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ioritorei’s blog

完全趣味の世界

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【停滞する思考に一石を投じる苦言『久能整(映画「ミステリと言う勿れ」より)』】声にできない本音を言葉に…。#47

 

#47

停滞する思考に一石を投じる苦言

 

 

 

 

 

 

 

 

声にできない本音を言葉に…

 

 

何かと生きづらい世の中で、思ってはいても言葉にできない声がある。

感じていても声にするのが憚られる言葉がある。

それは耳障りが悪く、心地良い言葉ではないのかもしれない。

だが言葉にされて、はじめて気づくこともある。

本稿で取り上げる言葉は、ひとつ間違えれば暴言とも受け取られかねないものだ。

しかし何かを変えるためには、声に、言葉にしてより多くの人に考えてもらうべきだろう。

本稿が停滞する思考覚醒へのキッカケとなることを切に願う。

 

 

 

久能整(映画「ミステリと言う勿れ」より)

 

 

久能整

 

19歳の大学2年生。

魚座

ボリューミーな天然パーマの髪と仏頂面が特徴的な青年。

土日にはよくカレーを作る。

趣味は絵画鑑賞で特に印象派を好みグッズを集めている。

パワーストーンや星座に詳しい。

天然パーマは一応気にしている。

マフラーを巻いていることが多く、タートルネックも着用する。

大学では教育学部で、将来は教師志望。

「友達も恋人もいないが快適」に生きていて、基本的には1人で行動する。

好き嫌いが激しく、興味を持った人間には例え犯罪者であろうと積極的に話しかけるが、興味のない人間からは干渉されても無視したり冷たい態度をとる。

「僕は常々思うんですが」が口癖で、気になる事があると相手構わず思ったことを喋り出す。

記憶力と観察力、事実から推測する力に優れ、相手のちょっとした言葉のあやから心理を見ぬくのが得意。

意図的に相手を刺激して怒らせ、本音を引き出したりもする。

社会では「当たり前」とされている常識にも常に疑う視点を持ち、本人としては思ったことをそのまま話しているだけに過ぎないが、それが事件の真相解明に繋がったり、悩みを解決に導いたり、傷つけられた人の心を救ったりすることもある。

反面、思い込みやソースを確かめずに喋ることもあり、しばしば注意されている。

達観しているように見えて、精神的には非常に子どもっぽいところがある。

また人の癖を真似る傾向があり、犬堂我路からは「人をイラつかせるからやめた方が良い」と忠告されている。

思ったことをすぐに喋らずにはいられない性格と相まって、相手からは「うざい」「面倒くさい」は煙たがれることが度々ある。

 

 

映画『ミステリと言う勿れ』でのヒトコマ。

天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整(菅田将暉)は、美術展のために広島を訪れていた。

そこで、犬堂我路(永山瑛太)の知り合いだという一人の女子高生・狩集汐路(原菜乃華)と出会う。

「バイトしませんか。お金と命がかかっている。マジです。」そう言って汐路は、とあるバイトを整に持ちかける。

それは、狩集家の莫大な遺産相続を巡るものだった。

当主の孫にあたる、汐路、狩集理紀之助(町田啓太)、波々壁新音(萩原利久)、赤峰ゆら(柴咲コウ)の4人の相続候補者たちと狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴(松下洸平)は、遺言書に書かれた「それぞれの蔵においてあるべきものをあるべき所へ過不足なくせよ」というお題に従い、遺産を手にすべく、謎を解いていく。

ただし先祖代々続く、この遺産相続はいわくつきで、その度に死人が出ている。

汐路の父親も8年前に、他の候補者たちと自動車事故で死亡していたのだった…

次第に紐解かれていく遺産相続に隠された<真実>。

そしてそこには世代を超えて受け継がれる一族の<闇と秘密>があった――― 。

 

 

僕はアメリカの刑事ドラマをよく見るんですが

 

刑事が犯人を殺したり

逆にひどい目に遭ったりした時

必ずカウンセリングを受けさせられてる


カウンセラーのOKが出ないと

仕事に復帰できないんです


それって多分

人の弱さを認めてるからだと思う

 

人は弱くて

壊れやすくて

 

病むことも

倒れることもある

 

それが当たり前だと

 

だから修復する

治そうと思う

 

それができると信じてる

 

翻って日本では弱さを認めない

 

弱い者は負けで

壊れないのが正しい

 

壊れたら退場で

悩むことすら恥ずかしい

 

相変わらず根性論です

 

弱くて当たり前だと誰もが思えたらいい

 

 

ミステリと言う勿れ

ミステリと言う勿れ

 

 

根性論というのは、とかく具体性がない。

たとえば「やればできる」とよく耳にするけれど、冷静になって考えるとよくわからない言葉の典型だ。

誰にでも得手不得手がある。

だからたとえば同じ仕事に複数の人間が取り組めば、段々と差がついていく。

それは子供の体育と同じで、一斉に走り出せば差がつくし、同時に懸垂をすれば段々と脱落していく。

そういうことがさまざまな局面で起こる。

単純なようだが、もともと持っている能力は人それぞれで、誰に対しても同じように「やればできる」と言って言われた通りにみんなが「やった」としても、差がつくのは当たり前のことなのだ。

「やればできる」とは、 そもそも「やるべきことをしない」状態の人に対して鼓舞する言葉のはずで、「やるべきことをやっている」状態の人に対して簡単に遣っていい言葉ではない。

身を壊すほど頑張っている人に、もっと頑張れと言えるだろうか。

いや、言えない。

だが根性論を持ち込む人の思考回路の根底には、しばしば「~だったらいいのに」という願望と現実を混同する傾向が潜んでいる。

「すべてがうまくいけばいいのに」という願望と、「すべてがうまくいく」という現実を混同する。

目の前の現実を受け入れられず、直視したくないため現実否認の傾向が強い。

だから過去の栄光をしきりに持ち出し、叩き込まれた根性論で他人を追い込む。

こういう人は、自分を弱さからは目を背けるくせに他人の弱さは認めない。

結果、自分の弱さを認められる強い人は壊され、弱さを認められない弱い人で溢れていく。

弱い人が多数派になり、その考え方が正義になる。

なるほど、日本が衰退するわけだ。

 

 

衰退の法則

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