締結を経て、一応の停戦を見た。
しかし、両陣営間の争いの火種は消えることはなかった。
一年半にも及ぶ戦争を停戦へと導いた英雄キラ・ヤマトは、その後MS(モビルスーツ)を降り、共に戦い抜いたマリュー・ラミアスとアンドリュー・バルトフェルド、恋人のラクス・クラインと孤児たちと共に、オーブの僻地で隠居生活を送っていた。
同じく、停戦に貢献した元ザフト軍人でキラの親友アスラン・ザラは「アレックス・ディノ」と名を変え、オーブ代表首長となったカガリ・ユラ・アスハのパートナーとして公私をサポートしていた。
停戦から2年後、C.E.73年10月2日。
プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルとの非公式会談のため、新造艦ミネルバの進水式の準備が進むL4 アーモリーワンを訪れたカガリとアスラン。
だがその最中、ザフトが開発した新型MSカオス、ガイア、アビスが何者かに強奪され、周囲は混乱に陥る。
これを阻止すべく、ミネルバからも新型機インパルスガンダム(インパルス)が出撃。
そのパイロットは、プラントに渡りザフト軍に入隊したシンであった。
アスランはカガリを守るため近くに放置されていたザフトの新型量産MS・ザクウォーリアに搭乗し、3機のガンダムと戦うが、性能で勝る3機を相手に苦戦を強いられ、ミネルバに避難する。
新型機を強奪したファントムペインを追い、カガリとアスランを伴ったままミネルバは出撃する。
だがそんな中、安定軌道にあったはずのユニウスセブンが地球への落下コースに乗ったという報せが入る。
それは、ナチュラルへの憎しみを募らせ続けるザフト脱走兵たちの仕業だった。
惨劇に見舞われる地球だが、軍需産業複合体「ロゴス」のメンバーであるロード・ジブリールはこれを利用し、プラントへの開戦を大西洋連邦に促す。
ミネルバとの戦いで全滅したザフト脱走兵の引き渡しと、国家の主権移譲の二択を迫られたプラントは徹底抗戦の意思を示し、ここに連合とプラントの戦争が再開された。
プラント本国攻撃のために核攻撃までも敢行した連合軍であったが、これが阻まれ作戦は失敗に終わる。
その頃、旧友との再会や戦争に向かう世界に突き動かされたアスランはプラントへと渡り、そこでデュランダルに論されザフトに復隊。
また、デュランダルはラクスの影武者である「ミーア・キャンベル」を国民のアイドルとして担ぎ上げ、プロパガンダも開始した。
さらにプラントは連合軍の攻撃に対する積極的自衛権を行使し地球に部隊の降下を開始した。
こうした情勢から地球圏の国家群が陣営分けを余儀なくされるなか、オーブは親連合派であり、実権を握っていたセイラン家たちの意向によって連合への同盟が結ばれる。
また、戦いから離れていたキラやラクスたちの前にもザフト最新鋭機を携えた特殊部隊が襲撃し、否応なしに戦禍へと身を投じる形となった。
連合との結びつきを強めるセイランとカガリが政略結婚される事を知ったキラは、フリーダムガンダム(フリーダム)を持ち出しカガリを誘拐。
アークエンジェルとともにオーブを脱出し、その協力勢力とともに行動を開始する。
その一方で、地球連合勢力では内政の悪化から、地球連合からガルナハンやディオキアといった離脱地域が発生し始め、救援に乗り出したザフトはこれらを味方につけていく。
これにアークエンジェル、フリーダムやキラたちは武力介入し、カガリはオーブの代表としてオーブ軍の撤退を命じるものの、既に実権を握っていたセイランに拒否され、三つ巴の戦いを繰り広げていく。
この戦いでセイバーやアビスをはじめとした戦力をも失い、多大な被害を受けたミネルバとファントムペイン。
後者に最新兵器「デストロイガンダム」(デストロイ)を渡したジブリールは、これによってザフトが駐留する連合離脱地域であるベルリンの攻撃を命じる。
デストロイの攻撃によって壊滅状態となるベルリンだったが、シンとインパルス、キラとフリーダムらの活躍によってこれが撃墜される。
だが、その成り行きでデストロイの搭乗者であり、シンと懇意であったステラ・ルーシェが命を落とした事で、シンはフリーダムへの復讐心を抱く様になる。
デュランダルは、ベルリンの被害を受けてこれを世界に緊急放送。
一連の事件や、これまでの戦争が地球連合さえをも陰で操る軍需産業複合体ロゴスの陰謀であり、これを打倒する事を世界に宣言する。
これに呼応した民衆は武装蜂起を開始し、地球連合軍と衝突。民衆の手によって殺害されるロゴスのメンバーも現れる。
また、デュランダルは武力介入を繰り返したアークエンジェルらの掃討作戦も敢行。
これによって復讐に燃えるシンとキラが激突。
フリーダムが大破し、キラは重傷を負う。
キラとアークエンジェルの処遇、そしてデュランダルに疑念を抱いたアスランは、彼と衝突するも逆に憲兵を差し向けられ、ザフトから脱走。
そこへシンとデスティニーガンダム(デスティニー)、デュランダルの腹心であるレイ・ザ・バレルとレジェンドガンダム(レジェンド)が追撃し、アスランと脱走を手引きしたメイリン・ホークを撃墜する。
地球圏内の反ロゴス機運は留まる事を知らず、脱出したロゴスメンバーは連合軍基地ヘブンズベースに退避。
その逮捕を名目として、地球連合軍からの離脱勢力とザフトの反ロゴス同盟軍がこれに攻撃を加え、ヘブンズベースは陥落。
ジブリールは脱出し、オーブへと向かう。また、宇宙にてデュランダルの素性を調査していたラクスたちは彼の考案するデスティニープランの存在を知り、ザフトの追撃を受けるもキラとストライクフリーダムガンダム(ストライクフリーダム)によってこれを退ける。
セイラン家の失策によって国防軍も総崩れ寸前となるが、この混乱の最中にカガリは父ウズミが遺したモビルスーツ「アカツキ」を受け取り、オーブの代表へと復帰するとともにザフトを迎撃する。
カガリの部下レニドル・キサカによって救出されていたアスランもまた、ラクスからインフィニットジャスティスガンダム(インフィニットジャスティス)を受け取り、攻め入るシンたちザフトに応戦した。
しかし、またしてもジブリールは脱出に成功し、本物のラクスが世界放送を行ったことでザフト内部でも動揺が広がる。
月面基地ダイダロスへと落ち延びたジブリールは再び連合軍を動かし、軌道間全方位戦略砲「レクイエム」によってプラント本国を攻撃。
幾つかのコロニーが破壊され、夥しい死傷者が発生する。
これに対しザフトはダイダロスへの報復を行い、ジブリールは打倒された。
また、月面のコペルニクスではミーアとラクスが接触するも、マネージャーであるサラの凶弾によってミーアが死亡した。
ダイダロスを攻略したザフトのデュランダルは世界放送を行い、世界的な遺伝子による管理社会制度「デスティニープラン」の施行を宣言。
接近した地球連合残存軍と大西洋連邦大統領ジョセフ・コープランドを、押収・復元したレクイエムによって抹殺する。
レクイエムの次の標的が自国とみなしたオーブは、地球連合の残存兵力とともにそれを阻止する作戦を開始。
デュランダルはレクイエムだけでなく自らの牙城である移動要塞メサイアを持ち出し、掃討作戦を開始する。
キラとストライクフリーダム、レイとレジェンドが、アスランとインフィニットジャスティス、シンとデスティニーが激突するも、何れもストライクフリーダムとインフィニットジャスティスが勝利を収める。
そこでデスティニープランの破綻によって世界の混乱が発生すると告げられるが、キラはそれとも戦う意思を表明する。
そしてデュランダルはプランではなく「明日」を求めたレイによって倒れ、これに駆け寄ったかつての恋人タリア・グラディスとともに、3人で崩壊するメサイアと運命を共にした。
これを見届けたラクスはザフトへの停戦勧告を行い、ザフト側も合意。
ラクスは調停者としてプラントへと渡り、ザフトとオーブの停戦が実現した。
月日は経ち、オーブにてシンはアスランとともに家族の慰霊碑に花を手向ける。
そこに現れたキラがフリーダムのパイロットであることを知り、和解した三人は戦いの決意を誓うのだった。
そしてザフトの白服をまとったキラは、プラントにてラクスに迎えられた。
二作品、一気にいこう!
新世代ガンダムは『ファースト』から『Z』への流れを完全トレース
『SEED』は新世代のファーストガンダムを目指して制作されているが、オマージュとしてファーストを模して制作された節もある。
ファーストでの名ゼリフが『SEED』にも登場するのが良い証拠である。
『SEED』のラスボスであるラウ・ル・クルーゼはシャアのような仮面をつけ、シャアのような策略を張り巡らせる。
また『SEED DESTINY』ではあの池田秀一氏が、これまたラスボス・デュランダルのCVを担当している。
池田秀一氏は言わずと知れた、ファーストでシャアのCVを担当したレジェンドだ。
このようにあらゆる点において『SEED』はファーストを、『SEED DESTINY』は Z を目指して制作されたことがわかる。
ガンダムシリーズらしいリアリティ
前述した通り、『SEED』というタイトルには「種子」以外に「遺伝子操作」という意味が込められている。
そしてこの「遺伝子操作」こそが『SEED』シリーズのテーマなのである。
非遺伝子操作のナチュラルと遺伝子操作のコーディネーターの対立は、遺伝子操作技術が人にも適用可能となった時に考えられる確執であり、現実に起こり得る事態である。
このような近い将来に起こり得るリアリティこそ、ガンダムシリーズの真髄。
『SEED』シリーズにはガンダムシリーズを名乗るに相応しいリアリティが存在した。
ガンダムに恋愛要素を持ち込んだ異端のシリーズ
『SEED』シリーズは正統なガンダムシリーズ要素を継承していながら、異端のシリーズでもある。
それはガンダムに色恋を持ち込んだから。
ファーストにだって色恋を匂わせる程度の描写は、たしかにあった。
だがそんなものとは比べものにならないほど、『SEED』シリーズには恋愛要素が多かった。
要するにイチャイチャしすぎていた。
これには賛否が分かれるところだが、『SEED』が持ち込んだ恋愛要素で多くの新規女性ファンを取り込んだ事実は否めない。
特にラクスとカガリという対照的なヒロインの存在は、物語を盛り上げる一端となっている。
個人的にラクス好きだし、戦時であろうが人はきっと恋愛するだろう。
種族維持本能が働き、平時よりむしろ積極的になるのかもしれない。
ならばガンダムシリーズに恋愛要素があっても、あながち間違いではないのだろう。
恋愛要素はアリでいいけど…
あまりに美男美女すぎる登場人物たち
何度もいうがガンダムシリーズはリアリティが肝要である。
だが『SEED』シリーズで唯一といえる非現実的描写がある。
それは主要登場人物たちが、皆美男美女でありすぎることである。
遺伝子操作しているコーディネーターが美男美女であることは理屈でわかるが、ナチュラルでも主要キャラは美男美女。
そういえば黒人が登場していた記憶もない。
それには理由がある。
アニメに他人種を登場させることは、実はデリケートな問題らしい。
かの『サイボーグ009』の主要キャラのひとりを黒人として登場させたのは、アニメ界では快挙だったという。
その証拠にファーストでは当初、黒人で設定されていたキャラがいる。
しかし残念ながらTV局サイドから突っぱねられたと聞いたことがある。
それでもファーストはめげなかった。
純粋な黒人こそ登場しないものの、人種には多少なりともバリエーションを与えたのだ。
プエルトリコ系のカイ・シデンなんて設定は、ほとんどの人が知らないのだろうけど…
それはさておき、『SEED』シリーズでは人種という概念すら存在していないように思える。
これは遺伝子操作技術が確立されれば、人種の違いも無くなるということなのだろうか?
『SEED』の示す人種ボーダレスの世界観は、近い将来起こり得るのだろうか。
同じ続編でもZとはここが違った
続編『SEED DESTINY』も結局はキラの物語
『SEED』の主人公であるキラ・ヤマト。
最高のコーディネーターである彼は、ファーストでの最強のニュータイプ・アムロである。
そんなアムロも、Zではカミーユに主人公の座をちゃんと譲っていた。
そこに至るまでにはいくつか理由があるが、一番はアムロをガンダムに乗せなかったことだろう。
この英断がすべてを決定した。
アムロ最強を信じる熱心なファンから不満の声も多かっただろう。
結果的にこのことが功を奏した。
前作主人公を続編に登場させるなら、現主役へのアドバンテージは絶対条件だ。
何故なら前作主人公はヒーローなのだから。
それを怠った『SEED』シリーズは、初代主人公のキラ・ヤマト無双と化してしまった。
悲惨なのは続編『SEED DESTINY』の主人公だったシン・アスカだ。
物語が進むにつれ成長を続けたシンだが、最後にはキラに瞬殺で大破させられている。
まさに一瞬の出来事だった。
あれを見せられては、今までの戦闘はいったい何だったのか…。
キラ最強説は良いとして、シンの扱いがあまりにぞんざいすぎたことが可哀想でならない。
最強キラ伝説
シリーズを通じてキラが一番苦戦したのはあのキャラだった
『SEED』シリーズを通じて最強の名をほしいままにしたキラ・ヤマト。
続編主人公シン・アスカには一度遅れをとったものの、最終的には瞬殺している。
ならば最強キラを一番苦しめたのはいったい誰だったのか?
それは『SEED』のラスボス、ラウ・ル・クルーゼだ。
『SEED』での、いわばシャア的存在のキャラクターである。
あのキラが駆るフリーダムをガチ勝負の末、中破にまで追い込んだ機体は、後にも先にもラウ・ル・クルーゼのプロヴィデンス以外に存在しない。
全力の最強キラを唯一苦戦させた男…ラウ・ル・クルーゼもまた、時代に翻弄され心に闇を抱えていた。
『SEED』の最終回。
キラとの一騎討ちとなったクルーゼが、人類の負の側面を延々と語り続けるシーンは、シリーズ屈指の名シーンである。
ラウ・ル・クルーゼは愛すべき敵キャラなのだ。
テーマソングはガンダムシリーズ屈指の名曲揃い
『SEED』シリーズのテーマソングは、歴代ガンダムシリーズの中でも屈指の名曲揃い。
『SEED DESTINY』で念願のガンダム声優デビューを果たした、うっかりタカノリ…もといT.M.Revolutionや中島美嘉さんなど、錚々たるアーティストがテーマソングを担当している。
だが名曲は有名無名に関わらない。
『SEED』シリーズの楽曲は、ほぼすべてが名曲と呼んで差し支えがないといえるだろう。
歴代最強モビルスーツ
ZGMF-X20A "ストライクフリーダム"
ZGMF-X20A "ストライクフリーダム"は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するモビルスーツ。
デザインは大河原邦男氏が担当。
核分裂炉を搭載しているため高性能だが、C.E.73時点においてはユニウス条約違反機に該当する。
フリーダムの後継機として開発されたモビルスーツであり、フリーダムの特性を受け継ぎつつ、最新技術を惜しみなく投入し、機体性能をフリーダムの数倍にまで高められた。
元々はザフトにおいて先代機フリーダムと同時期に量産試作機として開発が開始されていた機体であったが、導入する予定だったドラグーン・システム及び後のヴォワチュール・リュミエールシステムとなる次世代推進機関の開発が予定より遅れたため戦時完成には間に合わず、さらにユニウス条約が施行された影響で、現存する試作機とその設計データなどは全て封印される事となった。
その後、封印された試作機とデータは他のインフィニットジャスティスやドムトルーパーなどの設計データと共にクライン派によって秘密裏に根こそぎ奪われ、ファクトリーなる秘密工廠にて魔改造の日々を送る事となる(第二世代ドラグーンと次世代推進機関の研究はザフトで継続され、それぞれ特化した性能に分割したレジェンドやデスティニーに花開いていくこととなる)。
ファクトリーにおける改造によって、ハイパーデュートリオンエンジン、ヴァリアブルフェイズシフト装甲、ヴォワチュールリュミエール、ビームシールドといった最新技術でアップデートされており、どこまで原型を留めているのか怪しいパワーアップを遂げている。
武装類にしてもアビスらに投入されたセカンドステージのMSの技術を加味した上で、キラ・ヤマト専用の超高性能ワンオフ機として再設計を施され、現在の姿として日の目を見る事となった。
ちなみに、開発の全面的な主導を行ったのは、他ならぬパイロットであるキラ本人と言う、意外な設定がある。
主人公パイロットが事態の悪化に備え開発を主導し、オールレンジ兵装を装備したガンダムと言う特性は、νガンダムと似た開発経緯を辿った機体とも言える。
総論として、極大コストをかけた個人用のカスタムメイド機であるが、 C.E.73年からの戦争期においてはどの勢力もガンダムタイプが試作品から意図された高性能チューン機へ変遷しつつあり、この機体もまたその流れに乗った機体のひとつと言える。
驚異的な戦果を挙げたことによって、この機体が出てきた時点で史上最強のモビルスーツとして知られることとなった。
この機体の搭乗者を想定した強化改造の代表的なものとして、各部パーツの装甲を細かく分割し、機体の動きに合わせてスライドする機構を加えられた点(宇宙世紀でいうムーバブル・フレームに近い)と、内部フレーム自体がPS装甲部材で作られた点が挙げられる。
各部パーツの装甲分割・スライド機構は、パイロットの被弾率の低さから、極限まで運動性を上げ、被弾しないことを前提として採用された。
この機構は限りなく人体に近い可動を可能とする反面、装甲の間に無防備な隙間を生み防御力の低下を招くが、極限まで高められた運動性と操縦技術によって、実戦において一度も被弾する事がなく、防御力の低下は問題なかったという。
それどころか、もしこの機構が採用されていなかった場合、パイロットの反応速度に機体が追随出来なかったであろう事が判明している。
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『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』とは
『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』は、ガンダムシリーズのうち、『機動戦士ガンダムSEED』をはじめとするコズミック・イラを舞台とした設定世界に属するアニメ作品。
"X" plosion GUNDAM SEEDの企画第1弾として制作され、インターネット配信やイベントでの上映で公開された。
第1話は2006年7月14日からバンダイチャンネルで有料配信された。
1話15分、全3話。
TVシリーズ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』で描かれたC.E.(コズミック・イラ)73年、ユニウスセブン落下後の地球が舞台である。
プロデューサーである池谷浩臣と設定制作の服部正臣はインタビューに際し、もともとは店頭プロモーションビデオとして企画されていたものが配信作品になったと語っている。
また、2002年に放送がスタートした『機動戦士ガンダムSEED』から既に年月が経過し、同作から新規流入したファンの年齢層が上がりつつあったことから、より対象年齢を上げた作品内容になったという。
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あらすじ
C.E.73年、ブレイク・ザ・ワールド事件によって大気圏を突破したユニウスセブンの破片は、地球の数多くの都市へと降り注ぎ壊滅的な被害を与えた。
これに乗じたテロが地球各所で発生し、連合軍が対応に追われる中、D.S.S.Dのセレーネ・マクグリフが中心となって開発した惑星間探査用MS「スターゲイザー」は宇宙へと飛び立った。
同じころ、事件の混乱に乗じて地球連合軍の新型駆動コンピューターの開発基地がMS部隊に襲撃される事件が発生する。
ファントムペインのホアキン隊は、スウェン・カル・バヤンのストライクノワール、ミューディー・ホルクロフトのブルデュエル、シャムス・コーザのヴェルデバスターを派遣しこれを鎮圧。
さらにテロリスト潜伏の情報から、避難民を問わずコーディネイターの難民キャンプに対し攻撃を加える。
ファントムペインは転戦を続け、ベルリンへのデストロイ護送の任務にはホアキン隊がザフトの襲撃に対抗するも、その際にミューディーが命を落とす。
その舞台裏では、D.S.S.Dによってスターゲイザーとその推進装置であるヴォワチュール・リュミエールのテストが無事に成功していた。
ロード・ジブリールの逃亡後、窮地に追いやられたファントムペインは戦況の巻き返しを図るべくD.S.S.Dを襲撃し、スターゲイザーに搭載された無人操縦用AIの奪取に乗り出した。
シビリアンアストレイD.S.S.Dカスタムによって応戦するD.S.S.Dだが、ストライクノワールやヴェルデバスターには歯が立たず防戦一方となる。
そんな中、有人仕様に換装したスターゲイザーが出撃しストライクノワールと交戦。
ヴォワチュール・リュミエールの機能も駆使し圧倒する。
同じころヴェルデバスターは戦域でのバッテリー切れによって機能停止し、そのままシビリアンアストレイの集中砲火を浴びて撃破された。
スターゲイザーに搭乗していたセレーネはストライクノワールを捕縛すると、D.S.S.Dトロヤステーション基地の人工衛星「アポロンA」の推進ビームによってヴォワチュール・リュミエールに大出力のレーザー推進を行い、そのまま敵機もろとも金星圏まで離脱した。
また、アポロンAは推進ビームをファントムペインの母艦ナナバルクに発射し、これを撃沈した。
加速によって意識を失っていたスウェンとセレーネは金星圏で目覚め、帰還のためスターゲイザーに同乗し地球圏を目指す。
機体内酸素を節約するためにコールドスリープとなったスウェンは、その中で自身の幼少期や戦友たちの走馬灯を見るのだった。
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