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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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【アニメ『葬送のフリーレン』】本当にヒンメルが魔王を倒したの?もしかして実はフリーレンが倒したんじゃない?という考察。

 

 

 

 

アニメ『葬送のフリーレン』

本当にヒンメルが魔王を倒したの?もしかして実はフリーレンが倒したんじゃない?という考察

 

 

物語の始まり

 

 

物語は勇者一行が魔王を倒し、王都へ凱旋する場面から始まる。

勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、そして途方も無いほど長い寿命を持つエルフの魔法使いフリーレン。

仲間たちと祝杯をあげ、50年後の再会を約束した彼女は、特に感慨もなく魔法収集の旅へと出発する。

時は流れ、年を重ねた仲間と再会するフリーレンだったが、人間とエルフの時間感覚のズレに直面することになる。

フリーレンにとって50年はほんの一瞬のような感覚でも、再会した仲間たちは年老い全盛期の姿ではなかった。

そんな当たり前の事実を知っていたのにも関わらず、衝撃を受けていくフリーレン。

そして、直後にヒンメルは逝去する。

彼女の目に溢れる涙……。

人を知りたいという想いを持ったフリーレンの新たな旅路はここから始まる。

 

 

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セリフから感じる「ヒンメルが魔王を倒した」ことへの違和感

 

 

物語は勇者一行が魔王を倒し、王都へ凱旋するシーンから始まる。

だが肝心の魔王を倒したシーンはまだ描かれていない。

そもそも『葬送のフリーレン』とは、どうやら勇者一行が魔王を倒した旅を辿ることで過去と現在を同時に描く構成のようだから、魔王討伐シーンは現在のフリーレン一行が "魂の眠る地<オレオール>" に辿り着いた時に描かれるのだろう。

しかしこれまでを観返してみると、ある疑念が生まれる。

魔王を討伐したのは本当にヒンメルだったのだろうか。

勇者パーティーである勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼンのポテンシャルは、少しであるが少しずつ描かれている。

時折みせる彼らの戦闘能力は、たしかにけっして低くはなさそうだ。

だが第3話「人を殺す魔法」では、勇者一行では魔族・クヴァールを倒せなかったことが判明。

人を殺す魔法・ゾルトラークに未対応だったことを考慮すれば致し方のないことかもしれないが、しかしだ。

王都からさほど離れていないあんな序盤の敵であれほど手こずっていたら、魔王討伐など夢のまた夢。

魔王討伐まで10年掛かったことを考慮すれば、勇者一行には伸びしろがあったのかもしれないが、それでも所詮は人の業。

限界は知れているような気がする。

それを裏付けるかのように、

 

人類最強といわれた南の勇者も

魔王直下の七崩賢に討たれた

 

と語られるシーンも描かれていた。

ところで、この「人類最強の南の勇者」。

劇中では噛ませ犬のような印象を受ける扱いだったが、実はその名に恥じない相当な人物のよう。

魔王の側近である全知のシュラハトと、黄金郷のマハトを含めた七崩賢と戦いシュラハトと七崩賢の三名を道連れにしたという、人類最強の肩書に相応しい圧倒的な戦闘力を誇る大英雄だったという。

そんな「人類最強の南の勇者」ですら、魔王討伐は叶わなかったのだ。

もはや人の身で魔王を倒すことは不可能のような気さえしてくる。

だとしたら、魔王を倒した本当の功労者はフリーレンだったのでは?

そう思わせるのが各キャラのこれまでのセリフである。

 

 

お前は一生を掛けて魔族を欺くんだ (大魔法使いフランメ)

 

第10話「強い魔法使い」より。

大魔法使いフランメ。

千年以上前に生き、人間でありながら歴史上でも "英雄" と称される魔法使いだった彼女は、ある日魔王軍に襲われ全滅したエルフの集落で、ひとり生き残ったフリーレンと出会う。

フランメがフリーレンに教えたものとは…。

そして、フリーレンとアウラの戦いに決着がつく。

 

 


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フリーレンは魔王討伐後の今なお、魔力の制御を怠っていない。

いまだ魔王軍残党の脅威が残っているとはいえ、この慎重さには何か意味があるのではないのか。

 

 

いいか、フリーレン 歴史に名を残そうなんて考えるなよ 目立たず生きろ お前が歴史に名を残すのは 魔王をぶっ殺すときだ (大魔法使いフランメ)

 

 

第10話「強い魔法使い」より。

 

 


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魔王を討伐して歴史に名を残したのはヒンメルである。

フリーレンはその脇役のような扱いに過ぎない。

 

 

歴史上で最も多くの魔族を 葬り去った魔法使いーー葬送のフリーレン (リュグナー)

 

第8話「葬送のフリーレン」より。

グラナト伯爵に和睦を申し入れてきた魔族アウラに仕えるリュグナーたちに魔法を放とうとしたことで、フリーレンは捕らえられ牢に入れられる。

そんなフリーレンをリュグナーは危険視し、同じくアウラ配下のドラートがフリーレンの命を狙う。

そしてフェルンとシュタルクもフリーレンを救うため行動を起こす。

 

 


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このセリフからはもの凄い違和感を感じる。

リュグナーからしてみたら憎き相手だろうが、立場を変えれば最大級の賛辞のようにも聞こえる。

 

 

私だって強い相手との戦いは大嫌いだ 嫌なことは 早めに終わらせないとね (フリーレン)

 

第8話「葬送のフリーレン」より。

 

 


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口では嫌だと言っているフリーレンがニヤリと笑うシーンが非常に印象的だ。

フリーレンってもしかしたら好戦的?

そう受け取れなくもないが、この笑みは何か少し違うような気がする。

 

 

ヒンメルはもういないじゃない (七崩賢 "断頭台のアウラ" )

 

第9話「断頭台のアウラより。

ひとり街を出たフリーレンは、七崩賢 "断頭台のアウラ" と対峙していた。

膨大な魔力を持つアウラは、死者の軍勢を次々とフリーレンにぶつけていく。

一方、グラナト伯爵を救出したフェルンとシュタルクだったが、ふたりにもリュグナー、リーニエの魔の手が迫り…。

フリーレン一行とアウラ軍の戦いが加速する。

 

 


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このセリフからは、ヒンメルにあまり脅威を感じていない印象を受ける。

この戦闘でアウラはさらに、ヒンメルたちに護られていないフリーレンを軽視したような発言もしている。

 

 

今回の勇者も 本物ではありませんでしたか (剣の里里長)

 

第12話「本物の勇者」より。

剣の里にやって来たフリーレンたち。

そこは80年前に、世界を滅ぼす災いを撃ち払う者しか抜けない "勇者の剣" をヒンメルが抜いた場所。

この里の周辺に湧いてくる魔物を退治するという役目を務めるために訪れたのだった。

そしてフリーレンの脳裏には、80年前当時のことが蘇ってきて…。

 

 


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"勇者の剣" こそ抜けはしなかったが、ヒンメルは本物の勇者…。

"勇者の剣" という設定までしておいて、それを抜けなくても魔王討伐できてしまう?

この手の設定で、そんなことがあるのだろうか。

"勇者の剣" が抜けなかった理由がちゃんとあったのではないのか?

『葬送のフリーレン』という作品は、様々なことが意外とシビアに描かれていて、なかなか甘い夢を見させてくれない。

このセリフこそ、本当は真相だったのではないだろうか。

 

 

アウラ お前の前にいるのはーーー千年以上生きた魔法使いだ (フリーレン)

 

第10話「強い魔法使い」より。

 

 


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勇者一行として80年間に対峙した時だって、フリーレンにはアウラを圧倒できるだけの力があったはずである。

それが、まるでこの時初めて全魔力を開放したような口ぶりは違和感を覚えて然るべきではないだろうか。

 

 

今の魔族は駄目だね 実戦経験が少なすぎる (フリーレン)

 

第8話「葬送のフリーレン」より。

 

 


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このシーンで注目すべきはフリーレンの身体能力の高さ。

魔法使いらしからぬ高い身体能力は、回想も含めてこの戦闘でしか見せていない(2023年12月現在)。

 

 

自分の生きてきた軌跡が 誰にも覚えられちゃいないってのは あまりにも酷だ (武道僧クラフト)

 

第11話「北側諸国の冬」より。

アウラたちを倒したフリーレン、フェルン、シュタルク。

平穏が訪れ、死後もアウラに操られていた自身の配下を弔い、グラナト伯爵は最大限の感謝をフリーレンに伝える。

フリーレンたちは旅立つが、北側諸国の冬の道は想像以上に厳しく…。

そこで彼らはひとりの武道僧(モンク)に出会う。

 

 


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クラフトとの会話には、何やらすべてに含みがあったような気がしてならない。

お互いのこれまでの人生を訪ねた時も、「その前は」などとかなり意味深なことを言っている。

さては何か知っているのか?

クラフトの偉業とやらもかなり気になる。

 

 

TVアニメ『葬送のフリーレン』公式スターティングガイド (少年サンデーグラフィック)

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ハイターが信じたフリーレンの言葉

 

 

ラオブ丘陵の村にやって来たフリーレンたちだったが、村の人々は何らかの“呪い”によって眠らされていた。

フリーレンによると、僧侶は女神様の加護により "呪い" が効きづらいという。

"呪い" への耐性と知識を持つザインがその種類と発信源を割り出し、4人は原因である魔物の退治に向かう…。

第15話「厄介事の匂い」では、ピンチに陥ったザインの脳裏に、昔ハイターから聞かされた冒険譚がよぎった。

 

 

彼女は「魔王を必ず倒す」と言いました

 

私はその言葉を信じたんですよ

 

 

この言葉をそのまま受け取るつもりはないが、勇者に随行する魔法使いの発言としてみたら、ずいぶん大言壮語が過ぎるような気がする。

何を考えているのかわからないフリーレンだか、勇者一行を奮い立たせるブラフとも考えられるが、はたして…。

もしこの仮説が正しかったとして、今度はなぜその手柄をフリーレンはヒンメルに譲ったのかという新たな疑問が生じてくる。

しかしそこは名作『葬送のフリーレン』

想像と期待以上の必ず泣ける理由を用意してくれるだろうから、それはそれで非常なか楽しみだ。

 

 

葬送のフリーレン 日めくりヒンメルカレンダー

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葬送のフリーレン アンソロジー~異なる旅を楽しむ魔法~ 葬送のフリーレン アンソロジー (少年サンデーコミックス)

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