#208
心に沁みる名言
今日を精一杯生きるために…
明日ではなく今日。
今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。
栗須栄治(日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」より)
日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第1話「ゲートイン」でのヒトコマ。
2011年、大手税理士事務所で働く栗須栄治(妻夫木聡)は、挫折を味わい身の入らない1年を過ごしていた。
そんなとき、大手人材派遣会社・ロイヤルヒューマン社を担当することに。
依頼主は、人事統括部長の山王優太郎(小泉孝太郎)。
ミッションは、彼の父・耕造(佐藤浩市)が推し進める赤字続きの「競馬事業部」の実態調査だ。
優太郎は同部の撤廃を目論んでいた。
栗須は早速、北海道にいる耕造のもとへ向かい接触。
人間味あふれる耕造は、強引で豪快だが、馬に愛情を持った温かさを感じる人だった。
一度は競馬事業部の損失を指摘した栗須だったが、撤廃となれば馬たちが路頭に迷い、最悪処分されることを知る。
すでに馬への愛が芽生えていた栗須は、再び北海道へ。
そこで、耕造が育成牧場の牧場長・林田純次(尾美としのり)から馬を買った経緯を聞いた。
9年前に亡くなった林田の息子が名付けた馬がイザーニャ、その最後の息子がファイトだと知った耕造は「あんたの息子さんが手がけた仕事は俺が残す」と言い、決して名馬とはいえない馬を即決でしかも高額で購入してくれたという。
その後、栗須は競馬事業部の記録をすべて確認し、別の社員が横領していたことを突き止める。
栗須のおかげで同部は撤廃にならず、馬たちも無事だったが、彼自身は税理士事務所を辞めた。
後日、栗須は耕造に連れられ競馬場へ。
ロイヤルファイトは惜しくも2位だったものの、林田から電話があり、涙ながらに感謝を告げられる。
思うところがあった栗須は、隣りにいた耕造に「1年前に父が亡くなったんです」と語り始めた。
栗須は、同じく税理士だった父のこと、数年前に一緒に働かないかと誘われたが、自分が手に入れた立場や得ていた評価が捨てられなかったこと、この1年間「きっと私に帰ってこいと言った時には既に何かを予感していたんだと思います。なのに私は父を裏切ってしまった」と、あのとき帰ってあげられなかったことをずっと後悔していたことを明かす。
さらに、涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら…。
今日気づきました
父のおかげで
私は今
ここにいるんだと
初めて父の言う
人の役に立てました
人から感謝される仕事ができました
なんでもないような言葉だが、妙に心に響いてしまった。
もしかしたらそれは、妻夫木聡氏と尾美としのり氏の熱演にほだされただけなのかもしれない。
しかし思うところがあったのも、また事実。
真綿で首を締められるように日本経済の混迷は続き、我々の心からは他人を思いやる余裕を徐々に奪っていく。
どこを向いても金、金、金。
どこを向いても自分、自分、自分。
そんな世相の中で、はたして人の役に立つ仕事ができているのだろうか?
人から感謝される仕事ができているのだろうか?
生きていく上でもちろんお金は絶対に必要なものだ。
誰もが讃えてくれるような煌びやかな名声が欲しくないわけでもない。
だが、思わず自問自答してしまう。
人の役に立とう。
人から感謝される仕事をしよう。
こういう気持ちの積み重ねが、心の豊かさに繋がるような気がする。
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