〇〇の声優がこの人で本当によかった
ハマーン・カーン:CV.榊原良子(アニメ『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』より)
アニメ『機動戦士Ζガンダム』とは
1985年~1986年に放送されたアニメ作品であり、ガンダムシリーズのひとつ。
『機動戦士ガンダム』から7年後の世界を描いた作品。
監督は引き続き富野由悠季氏であり、ガンダムシリーズとしては第2作目。
前半の脚本は富野由悠季氏(クレジットは斧谷稔表記)が他の脚本家と共同で執筆する体制だったが、第17話以降は主に遠藤明吾氏と鈴木裕美子さんがメインの脚本を担当している。
現在でも受け継がれるいわゆる世間がイメージする「ガンダムっぽい」の要素の多くは本作で確立された。
本作から薬物投与などで人工的に作られたニュータイプである「強化人間」が初登場。
後のガンダムシリーズでも基本設定として受け継がれる事となる。
前作『機動戦士ガンダム』が地球連邦対ジオンという明快な対立構造だったのに対して、本作では地球連邦の内部で起こるエゥーゴとティターンズという二つの軍閥による対立を中心としており、本来なら味方だった者同士の争いが描かれる複雑な物語になっている。
また後半ではジオン残党最大勢力であるアクシズが登場。
各勢力同士の同盟や決裂、内紛、派閥争いなど、さらに複雑な抗争劇が描かれていく。
富野監督は「機動戦士Ζガンダムとは現実認知の物語です」としていた。
それは敵と味方、善と悪という二元論だけの関係性ではあり得ないのが現実だということで、だからこそ予定調和的な終わり方には絶対にならなかったという。
アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』とは
サンライズ制作のオリジナルSFロボットアニメ。
「ガンダム」のテレビシリーズ第3弾である。
『機動戦士Ζガンダム』の続編にあたり、前作の最終回の直後からストーリーが展開される。
敵側も『Z』後半で登場したハマーン・カーンの率いるアクシズが改名した組織「ネオジオン」となっている。
物語の前半までの作風は「攫われた妹を取り戻す」を主軸にした単純明快なストーリーで、『Z』とはあまりに大きく異なった明るい展開が目立った。
前作のメインキャラも続けて登場するものの、後半まで出番は多くなくほぼ新キャラがメインの作りに変更。
また現在の萌えを狙ったキャラの多さにより、シリアスを好む層、主に『Z』のファンからは不評を買った。
これは前作がバンダイ社内や初代のファンから「話が難解」「暗い」と批判された結果であり、監督を務めた富野由悠季氏自身も「アニメに娯楽を取り戻す必要がある」と判断してこの作風に舵を採ったとされる。
ガンダムシリーズはアナザーなどの作品群を含めても、ギャグ描写が少ない傾向にあるため、本作前半の内容は歴代シリーズと比較しても独自色が強く、現在としても割と異色な作風となっている。
ハマーン・カーン
ハマーン・カーンとは、宇宙世紀を舞台にしたガンダムシリーズ作品の登場人物。
名前はアメリカの学者であるハーマン・カーンのアナグラムが由来。
圧倒的なカリスマ性を持つアクシズ及びネオ・ジオンの実質的な指導者。
初登場は『機動戦士Ζガンダム』第32話。
続編『機動戦士ガンダムΖΖ』ではラスボスとしてジュドー・アーシタと壮絶な一騎討ちを繰り広げた。
前日譚にあたる『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』第9話にも登場する。
ハマーン・カーンは、ジオン公国高官マハラジャ・カーンの次女として生まれた。
姉でドズル・ザビ中将の妾のマレーネは一年戦争終結直後に死亡。
妹にセラーナがいる。
父が死去すると、当時の恋人シャアの推挙でミネバ・ラオ・ザビの摂政としてザビ家再興を御旗に掲げ、ジオン公国残党をまとめあげる。
非常に高いニュータイプ能力と、卓越したモビルスーツの操縦技術をもち、搭乗するキュベレイも相まって一騎当千の彼女は宇宙空間でもノーマルスーツを着用せずに出撃した。
目的のためには手段を選ばないが、人間性を捨て去ることは出来なかったようで、複雑な感情を抱きつつもミネバを守り、最後までジュドーを引き入れようとするその立ち振る舞いにはカリスマが滲み出ている。
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ハマーン様の声優が榊原良子さんで本当によかった
榊原良子さんは、押井守作品やサンライズ作品によく登場している。
またニュース番組のナレーションも多数。
独特の高潔な低音お姉さまボイスが特徴で、業界内外で支持を受け続ける実力派ベテラン声優である。
『風の谷のナウシカ』のクシャナのような「男前」「女傑」キャラ、南雲しのぶやフレデリカ・グリーンヒルのような理知的な大人の女性キャラを特に得意とする。
また『ケロロ軍曹』では、表裏と性格が真逆な二重人格を見事に演じ分ける器用さをみせる。
『美少女戦士セーラームーン』と『プリキュア』シリーズの2作品で黒幕を務めた唯一の声優でもある。
そんな榊原良子さんのハマり役は『機動戦士Zガンダム』(初登場時)のハマーン・カーンである。
希代の女傑として、ガンダムファンの網膜に焼き付いた冷酷果断なハマーン。
目的のためには手段を選ばないが、人間性を捨て去ることは出来なかったようで、複雑な感情を抱きつつもミネバを守り、最後までジュドーを引き入れようとするその立ち振る舞いにはカリスマが滲み出ている。
ガンダム世界において、劇中で様付けされるキャラクターはそれなりに存在する。
だが、ファンから推しキャラ以外で様付けされるキャラクターは、ハマーン様をおいて他にいないのではないだろうか。
たとえばアルテイシア様、ミネバ様、リリーナ様、トレーズ様、ラスク様…。
推しキャラでもない限り、わざわざ彼らに様付けすることは、まずない。
それはもちろんハマーンのキャラクターにも起因しているが、榊原良子さんの声こそがその決め手になっていることは紛う方なき事実である。
ハマーンのカリスマと気高さは、榊原良子さんが声をあったればこそ、はじめて完成を迎えるのだ。
ハマーンというハマり役を得た榊原良子さんであるが、劇中の「俗物」というセリフが大嫌いで、言うたびに罪の意識に苛まれたという。
榊原さんは第二次世界大戦を体験した両親から戦争の悲惨な思いを聞いて痛感しており、ハマーン・カーンを演じる際も戦いを美化しない演技にするつもりだったが、ファンから「カッコよくてステキ」と好評を得て複雑なものがあったという。
そんな事情を聞いてしまうと、ファンとしても複雑な気分ではある。
だがしかし、その葛藤すらもまたハマーンというカリスマキャラクター成立に活かされていたような気がする。
今となってはハマーン様の声優は、榊原良子さん以外にあり得ない。
榊原良子さんの声ではないハマーンを、ハマーン様と呼ぶことはおそらくないだろう。
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