#33
停滞する思考に一石を投じる苦言
声にできない本音を言葉に…
何かと生きづらい世の中で、思ってはいても言葉にできない声がある。
感じていても声にするのが憚られる言葉がある。
それは耳障りが悪く、心地良い言葉ではないのかもしれない。
だが言葉にされて、はじめて気づくこともある。
本稿で取り上げる言葉は、ひとつ間違えれば暴言とも受け取られかねないものだ。
しかし何かを変えるためには、声に、言葉にしてより多くの人に考えてもらうべきだろう。
本稿が停滞する思考覚醒へのキッカケとなることを切に願う。
真島&楠木(アニメ「リコリス・リコイル」より)
真島
大量の破壊と殺戮を目論むテロリスト。
平和一辺倒になってしまった現在の日本に混沌をもたらそうとしており、普段から「バランス取らねえとなぁ」と自身のこだわりを口にしている。
目的のためならどんな手段を使うこともいとわない凶悪犯罪者だが、その一方で自身と志を同じくする者には義理を通すような仲間意識も持ち合わせている。
謎の支援機関「アラン機関」の支援対象の一人であり、機関への理解は一般より多少深い。
DA(Direct Attack)を相手に暗躍するなかで標的に定めたリコリス・錦木千束が「アラン機関」から認められたひとりであると知って以降は、彼女に対して強い興味と執着を覚えるようになっている。
楠木
DAの司令官。
白いスーツを着たマッシュルームカットの中年で、中性的な容姿と声ゆえ性別は分かりにくいが、女性である。
人間味が全くない人物という訳ではないのだが、失敗や情報漏洩が許されない組織の性質上、いかなる果断な決断も厭わない。
リコリスの司令として概ね上層部には忠実であるものの、リコリスの心情や安全を考慮しない判断には不満が窺える。
半ば独立組織となっている喫茶リコリコの存在を許容し、形式上部外者であるミカと頻繁に連絡を取って情報をやり取りしている。
錦木千束に対しては表向きには悪評を述べることが多いものの、体力測定に出向くとわざわざ顔を見に来たり、1対1での面会を許可したり、さらに言葉の端々からも確かな愛情が垣間見える。
千束の方も情報を出し渋る秘密主義には難色を示すが、楠木からの好評を聞くと目を輝かせて喜んだりと少なからぬ敬意を持っている。
アニメ『リコリス・リコイル』は、犯罪を未然に防ぎ、人知れず平穏な日々をもたらす秘密組織の支部である和カフェ喫茶リコリコの店員で、その秘密組織のエージェントであるリコリスとしての顔を持つ二人の少女が様々な事件に立ち向かう姿を描く。
その第10話「Repay evil with evil」でのヒトコマ。
千束はミズキやクルミが自分のことに囚われないよう、喫茶リコリコの閉店を切り出す。
その頃、DAに戻ったたきなは千束の命を救うため、真島を足掛かりに吉松を追おうとしていた。
ついに真島の依頼者を捕らえ、アジトに潜入するが……?!
楠木:真の平和とは
悪意の存在すら
感じない世界のことだ
お前も
誰の記憶にも残らず消える
真島:お得意の情報操作かぁ
だがなあ
悲惨な現実を知らなければ
平和の意味さえ
人々は 忘れてしまうんじゃないのか?
与えられるものではなく
勝ち取るものだってこともな
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悪意の存在すら感じない世界が真の平和だとするのなら、日本はこの上ない真の平和国家なのだろう。
情報統制された大手マスメディアから垂れ流されるのは、嘘と虚構に塗れた偽りの平和。
これが "悪意の存在すら感じない世界" ?
否。
これは "悪意の存在すら感じさせない世界" 。
煌びやかにライトアップされた権力の城は、嘘と虚構に塗れた偽りの平和の象徴。
その光の足元で行われる、生活困窮者への支援という悲惨な現実。
知らなければ、平和の意味さえ忘れてしまうんじゃないのか?
権力の城を照らす強烈な光は、辺りにより濃い影を落とす。
光が一極集中して、もたらされたのは深い闇。
群がりすがってみても、その光は誰も救っちゃくれない。
権力をただ誇示するだけ。
私利私欲に塗れた為政者が闊歩する今の日本は、悪意の存在すら感じさせない悪意に満ちた世界。
変えるのは今。
ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん。
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