#136
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
家福音(「ドライブ・マイ・カー」より)
家福悠介は、相手役の台詞部分だけを音がカセットテープに録音し、それに自分の台詞で答えながら台本を覚えてゆくという手法を好んでいた。
愛車「サーブ900ターボ」を運転するときにこのテープを流し、自分の台詞をそらで繰り返しながら台本を身に染みこませた。
テープに音が吹き込んだチェーホフのセリフの中に、こんな一節があった…。
真実というのは
それがどんなものでも
それほど恐ろしくはないの
いちばん恐ろしいのは
それを知らないでいること
映画『ドライブ・マイ・カー』がどんな作品なのかを端的に言い表している実に深い名言。
映画を観れば様々な意味に捉えられるが、まずはこの言葉の意味を一方向から切り取ってみよう。
蓋を開けてみたら、思っていたよりたいしたことではなかった…なんてことは、誰にでも経験があるだろう。
大抵が、知ってしまえば何てことはないことばかり。
では、なぜすぐにそうしないかといえば、人は想像の生き物だから。
勝手に想像を膨らませ、勝手に心配し、勝手に落ち込んでしまうのが人という生き物だから。
人は、未知のことやものに一番恐怖を感じてしまう生き物だ。
知らないことが一番恐ろしいという所以は、そこにある。
また別の切り口をするならば、知らぬ前抜け出せないところまでハマってしまっている恐怖というのもあるのだろう。
知っていれば対処もできるだろうが、知らなければ対処のしようがない。
実害が出て、そこで初めて知るのでは遅いのだ。
何事も知る勇気から始まる。
いつまでも目を背けていては、その恐怖に縛られたままだ。
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