(たぶん)報道されなかった日本の闇ニュース[34]
NHKがジャニーズ事務所に毎年2億円を支払っていた事が判明
「若年層の視聴率がほしかったんですよ。だから、忖度を続けてしまったんです……」と、後悔を口にするのはNHK関係者だ。
日本社会を揺るがす故・ジャニー喜多川氏による性加害事件。
2023年8月29日に、ジャニーズ事務所が設置した外部専門家チームが発表した調査報告書では、性加害問題が長年放置されてきた背景に
「マスメディアの沈黙」が指摘されていたが、さもありなん。
公平・公正・不偏不党をうたってきた公共放送ですら、ジャニーズ事務所と "特別な関係" にあったのだから――。
NHKの本部である東京・渋谷の放送センターの西館に "魔の7階リハ室" があったんですよ。
ここに、ジャニーズ専用の部屋が用意されていたんです。
NHK職員はほとんど近寄らず、お菓子の自動販売機に群がる "子供たち" とジャニー氏が自由に闊歩する異様な空間でした。
局内の一部の関係者の間では有名な話ですよ。
前出・NHK関係者
ことの発端は、2000年に放送が始まった『ザ少年倶楽部』という音楽番組だ。
"少年" たちの育成にジャニー氏も熱を上げていた。
番組のキャスティングや編集に、直接、ジャニー氏が関わっていました。
どのコを何秒、映すのかなど、細かいこだわりが多く、担当者は苦労したそうです
前出・NHK関係者
番組を制作するうえで、テレビ局が楽屋やリハーサル室を用意すること自体は当然のこと。
だが7階リハ室は、まったく性質の違うものだった。
同番組に出演していた元ジャニーズJr.の男性は、こう証言する。
そもそも私がジャニーズJr.のオーディションを受けたのが、NHKの西館7階リハ室でした。
合格後は週に3回は通っていましたね。
私のときは707号室か709号室だったと思います。
当時はジャニーズJr.が出演するテレビ東京の番組や、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)のリハーサル、そしてジャニーズ本体のコンサートの練習もこの部屋でした。
別のNHK職員もこう語る。
事情を知らないドラマ部の職員は、なぜ7階のリハ室はぜんぜん予約できないんだと愚痴を言っていました。
706号室や707号室など、時期によって7階の複数の部屋をジャニーズが押さえていました。
ジャニーズタレントへの雑誌のインタビューなどもここ。
ジャニーズによる "占有" は、2019年末のコロナ禍まで続きました。
これは天下の国営放送が、故・ジャニー喜多川氏による未曾有の性加害事件に加担していたことを意味する。
国営放送の原資は視聴者、すなわち国民から無理矢理徴収している視聴料である。
この貴重な視聴料が、良質な番組制作のために正しく遣われていなかったということになる。
まるで時代劇でありがちな悪代官×悪御用商人のようだ。
さらには、この事実を自ら白日の元に晒そうとしない旧態然とした体制にも問題がある。
故・ジャニー喜多川氏による性加害事件の発覚後、沈黙を守る各主要メディアの中で一番に口火を切ったのは、たしかNHKだったと記憶している。
それでも5分ニュースの中の、たった数十秒の報道だったのだと。
しかしそれも国連の人権理事会が動くと決まった後の話。
これほどの大事にならなければ、この事件もまた、他の事件同様闇に葬られていたのだろう。
自分たちに都合の悪いことは(バレるまで)報道しない。
戦時下の情報統制とは、きっとこんな感じ。
政府の犬に成り下がったメディアは、国民に対し隠蔽・捏造・情報操作でミスリードを謀るのだ。
NHK、ジャニーズ事務所のタレント新規起用せず 紅白歌合戦含む
ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題を巡り、NHKの稲葉延雄会長は2023年9月27日、同事務所による被害への補償や再発防止の取り組みなどが十分と判断されるまで、所属タレントの新規起用を控えると発表した。
年末の紅白歌合戦もこれに含まれる。
同日開かれた定例記者会見で明らかにした。
NHKの壮大かつ華麗なる手のひら返し
いや、そんな都合の良い言葉で片付けてしまったらNHKの闇は暴けない。
NHKが保身のためにハシゴを外した。
ツーツー、蜜月、水魚の交わり。
事態が想像以上に大きくなったことを恐れたのか、NHKがジャニーズ事務所に対して毅然とした態度を貫きだしている。
所詮はNHKも官だったということか。
相も変わらず官のやることは姑息で卑怯だ。
この問題の元凶はジャニーズ事務所の旧体制とメディアの過剰な忖度以外にない。
ジャニー喜多川氏の思考回路は政治家と同じで、何をやっても許されるという傲慢さと、誰からも追及されないという怠慢だけが脳内を支配する。
もしメディアがこの件を闇に葬らなければ、現ジャニーズ事務所所属タレントの現在の扱いはきっと違ったものになっていただろう。
出火を確認しているにもかかわらず、それを通報することなく、全焼するまで放置していたメディアの責任。
厳しく追及しなければいけない。
これではマスゴミと呼ばれるのも致し方ない。
テレビがオワコン化するのも当然の流れだ。
著者がメディアの責任を厳しく追及すべきと考えるのは、メディアの腐敗が日本の衰退とリンクしていることにある。
テレビのオワコン化が、日本のオワコン化と重なるのは著者だけだろうか…。
マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか(補訂版)— 権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する
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